保育所改革

【保育所の課題】保育士に休憩は無いのは当たり前?!保育士の人権問題とは?!

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保育所改革
泣く保育士

こんにちは☺

 

いつも子どものみかたブログをお読みいただきまして、誠にありがとうございます🙌

 

今回は、保育士の人権について考えてみたいと思います😓

 

保育士の仕事はよく、給料が安い!とかきつい!とか言われますが、そんな単純な言葉で片づけられる問題でもないという現状をお話したいと思います!

 

保育士の労働環境

まず、保育士の労働環境を労働時間と休憩時間から見てみたいと思います。

 

保育士の労働時間

以前、私が独自に保育士の皆さんにご協力頂き、アンケートを取った調査では、保育士が月に働く無報酬の労働時間は、

 

10時間以内      37%
10時間から20時間   29%
20時間から30時間   19%
30時間以上      15%

 

これは制作物など、持ち帰りの仕事を含む時間になります。

 

これを見ると、3分の1以上の園で、およそ1時間30分以上の無報酬労働時間があることがわかります。

 

また、他に開所前の準備も無報酬であるケースも、割とあるようです😓

 

私が働いてきた保育現場でも、毎日1時間半程度の無報酬の労働時間が当たり前のようにありましたし、行事前などは2時間を超えることも度々ありました。

 

〈保育所の無報酬の労働時間はどのくらいある?!〉

【保育所の課題】今の保育所を回すには、保育士のタダ働き(無報酬の労働)は、どのくらい必要?!
保育士のタダ働きの問題について、考えてみました。実際、どのくらい無報酬の労働があるのでしょうか?!

 

 

保育士の休憩時間

さらに保育士の休憩時間のアンケート結果をみると、

  • ほぼない   41.6%
  • 15分程度   13.5%
  • 30分程度   24.7%
  • 45分以上は取れている  20.2%

という結果になりました😓

 

4割以上の保育士が休憩は無いと答えています。

 

ここで、休憩の定義を確認いたします!

労働基準法上の休憩時間とは、労働者が休息のために労働から完全に解放されることを保障されている時間のことを指します。 労働基準法上、休憩時間は、労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩時間を与えなければいけないとされています(労働基準法34条1項)。

 

保育の運営者や責任者は、何かしら保育業務をしながらでも休憩になる!と他業種からみると非常識な常識を持っているようですが、間違いです😓

 

子どもの食事支援をしながら昼食を取る時間も、午睡時に交代で連絡帳などの事務をすることも、休憩ではなく、労働時間です。そして、提出書類に休憩を取っていないにもかかわらず、休憩をしたかのように書いて自治体に提出するのは、公文書偽造になる可能性があるのではないかと思ったりします。

 

15分は休憩があると答えている保育士が、1割強居ますが、おそらく昼食をかきこむように食べられているのではないでしょうか?!

 

それは、労働者の休息と言えるのかな?!という、疑問もあります😓

 

私の経験でも、午後の準備などで忙しい日は、昼食を抜くことが度々ありました😨

 

トイレを我慢することは、日常です😓

 

なぜこのような働き方が定着してしまっているのでしょうか?!

 

※保育士が日々休憩時間が取れていないのは、保育士の健康を守るためにとても重大な問題だと考え、こども家庭庁の窓口を通じて報告をさせていただきました。

 

〈1分も休憩が取れず、保育士が訴え〉

保育士「不足」の最大の理由? 「休憩」問題で画期的な判決 その効果とは(今野晴貴) - エキスパート - Yahoo!ニュース
岸田政権の政策を待たずとも、保育園の改善はできる? 昨年から、保育園の労働環境が話題だ。岸田政権の「異次元の少子化対策」で掲げられている柱の一つに保育園政策があるが、中でも保育士一人当たりの園児数を定

 

 

保育士の労働環境が改善されない理由

私が考える、保育士の労働環境が改善されない理由は、

 

国の家族主義
女性や子ども蔑視
保育団体や研究者が国の政策寄り
経済優先主義

 

があり、これらが原因だと考えています😓

 

財源がない!というのは、保育政策以外だと、何千億という税金を財源の話もなく、突然進められたりしますので、それは理由ではないと考えています。

 

他に考えられる理由がありましたら、コメントで教えて頂けますと、とても嬉しいです!

 

家族主義

家族主義につきましては、最近の記事にも書きましたが、

現代社会において、少子化を考えるうえでキーワードになるのが福祉の「家族主義」である。 ここで言う「家族主義」とは、世帯がそのメンバーの福祉に主要な責任を負うべきとするシステムを指し、育児や介護などのケア責任が、規範的にも制度的にも家族に押し付けられている社会を批判的にとらえる概念である。

三世帯家族を目指す考え方でもあるということで、介護はその子どもが、子育ては祖父母の存在を役立てるというものです。

【保育のニュース】こども家庭庁のこどもまんなか家族の日写真コンクールは子どものためになる?!
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ですので、保育所や保育士の存在は、家族の代わりをするものであって、優遇することは主義に反するということになります😓

〈保育士配置基準が改正されない理由は家族主義?!〉

【保育のニュース】保育士配置基準が長年改正されない本当の理由
保育士配置基準が改正されない理由を考えてみました。国の家族主義という方針が強く影響しているのかもしれません。

 

女性や子ども蔑視

これは、男女の平均賃金格差や政治家や重要な役職に就いている割合、保育所の子どもの主体性が発揮出来ない程度の大人数の集団での保育や学校での校則やいじめの対応、子どもの相対的貧困など、子どもの育つ環境をみても、それを示していると思います。

 

女性や子どもへの差別意識が改善されないと、保育士を厚遇することは今後もないと思われます。

 

保育団体や研究者が国の政策寄り

これまで保育士のかなり酷い労働環境が、長年改善されなかったということは、抗議したり意見する影響力のある組織や個人が無かったということが考えられます😨

 

また、保育の研究者の間では、配置基準などの保育現場のネガティブな問題を研究するということは、NGというのが常識らしいです。それが暗黙の了解となっています。

 

なぜなんでしょうね。。

【保育所の課題】タブーかも?!保育の研究者や専門家の方に保育以外のお願い!
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経済優先主義

経済を優先すると、どうしても子どもは蔑ろになってしまいます😓

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子どもは今すぐ、何かの結果が得られるものではなくて、長い目で手間暇かけて育てる必要があります。

 

それが、未来の社会を作ることになるのですが、経済界というのは『今スグ結果が欲しい!』集団ですので、どうしても腰を据えた子どもの育成とは相性が悪く、後回しということになってしまいます。

 

年齢構成的にも、そうなってしまうのは仕方がないのかもしれませんが、、😨

 

あるいは、経済を優先すると即戦力を確保するというねらいのもと、『何かが出来る人材の育成』という視点に偏り、結局はお金を稼ぎ、自分さえよければそれでいい!人を作ってしまうことにもなり、社会性に欠け、心身の健全育成とはかけ離れた人材の育成になってしまう可能性があります😨

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今後は、保育や教育で今までのように、自分だけ自立すればいいのではなく、出来ないところはお互いに助け合い、主体的に考え行動し、世の中を変えていける人、そして社会全体を長い目で考えて自然を大切にしていけるような人の育成が必要なのかもしれません☺

 

子どもはある意味では、未来のために大切に守り育てる自然の一部という見方が出来ると思います。

 

【子どもの福祉】なかなか理解してもらいにくい、長い目で見た幼児期の重要性とは?
幼児期の子どもをもっと大切にしてほしい!という思いから書きました。発達の基礎の時期というのはよく言われることですが、社会的リスクとコストについて考えてもとても重要な時期だと思います。

 

経済を優先すると、経済成長のためには、自然(子ども)は後回しということになります。子どもを後回しにするということは、保育士も後回しになるということを意味します😨

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか😓

 

これから保育業界に入ろうとする方にとっては、とても厳しい現状であることがわかります!

 

また、保育現場では運営者や責任者、上司からのパワハラもよく耳にしますし、私も見てきました。

 

これらのことからも、今の保育士の人権は守られていない!と考えられます。

 

今の国の方針や保育団体、研究者では、かなり難しいですので、外部の報道や人権団体、弁護士団体など影響力のある方々のお力で、なんとか変えていただけないものでしょうか。。

 

保育の質の低下や保育士による不適切な保育の問題もありますが、現状のような保育現場の状況では、意欲のある保育士がいくら頑張ろうとしても、向上していくのはとても難しく、相次ぐ保育士の離脱に繋がっています。

 

意欲があり、頑張ろうとする保育士ほど、心身が削られている状況があります。

 

保育士の働き方が改善されてこなかったのは、私も含めて今までの保育士の力不足の部分は否めないので、新たに入ってこられる保育士の方には大変申し訳ない気持ちも正直ありますが。

 

 

でも、今のように子どもや保育士の人権や人格を蔑ろにされ続けていることは、いつか大きく問題視される日が来ることを願って、ここでの発信を含めて、私なりに出来ることをやり続けようと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします🙌

 

 

最後まで、保育士に休憩は無いのは当たり前?!保育士の人権問題とは?!をお読みいただきまして、誠にありがとうございました🙌

もし、ご意見ご感想などございましたら、コメントで頂けますと、今後のモチベーションになり、とても嬉しいです☺

 

〈保育所で子どもが困らないために出来ることとは? ここま〉

子どもの支援方法 | ここま(子どもが困らない世界)
子どもが困らない世界を広げるためのサイトここまです! 子どもの支援方法を集めています! 子どもの支援者一人一人の手が頼りです!! 子どもがより活き活きとした子ども時代を過ごせるために。

 

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