保育士のために

【保育のねらい(5歳③)】利き側が決まるのはいつ?!山登りが持続するのは?!5歳の運動の発達から考えられる、保育の内容前編

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保育士のために

こんにちは☺

いつも子どものみかたブログをお読みいただき、ありがとうございます!!

 

今回は前回の5歳の認知の発達に続き、運動の発達についてです☺

⇒動画:5歳の認知の発達前編

 

ここで、簡単に4歳後半の運動の発達を確認しますと、

期待を持って、友達と公園に駆けだしたり、連続ででんぐり返りやタイヤ跳びを楽しんだり、雲梯にぶら下がって、1,2回進めたりしました。
【保育のねらい(4歳後半③運動の発達)】雲梯が出来るのはいつ?!逆上がりが出来るのは?!
4歳後半の子どもの運動の発達について、まとめました。雲梯や逆上がりが出来るようになるのはいつなのでしょうか?!

 

というような姿がありました。

5歳の運動の発達というと、どのような姿が思い浮かぶでしょうか?

 

5歳児は、認知の発達でも、とても高度な発達の姿が見られましたので、運動の発達でも、楽しみです☺

 

5歳の運動の発達の姿

5歳児の運動の発達の姿です。

(前編)

ゴロゴロした姿の中に、四肢の後方への片側屈伸と正面でものをとらえる姿勢がみられる
閉眼直立、閉眼つま先立ち、片足立ちが各10秒ほどできる つま先歩きがどちらの方向へも出来る
足組み、腕組み、指組みで利き側とかくれ利き側が決まる
20cmの高さの紐を両足をそろえて飛び越える 立ち幅跳びをする
平均台の一方を約10cm高くした所を低い方から後ろ向きに足を交互に出して上がり降りする ジャングルジムを上まで登る 足を交互に出して梯子を降りる
山登りで、斜面、でこぼこ道などを調子を取りながら、持続して歩く
スキップ、ギャロップ、片足ホップ(片足の着地動作)をする
(後編)
静止ボールや転がってきたボールを蹴る
足が地上から離れていも、動作の調整的制御をし、補助輪のついて自転車に乗る
雲梯にぶら下がって、2,3回前進する 吊り輪にぶら下がって跳ぶ、棒のぼりをする
光と音の同時刺激および、光と音の消去に対する同期把握をする 他からの言葉かけがあるとよくできる
草取りや簡単な手伝いをし、雑巾やタオルを絞って使う 虫取り網でバッタや蝶を捉える
道具の3点支持が確立し、ハサミで形を切り抜いたり、紐結びをする 箸で豆をつまむ、紙で飛行機を折るなどの作業が出来る
片手でボール投げなどの方向制御ができ始める 投げる受けるの初期の構えとコントロールができ始める

 

これらの発達の姿が見られます☺

私が特に注目したい発達は、

足組み、腕組み、指組みで利き側とかくれ利き側が決まる
道具の3点支持が確立し、ハサミで形を切り抜いたり、紐結びをする 箸で豆をつまむ、紙で飛行機を折るなどの作業が出来る

というようなところでしょうか。

 

利き側が決まるということは、保育をする上でとても重要になります。

例えば、左利きなのに、右利きの支援をしてしまうと、力が発揮出来ないということが起きたりします。

また、この時期に3点支持が確立するということは、4歳までは、ハサミや紐結び、お箸などは、難しいと考え、上手に使えるようになる途中であると考えることが大切です。

 

 

それでは、これらの5歳の運動の発達の姿から、具体的に保育の内容を考えてみたいと思います☺

 

考えられる保育の内容

まず初めに、

ゴロゴロした姿の中に、四肢の後方への片側屈伸と正面でものをとらえる姿勢がみられる

という発達の姿から考えられる保育の内容ですが、

ゴロゴロ遊び: 子供たちが身体のコントロールと基本的な運動スキルを向上させるためのゴロゴロ遊びを促進します。例えば、マット運動で、手を上に伸ばし、横にごろごろ進む、後はマットで緩やかな坂を設定し、上から横に転がって降り、手足を自然に使う感覚を養う、などが考えられます。
片側屈伸の促進: 片側屈伸の動きや体の中心を意識する経験を積むために、体操やダンス、ストレッチの要素を取り入れた活動を実施します。音楽に合わせて、保育者を真似て再現することによって、自分の体のイメージを持ち、リズム感も合わせて育みます。
このようなアクティビティを通じて、子供たちの運動の発達をサポートし、楽しみながら成長する機会を提供します。

 

次に、

閉眼直立、閉眼つま先立ち、片足立ちが各10秒ほどできる つま先歩きがどちらの方向へも出来る

 

という発達の姿から考えられる保育の内容ですが、

1. バランスと体幹の強化:
バランスボード、ヨガ、またはバランス系の運動を導入して、子供たちのバランスと体幹を強化します。
ゲーム要素を取り入れ、閉じた目での体位の保持時間を徐々に延ばせたらクリアーなど、楽しく、身体の安定性を向上させます。
2. つま先歩きの運動:
子供たちにつま先歩きの運動を促します。前進、後退、横歩き、曲がり角など、さまざまな方向でつま先歩きを行う設定をします。
開放的なスペースで安全に行えるように環境を整え、子供たちが楽しくつま先歩きの運動が出来る機会を提供します。
3. 運動ゲーム:
運動ゲームを通じて、バランスと協調性を向上させます。例えば、障害物コース、キャッチボール、ケンケンパ(ホップスコッチ)などが考えられます。
グループでのゲームを導入し、協力と競争の要素を組み合わせます。
4. ダンスとリズム:
片足立ちやつま先歩きをダンスやリズム運動に取り入れて、子供たちの協調性、柔軟性、リズム感を発展させます。楽しい音楽に合わせて踊る機会を提供します。
5. 自己認識と安全意識:
子供たちに自分の身体の感覚と運動能力を認識させ、安全意識を育む活動を行います。
ボディイメージや自己認識を高めるために、姿見などの鏡を使用して、自分の身体の動きを観察するなどの活動を導入します。
これらのアクティビティは、子供たちの運動スキル、バランス、協調性、自己認識を向上させ、楽しみながら学ぶ機会を提供します。保育者としましては、子供たちの運動の進捗を見守り、適切な挑戦を提供することが大切です。

 

次に、

足組み、腕組み、指組みで利き側とかくれ利き側が決まる

 

という発達の姿から考えられる保育の内容ですが、

利き側の理解と身体の発達促進:
足組み、腕組み、指組みの様子を見て、幼児の利き側の理解をするための機会にします。それぞれの運動や作業で、利き側が違うこともあります。それが、かくれ利き側になることがあります。
屋外での遊びや室内での体操活動などを通じて、利き手の理解と同時に、筋力や協調能力を発展させます。
利き手の確立と潜在能力の発揮:
幼児の利き手(右手か左手か)を確立するのをサポートします。これにより、幼児は筆記や手先の作業において、正しく支援され、持っている力を発揮することができます。
絵を描いたり、積み木を組み立てたり、つまんだり引っ張ったりするなど、様々な手の運動を通じて、利き手を強化します。幼児が利き手を使って、創造的に表現する機会を提供します。それは、絵画、造形活動、音楽、ダンスなどが含まれます。
各幼児は、個別のニーズとペースを持っているため、個別の適応が必要な場合があります。保育者としては、それぞれの利き側を理解し、子どもたちの自己表現を奨励し、個性を尊重するようにしましょう。

 

次に、

20cmの高さの紐を両足をそろえて飛び越える 立ち幅跳びをする

 

という発達の姿から考えられる保育の内容ですが、

1、安全性の確保と準備:
まず最初に、ゴム跳びなど、飛び越える紐の設置を安全に行います。紐は平らな場所に設置し、周囲に障害物がないことを確認します。軽いウォームアップ体操を行い、筋肉を温めます。ストレッチや簡単な運動を通じて体の柔軟性を高めます。次に、幼児に、紐の前に立って足を揃えて立つ方法を教えます。一歩下がって、軽くジャンプして紐を飛び越える方法を説明します。ジャンプする地点に、線を引くとわかりやすくなります。着地時にも、両足を揃えて着地することを意識出来るようにします。保育者が、立ち幅跳びの方法をデモンストレーションします。幼児にどのように跳ぶかを示し、身体の動きを理解させます。
2、練習と遊びの要素:
幼児に繰り返し練習する機会を提供します。最初は低い高さから始め、徐々に高さを上げて難易度を調整します。高さや距離を競うゲームを導入することで、幼児のモチベーションを高めます。
競争心を刺激し、友達と一緒に楽しみながら練習できるようにします。
3、成功と評価:
幼児が成功した際には称賛し、ポジティブなフィードバックを提供します。
もし、跳ぶことが難しい場合、努力の過程を称賛し、自信や意欲をサポートします。
このようなアクティビティは、幼児の運動能力、協調性、自己効力感を促進するのに役立ちます。保育者は安全に気を付けながら、楽しく両足跳びが経験出来る機会を提供し、幼児の運動機能の成長と発達をサポートします。

 

次に、

平均台の一方を約10cm高くした所を低い方から後ろ向きに足を交互に出して、上がり降りする ジャングルジムを上まで登る 足を交互に出して梯子を降りる

 

という発達の姿から考えられる保育の内容ですが、

1. 平均台のアクティビティ:
平均台の一方を10cm高く設定し、後ろ向きに足を交互に出して慎重に進む練習を行います。幼児が安全に進むことができるように、サポートと指導を提供します。
2. ジャングルジムの登り方:
ジャングルジムを上る方法を教え、手すりや傾斜路を使って、足を交互に使って登る練習を行います。安全に進むための指導と支援を提供します。
3. 梯子の降り方:
梯子を降りる方法を教え、足を交互に出して降りる練習を行います。幼児が安全に降りられるようにサポートと指導を行います。
これらの活動は、幼児の運動能力、バランス感覚、自己効力感を向上させるのに役立ちます。安全性と指導が重要であり、楽しみながら成長と発達をサポートすることが大切です。

 

次に、

山登りで、斜面、でこぼこ道などを調子を取りながら、持続して歩く

 

という発達の姿から考えられる保育の内容ですが、

1. 調査と探検、ゲーム要素の取入れ:
山登りを冒険的な探検に変えて、斜面やでこぼこ道を楽しみながら探索します。
子供たちに周囲の自然環境を観察するよう促し、植物や生き物に興味を持たせます。      山登りをゲームのように楽しむ方法を考え、例えば「どんぐり拾い」や「自然の中に潜むお宝(動物や昆虫、音、草花など)を探す、トレジャーハント」などのアクティビティを取り入れます。
2. 自然のリズムに合わせる:
子供たちに、山のリズムに合わせて歩くことを教えます。でこぼこ道や斜面に合わせて足を使い、バランスを保ちます。
リズムを楽しむために歌を歌ったり、手拍子をすることも取り入れましょう。
3. グループで楽しみ、成功を共有する:
グループで山登りを楽しむことで、友達との協力やコミュニケーションを促進します。
子供たちに、お互いに励ましたり、助け合うことの大切さを伝えましょう。
4.ポジティブなフィードバック:
子供たちが山登りで成功するたびに、称賛し、ポジティブなフィードバックを提供します。
自己評価と自己効力感を高めるために、自分の成果を喜ぶことを奨励します。
山登りを楽しみながら運動の発達を促すことは、子供たちに自然や運動への愛着を育む素晴らしい方法です。楽しさと安全性を確保しながら、子供たちの成長と発達をサポートしましょう。

 

次に、

スキップ、ギャロップ、片足ホップ(片足の着地動作)をする

 

という発達の姿から考えられる保育の内容ですが、

1. スキップ(両足で交互に跳ぶ):
スキップの基本的なステップを教えます。片足でジャンプして、もう一方の足を前に出す動作を練習します。
音楽をかけて、照明を工夫したりして、リズムに合わせて自由にスキップを楽しむ、ダンスパーティーを開催します。
2. ギャロップ(交互に足を前に出す):
ギャロップの動作を説明し、子供たちに片足で前に進む方法を示します。
ゲームや競争要素を取り入れ、友達との競争を通じて楽しみます。
3. 片足ホップ(片足で踏み出して、静止する):
片足ホップの基本的な動作を教え、安全に跳ぶ方法を指導します。
床に示した色や数字を組み合わせたゲームを通じて片足ホップを楽しみます。
4. レースや障害物コース:
子供たちに、スキップ、ギャロップ、片足ホップを使ってレースを行う機会を提供します。
ケンケンパやモコモコ道など、障害物コースを設置し、アクション要素を取り入れて、楽しい挑戦を提供します。
5. 音楽とリズム:
音楽を使って運動を楽しむことを促進し、子供たちがリズムに合わせて楽しく動けるようにします。
6. 成功を評価し、共有する:
子供たちが新しい運動をマスターするたびに称賛し、成功体験を共有します。
出来た部分を評価して、自己評価と自己効力感を高め、ポジティブなフィードバックを提供します。

これらのアクティビティは子供たちの運動能力、協調性、楽しみを促進し、自信を育むのに役立ちます。保育者は楽しさと安全性を確保し、子供たちの成長と発達をサポートします。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

5歳児の運動能力も、認知の発達同様、4歳までの姿と比べても、より緻密さや繊細さが出てきますね☺

認知の発達と同じく、あまりにも多彩なので、前編と後編に分けることにいたしました😓

 

私が5歳の運動の発達の姿の前編で、より注目したいのは、

先ほども書きましたが、

利き側が決まることや、山登りが持続することでしょうか。

5歳になると、山登りが持続するということは、山の表面の凸凹を捉える力や山を登りきる持久力がついてきたことを意味しています。

 

それまでは、散歩や山登りなどでは、途中でぐずって抱っこを要求する姿があったりして、よく保護者などに怒られているような姿が思い浮かびますが、それはある意味では、当然だったのですね😓

 

保育者としましては、これらの5歳の運動の発達を理解して、個々の子どもが、今後も運動をすることが、ポジティブで楽しいことと思えるように、安全にそして意欲的に楽しく、身体を使う経験が積めるように支援することが大切だと思います。

 


 

最後まで【保育のねらい(5歳③)】利き側が決まるのはいつ?!山登りが持続するのは?!5歳の運動の発達から考えられる、保育の内容前編、をお読みいただき、誠にありがとうございました!

もしよろしければ、今後アップ予定の後編の方も、引き続きよろしくお願いいたします☺

 

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