こんにちは!
子どものみかたブログです!
ということを考えてみました。
「障害」ってなんだろう? 〜誰もが生きやすい社会のために〜
平成28年度から「障害者差別解消法」という法律が始まりました。
〈内閣府 障害を理由とする差別の解消の推進 事例集など〉

…とは言っても、「解消」ってちょっとやんわりしすぎてる気がしません?!
私は正直、「差別はダメ!」ってもっとハッキリ禁止ってしてほしかったなと思っています。
障害がある人が「やってみたい」と思ったときに
たとえば、
- 行きたい場所がある
- やってみたいことがある
- 受けてみたいサービスがある
でもそこに「物理的な段差」や「制度の壁」「人の理解のなさ」など、“できない理由”があるとしたら?
この法律は、そういう時に「周りの人や施設が、できる限りその壁を取りのぞきましょうね」というルールです。
できることから一緒に考える
すごく大がかりなことをしろってわけではありません。
でも、「少しの工夫でできること」はたくさんあるはず。
たとえば…
- ちょっと手助けをする
- 環境を整える
- 支援の仕方を工夫する
そんな「合理的配慮」をしましょうっていうのが、ポイントです。
現場では、まだまだこんな声も…
私が施設の管理者をしていたときのことです。
ある子について、スタッフからこんな言葉が出ました。
「他の子の迷惑になるから辞めさせて」
「手がかかりすぎて無理です」
…正直、ショックでした。
でもそれがそこまでおかしな感覚ではないのかも?!
だから今回の法律なんだと思いなおしました。
ただ、私自身の考えは、
それって**障害のある子のせいにしてない?**
というものです。
一支援者として、
「どんな子でも、保護者が『支援が必要』と思っているなら、即シャットアウトするのではなく、その声に出来る限りちゃんと応えたい」
と。
大事なのは「できる・できない」じゃなく「どうすればできる?」
いきなり受け入れるとか、断るとかじゃなくて…
まずは話し合いです。
- この子にとって何が必要なのか?
- 施設としてどこまで対応できるのか?
- ご家族と一緒に、どうすれば本人にとっての「理想」に近づけるか?
こうやって、一緒に考える時間がとても大切なんだと思っています。
合理的配慮って、むずかしくない。
「合理的配慮」って言うとなんだか堅苦しいですが、
相手の困っていることに気づいて、できることを一緒に考えてみる
それだけでも、すごく大きな一歩になります。
民間の施設やお店でも「努力義務」とされました。
でも、「努力」でもいいから互いに歩み寄るための一歩を踏み出せるようになったことが重要なことだったと思います。
「障害」は周りがつくっていることもある
この法律を通して、改めて思います。
障害って、その人自身の問題じゃなくて、周りの環境や理解のなさが“障害”をつくっているんだなって。
必要なサポートがあれば、その人は「障害者」じゃなくなるかもしれない。
つまり、私たち周りの関わり方で、障害そのものが小さくなっていくものなんじゃないかと。
最後に伝えたいこと
障害のある人が「困っていること」や「本当はこうしたいんだよ」という声に、
私たちがちゃんと耳を傾けられる社会であってほしい。
だって、
誰もが事故や病気、老いなどでいつ障害のある立場になるかわからない中で、
障害があっても、当たり前に自分らしく人生を送れる社会。
それが、本当の意味での「豊かさ」なのかもしれません。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
こうして一緒に「考えてみる時間」を持てたことが、きっと誰かの力になると信じて。
これからも、誰かの(自分にとっても)「できる」を増やせる社会をつくっていけたらとても嬉しい限りです。
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