こんにちは☺
子どものみかたブログです!
今回は、子どもに関わる全ての人に見てほしい、とても考えさせられる映画『ソロモンの偽証』を紹介します。
ただの“いじめの映画”じゃない
この映画、一見「いじめ」がテーマに見えますが、それだけじゃありません。
- 学校の閉鎖的な体質
- マスコミの偏った報道
- 保護者のエゴ
- 警察の形式的な捜査
どの立場も表面的な“正義”ばかりで、真の正義がないように描かれているんです。
でも、その中で唯一まっすぐな視点を持っているのが「子どもたち」。
子どもはまだ社会の色に染まっていない、“純粋な正義”を持っている存在。
まさに「子どもは社会を映す鏡」だなと実感しました。
子どもから気づかされる、大人の姿
物語の中で、子どもたちの姿にハッとさせられる場面が何度もあります。
とくに前編ラストの永作博美さんの演技は胸を突かれました。
子どもと向き合う大人の“覚悟”を問われているようでした。
私自身、子どもから教えられた経験が何度もあります。
「そんなこと考えてたんだ…」
「私の言い方がまずかったんだ…」
そんな風に、自分の未熟さに気づかされることがたくさんありました。
子どものSOSに気づける大人でいたい
いじめは、子どもだけの問題ではありません。
日々の関わりの中で、子どもの変化に気づけるかが大人に問われています。
- 助けてと言える大人がそばにいること
- いじめる側の“心の闇”にも目を向けられること
どちらも、とても大切な視点です。
子どもが「被害者」にも「加害者」にもならないように支えること。
それが、私たち大人の大事な役割です。
教育・保育に携わるすべての人へ
保育や教育に関わる者として、忘れてはいけないのは――
「子どもはまだ成長の途中にいる」ということ。
問題行動を「この子は悪い子だ」と決めつけてしまうなら、その時点でその人に教育や保育の仕事をする資格はありません。
子どもの可能性を失わせてしまうから。
子どもが問題行動を起こしたとき、
「何があったんだろう?」
「何がこの子をそうさせたんだろう?」
と、その背景を考えられるのがプロです。
大人が責任を持って、子どもに必要なことを伝えていくこと。
それが教育であり、保育の本質です。
『ソロモンの偽証』、ぜひ観てみて!
映画館で観たとき、「本当に観てよかった」と心から思いました。
生徒役の子どもたちの演技もすばらしく、原作にもきっと深みがあるんだろうなと感じます。
小学校高学年から中高生、そして保育や教育を学ぶ人にも、ぜひ観てほしい作品です。
私にとって、一番好きな映画の一つになりました。
最後に——子どもたちへ
私は心から思います。
どうか、自分の命を投げ出さないでください。
今はつらくても、
「幸せになりたい」って思っているあなたが、この世にいてくれることの方がうれしい。
ヘルプを出す相手は、
ご家庭の大人が無理なら、
学校や学童の先生、保健の先生、スクールカウンセラー、出身園の先生などの大人、それが無理なら、
地域の役場や話しやすいお店の店員でもいい。
そして警察官も。
必ず誰かが力になってくれるはず。
◆ いのちの電話
悩んでいるあなたに、話を聞いてくれる大人がいます。
→ いのちの電話(外部リンク)
子どもの未来を守れるのは、そばにいる大人です。
これからも、子どもたちとしっかり向き合う社会を私たちが作らなければ。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。子どもの現状に関心が持てる大人が増えることが、子どもたちの未来を築くと信じています。
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