保育士のために

「〜らしく」って、そんなに大事? 自分らしく生きるって、そんなにいけないこと?

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保育士のために

こんにちは。

子どものみかたブログです!

 

子育ての仕事をしてきて、たくさんの子どもと関わってきた中で、ずっと引っかかってたことがあります。

「男の子は男らしく」「女の子は女らしく」っていう、あの“〜らしく”ってもの。

なんかね、それを言われると、どっちの立場でもちょっとしんどそうなんですよね。

それだけじゃなくて、「お兄ちゃんなんだから」とか「お姉ちゃんなんだから」、
「母親らしく」「父親らしく」…どの立場でも“らしさ”を求められる。

でも、たとえば「男らしく」って何なんでしょう?

たぶん、「泣いちゃダメ」「弱音を吐くな」「強くいなさい」っていうことなんだろうけど…。
これ、元々は“男って精神的に弱いから、克服しよう”っていう無言のプレッシャーじゃないかと思うんです。

実際、男性の自殺率って女性の2〜3倍。
うつ病でも、「ギリギリまで我慢してから病院に行く」人が多いそうで…。
その“やせ我慢”が、なんとも“男らしい”っていうか、苦しい話です。

逆に「女らしく」はというと――
精神的に強すぎて周りを傷つけちゃうかもしれないから、やわらかくしてね”っていう意味なのかな?とも感じます。

これってつまり、
「らしく」って、ある意味で“あなたのそのままではダメだから、矯正しなさい”っていうメッセージなんですよね。

でも、そんな“らしさ”に縛られて、誰かの理想を背負って、無理して、我慢して…。
それってどうなんだろう?

これまで日本が経済大国になってきた背景には、
能力以上に働いた」たくさんの男性たちのがんばりがあって、
それを陰で支えてきた女性たちが「女らしさ」で家庭を守ってきたという現実もある。

でも、やっぱりそのやり方はおかしいと思うんです。

それに『はまれない人』は、犠牲になっているに違いないから。

〈参考記事〉

“男性”の「自殺率」は女性の2倍 原因は「生物学的な傾向」か、「社会的な要因」か?

“男性”の「自殺率」は女性の2倍 原因は「生物学的な傾向」か、「社会的な要因」か? | 弁護士JPニュース
9月10日は「世界自殺予防デー」。世界保健機関 (WHO)が「自殺に対する注意・関心を喚起し、自殺防止のための行動を促進すること」を目的として制定した。自殺率には性別によって差があり、男性の自殺リスクは女性に比べて大幅に高い。この性差の原因...

 

私が保育の現場でもすごく大事にしてるのが、
「困ったときに『助けて』って言えること」。

男の子でも女の子でも、障害があってもなくても、
“自分で自分を守る”って、実は「誰かに頼る」ことでもあるんです。

よく言われるのが、

「依存先が少ない人ほど、生きづらくなる」ってこと。

人間って、どこまでいっても1人では生きていけない生き物。
だからこそ、頼れる人がいるって、すごく大事なことなんですよね。

子どもたちには、自分の気持ちを素直に出して、
「助けて」が言えて、
「誰かを信じていいんだ」って思える経験を、たくさんしてほしいなって思います。

そうやって、

自分も、他人も信じられる子に育ってほしい。

それが、保育者としての願いです。

「男らしさ」に代わる新しい言葉がないって言われるけど、
無理に作らなくてもいいのかもしれません。

 

個々の課題は課題として克服するためにある程度は頑張るけど、それぞれ人には得意不得意があるもの。

なので皆がそれを認め、互いに補い合えばいいのではないでしょうか。

 

大事なのは皆が――

「無理せず、自分らしく生きられること」。

 

それがきっと、全てに人にとって健康に、幸せに生きていく一番の道なんじゃないかなと思うんです。


まとめ

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

子どもたちにも、私たち大人にも、昔から言われる「〜らしく」に縛られずに、
自分らしく生きられる毎日が許される社会であってほしいなと、心から思います。

 

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