こんにちは。
子どものみかたブログです!
子育ての仕事をしてきて、たくさんの子どもと関わってきた中で、ずっと引っかかってたことがあります。
「男の子は男らしく」「女の子は女らしく」っていう、あの“〜らしく”ってもの。
なんかね、それを言われると、どっちの立場でもちょっとしんどそうなんですよね。
それだけじゃなくて、「お兄ちゃんなんだから」とか「お姉ちゃんなんだから」、
「母親らしく」「父親らしく」…どの立場でも“らしさ”を求められる。
でも、たとえば「男らしく」って何なんでしょう?
たぶん、「泣いちゃダメ」「弱音を吐くな」「強くいなさい」っていうことなんだろうけど…。
これ、元々は“男って精神的に弱いから、克服しよう”っていう無言のプレッシャーじゃないかと思うんです。
実際、男性の自殺率って女性の2〜3倍。
うつ病でも、「ギリギリまで我慢してから病院に行く」人が多いそうで…。
その“やせ我慢”が、なんとも“男らしい”っていうか、苦しい話です。
逆に「女らしく」はというと――
“精神的に強すぎて周りを傷つけちゃうかもしれないから、やわらかくしてね”っていう意味なのかな?とも感じます。
これってつまり、
「らしく」って、ある意味で“あなたのそのままではダメだから、矯正しなさい”っていうメッセージなんですよね。
でも、そんな“らしさ”に縛られて、誰かの理想を背負って、無理して、我慢して…。
それってどうなんだろう?
これまで日本が経済大国になってきた背景には、
「能力以上に働いた」たくさんの男性たちのがんばりがあって、
それを陰で支えてきた女性たちが「女らしさ」で家庭を守ってきたという現実もある。
でも、やっぱりそのやり方はおかしいと思うんです。
それに『はまれない人』は、犠牲になっているに違いないから。
〈参考記事〉
“男性”の「自殺率」は女性の2倍 原因は「生物学的な傾向」か、「社会的な要因」か?

私が保育の現場でもすごく大事にしてるのが、
「困ったときに『助けて』って言えること」。
男の子でも女の子でも、障害があってもなくても、
“自分で自分を守る”って、実は「誰かに頼る」ことでもあるんです。
よく言われるのが、
人間って、どこまでいっても1人では生きていけない生き物。
だからこそ、頼れる人がいるって、すごく大事なことなんですよね。
子どもたちには、自分の気持ちを素直に出して、
「助けて」が言えて、
「誰かを信じていいんだ」って思える経験を、たくさんしてほしいなって思います。
そうやって、
それが、保育者としての願いです。
「男らしさ」に代わる新しい言葉がないって言われるけど、
無理に作らなくてもいいのかもしれません。
個々の課題は課題として克服するためにある程度は頑張るけど、それぞれ人には得意不得意があるもの。
なので皆がそれを認め、互いに補い合えばいいのではないでしょうか。
大事なのは皆が――
それがきっと、全てに人にとって健康に、幸せに生きていく一番の道なんじゃないかなと思うんです。
まとめ
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
子どもたちにも、私たち大人にも、昔から言われる「〜らしく」に縛られずに、
自分らしく生きられる毎日が許される社会であってほしいなと、心から思います。
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