保育士のために

【保育のねらい(3歳前半②)】3歳前半の認知の発達から、保育を考えると?!

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3歳 保育士のために

こんにちは☺

 

前回は、3歳前半の主な発達から、保育の内容を考えました☺

 

 

2次元の理解が広がり、対人面の葛藤があり、身体が大きく成長する姿がありました☺

 

今回は認知の発達から、保育の内容を考えたいと思います☺

 

皆さんは、3歳前半というと、どのような姿を思い浮かべますでしょうか?

 

3歳前半になりますと、自分で出来ることが増えます☺

 

出来ることが増える!ということは、様々な認知が深まっているということでもありますよね、きっと☺

 

では、具体的にどのような姿があるのか、3歳前半の認知の発達の姿から確認してみましょう☺

 

 

3歳前半の認知の発達の姿

3歳前半の認知の発達の姿としましては、、

 

配分では、2次元の対称配分が出来る。意味をつけた3つへの配分にも対称配分をおこない、余ったものを自分の所へ入れる
配列では、2次元の配列ができ、色の交互性への初期の挑戦が見られる。同色1段で余りのある場合は同類のものだけを入れて配列し、モデルに対し対称に配置する。それ以上の配列は壊す。
構成では、2次元の間隔のある対称、斜方軸のある対称が出来始め、階段構成では、斜めへの初期の挑戦が見られる。
合成では、2次元の対称合成をし、そこにモデルを含めたりする。モデルが2色の場合は、形よりも色に対応させる。
2個の器の容量を同じにする場合には、何度も入れ分け、2個の器を正面で対にして比べる
1対1対応は、近道反応になり、方向制御や形の系列制御は出来ないが、終わりはハッキリしてくる。
数の理解では、3個までの呼称、概括、選択が出来る。
3数や短文の復唱も出来る。
描画は、外転の一重円が描け、大と小、多いと少ない、円と線を描き分ける。形は円を含む、2次元描画が最も多く、紙いっぱいに描き広げる。“顔”が描け、求めると“名前”を描こうとする。
手工では、素材の表と裏、上と下、前と後ろがわかり、紙であれば、対称の折り目をつけ、次は折る方向を変える。粘土であれば、ちぎって2次元の“顔”などを作って、名称をつけ、複数個量産をする。ハサミやナイフがあれば、2次元の印を入れて、他の部分との間を分割する。

 

多岐にわたって、認知の広がりや深まりが見られます☺

 

凄いですね!!🙌

 

2次元の配列、配分に工夫が見られたり、描画では丸を描いてそれを活かしたり、それまで2つだったのが、3つの概念にも挑戦し始めます☺

 

 

では、それぞれの発達の姿から、保育の内容を考えてみようと思います☺

 

考えられる保育の内容

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まず初めに、

 

配分では、2次元の対称配分が出来る。意味をつけた3つへの配分にも対称配分をおこない、余ったものを自分の所へ入れる

という発達から考えらえる。保育の内容としては、

2次元の対称配分とは、物を左右対称に分割することを指しています。例えば、3つのりんごを左右対称に分割する場合、2つのりんごを左右対称に配置し、残りの1つを自分の前に置くことができます。また、意味をつけた3つの配分とは、例えばおやつの時にクッキーやキャンディを3つに分割する場合、それぞれに意味を持たせた配分を行うことを指しています。例えば、「これはママの、これはパパの、これは私の」といった具合です。配分ができなかった残りの物を自分の前に置きます。例えば、3つのお菓子を兄弟姉妹で分けようとしても、3で割り切れずに1つ余ってしまった場合、その1つを自分の前に置くことができます。以上の力を保育の内容にしますと、物を左右対称に分割する能力があることを利用して、おもちゃやおやつなどの物を3つに分割して、それぞれに意味を持たせた配分を行う遊びが出来ます。そして、配分ができなかった残りの物は、自分の前に置くことで、区切りをつけますので、お店屋さんごっこなどが出来ます。

 

 

次に、

配列では、2次元の配列ができ、色の交互性への初期の挑戦が見られる。同色1段で余りのある場合は同類のものだけを入れて配列し、モデルに対し対称に配置する。それ以上の配列は壊す。

という発達から考えられます、保育の内容としては、

3歳前半の子どもは、物を配列する能力が発達しています。例えば、ブロックを2次元の外見を違いを頼りに、整然と並べることができます。また、1つずつ違う、市松模様の様に並べようとし始めます。同じ色のブロックが余ってしまった場合には、同じ色のブロックだけを1段に揃えて整然と並べることができます。さらに、それらのブロックを用意した、見本と対称に配置することもできます。このような発達から考えられる、保育の内容は、
1. 2次元の配列に触れる機会を提供する
2次元の配列を作る機会を提供することが大切です。例えば、積み木やブロックを使って、色や形、大きさなどの違いを利用して、2次元の配列を作って遊ぶことができます。また、絵本や写真、イラストなどを見て、2次元の配列としてみるという活動も有効です。
2. 色の交互性に注目した活動を行う
興味が色の交互性に向いていることを考慮して、色を使った活動を行うことが大切です。例えば、色鮮やかな積み木やブロックなどを使って、模様を作ったりして、色の交互性を学ぶゲームを行うことができます。また、子供が興味を持つ絵本やおもちゃを、色の違いを利用して分類するという活動も有効です。
3. 対称性を意識した活動を行う
同じ種類の物を対称的に配置する能力があることを考慮して、対称性を意識した活動を行うことが大切です。例えば、積み木やブロックを使って、見本と対称的な配列を作ることができます。また、子どもが自分で作った図形を鏡を使って反転させ、興味や関心を深めるという活動も有効です。
4. 自由な遊びを促す
余ったら配列を壊す傾向があることを考慮して、自由な遊びを促すことが大切です。子供が自分で考えた遊び方や配列を作ることを尊重し、自由な発想を育てることが大切です。また、達成感や完成することを考慮する場合、適切な量を用意することも大切になります。

 

次に、

構成では、2次元の間隔のある対称、斜方軸のある対称が出来始め、階段構成では、斜めへの初期の挑戦が見られる

という発達から考えられます、保育の内容としては、

3歳前半の子どもたちは、ブロックやパズルなどの遊びを通じて、構成能力を発達させ始めます。左右に対称にブロックを並べたり、斜めに傾けたブロックを左右対称に配置することができます。また、階段状の構成にも挑戦し始めます。階段状にブロックを積み上げる際に、斜めにブロックを置いたり、階段状の中心に向かってブロックを積み上げたりすることができます。子どもたちの構成能力を発達させるためには、色や形の違うブロックを使った遊びを提供することが有効です。また、階段状のブロックを積み上げる遊びや、図形パズルを解く遊びを通じて、構成能力を発達させることができます。さらに、模範となる構成を提示して、子どもたちに模倣させることで、構成能力を育てることができます。いずれにしても、あまり勉強のようにならないように、遊び心を持ち、楽しみながら取り組めることが大切です。

 

次に、

合成では、2次元の対称合成をし、そこにモデルを含めたりする。モデルが2色の場合は、形よりも色に対応させる。

という発達から考えられます、保育の内容としては、

 

3歳前半の子どもは、違う形や色を組み合わせて作ることができます。そして、そこに見本を入れたりします。また、色は形よりも認識しやすいため、見本が2色だと形は違っても、色で合成しようとします。こうした遊びを通じて、子どもたちは空間認識能力や、色や形の特徴を観察し比較する能力を発展させることができます。創造力や想像力を発揮し、自分だけの世界を作っていくことができます。保育の中では、子どもたちが好きな形や色のブロックを用意し、自由に遊ばせることが大切です。また、保育者は子どもたちが作ったモデルを一緒に見て、「すごいね!」「どんな物語ができるかな?」などと声をかけ、彼らの創造力を育てることが必要です。

 

 

次に、

2個の器の容量を同じにする場合には、何度も入れ分け、2個の器を正面で対にして比べる

 

という発達から考えられます、保育の内容としては、

3歳前半の子どもたちは、容量を理解するために、実際に手で水や砂を移し替えたり、小さな容器を大きな容器に入れて満たしてみたりすることで学びます。この過程で、どのような量がどのような容器の大きさに相当するかを直感的に理解することができます。保育者は、子どもたちに容量の比較を促すために、2つの同じ容器や異なる容器に水や砂を注いで、どちらの容器が大きいか、小さいかを教えることができます。そして、同じ容量にするために、何度も水や砂を移し替えながら、2つの容器の量を同じにする方法を一緒に考えることが大切です。また、正面で2つの容器を対にして比べることで、子どもたちは容器の大きさや形、容量の違いを直感的に理解することができます。このような保育活動を通して、子どもたちは容量の概念を深めることができます。

 

 

次に、

1対1対応は、近道反応になり、方向制御や形の系列制御は出来ないが、終わりはハッキリしてくる。

 

という発達の姿を詳しく説明しますと、

1対1対応とは…2つの集合の要素を1つずつ対応させることを言います。例えば、集合A={1,2,3}と集合B={a,b,c}がある場合、1にaを、2にbを、3にcを対応させることができます。このとき、AとBの要素数は同じであり、どの要素も1つの要素に対応しているため、1対1対応と言えます。しかし、違うものでも、近くにあるものや見た目を優先し、対応させることが多いです。
方向制御とは…ある指示に従って物事を行う際に、その指示に沿った方向に進んだり、位置を調整したりする能力です。                              形の系列制御とは…ある形を作るために必要な手順を正確に順序通りに行う能力です。例えば、3つのブロックを積み上げて、ピラミッドの形を作る際には、最初に大きいブロックを底に置き、その上に少し小さいブロックを置き、その上に一番小さいブロックを置く、というように正確な手順が必要になります。

そして、自分なりの完成や終わりの形を持つようになります☺

これらの発達の姿から考えられます、保育の内容としましては、

– ブロックの積み重ね
– パズル
– カードゲーム(同じ数字、同じ絵柄のカードを見つけるゲーム)
– 絵合わせ
– 型はめや穴に形を通すおもちゃ
– ペグボード(ピンを板に差し込んで形を作るおもちゃ)
– 数字や形のシールを貼る
– 絵本の中で同じものを探す
子どもたちが楽しめる遊びやゲームを通して、1対1の対応だけでなく、方向制御や形の系列制御などの能力を育てることができます。例えば、ブロックやパズルを使って、色や形を組み合わせたり、絵本を読みながら物語の中の出来事を順序通りに整理する遊びを行うことができます。こうした遊びを通して、子どもたちの認知能力や集中力、思考力を発展させることができます。間違いや失敗については、あまり明確に指摘せず、自分から気づいていけるように支援することが、今後の意欲や自信のために大切です。

 

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次に、

数の理解では、3個までの呼称、概括、選択が出来る。

 

という発達から考えられます、保育の内容としては、

1. 数の呼称:「1」「2」「3」といった数字の呼び方を理解し、数えることができます。数唱といいますが、中には100や1000まで順番に言える子どもも居ます。ですが、大小や概念を理解出来ているとは限らないので、注意が必要です。
2. 数の概括:3つまでだと、似たようなものを「2つ」と数えたり、同じものを複数数えることができます。例えば、同じ色のブロックが複数ある場合に、それらを「2つ」と数えることができます。3までの大小などの概念を、ある程度理解していると言えます。
3. 数の選択:3つのものの中から、指定された数だけ選ぶことができます。例えば、「2つ選んで」と指示された場合に、2つのものを選び出すことができます。

これらの理解を深めるためには、以下のような保育活動が効果的です。

1. 数の呼称を教える:数字のカードやブロックを使って、子どもに数字の呼称を教えます。また、日常生活の中で数字を使った言葉遊びを取り入れることも有効です。
2. 数の概括を促す:同じ形や色のものをグループに分けて、「2つ」と数えるように促します。また、数の概念を深めるために、数字のパズルや絵本を使用することもできます。
3. 数の選択を練習する:数の選択力を向上させるためには、子どもが好きなものを数えながら遊ぶことが大切です。
これらの保育活動を通して、子どもの数の理解を深めることができます。子どもの個性に合わせて、保育者が臨機応変に楽しくアレンジすることが大切です。

 

 

次に、

3数や短文の復唱も出来る。

 

という発達から考えられます、保育の内容としては、

3歳前半の子どもが数や簡単な文章を復唱できるようになるには、保育者が適切な環境や機会を提供することが重要です。例えば、数の理解を深めるためには、数の概念を身近なものに結びつけたり、数を数える歌や手遊びを取り入れたりすることが有効です。また、短文の復唱を促すには、絵本の読み聞かせやストーリーテリングを通じて、子どもたちが興味を持ちやすい内容を選ぶことが大切です。保育者は、子どもたちが興味を持ちやすいものを取り入れつつ、適切な言葉や語彙を使ってコミュニケーションを図ることで、子どもたちの言語や認知の発達を促すことができます。また、子どもたちが楽しんで学べるような遊びや活動を提供することで、自然な形で数や文章に興味を持つようになることが期待できます。

 

 

次に、

描画は、外転の一重円が描け、大と小、多いと少ない、円と線を描き分ける。形は円を含む、2次元描画が最も多く、紙いっぱいに描き広げる。“顔”が描け、求めると“名前”を描こうとする。

 

という発達から考えられます、保育の内容としては、

1. 形の描画:体の中心から外側を回る、外転の一重円が描け、大と小、多いと少ない、円と線を描き分けることができます。また、2次元描画が最も多く、紙いっぱいに描き広げることができます。
2. 顔の描画:顔が描けるようになります。最初は目、口、鼻を描くことができますが、徐々に耳や眉毛、髪の毛なども描けるようになります。
3. 名前の描画:自分の名前を描こうとすることがあります。自己認識の発達の一環として、自分の名前を書きたがる気持ちが芽生えます。

これらの発達の力から、

1. 観察と支援:子どもの描画発達を観察し、適切な支援を行うことが大切です。保育者は、乗り物やキャラクターなど、子どもが興味を持っているテーマを見つけ出し、そのテーマに沿った描画活動を提供することができます。
2. 色や形の理解を深める遊び:色や形の違いを理解するための遊びを提供することができます。例えば、色の違いを見分けるゲームや、形をつくるパズルなどがあります。
3. 紙やペン、クレヨンなどの描画用具を提供する:子どもが描画活動を行うための適切な描画用具を提供することが大切です。また、子どもが使いやすい大きさの紙を用意し、自由な発想で描画活動ができるようにします。
4. 描画作品を飾る:描画作品を飾ることで、子どもの創造力や表現力を肯定することができます。また、他の子どもたちが見ることで、お互いに学び合うことができます。以上のように、保育者は子どもの描画発達を促進するために、様々な支援を行うことができます。また、描画活動は子どもが自分自身を表現するための大切な手段の一つであり、自己表現や自己肯定感を高めることができます。保育者は子どもが自由に描画活動を楽しめるよう、適切な環境や機会を提供することが求められます。さらに、保育者は、子どもの描画発達の個人差を理解し、適切な支援を行うことが必要です。描画活動は子どもの感性や思考力を育てることができる素晴らしい活動ですので、保育者は子どもの描画に対する意欲を大切にしましょう。

 

 

最後に、

手工では、素材の表と裏、上と下、前と後ろがわかり、紙であれば、対称の折り目をつけ、次は折る方向を変える。粘土であれば、ちぎって2次元の“顔”などを作って、名称をつけ、複数個量産をする。ハサミがあれば、2次元の印を入れて、他の部分との間を分割する。

 

という発達から考えられます、保育の内容としては、

3歳前半の子どもたちは、手工作品を通じて自分の手で物を作ることを楽しんでいます。保育者は、子どもが素材の表と裏、上と下、前と後ろがわかるように、様々な工作体験を提供します。例えば、紙であれば、保育者は対称の折り目をつけ、次は折る方向を変えることで、子どもが対称的な形を作ることを促します。また、粘土であれば、保育者は粘土をちぎって、2次元の“顔”などを作って、それぞれの作品に名称をつけることを促します。複数個量産することで、自分の作品を大切にし、自信を持つことができます。ハサミを使った手工作品の場合、保育者は子どもに安全に使う方法を教えます。例えば、2次元の印を入れて、他の部分との間を分割する方法を教え、自分で作品を完成させることをサポートします。また、保育者は、作品を完成させるために必要な力を使って、手指の発達を促す工作体験を提供することが有効になります。

 

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まとめ

いかがだったでしょうか☺

 

3歳前半になりますと、様々な機能が発達し、それを活かせるようになります☺

 

そして、様々な初体験を積むことが出来るようになります☺

 

凄いですよね! さすが3歳児!といった感じです☺

 

ですので、保育者の皆さんは、多様でポジティブな経験が積めるように、個々の子どもの興味を捉え、楽しくて広がりのある保育を準備しましょう☺

 

 

ここまで、【保育のねらい(3歳前半②)】3歳前半の認知の発達から、保育を考えると?!をお読みいただきまして、誠にありがとうございました☺

もしご意見、ご感想などございましたら、コメントで頂けますととても嬉しいです☺

 

また、もし共感頂けましたら、共有して頂けますと、さらに今後のモチベーションになり、嬉しいです☺

 

 

 

 

 

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