保育士のために

【保育のねらい(5歳③)】利き側が決まるのはいつ?!山登りが持続するのは?!5歳の運動の発達から考えられる、保育の内容 後編

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保育士のために

こんにちは☺ 子どものみかたブログです!

 

今回は、以前取り上げました、5歳児の運動の発達についての後編です!

〈5歳の運動の発達 前編〉

【保育のねらい(5歳③)】利き側が決まるのはいつ?!山登りが持続するのは?!5歳の運動の発達から考えられる、保育の内容前編
5歳児の運動の発達から保育を考えました。5歳になると、利き側が決まったり、山登りが出来るようになる姿があります。

 

それでは早速、5歳児の運動の発達から、保育の内容を考えたいと思います。

 

5歳児の運動の発達を活かした保育

前編の続きです☺

5歳の、

静止ボールや転がってきたボールを蹴る

という、運動の発達を活かした、保育の内容は、

 

1. シンプルなボールゲーム:
静止ボールを使って、ボールを蹴る練習をしましょう。ボールを蹴る際に足や足首の筋力を鍛えることができます。子供たちにボールを目指して蹴るように指導し、距離を少しずつ増やして挑戦してみましょう。
2. 転がしたボールを避ける:
転がってくるボールを使って、子供たちにボールを目で追いかける練習をさせましょう。ボールを追いかけることで、運動能力と目と体の協調性が向上します。子供たちが、ボールを避けることを楽しめるように、設定しましょう。
3. 足の制御:                                      静止ボールを使って、足の制御を体験しましょう。ボールを蹴って、大まかな特定の場所に正確に転がすように指導し、繰り返し練習します。これは足の筋力と協調性を向上させます。
4. ボールをターゲットに蹴る:
次の段階としまして、静止ボールを使って、子供たちにボールを特定のターゲットに蹴るゲームを提供しましょう。ターゲットには、壁の的、リング、バケツ、コーンなどを用意して、難易度を調整します。子供たちに正確に蹴ることを目指させ、向上心や競争心を刺激しましょう。
5. ボールリレー:                                     複数の子供たちがチームを組み、ボールリレーゲームを行います。ボールを蹴って仲間に渡し、次の仲間が受け取り、目指す場所に蹴って行きます。これは協力と競争を組み合わせた楽しい活動です。保育者も入り、輪になって、蹴り合うという取り組みも、有効です。蹴る方向に居る、友達や保育者の名前を言ってから蹴ることで、社会性を加えることが出来ます。
これらの活動は5歳児の運動の発達を支援し、楽しみながら学ぶことができるものです。子供たちが自分の進歩を実感できるように、励ましやポジティブなフィードバックを提供しましょう。また、安全に遊べる場所で行い、子供たちが怪我をしないように注意を払いましょう。

 

次に、

足が地上から離れていも、動作の調整的制御をし、補助輪のついて自転車に乗る

 

という、運動の発達を活かした、保育の内容は、

1. スクーターの活動:
キックボードやペダル無し自転車などを使って、子供たちにバランス感覚を向上させる体験を提供しましょう。足で推進することで、自転車のペダルを漕ぐ際の、足の制御を向上させるのに役立ちます。
2. 自転車の補助輪の段階的な削減:
安全を確保しながら、補助輪を段階的に削減しましょう。最初は補助輪を完全に下げず、車輪が地面に軽く接触するように調整します。子供たちに徐々にバランス感覚を養う機会を提供し、補助輪を段階的に上げていきます。
3. 基本のバランス練習:
最初に、子供たちに自転車に乗る基本的なバランス感覚を身につける手助けをしましょう。補助輪を外し、子供たちが自分の体重をバランス良く分散できるようになるのを手伝います。この段階ではまだ自転車を漕ぐ必要はありません。次に、補助輪のない自転車に立ち、自転車で歩く練習を行います。子供たちは自転車のハンドルを掴んで歩き、自分の足を使ってバランスをとることを学びます。
4. ゲームと楽しい活動:
バランス練習を楽しいゲームに組み込んで子供たちをモチベートしましょう。例えば、コーンを配置して自転車でくぐり抜けたり、ジョイントマットなどを工夫して、少しの凸凹道を設定して、バランスを取りながら進むゲームなどがあります。
5. 成功体験の強調:
子供たちが自転車に乗ることで成功を感じられるように、ポジティブなフィードバックを提供しましょう。彼らの成長と努力を称賛し、自信をつける手助けをしましょう。
補助輪のない自転車に移行するプロセスは、子供にとって大きな成長機会となり、安全に遊びながら、自信を失わないように、個々の力に合わせた、バランス感覚や協調性を発展出来るように支援しましょう。

 

次に、

雲梯にぶら下がって、2,3回前進する 吊り輪にぶら下がって跳ぶ、棒のぼりをする

 

という、運動の発達を活かした、保育の内容は、

1. 雲梯で前進:
プレイグラウンドにある雲梯を使って、子供たちにぶら下がって前進する楽しい活動を提供しましょう。子供たちは雲梯につかまり、手を前に動かしながら前進することを試みます。この活動は上半身の筋力と協調性を発展させます。
2. 吊り輪で跳ぶ:
プレイグラウンドにある吊り輪を使用して、子供たちに吊り輪にぶら下がって跳ぶ経験を提供しましょう。子供たちは吊り輪につかまり、足を使って跳び降りることを楽しみます。また、吊り輪にぶら下がりながら、的を蹴って倒す遊びを設定します。これは、上半身の筋力と柔軟性、バランス感覚を向上させます。
3. 棒のぼり:
棒のぼりの体験を提供して、子供たちが挑戦出来るようにしましょう。子供たちは棒につかまり、足を使って上昇することを試みます。この活動は全身の筋力と協調性を向上させ、高さに対する感覚や自信、達成感を得ることが出来ます。
4. 遊び心を取り入れた競争:
遊び心を取り入れた競争を提供し、子供たちを刺激しましょう。例えば、安全を確保しながら、吊り輪で跳びながら、リーチの競争を行ったり、棒のぼりで誰が一番高く、速く登れるかを競ったりします。
5. グループ活動:
吊り輪や棒のぼりをグループで行う活動を提供し、協力と協調性を育む機会を提供しましょう。子供たちはお互いを励まし、アドバイスや助け合いをしながら、楽しんで学びます。
これらのアクティビティは子供たちの運動の発達を促進し、楽しみながら体力や協調性を発展させるのに役立ちます。子供たちが挑戦と遊びを通じて、自己イメージを築けるように、ポジティブなフィードバックを提供しましょう。

 

次に、

光と音の同時刺激および、光と音の消去に対する同期把握をする 他からの言葉かけがあるとよくできる

 

という、運動の発達を活かした、保育の内容は、

1. 音楽と光のダンス:
楽しい音楽を流しながら、光が点滅する照明を使用します。子供たちは音楽に合わせてリズミカルに踊り、光の点滅に合わせてジャンプや手拍子を打つなど、音と光の同時刺激に合わせた運動を楽しめます。
2.動物園ゲーム:
例えば、”象!”と言ったときに象の真似をして、ゆっくり歩き、”犬!”と言ったときに走って急ぎます。同時に音楽を変化させることで、子供たちは、音声指示と音楽に同期して、走るか歩くかを決定します。これは音と運動の同期を練習するのに役立ちます。
3. 音楽バンド:
子供たちに楽器を使って、音楽を演奏してもらいましょう。例えば、太鼓、シェイカー、ベル、タンバリンなどを使ってリズムを奏でます。同時に、イルミネーションライトや光のディスプレイを用意し、演奏と光の点滅を同期させます。
4. 光と音の消去ゲーム:
特定の光や音を消す指示に従って、子供たちに適切な動作をするゲームをプレイしましょう。例えば、特定の音が鳴ったらジャンプし、光が点滅したらしゃがむなどです。
5. パートナーシンクロニゼーション:
子供たちはペアを組み、音楽に合わせて同じ動作をするように励ましましょう。音楽と同時に光のディスプレイを使い、2人で協力して合わせる動作を設定するなどして、パートナーシンクロニゼーションの練習を行います。
子供たちが音と光の同時刺激や同期把握を通じて、楽しみながら協調や反応する運動の発達を促進することができます。遊び心を取り入れ、ポジティブな雰囲気を作り、言葉かけを通じて子供たちを励ましましょう。

 

次に、

草取りや簡単な手伝いをし、雑巾やタオルを絞って使う 虫取り網でバッタや蝶を捉える

 

という、運動の発達を活かした、保育の内容は、

1. 草取りと手伝い:
協力することが出来るようになってくる、5歳の子供たちに、庭や園の草取りや簡単な手伝いをしてもらいましょう。草取りは体の筋力を鍛え、協力や責任感を促進します。子供たちが達成感や貢献感を感じられるように、『とても助かったよ!』などと、手伝いの成果を褒めましょう。
2. 雑巾やタオルを絞る:
子供たちに雑巾やタオルを絞ってみる活動を提供しましょう。これは手指の筋力と協調性を発展させ、水の物理的性質を理解するのに役立ちます。雑巾を絞るという動作は、以前と比べて、日常的に経験する機会が減っていて、とても貴重な体験になります。
3. 虫取り網でバッタや蝶を捉える:
虫取り網を使って、子供たちにバッタや蝶を捉える、楽しい活動を提供しましょう。これは観察力を養い、子供たちが自然界を探求する機会を提供し、生き物には命があることに気付くことが出来ます。
4. 植物の育て方:
子供たちに植物の育て方を教え、植物を育てる経験を提供しましょう。子供たちが、種を植え、水やり、成長を観察し、責任感を養いながら学ぶ機会になります。
これらの活動は子供たちの運動の発達を促進し、自然界の理解や協力能力を向上させます。楽しさと学びを組み合わせることで、子供たちの興味を引き、主体的な学習体験を提供します。

 

次に、

道具の3点支持が確立し、ハサミで形を切り抜いたり、紐結びをする 箸で豆をつまむ、紙で飛行機を折るなどの作業が出来る

 

という、運動の発達を活かした、保育の内容は、

1. ハサミで形を切り抜く:
子供たちにハサミを使って紙に図形を切り抜く練習をする機会を提供しましょう。まずは、出来るだけ簡単な課題として、紙に直線や曲線を描いて、子供たちにそれに従って切ることを教えます。これは手指の細かな運動能力を向上させ、クリエイティビティを刺激します。
2. 紐結びの練習:
紐を使って結び目を作る練習を導入します。子供たちに靴紐を結び、バッグの閉じ具を締めるなど、紐を結ぶ習慣を身につけます。
3. 箸で豆をつまむ:
子供たちに箸を使って小さな物をつまむ練習をさせましょう。豆や小さな果物を箸を使ってつまむことで、手指の精密さを向上させます。スポンジを使うなどして、難易度を調整することが大切です。
4. 紙で飛行機を折る:
紙を使って飛行機や折り鶴などの折り紙を折る練習を提供します。子供たちは指先の運動を鍛えつつ、折り紙の折り方を学びます。個々の子どもの興味が持てる課題を用意すると、楽しく取り組むことが出来ます。
5. 木工プロジェクト:
安全な木材や材料を使用して、子供たちに簡単な木工プロジェクトを用意しましょう。木を切る、穴を開ける、釘を打つなどの作業を通じて、手作業スキルを向上させます。
これらの活動は子供たちの手指の運動スキルを向上させ、創造性と協調性を促進します。好きなキャラクターなど興味が持てたり、楽しい要素を取り入れながら、子供たちが自分の能力を発展させ、自信をつけられるようにサポートしましょう。

 

最後に、

片手でボール投げなどの方向制御ができ始める 投げる受けるの初期の構えとコントロールができ始める

 

という、運動の発達を活かした、保育の内容は、

1. ボールゲーム:
子供たちにボールを使ったゲームを提供しましょう。例えば、キャッチボールや壁当てゲームをプレイすることで、投げる方向とコントロールを向上させます。子供たちが互いにボールを投げ合い、受け合う機会を提供し、協力とコミュニケーションを養います。また、ターゲット投げのゲームを用意し、子供たちに的を狙ってボールを投げる取り組みを提供しましょう。玉入れや的に当てることを通じて方向制御を向上させ、精密な投げ技術を磨きます。
2. ボールリレー競争:
友達と一緒に、ボールリレーを行いましょう。保育者も入り、輪になって子供たちはボールを片手で受け、指示された方向に投げ、次の選手にパスする役割を果たします。これは方向制御とチームワークを向上させることが出来ます。また、何回続くか数えることで、競争心や向上心などの社会性を育てることが出来ます。。
3. ボールアート:
子供たちに大きな紙に絵を描くように、ボールを投げ当てるようにしましょう。ボールに絵の具をつけ、キャンバスにボールを投げ、アート作品を共同で作成します。これは創造性と方向制御を結びつけます。思いきり楽しみながら取り組めるように、汚れてもいい服装と環境を用意します。
4. シューティングスター遊び:
子供たちはボールを空に向けて投げ、シューティングスターの役割を果たします。子供たちが空に向かって、スズランテープなどのしっぽ付きのボールを投げることで、方向制御の練習を楽しむことができます。
これらのアクティビティは方向制御と投げる受けるスキルを向上させるのに役立ちます。楽しさと競争を取り入れ、子供たちが運動スキルを向上させる楽しい環境を提供しましょう。

 

まとめ

いかがだったでしょうか☺

 

前編後編に渡って、5歳の運動の発達についてみてきましたが、

後編で私が特に注目したい発達は、

 

ボールを使った運動が出来るようになってくるところと、ハサミなどの3点支持が出来るようになること

でしょうか☺

 

ボールを使った遊びは、相手との関係性が加わりますので、社会性やコミュニケーション能力が自然に発揮されるところが、とても有意義だと思います。

 

3点支持については、工作などの取り組みで、この時期にようやく指先が自由になってくるということです。

しかし、保育所などでは、3歳や4歳など、もっと早い時期から、ハサミやお箸に取り組んでいることがあるのではないでしょうか。

発達的に早い子どもも居ますので、それに引っ張られ、発達的に苦しくて辛い取り組みになっている子どもが居る可能性がありますので、難易度の調整には特に注意が必要です。

取り組むこと自体は、悪くは無いのですが、あまり一生懸命にやりすぎますと、自信や意欲を失い、苦手意識が定着して、よけいに上手に使う時期がずれてしまうことになりかねません。

 

5歳の運動の発達を活かした保育をまとめると、

保育者としましては、

体幹が強くなり、全身を使った運動が出来るようになり、社会性を意識した遊びに変わっていき、手先の巧緻性が上がるための支援が重要ではないでしょうか。

 

 

〈参考:文科省幼児期の運動〉


 

最後まで【保育のねらい(5歳③)】利き側が決まるのはいつ?!山登りが持続するのは?!5歳の運動の発達から考えられる、保育の内容 後編をお読みいただき、誠にありがとうございました☺

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