保育士のために

【保育のねらい(2歳後半①)】2歳後半の主な発達から考えられる保育の内容とは?

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2歳児 保育士のために

前回は、2歳前半の発達の姿から、保育の内容を考えました☺

【保育のねらい(2歳児前半①)】2歳児前半の主な発達から考える保育の内容とは?
2歳児前半の発達の主な姿から保育の内容を考えてみました。

 

 

一番大きな発達の姿としましては、自我の拡大がありましたね☺

 

今回は、2歳後半の発達の姿から、保育の内容を考えたいと思います!

 

幼児期はこの半年の間にも、劇的な発達を遂げていたりします☺

 

出来ることも増えますし、その分、危険や友達とのトラブルも増えるかも?!😓

 

それでは、2歳後半の主な発達を確認していきましょう!

 

2歳後半の発達の姿

2歳後半になりますと、どのような姿が見られるようになりますでしょうか?

 

発達的2次元の形成をする。
自我の充実『第一反抗期』の傾向が強くなる。
2次元の反対概念の認識が出来て、事象相互の基本的関係について2次元の認識と判断が出来始める。
手根骨の化骨化が進みはじめ、3個になる。 乳歯20本の歯列がそろい、咬み合わせが完成する 利き手が決まってくる。
待っている時、机上の手が絶えず動きのある構えを見せる。
好んで少し難しい課題に挑戦する。 自分でする、頑張ってする。
相手があると、自立自励が出来る。 最後まで取り組んで、けじめをつけようとする。
『もうじき3つだから』『もうすぐ、おにいさんになるのね』といった、身近な見通しが励みになる。そして『いいよ!』と言え始める。

 

これらの姿が見られるようになります☺

 

凄いですね!2歳前半とは違って、挑戦したり、自立自励が出来たり、『いいよ!』と言え始めるって☺

 

それでは、これらの発達の姿から、保育の内容を考えていきましょう!!

 

保育の内容

まず、ちょっと難しい表現ですが、発達的2次元形成をする時期とは、子どもが自分と他との関係性を認識し、自分の感情や欲求を表現できるようになり始める段階です。

2歳後半になりますと、自分の内面と外界を区別し、それらの経験が深まることで、自分の立場や役割を理解することが、できるようになっていきます。また、今後の他者の気持ちや考えを推測したり、共感したりする能力に繋がっていきます。

 

大人が子どもの感情や欲求を受け入れてあげることで、子どもに安心感や自信を与えます。そして、子どもに対して、ごっこ遊びや追いかけっこ、かくれんぼごっこなどで、適度な期待やルールを設定し、子どもが自分で考えて行動できるように、サポートしたいです。発達的2次元形成には、大人が子どもの意見や感想を聞いたり、自分の考えや感情を伝えたりすることが、とても大切になります。また、友達と話したり、遊んだりする中で、子どもは自分と他者の違いや共通点を認識します。いい意味で、友達と衝突したり、仲直りしたりすることで、子どもは他者への配慮や寛容さを学びます。この時期は、まだまだ友達を受け入れることが難しく、衝突することが多い時期ですが、仲直り出来なかったとしても、ぶつかること自体が、とても大切な時期です。幼児期の発達的2次元の形成は、子どもの人格形成において非常に重要なプロセスです。保育者の皆さんは、子どもが発達的2次元をスムーズに形成できるように応援してあげましょう。

 

 

 

自我の充実『第一反抗期』の傾向が強くなる、という発達について考えられます、保育の内容ですが、

子どもは何でも「イヤ!」と言ったり、自分でやりたがったりします。私はこれを、自我のバースト!と呼んだりしますが、今後の心の成長に勢いをつけているようにみえることから、そう思いました。これは、第一反抗期と呼ばれる、自己主張の強化期です。子どもは自分と親との関係を確かめたり、自分の力を試したりするために反抗します。この時期に大人がどう接するかが、子どもの自我の充実に大きく影響します。

〇子どもの気持ちを受け止める
子どもがイヤイヤやかんしゃくを起こすときは、何かしらの理由があります。子どもは言葉でうまく伝えられないもどかしさや不安を感じているのです。大人は、子どもの気持ちを否定したり、感情的にならずに、受け止めてあげることが大切です。例えば、「イヤだね」「そう思うんだね」「わかったよ」と言ってあげたり、「大丈夫だよ」と言ってあげたりしましょう。
〇子どもの自立心を尊重する
子どもは第一反抗期になると、「自分でやりたい」という気持ちが強くなります。これは、自立心の発達です。子どもができることはできるだけ任せてあげることが大切です。例えば、着替えや食事、片付けなどです。子どもが自分でやろうとする姿勢を認めてあげることで、自信や達成感を育みます。また、危険なことや、絶対にしないでほしいこと以外は、可能な限り、子どもの選択や意見を尊重するようにしましょう。ご家庭だと、親も都合がありますので、出来る限りになりますが、「今日は何色の服を着たい?」「ご飯は何が食べたい?」などと、聞くことが有効です。子どもは、尊重されていると感じると、自己肯定感が高まります。

 

 

2次元の反対概念の認識が出来て、事象相互の基本的関係について2次元の認識と判断が出来始める、という発達から保育の内容を考えますと、、

 

ちょっと難しい表現ですが、空間的な思考力が芽生えることを意味します。2次元の反対概念とは、例えば上と下、左と右、内と外などの対立する概念のことです。これらの概念を理解することで、物体の位置や形を正しく把握したり、方向や距離を推測したりすることができます。また、事象相互の基本的関係とは、例えば原因と結果、目的と手段、部分と全体などの論理的な関係のことです。これらの関係を認識することで、物事の流れや構造を理解したり、問題を解決したりすることができます。2次元の認識と判断を活かした遊びは、絵本や簡単な形や動物のパズル、シール貼りなど、平面的なものに興味を持てると、いいと思います。2次元のものを見て、その形や色や模様を理解し、それが何を表しているかを想像する力が発達します。

 

次に、手根骨の化骨化が進みはじめ、3個になる。 乳歯20本の歯列がそろい、咬み合わせが完成する。利き手が決まってくる、という発達から、保育の内容を考えますと、、

 

手根骨は、手首にある8つの小さな骨のことです。手根骨は、生まれたときにはまだ骨化していない軟骨でできていますが、生後2ヶ月から順番に骨化していきます。この3つの手根骨が骨化すると、手根骨は3個になります。この時期は、指の動きも発達していきます。手根骨の化骨化は、手の機能や形成に重要な役割を果たしています。指を使った遊びは、子どもの手先の発達を促す活動です。指を使った遊びには、粘土や絵の具、紐通しなどの素材を使って形を作ったり、色を塗ったりするものや、指人形や手影絵などの表現をするものがあります。これらの遊びは、子どもの創造力や感性を育てるだけでなく、指先の感覚や筋力を高めることで、ゆくゆくの細かい動作や文字の書き方にも役立ちます。物事にチャレンジしたり、自分の気持ちや考えを伝えたりしたいという、欲求が出てきますので、それにこたえられるようにしたいです。
咬み合わせが出来る乳歯列完成期であり、食べ物のすりつぶしが出来るようになり、とても硬いものはまだ難しいですが、ほとんどの食品が食べられるようになります。

 

 

待っている時、机上の手が絶えず動きのある構えを見せる、についての保育の内容は、

2歳後半の子どもは、何かを待っている時に、机上の手が絶えず動きのある構えを見せることに気づきます。例えば、食事の準備ができるまで待っている時や、おもちゃを貸してもらうまで待っている時などです。このような時に、手を机に置いたまま、指先や手首を動かしたり、手を開いたり閉じたりしたりしています。これはどういう意味なのでしょうか?実は、これは、自分の感情や衝動をコントロールしようとしているサインなのです。2歳後半児は、自分の欲求や感情が強くなってきますが、同時に社会的なルールや他者の気持ちも理解しようとします。そのため、自分がすぐに欲しいものやしたいことを我慢しなければならない時には、ストレスや不満がたまります。しかし、その感情をそのまま表現すると、周りに迷惑をかけたり、叱られたりすることもあります。そこで、自分の感情や衝動を抑え込むために、手や指を動かすことで、調整しようとするのです。これは、大人でもよくあることですよね。例えば、貧乏ゆすりやイライラした時にペンをクリックしたり、などです。しかし、それでも我慢できなくなったり、泣き出したりすることもありますよね。その時は、気持ちを受け止めてあげてください。例えば、「待つのは大変だね」「もう少しでできるからね」「頑張って待ってくれてありがとう」などと声をかけてあげると良いでしょう。また、待つ時間を短くしたり、待っている間に違うことをさせたりする工夫も必要です。例えば、「食事ができるまで絵本を読んでみよう」「おもちゃは3分後に貸してあげるから、その間にパズルをしてみよう」などと提案してあげると良いでしょう。2歳後半児は、自分の感情や衝動をコントロールする力が発達してきますが、まだ完全ではありません。そのため、忍耐強くサポートしてあげることが大切です。
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好んで少し難しい課題に挑戦する。 自分でする、頑張ってすることについてですが、
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2歳後半になりますと、自分のできることが増えてきて、自信を持ち始めます。そこで、少し難しい課題に挑戦したくなるのです。例えば、パズルや積み木、絵本などです。子どもたちは、自分ですることや頑張ってすることに喜びを感じます。これは、自己効力感というものです。自己効力感とは、自分はできると信じる力のことです。この力は、子どもの成長にとても大切です。なぜなら、自己効力感が高い子どもは、困難に直面してもあきらめずに、挑戦し続けるからです。また、自己効力感が高い子どもは、自分の意見や感情を表現しやすく、主体的で人間関係にも積極的になります。子どもの興味や好奇心を大切にして、適度な難易度の課題を提供しましょう。次に、子どもが挑戦する姿勢をほめてあげることです。子どもが成功したときだけでなく、失敗したときでも、「よくやったね」「頑張ったね」と言って、過程を評価しましょう。最後に、子どもが困ったときは手助けをしてあげることです。しかし、すぐに答えを教えたり、代わりにやってあげたりしないで、子どもが自分で考えたり、試したりする機会を与えてあげましょう。そして、必要なヒントやサポートをしてあげましょう。親や保育者は、子どもの自己効力感を育てるために、適切な課題を見つけてあげたり、挑戦する姿勢をほめてあげたり、困ったときは手助けをしてあげたりすることが大切です。子どもの成長を見守りながら、子どもの味方として、応援するという意識が大切です。
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相手があると、自立自励が出来ることについての保育の内容ですが、
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2歳後半児は、自分の意思や感情を表現する力が高まります。しかし、それと同時に、他者との関係や社会的なルールにも興味を持ち始めます。2歳後半児は、自分で物事に挑戦したり、選択したりすることが好きです。しかし、それだけでは困難にぶつかったり、失敗したりすることもあります。そこで、相手のサポートやアドバイスを受けたり、参考にしたりすることで、問題解決のスキルを磨きます。相手の意見や選択を受け入れたり、応援したりすることで、将来、相手を尊重することや友達との信頼を育むことに繋がります。親や保育士は、子ども同士の交流を、無理なく出来るように促しましょう。そして、子どもたちの気持ちや考え、行動や判断を尊重するようにしましょう。

 

最後まで取り組んで、けじめをつけようとすることについての保育の内容は、

2歳後半になると、子どもは自分のやりたいことや興味のあることに集中して取り組むようになります。例えば、パズルを完成させたり、絵本を読み終えたり、おままごとをやりきったりすることができるようになります。これは、子どもが自己主張や自我が成長し、自分の意志や感情を表現する力が高まっていることの表れです。この時期の子どもは、自分で始めたことは最後までやり遂げたいという気持ちが強くなります。これは、子どもが「けじめ」をつけようとするようになっていることを意味します。「けじめ」とは、物事の始まりと終わりをはっきりさせることです。子どもは、「けじめ」をつけることで、自分の行動に責任を持とうとしたり、達成感や満足感を得ようとしたりします。もし、難しかったり、時間が迫ってきて、終わりにしなければいけなくなった時は、「あと1回ね」とか「ここまでね」など、いい区切りとなる点を作ったり、さり気なくサポートするなどして、意欲や自信を失わないようにすることが大切です。親や保育者は、子どもが「けじめ」をつけようとする姿勢を尊重することが大切です。子どもが自分で始めたことは、できるだけ邪魔せずに見守りましょう。また、子どもが最後まで取り組んだことをほめたり、感想を聞いたりしましょう。そうすることで、子どもは自信や自尊感情を育てることができます。2歳後半児の「けじめ」をつけようとする姿は、成長の証です。親や保育者は、子どもの興味や意欲に応えて、子どもの発達をサポートしていきましょう。

 

最後に、身近な見通しが励みになる。そして『いいよ!』と言え始める発達について考えられる、保育の内容ですが、

2歳後半になると、子どもは自分のできることが増えてきます。自分で靴を履いたり、おもちゃを片付けたり、お手伝いをしたり。そんな時に、親から「すごいね!」「よくできたね!」と褒められると、子どもは嬉しくなります。そして、自信がついて、もっといろんなことに挑戦したくなります。この時期の子どもは、身近な見通しが励みになります。例えば、「次はおやつだよ!」「明日はおばあちゃんに会いに行くよ」という、具体的な予定を教えてあげると、子どもは楽しみに待ちます。そして、「おやつ食べたい!」「おばあちゃんに会いたい!」と自分の気持ちを伝えられるようになります。2歳後半児は、自分の意思を持って行動するようになりますが、それは大人の言うことを聞かなくなるということではありません。むしろ、大人の言葉や態度に敏感に反応します。だからこそ、子どもの気持ちや考えを尊重してあげることが大切です。例えば、「今日は寒いからセーターを着てね」と言われたら、「わかった」と言って着る子もいますが、「嫌だ」と言って拒むこともあります。その時に、「嫌だって何で?」「寒くないの?」と聞くようにすると、子どもは自分の理由を説明しようとします。「チクチクする」「暑いから」とか。「そうなんだ。でも、寒くなったら風邪をひくよ。セーターを持って行こうか」と親が提案すると、子どもは「いいよ!」と言えるかもしれません。このように、大人が子どもの意見を聞いてあげることで、子どもも少しずつ大人の意見を聞き、『いいよ!』と言えるようになっていきます。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか☺

 

2歳後半は、2歳前半の姿と比べても、随分と違った姿を見せてくれます☺

 

あらためて幼児期の成長の早さに驚きますが、2歳後半になりますと、自分なりの気持ちの調整もしながら、環境や人との関係性の中で、自分の世界をより深く大きく広げていきます!

 

上手くいかないことも、失敗もまだ多い時期ですが、それを信頼できる大人に受け止められたり、励ましなどを返される中で、大きく成長していく時期でもありますね☺

 

ここまで、【保育のねらい(2歳後半)】2歳後半の主な発達から考えられる保育の内容とは?をおよ頂きまして、誠にありがとうございました☺

 

もしご意見、ご感想などございましたら、コメントで頂けますと、とても嬉しいです!

 

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