子どもに見せたいアニメや映画

【お勧めの映画】ゴジラ-1.0は、誰を対象にした映画なのか?!

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ゴジラ-1.0 子どもに見せたいアニメや映画

こんにちは☺ 子どものみかたブログです!

 

今回は、子どもにお勧めの映画シリーズで、

『ゴジラ-1.0』を取り上げたいと思います☺

 

私は、庵野監督のシンゴジラがめちゃくちゃ好きでしたので、かなり期待大!でした。

 

今回のゴジラ(ネタバレありです)

物語は、戦時中。

 

戦後のシンゴジラとは、ここが大きく違うところです。

 

もしゴジラが現れたらどうなる?!というのは、戦中の時代設定でも、シンゴジラと同じように、とてもリアルに感じられるように表現されています。

 

これが両作品の大きな魅力です!

 

嘘っぽさやフィクションっぽさが、あまり感じられない技術力や演出、表現力の凄さがあります。

 

ゴジラなのに、、笑

 

あと、私が個人的に映画を見ていいなと感じる点は、その謎解きや意外性などの物語性やドラマ性にあったりするのですが、今回のゴジラ-1.0は、映画としてのメッセージ性に強く惹かれました。

 

これは、今までにない感覚でした!

 

もちろん、物語としても魅力があるのですが、その物語と映像のリアルさや恐怖と相まって、伝えたいメッセージが強く強調され、伝わってきました。

 

それはどのようなものかというと、

役割りや責任を取らないことを否定する
自己犠牲を否定する
理念やポリシー(主体性と言ってもいいかも?!)が無いことを否定する
(自立だけじゃなく、)協力や助け合いを肯定する

というような部分です。

 

役割りや責任を取らないことを否定する

戦後、特にえらい立場の人間が、失敗しても、間違えても認めず、責任を取らずに何となく生き続けるということが、当たり前になってしまいました。

 

今後に活かすこともなく、やるべき役割や責任を果たさずに、なぜか生きながらえるという。

 

でも、人間なら

誰しも失敗もしますし、間違うこともあります!

 

それをまずは認めないと、前に進みません。

 

認めることで初めて次に(次世代に)活かせるようになります。

 

責任を取らず、自分だけ、今だけ良いのであれば、何も変わりません。

自分だけ、自分の家族だけ、自分の会社だけ、自分の業界だけが良いというのでは、必ずしも

社会全体にとって、有益ではないことがあります。

 

それが大企業や国全体を導くような立場の人だったとしたら、、

 

大事なのは、精一杯した結果、もし上手くいかないことがあれば、客観的に評価してそれを認め、振り返り、次に活かす!ということを繰り返すことではないでしょうか。

 

そうすることで、この先の社会や未来を変えていくことが可能になります。

 

自己犠牲を否定する

誰かが犠牲になることで成立することなんて、あり得ない!って。

自分が亡くなったり、我慢したりすることで、社会が回ったり、誰かが生きられるということを否定しています。

誰もが生きるために存在しているはず!って。

 

でも、戦中は、自己犠牲が美徳になっていました。

 

そんな価値観は、人間が人間として生きていくために、否定しなくてはいけない!!

 

戦後、この国は0から復興したというなら、-からやり直さないといけない!

 

ゴジラが、まず-にしてくれました。

 

サブタイトルにある、一旦マイナスにしてから、「生きて抗え!」です。

 

※保育士的には、戦後保育士の自己犠牲の元に、高度経済成長が達成され、近代化が進みました。

無理をして働きすぎた保育士が、10年20年働き続け、次々と倒れていきました。

経済成長期から最近まで、過労死や過労病が問題視されることがありましたが、保育士にも同じようなことが起きていました。

 

安い保育コストで経済を支えることで、犠牲になった保育士が、数多く居ました。

 

でも、当然ですが、個々の保育士にも、人としての想いもあったはずですし、生きる権利や幸福を追求する権利がありました。

 

そのような、保育士に自己犠牲を求める状況が、未だに続いています!

 

これは異常なことです。

 

理念やポリシー(主体性と言ってもいいかも?!)が無いことを否定する

戦後、0から復興したと言われるこの国ですが、人間的にも成長し、人間的にも近代化されたのでしょうか?

 

物質的には発展したのかもしれませんが、肝心な人としての精神は、成長したのでしょうか?

 

少なくとも、0が1になったのでしょうか?!

 

ゴジラは映画で、上陸した後、銀座を破壊します。

それがなぜか私は心地よく、『もっと壊せ~!』と思ってしまいました😨

それは私の個人的な、闇かもしれませんが、、苦笑

 

それはさておき、、

もの凄い表現力で、怖さで、リアルさで、正直しびれました。

 

戦後の

銀座的な価値観を否定する
銀座的な繁栄を否定する
銀座的な華やかさを否定する

ゴジラ、と私は捉えました。

(銀座という地域自体を否定している訳ではないです汗)

 

経済発展や近代化の象徴である、今の銀座の繁栄に、この国の理念やポリシーはあるのか?(もしくはあったのか?)

 

戦後、この国は自分で考えることをしてきませんでした。

 

戦勝国であるアメリカの庇護のもと、顔色をうかがうしかなかったし、価値観を押し付けられたら、その通りに右から左へ受け流すしかありませんでした。

 

その間、自国独自の価値観を構築をする余裕も主体性も持てませんでした。

 

ここに、今のこの国の不幸があります!

 

それを埋め合わせるためには、ひたすら経済という数字や物質的な価値に求めるしかありませんでした。

 

元々人として持っている社会性や価値観をずっと遠くに置いて。

 

その後、護ってくれて、頼る国が精神的には去った後、低経済成長期になり、理念が無く、宙ぶらりんになって、自分個人を守ることだけに専念するようになりました。

 

人としての社会性も持たず、戦後に築いた独自の理念や価値観も無いので、今もそのままです。

 

映画では、追い詰められた専門家が個々の仕事の中で、可能性の低いことでも、精一杯の努力で応じようとしています。

 

それが、上手くいくかいかないか、自分にとって得か損かなんて関係がない、多くの人のために自分として何をすべきなのか考え、

それが、

自分の責任や役割りを果たすという姿になっています!それが本来、人として持っている社会性なのではないでしょうか。

 

それは、アメリカの庇護が外れ、外圧が効かなくなり、自国で考えなくてはいけなくなった状況に追い込まれ、戦後初めて人間が本来もっている、社会性や価値観が発揮された姿に見えます。

 

そういえば、シンゴジラにも、そのようなシーンがありましたね。

 

(自立だけじゃなく、)協力や助け合いを肯定する

映画では、自分の子どもではないにもかかわらず、我が子のように育てようとする人々が現れます。

現代ではあり得ないこと?!かもしれません。

 

戦中ということで、みんな大変で、困ったらお互い様が当たり前にあったのかもしれません。

 

でも、本来人間として生きていくのに、誰もが一人では生きていけません!

 

なのに、戦後この国では、1人で生きていくために自立に重きを置く教育をしてきました。

この国に生まれて大人になったら、1人で稼ぎ、1人で生きていけるようにと。

でも、

誰でも生きていたら、様々な壁が立ちはだかり、時には自分一人ではどうしようもないこともあります。

 

ゴジラ襲撃までいかなくとも。

 

それでも、1人でどうにかしないといけないと言われたら、どうなるでしょうか?

 

そんなリスクのある状況は、今も続いています。

 

映画のように、追い込まれると、人は生きていくために人として本来持っている、助け合い(社会性)が発動されるようです。

 

それは、国が経済発展しようが、物質的に豊かになろうが同じで、必要なことなのでしょう。

 

自立に向かいすぎた結果が、自殺率の高さや幸福度の低さになっているのなら、人間が、本来持っているはずの社会性を取り戻す必要があるのではないでしょうか。

 

いつも困ったらお互い様。

 

それには、助け合いや協力の精神をもっと教育や保育、子育てで優先的に、あえて重要視して、用意する必要があるのではないでしょうか。

 

孤立や不幸を招く、自立ばかりではなく。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか☺

 

今回の『ゴジラ-1.0』は、様々なメッセージが込められていると思います!

私はそのメッセージに惹かれましたが、

もちろん、単純にエンタメとしても楽しめますし、それでもいいと思います☺

子どもも、現実と架空の世界の区別がつくようになる、年長辺りから楽しめるのではないでしょうか。

 

私の考察自体は間違いだったり、他にもメッセージが隠されているかもしれません。

 

でも、私なりに感じ、考えさせられることが多く、そのこと自体が、今後の私にとってとてもプラスになるのだろうなあと、今は思っています。

 

制作された方々は、今回のゴジラ-1.0という映画のメッセージを、誰に一番伝えたいのかを私なりに推測してみますと、

 

若い人達ではないなあって笑

 

あえていうと、元々持っているはずの人としての社会性や価値観を教えられなかった、これから活躍される若い方以外の方、ということではないでしょうか?

 

損得だけで行動したり、お金や物質的な価値観を押し付けず、若い方々が、人間として本来持っているはずの価値観や社会性が発揮出来るように、邪魔をしないように!というメッセージを私は感じました。

 

もし、そのような人としての価値観なしで生きる、利己的な人が増えたら、フラットにするために、またゴジラが現れるかもしれないよ!と😓

 

それが、ゴジラが半分神と言われるゆえんなのでしょう。

 

最後に、彼女?!に再開出来るのは、ちょっとあの状況ではあり得ないのでは?!と一瞬感じましたが、それだと戦中の個人の自己犠牲によって、組織を(国を家族を)成り立たせようとする思想になってしまうので、とても納得でした。

 

組織や集団、国という得体のしれない、実体のないもののために誰かが犠牲になるよりも、誰も犠牲にならずに、全ての人が、個人として活き活きと自分の人生を送れる世の中であることが大事で、人間が生きていく人間らしい社会ということなのでしょうね。それが結果的に、みんなのためになるんだよ!と。。

 

 


 

最後まで、【子どもにお勧めの映画】ゴジラ-1.0は、誰を対象にした映画なのか?!をお読みいただきまして、誠にありがとうございました☺

もし、ご意見ご感想などございましたら、下記のコメントでお気軽にいただけますと、今後のモチベーションになり、とても嬉しいです。

 

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