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【子ども主体の保育への道!】講義5 子どもの成長発達に貢献するためのヒント

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こんにちは☺ いつも子どものみかたブログをお読みいただき、ありがとうございます!!

 

今回の内容は、保育講座【子ども主体の保育への道!】講義5:子どもの成長発達に貢献するためのヒントです!

 

子どもには、各機能ごと発達段階というものがあります。

例えば、わかりやすい例で言えば、認知力や社会性、運動機能の発達段階です☺

〈参考:各年齢の社会性の発達段階など→子どもの発達と保育と生きる力動画リンク

 

さらに細かくみていきますと、言語や手先の巧緻性、味覚などの発達段階があります。

〈参考:味覚の発達段階など→動画リンク

 

そこで、

子どもの成長発達(発達段階)に貢献出来る保育士というのは、どのような保育士なのでしょうか?

 

その具体的な方法をいつもの講義形式で考えたいと思います!

(最後に、さらに編集を加えた動画まとめがあります。)

 

講義5:子どもの成長発達に貢献するためのヒント

講師なさり:こんにちは、みなさん!お久しぶりです!少し間が空いてしまいましたが、皆さんお元気でしたか?

生徒らな:こんにちは、なさり先生!もちろん元気ですよ!友達と毎日楽しく過ごしてます!先生はどうですか?

生徒あゆみ:こんにちは、なさり先生。お元気そうで何よりです。私ははるかの子育てをしつつ、仕事にも勉強にも励んでいましたが、先生の次の講義が待ち遠しかったです。

講師なさり:ありがとうございます。わたしはなんとかやっています(笑)。皆さんが元気そうで何よりです。ここで、前回の講義を少し振り返りましょう。前回の講義4では、特別な保育士について考えました。皆さんは、どのような感想を持ったでしょうか?

生徒らな:私にとっての特別な保育士になることって、子どもたちに寄り添って、いつも笑顔で接することだと思いました!それに、自分の得意なことを活かして、子どもたちに新しい体験をしてもらうのってやりがいがありそうで、楽しそうだなって!

生徒あゆみ:私は特別な保育士というのは、子どもの個々の発達段階やニーズを理解し、それに合わせた支援ができることが大切だと感じました。また、私が絵が得意ということも、子育てにおいて特別なことが出来ていると知って、初めての視点でしたので、嬉しくなりました。

講師なさり:素晴らしい感想ですね。らなさんの言うように、笑顔で子どもに寄り添う姿勢は保育士にとって非常に大切ですし、あゆみさんの指摘する発達段階やニーズを理解することも、とても大切なことです。皆さん、よく理解されていて嬉しいです。さて、今回は「子どもの成長発達に貢献するためのヒント」というテーマで、具体的にどのように子どもたちをサポートしていけるかを考えていきましょう。

生徒らな:わくわくしちゃうな!具体的なヒントって、どんなことがあるんだろう?

生徒あゆみ:そうですね、具体的な例を挙げていただけると、私たちも実践しやすくなると思います。

講師なさり:皆さんの期待に応えられるように、私も頑張らないといけませんね。それでは、今回の本題に入っていきましょう!講義5は、当初は「成長を促すヒント」としていましたが、子どもの成長発達は周囲の大人がさせるものではなく、子どもが主体的に潜在能力を発揮して達成されていくものと考え、このタイトルに改めました。

生徒らな:そうなんですね!成長発達って、子どもが自身で頑張って勝ち取った成果なんですね。

講師なさり:そうなんです、らなさん。大人はその邪魔をせずに、お手伝いをさせて頂くということです。さて、子どものニーズに応えるという意味では、今回の講義は講義4と似ているところがありますが、子どもの発達のニーズに応えるために必要なことは、発達年齢によって違います。ここで、発達年齢と生活年齢の違いについて説明します。発達年齢は簡単に言うと発達検査などでわかる年齢のことです。発達検査では、現在の発達がどのくらいの年齢かを表す発達年齢がわかります。その発達年齢を実年齢で割ったものに、100をかけた数字が発達指数となります。

生徒らな:発達指数が100ということは、発達年齢と実年齢が同じってことなのかな。

生徒あゆみ:発達検査の結果から発達年齢がわかると、どのような支援が必要かを判断することができますね。具体的な例を挙げていただけると、さらに理解が深まりそうです。

講師なさり:そうなんです、らなさん、あゆみさん。しかし、保育所の子ども達全員が発達検査を受けているわけではありません。保育所の中でも特に発達が気になるお子さんだけが、保健所や児童発達支援センターなどの療育を行う施設で受けることがほとんどです。ですので、保育では、保育士自身の知識が大切になります。

生徒らな:なるほど、だから保育士の知識が大事なんですね!保育士の勉強をしていると、個人差が大きいことを何度も聞きます。それに気付いて適切に支援することが大切なんですね!

講師なさり:その通りです、らなさん。例えば、1歳あたりで言葉が出始めるなどの知識を保育士が持ちながら保育をしていれば、個人差や生まれ月を考慮しながら、目の前のお子さんが平均より早く言葉を話し始めたなとか、ちょっとゆっくりかな?などがわかります。それがわかれば、検査をしなくても、支援するべきことも無理をさせない方がいいのかどうかも判断が出来ます。

生徒あゆみ:では、発達年齢が実年齢よりも上の子どもがいる場合、どのように対応すれば良いでしょうか?具体的な方法が知りたいです。

講師なさり:良い質問です、あゆみさん。そういう子どもには、少し高度な遊びや興味を提供することで、満足感や自信を持たせることができます。子どもは、自分の力を把握されて適切に支援されることで、自分の事をわかってくれているという信頼を得ていきます。ただ、自尊心が芽生え始める時期には、周囲の友達との差には気を配る必要があります。優れた子どもが居ることで、周りの子どもたちができない自分を感じることがあるので、傷ついている可能性があります。

生徒らな:そっかあ、発達年齢に合わせた支援をすることで、子どもたちがもっと安心して成長できるんですね!楽しみながらやるのがポイントなんですね!それってすごく大事ですよね!

講師なさり:そうです、らなさん。発達年齢に応じた保育を心掛けて、子どもたちに寄り添っていきましょう。子どもの実年齢に基づいた支援ではなく、個々の発達年齢に合わせた保育を行うことで、より子ども目線の有益な保育が実現できます。そのためには、保育体制も重要ですが、現在の保育体制では、子どもの発達段階を大切にした保育をするには、やや物足りないのかもしれません。(参考:今すぐ保育士配置基準を改正しなければいけない理由とは?!→リンク

生徒あゆみ:具体的にはどんな支援がいいのか、もっと具体的な例が知りたいと感じました。例えば、言葉でいうと、どのように発達段階をサポートすれば良いのでしょうか?

講師なさり:いい質問ですね、あゆみさん。例えば、言葉の発達段階に合わせて、喃語や幼児語に合わせて声掛けをしたり、簡単な単語から始めて、徐々に文章を話す練習をしたりします。また、対人関係や社会性の発達段階に合わせて、友達との遊びや協力する活動も取り入れる中で、言葉の発達を支援します。発達年齢に応じたアプローチを考え、個々の子どもに適した支援を提供することが重要です。それでは、言葉について、1歳から5歳までの発達段階を確認して、具体的な支援方法を考えてみましょう。

講師なさり:まずは1歳前後の段階です。ここでは、以下のような言葉の発達が見られます。

  1. 初期の発声:生後8か月辺りになりますと、喃語(バブバブ、ダダダなど)を多く発します。
  2. 初語:そして、身近な初めての単語(ママ、パパなど)を話し始めます。ここで、初めて「ママ!」と言われると、一生忘れられない日になることもありますね。
  3. 理解:簡単な指示(「バイバイして」など)を理解し、従うことができるようになります。このような場面では、生まれて初めて意思の疎通を感じ、感動します。

講師なさり:では、どのように支援していけばよいかも見てみましょう。

  1. 喃語に反応する:子どもが発する喃語に反応し、同じように返して対話を楽しみます。例えば、「バブバブ」と言われたら、「バブバブ」と返してみてください。子どもの表情が変わることがあります。
  2. 繰り返し教える:日常生活の中で、ブーブー、マンマ、ワンワンなど、発声しやすい物の名前を繰り返して教えます。これで、子どもたちは語彙を増やしていきます。
  3. 絵本を活用する:絵が中心の絵本を読んで、子どもが指さしをしている絵の名前を復唱します。「これはブーブーだね、ブーブー!」というような感じです。
  4. 全身の運動を促す:口腔内の機能の発達を促すために、よく噛んで食べることや、歩いたり四つ這いなどで、1歳児ができる単純な全身運動をしっかりするようにします。

講師なさり:言葉の発達は運動機能や社会性とも密接に関係しています。ですから、ただ放置していても勝手には伸びていきません。個人差には十分に注意しながら、多角的な視点で関わるようにしましょう。

生徒らな:そっか!なぜ赤ちゃん言葉で返すといいのか、わかりました。発声しやすいし、音として捉えやすいということがあるんですね!

生徒あゆみ:赤ちゃんに対しても、丁寧に支援することが大切ですね。言葉の発達段階といっても、言葉だけではなく、周囲との関わりや運動も大事なんですね!

講師なさり:お2人のおっしゃる通りです!では次に、2歳の言葉の発達段階を考えてみましょう。2歳になると語彙が増えてきて、なんと300から400語程度の言葉を話せるようになります。そして2語文、「ママ、抱っこ」などを話し始めます。ここでのポイントは、子どもたちの発信をしっかり聴くことです。例えば、「おやつちょうだい!」と言われたら「おやつを食べたいんだね、何が食べたいのかな?」と返してみてください。すると、「うーん、バナナ!」なんて返ってくるかもしれません。言葉でのやり取り自体が、言葉を増やすきっかけになり、とても重要です。絵本でのやりとりも、絵を見て質問をしてきたら、それに答えるようにすると良いでしょう。物の名前や形容詞などを憶えていくきっかけになります。個人差には注意が必要ですが、2歳で完成する構音は、パ行、バ行、マ行、ヤヨユワン、母音と言われています。

生徒らな:子どもたちとおしゃべりするのが、ますます楽しみになってきちゃいます!

生徒あゆみ:確かに、丁寧に返事をすることで、子どもの言葉の発達が促されますね。娘のはるかもそうです。

講師なさり:2歳になると、関わる大人もおしゃべりをするのを楽しみたいですね。つぎに、3歳になると、劇的に言葉の機能が発達し、語彙数はおよそ1500程度になり、3語文程度の複雑な文を話し始めます。簡単なストーリーを話すこともできるようになります。例えば、『ママ、おもちゃ、取って』といった具合です。ここでのポイントは、子どもたちの話に興味を持ち、詳細を尋ねることです。2歳児同様、園での様子を尋ねたりするなど、周囲の関わり方がとても重要になります。数は、5程度の数唱ができ、タ行、ダ行、ナ行、ガ行、チャ行の構音が完成します。ちなみに、数唱と数量を理解することとは別ですので、注意が必要です。

 

生徒らな:3歳の子に、ストーリーを聞くのって楽しいですよね!もっと聞きたくなっちゃう。

生徒あゆみ:そうですね。詳細を尋ねることで、子どもたちの言葉の使い方も、より豊かになります。数量の理解については、声を出して数えることとは違うんですね。とても意外です。

講師なさり:あゆみさんのおっしゃる通りです。私も、3歳の子どもとおしゃべりをして、得意げに説明をしてくれる姿が大好きです!し、数の理解については注意が必要です。次に4歳ですが、4歳になると、会話がさらに流暢になります。『私は』などと、主語をつけて話したり、過去や未来のことも話せるようになります。例えば「昨日、動物園に行ったの。楽しかった!」なんて言い始めます。共通の興味があったりすると、友達同士の会話を楽しむようになります。そして文法のルールもある程度理解し始めます。カ行、ハ行の構音が完成し、数唱は、10程度までになります。

生徒らな:子どもたちが未来のことを話すのを聞くと、なんだかワクワクしますね!

生徒あゆみ:確かに。新しい単語や概念を教えるのが、ますます楽しくなりますね。友達と会話を楽しめるようになるのが、3歳までとの大きな違いですね!

講師なさり:おっしゃるように、4歳になりますと、言葉を一定話せるようになりますので、話したい意欲もより強くなります。友達とのおしゃべりを楽しむようになりますし、コミュ力を身につけるためにも、出来る限り受け止めるようにしましょう。また、意識して感想や気持ちを聞くようにするのもよいかもしれません。それが、自己知覚や主体性を発揮したり、自己主張をする力になっていきます。

最後に、5歳になると、ほぼ完全な文法を使って、複雑な文を話すことができるようになります。抽象的な概念や感情についても話すことができるようになります。サ行、ザ行、ラ行の構音が完成します。サ行、ザ行、ラ行については、幼児にとっては、比較的発音が難しいと覚えておくとよいでしょう。構音の発達のきっかけになるのは、

  • 運動遊び
  • よく噛んで食べる
  • 口から息を出す(シャボン玉など)
  • ペロペロなめることで、舌先を動かす
  • うがいをする
  • 唇や舌で音を鳴らして遊ぶ

などが考えられます。数は2ケタの数唱が出来ますし、子どもによっては、3ケタでも数えたりします笑 でも、数量の理解は8程度だったりします。

生徒らな:感情について話せるようになるなんて、まるで小さな哲学者みたい!

生徒あゆみ:そうですね。感情や思考について話すことで、自己表現の力が育まれます。

講師なさり:おっしゃる通りです。5歳になりますと、言葉での表現力が格段に上がります。友達とのコミュニケーションや社会性の発達とからめて、集団で一つの目的に向かったりするなど、協働や協力をする中で、言葉を増やすとよいでしょう。

以上が1歳から5歳までの言葉の発達段階です。これを理解して、子どもたちに適切なサポートをすることで、彼らの言葉の成長をしっかり支えていきましょう。

生徒らな:具体的な例を聞くとすごくイメージしやすいです!子どもたちの成長をサポートするために、私ももっと頑張らなきゃ!子どもをもっともっと理解して、いつも楽しく保育したい!

講師なさり:やる気にあふれていて、意欲満々ですね、らなさん。今の気持ちを大事にしてくださいね。皆さんが保育士として、言葉だけじゃなくて、子どもたちの各機能の成長発達に貢献できるように、個人差にも留意できるようにしっかりと子どもを観察して、適切な保育を行うことが大切です。子どもたちが安心して成長できる環境を作るために、頑張ってください!私も、今後も出来る限りサポートいたします。

生徒あゆみ:分かりました。ありがとうございます、なさり先生。私も保育を学び続けることで、これからもより良い親を目指したいです。

生徒らな:ありがとうございました!今日もすごく楽しく勉強できたなって!

講師なさり:どういたしまして。ではでは、次回の講義6:障害児支援と保育の本質でも、さらに深い内容を一緒に学んでいきましょう。それでは、今日の講義はこれで終わりです。ありがとうございました!

生徒らな:ありがとうございました!次回もワクワクします!

生徒あゆみ:ありがとうございました。次回も楽しみにしています。

 

〈追加の内容ありのまとめ動画〉

 


最後まで【子ども主体の保育への道!】講義5 子どもの成長発達に貢献するためのヒントをお読みいただき、ありがとうございました!もしご意見、ご感想などございましたら、コメントで頂けますと、とても嬉しい限りです!!

 

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