保育士のために

保育の仕事を「長く続ける」ために必要なことってなんだろう?

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保育士のために

こんにちは。

子どものみかたブログです!

 

今回は、保育の仕事を長く継続するために必要なことを私なりに考えてみました。

 

 

保育の仕事を長く続けるということは、それだけ子どもの成長を継続的に見守れるということ。
これは、子どもにとって本当に大きな安心感につながります。
同じ先生がずっとそばにいてくれる──その関係性が、子どもの心の安定や信頼感を育てていくのです。

でも現実には、長く続けるのが難しいと感じる人も少なくありません。
その大きな理由のひとつが「待遇」や「将来の見通しの立たなさ」です。


待遇と将来への不安が、やりがいの足を引っ張る

正直、保育の仕事は責任も大きく、心も体も使う仕事なのに、
その大変さに見合った給与体系になっていないことが多いのが現状です。

たとえば、年齢や経験年数を重ねても、なかなか給料が上がらない。
ライフステージが変わる(結婚・出産・育児など)タイミングで収入が足りず、
保育の仕事を続けたくても続けられない人が多くいます。

「あと何年頑張ったら、これくらいの収入になる」
そうした見通しが立つ仕組みがあれば、もっと安心してこの仕事を続けられるのに…。

これは一人の努力ではどうにもならない、構造的な問題でもあります。
でもだからこそ、現場の声として、しっかり伝えていく必要があります。


「気持ち」で乗り越えるには限界がある

よく保育は「やりがいがあるから頑張れる」と言われます。
たしかに、子どもとの日々はかけがえのないもので、やりがいは大きい。

でも、「やりがい」だけでは生活できません。
保育士も、生活者であり、家族を持つ一人の人間です。
長く続けられるためには、“気持ち”と同じくらい“安定した仕組み”が必要なんです。


それでも、保育を続けるためにできること

もちろん制度的な改善を求めていくことも大事ですが、
“今”この仕事を続けるために、私たち自身ができることもいくつかあります。


1. 相談できる仲間を持つこと

まずは、仕事について相談できる相手を一人でもいいから持つこと
同じ園に同期がいなかったり、年齢の近い先生がいないこともあります。
そんなときは、育成学校の友人や研修で出会った仲間など、
保育の話ができる友人」を持つことが心の支えになります。


2. 考え方の違いを「子どものため」に切り替える

保育には人それぞれの“保育観”があります。
これはその人の生育歴や価値観が色濃く反映されるので、
どうしても自分と合わない先生と一緒に働くことも出てきます。

そんなときは、「私は子どものために、いい支援をする」という軸を忘れずに。
会議などで自分の意見は伝えた上で、必要であればスッと切り替える。
チームとして子どもの最善を考えるという視点を持つことが、気持ちの整理にもなります。


3. 保育は“チーム”でつくるもの

どんなに頑張っても、一人だけではいい保育はできません
だからこそ、保育はチームワークが命。

周りの先生たちとどう連携をとるか、
一人よがりにならないように、どんな姿勢で保育に向き合うか。
その積み重ねが、子どもにとっての“安心できる環境”をつくっていきます。


4. 初心を思い出す時間をつくる

心が疲れたとき、愚痴や不満が増えてきたときは、
**「なぜこの仕事を始めたのか」**を思い出す時間を持ってみてください。

・保育士資格を取れたときの喜び
・初めて園で子どもたちと関わった日の緊張とワクワク
・「子どもと関われるだけで幸せ」と思えた瞬間

そうした原点に立ち返ることが、心を整える助けになります。


5. 無理をしすぎないで、「環境を変える」選択肢も持つ

保育施設にはそれぞれの方針があります。
どうしても合わないと感じたら、自分を責めずに、
別の園を探すことを選択肢に入れるのも、決して悪いことではありません。

そのためには、最初に見学や面接の段階で、園の方針や雰囲気をよく見ておくこと。
「ここでなら自分らしく働けそうか?」という視点を持つことが大切です。


まとめ:保育を「続ける」ために、仕組みと心の両方が必要

  • 将来に希望がもてる待遇やキャリアの見通しが必要
  • 気持ちだけでなく、安定した生活を支える仕組みが不可欠
  • 一人で抱え込まない、仲間とつながる大切さ
  • 考え方の違いには柔軟に向き合い、子どもを軸に切り替える
  • 保育はチームでつくるという意識を皆が忘れない
  • 初心を思い出して、気持ちをリセットする時間を持つ
  • 無理をしすぎず、環境を変える選択肢を持つ勇気も大切

保育の仕事は、子どもたちの未来に関わるかけがえのない仕事。
だからこそ、“続けられる仕組み”と“続けたいと思える心”の両方を、これからもっと大事にしていけたらと思います。

 

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