保育士のために

【保育のねらい(4歳後半④)】年中児はなぜわがままに見える?!4歳後半の社会性編

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4歳後半の子ども 保育士のために

こんにちは☺

いつも子どものみかたブログをお読みいただきまして、ありがとうございます!!

 

前回は、4歳後半の運動の発達について取り上げました☺

とても意外な運動の発達の姿が見られましたね!!

〈4歳後半の運動の発達まとめ動画〉

 

 

そして今回は、年中児はなぜわがままに見える?!4歳後半の社会性編です☺

 

4歳後半は年中になった頃ということで、随分としっかりと言葉でやり取りが出来るようになったりしてきますよね!!

 

ところで4歳前半までの社会性はどのような姿だったでしょうか?

〈4歳前半の社会性まとめ〉

 

 

4歳前半の時期は、2次元可逆性の確立という、幼児期の発達のベースが出来る大切な時期でした☺

 

相手の事を二人称で呼んだり、年下の子どもにされたことを我慢したり出来るようになりました☺

 

それでは4歳後半になりますと、なぜわがままに見えるのか?!その背景を理解するため、

早速、4歳後半の子どもの社会性の発達を確認しましょう☺

(最後に動画でのまとめがあります☺)

社会性の発達の姿

4歳後半の社会性の発達、9つの姿です!

 

出会いの際にあらかじめ心待ちにして出迎え、迎え入れたり、家の人がいなくても、知っている人であれば、一緒に出掛けたり、一緒に食事をしたりすることが出来る
正面から相手の動作に合わせて2次元可逆操作に基づく同期をさせ、学び取り、修正していく 1,2歳児の身辺の自立に協力して、着脱などさせることが出来る
家を基点として、知っているところへ豊富な2次元の概念を駆使して、道案内をしたり、連れていくことが出来る 1キロ前後のところなら行ってこれる
約束に理由を求め、理由によっては『私がお母さんになったら、、』と約束の反対を楽しむ素振りを見せる
一緒に遊ぶ友達を求める ごっこ遊びが盛んになり、役割を果たすことに喜びを見出す 男の子、女の子、それぞれの遊びに傾向が出てくる
その日あったことや出来事を接続詞を使って複文で話せる 多弁になり、言葉が生活を作るようになる
言葉が行動を調整するので、言葉を使って友達と呼びかい、手をつなぎ、協同の目標を達成しようとする それが積極的な自制心を育てる
理由がわかって、大人の評価に従って行動するようになるが、自分の理由を上回る理由を前にしたり、楽しみにしていた約束が破られるとやり場のない怒りをぶつけてくる
『去年の夏』などの社会的記憶や『いやらしい』『懐かしい』『憎らしい』などの社会的複合感情が出てくるとともに、『一番何々は何?』などの方向性のみを持った質問に対しては、自己限定をして答えることができ始める まだ現実吟味は出来ない

 

私が注目したい社会性の発達は、知っている人なら抵抗なく一緒に出掛け、食事が出来たり、友達とのなりきり遊びが充実したり、多弁になったり、約束が破られると怒ったりするようなところです☺

 

どれも、人の間で生きていく、将来の社会性にとってとても重要な発達だと思います!!

 

それでは、一つ一つの社会性の発達についての保育を考えてみましょう☺

 

考えられる保育

4歳後半の社会性の発達から、保育の内容を考えます☺

 

まず最初の社会性の発達、

出会いの際にあらかじめ心待ちにして出迎え、迎え入れたり、家の人がいなくても、知っている人であれば、一緒に出掛けたり、一緒に食事をしたりすることが出来る

 

この社会性の発達から、保育を考えますと、

4歳後半になりますと、自分の気持ちや考えを言葉で伝えることができるようになります。また、友だちや大人との関係も深まります。例えば、出会いの際にあらかじめ心待ちにして出迎え、迎え入れたり、家の人がいなくても、知っている人であれば、一緒に出掛けたり、一緒に食事をしたりすることが出来るようになります。これは、4歳後半の子どもは自分の感情をコントロールできるようになり、他者の気持ちや立場を理解できるようになったことを表しています。4歳後半の子どもは、自分の意見を主張したり、相手の意見を聞いたりすることもできます。しかし、まだ自分の思い通りにならないときは怒ったり泣いたりすることもあります。そのときは、大人が丁寧に説明をして励ますなど、フォローすることが大切です。4歳後半の子どもの社会性の発達は、とても素晴らしくもあり、周囲の大人は大変でもあります。保育者としては、子どもの成長を見守りながら、気持ちに余裕をもって一緒に遊んだり話したりしましょう。

 

次に

正面から相手の動作に合わせて2次元可逆操作に基づく同期をさせ、学び取り、修正していく 1,2歳児の身辺の自立に協力して、着脱などさせることが出来る

 

という社会性の発達についての保育を考えてみたいと思います☺

4歳後半の子どもたちは、正面から相手の動作に合わせて2次元可逆操作に基づく同期をさせ、学び取り、修正していくという能力が発達します。2次元可逆操作とは、思考をめぐらせ自分の動作を相手の動作に対応させることができるいうことです。例えば、相手が右と手、でボタンを留めるとき、自分も右手でボタンを留めることができます。これは、自分の動作を鏡像にすることができるということです。また、相手が左手でボタンを留めるとき、自分は右手でボタンを留め、修正することができます。これは、自分の動作を反転させることができるということです。このように、自分の動作を相手の動作に合わせて変えることができます。相手の動作を見て学び取り、自分の動作を修正していくことができます。これは、社会性の発達にとって重要なスキルです。また、自分より下の子どもに協力したり、共感したりすることができるようになります。4歳後半の子どもたちは、この能力を使って手伝ったり、楽しく遊んだり学んだりします。保育者としては、この能力を育てるために、子どもたちに正面から向かい合い、真似っこ遊びをするなどの機会を与えて、楽しくスキルアップが出来るようにしましょう。

 

次に

家を基点として、知っているところへ豊富な2次元の概念を駆使して、道案内をしたり、連れていくことが出来る 1キロ前後のところなら行ってこれる

 

という社会性の発達についての保育を考えてみたいと思います☺

4歳後半になると、自分の家を基点として、周りの環境を認識し始めます。家から近い場所なら、自分で行って帰ってこれるようになります。‟初めてのおつかい”のようなことが可能になるということですね! また、2次元の概念も豊富になります。地図や絵本などを見て、自分の位置や方向を把握できるようになります。これらの能力を使って、友だちや家族に道案内をしたり、一緒にお出かけしたりすることができます。これは、子どもたちが社会の一員として自分の役割を理解し始めることの表れです。親としては、子どもたちの興味や好奇心を応援することが大切です。

 

次に、

約束に理由を求め、理由によっては『私がお母さんになったら、、』と約束の反対を楽しむ素振りを見せる

 

という社会性の発達についての保育を考えてみたいと思います☺

4歳後半の子どもは、自分の意思や感情を言葉で表現する能力が高まります。しかし、それと同時に、親や先生などの大人の言うことに反抗したり、自分の都合で主張したりすることも増えます。これは、子どもが自分と他者の違いに気づき始め、自分の立場を主張しようとする発達の一つの表れです。例えば、親が「お風呂に入ろう」と言ったときに、「なんで?」と約束に理由を求めたり、「お母さんがお風呂に入らないなら、私も入らない」と約束の反対を楽しむ素振りを見せたりすることがあります。これは、子どもが自分の意見や感情を持っていることをアピールしたり、親の反応を見て楽しんだりしているだけで、悪気があるわけではありません。親は、子どもの発言にイライラしないように心がけるとともに、まずは子どもの気持ちを受け止めることが大切です。「なんで?」という質問には、できるだけ具体的な理由を説明しましょう。例えば、「お風呂に入らないと、汚れたままで寝ることになってしまうよ。汚れたままだと、肌がかゆくなったり、ニキビができたりすることがあるんだよ」というように、子どもにわかりやすく話してあげることで、約束の意味や必要性を理解させることができます。
4歳後半の子どもは、約束や理由に興味を持ち始める時期です。親は、子どもの質問や反抗に対して、気持ちに余裕をもって冷静に対応することで、子どもの発達をサポートすることができます。

 

次に、

一緒に遊ぶ友達を求める ごっこ遊びが盛んになり、役割を果たすことに喜びを見出す 男の子、女の子、それぞれの遊びに傾向が出てくる

 

という社会性の発達についての保育を考えてみたいと思います☺

4歳後半になると、子どもたちは一緒に遊ぶ友達を求めるようになります。特にごっこ遊びが盛んになり、自分の役割を果たすことに喜びを見出します。例えば、家族ごっこやお店屋さんごっこなどです。このような遊びは、社会性や想像力を育むのにとても役立ちます。また、男の子や女の子によって遊びの傾向が出てくることもあります。男の子は動きの激しいヒーローごっこ遊びや戦闘的な遊びを好むことが多く、女の子は静かな人形遊びや世話をする遊びを好むことが多いです。もちろん、これは個人差がありますし、性別に関係なく色々な遊びを楽しむことができます。保育者としましては、ジェンダーフリーの視点を持ち、身体的な性別に拘らず、精神的な性を尊重することが大切です。この時期は自分の性別に気づき始めることもあり、同じ性別の友達と一緒に遊ぶことで自分らしさを確認することもあるのです。4歳後半の子どもたちの遊びは、彼らの成長や発達を表す大切な指標です。保育者としては、子どもたちが自分の興味や感情、アイデンティティに従って、自由に遊べる環境を作ることが大事です。

 

次に、

その日あったことや出来事を接続詞を使って複文で話せる 多弁になり、言葉が生活を作るようになる

 

という社会性の発達についての保育を考えてみたいと思います☺

4歳後半の子どもは、その日あったことや出来事を接続詞を使って複文で話せるようになります。例えば、「今日はお友達と公園に行って、すべり台で遊んだけど、お腹がすいたからお弁当を食べた」というように、一つの話題に複数の事実を結びつけて話すことができます。これは、言語能力だけでなく、思考能力や記憶力の発達の表れでもあります。また、4歳後半の子どもは、多弁になります。自分の考えや感情を言葉で表現することが楽しくなります。そして、言葉が生活を作るようになります。言葉で自分の世界を広げたり、他人との関係を築いたりすることができるようになるのです。このように、4歳後半の子どもは、言葉を使って豊かなコミュニケーションを楽しむことができるようになります。多弁になることは、親や保育者としては、時には相手をするのが面倒に感じることもあるとは思いますが、言葉でやり取りや説明を尽くすことで、理解も進む時期でもあります。親や保育者としましては、出来るだけ時間や気持ちに余裕を持ち、子どもの話に耳を傾けて、共感したり質問したりして、会話を引き出すように心がけましょう。

 

次に

言葉が行動を調整するので、言葉を使って友達と呼びかい、手をつなぎ、協同の目標を達成しようとする それが積極的な自制心を育てる

 

という社会性の発達についての保育を考えてみたいと思います☺

4歳後半児は、言葉が行動を調整するという時期と言えます。言葉を使って友達と呼びかけたり、手をつないだり、協同の目標を達成しようとしたりします。これは、積極的な自制心を育てることにつながります。積極的な自制心とは、自分の感情や衝動をコントロールして、社会的に望ましい行動をすることです。4歳後半児は、自分の欲求を我慢したり、ルールに従ったり、他人の気持ちに配慮したりすることができるようになってきます。これは、友達との関係や今後の学習にも大きく影響します。言葉は、4歳後半児の発達において重要な役割を果たしているのです。

 

次に

理由がわかって、大人の評価に従って行動するようになるが、自分の理由を上回る理由を前にしたり、楽しみにしていた約束が破られるとやり場のない怒りをぶつけてくる

 

という社会性の発達についての保育を考えてみたいと思います☺

4歳後半の子どもは、自分の気持ちや考えを言葉で表現できるようになります。しかし、それは自分の理由がわかって、全て大人の評価に従って行動するようになるということではありません。自分の理由を上回る理由を前にしたり、楽しみにしていた約束が破られると、子どもはやり場のない怒りをぶつけてくることがあります。これは、4歳後半の発達の特徴の一つです。
では、なぜ4歳後半の子どもはこんなに怒りやすいのでしょうか?それは、子どもが自分の意志やより複雑な感情を持つようになり、それを大切にしたいと思うようになるからです。しかし、自分の気持ちと周りの人や状況との間にギャップが生じると、子どもはフラストレーションを感じます。そのときに、大人が子どもの気持ちを無視したり、否定したりすると、子どもはさらに怒りを募らせることがあります。
では、どうすればいいのでしょうか?まずは、子どもの気持ちを受け止めることが大切です。子どもが怒っているときに、「そんなことで怒らなくてもいいじゃない」と言ってしまうと、子どもは自分の気持ちがわかってもらえないと感じます。その代わりに、「楽しみにしていたのに残念だったね」「怒った気持ちがあるんだね」と言って共感しましょう。そうすることで、子どもは自分の気持ちを認めてもらえたと感じて、落ち着きやすくなります。
次に、子どもに理解を求めることが大切です。子どもが怒っている理由を説明するようにしましょう。「今日はおばあちゃんが具合が悪くて来られなかったんだよ」「お店は閉まっていたから買えなかったんだよ」と伝えるなどして、説明を尽くしましょう。そして、「おばあちゃんは元気になったら来てくれるよ」「お店は明日開いているから買いに行こうね」と言って諭しましょう。そうすることで、子どもは自分以外の人や事情、背景も考えられるようになっていきます。
最後に、子どもに対処法を教えることが大切です。子どもが怒って暴れたり、人や物に当たったりするときに、「そんなことしてはダメだ」と叱ってしまうと、子どもは自分の気持ちをコントロールできないと感じます。その代わりに、次に活かせるように「怒ったら深呼吸してみよう」「落ち着くまでお部屋で遊んでみよう」などと、子どもに合わせて代替案を伝えるようにしましょう。そうすることで、子どもは自分の気持ちを上手に調整する方法を学びます。子どもの怒りに対しては、大人は出来るだけ怒らずに、次に繋がるように冷静に対応するようにしましょう。

 

最後に

『去年の夏』などの社会的記憶や『いやらしい』『懐かしい』『憎らしい』などの社会的複合感情が出てくるとともに、『一番何々は何?』などの方向性のみを持った質問に対しては、自己限定をして答えることができ始める まだ現実吟味は出来ない

 

という社会性の発達についての保育を考えてみたいと思います☺

4歳後半のこの時期には、『去年の夏』などの社会的記憶や『いやらしい』『懐かしい』『憎らしい』などの社会的複合感情が出てくるようになります。これは、自分の体験や感情を他人と共有できるようになるということです。また、『一番何々は何?』などの方向性のみを持った質問に対しては、自己限定をして答えることができ始めます。例えば、『一番好きな色は何?』と聞かれたら、『私はピンクが好き』と答えることができます。これは、自分独自の意見や好みを持つことができるということです。しかし、まだ現実吟味は出来ないということもあります。例えば、『一番大きな動物は何?』と聞かれたら、『キリンかな?』と答えるかもしれません。これは、実際に見たり触ったりした経験が少ないために、大きさや重さなどの物理的な特徴を正しく理解できないということです。このように、4歳後半児は社会的な面では発達していますが、物理的な面ではまだ発達途中です。この時期には、親や保育者などの大人が、子どもの質問に対して正しい答えを教えたり、実際に見せたり触らせたりすることで、子どもの理解を深めることが特に重要な時期になります。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか☺

 

4歳後半になりますと、これまでの幼児期の発達の基礎を活かした上での姿が、見られるようになりますね!!

 

4歳後半の子どもの社会性は、人への抵抗が減り、逆に信頼を見せるようになります。また、自立心が進み、自分一人でやろうとしますし、出来ることも増えます。そして、自分独自の意見や考えを持つようになります。

そのことが、主張が強くなったり、感情があふれることにもなっていき、わがままに見えることがあります。でも、自己主張がハッキリ出来るようになり、言葉数が増え、理解も進みますので、何かあった時には大人が言葉で説明を尽くすことが、とても重要な時期と言えます。

子どもが多弁になったり、質問攻めにする姿に対応することは、とても大変で、面倒に感じることもあるかもしれませんが😓、応えれば応えるほど、理解は深まり、自己表現や感情も豊かになり、社会性は育つと言えると思います。

 

次の社会性の発達への過渡期とも言える時期ですので、ある意味では大変な時期ですが、一人で抱えず、保育者や保護者など、大人が連携して子どもを支えるようにしましょう。

 

 

補足:留守番が出来るようになるという発達の姿もありますが、私はまだこの時期に1人で留守番をすることは、個人差もありますし、リスクがあると考えています。子ども1人で留守番をさせている保護者の方には、そのリスクをお伝えするようにしています。近所付き合いの希薄な現代では、何かあった時に子どもが大人に助けを求めることが難しくなっていると思っています。もし、どうしても子どもを家に置いて出かけなくてはいけない場合は、地域の自治体に相談されることをお勧めいたします。

4歳後半児の社会性の発達は、自分の世界を広げていく過程です。親や保育者から少しずつ離れて、自分で考えて行動するようになります。しかし、それは親や保育者が必要なくなったということではありません。むしろ、親や保育者のサポートや必要な時には頼ることが大切な時期でもあります。4歳後半児の社会性の発達を理解して、適切な指導や励ましをしましょう。

 

〈動画での4歳後半の社会性まとめ〉

 

 

最後まで、【保育のねらい(4歳後半④)】年中児はなぜわがままに見える?!4歳後半の社会性編をお読みいただきまして、誠にありがとうございます!

もしよろしければ、ご意見ご感想などございましたら、コメントで頂けますと、今後のモチベーションになり、とても嬉しいです☺

 

 

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