こんにちは。「子どものみかたブログ」へようこそ!
今回は、“2歳児前半”にスポットを当てて、その発達の特徴と保育のねらいを考えていきたいと思います。
私は個人的に「2歳児最強説」を持っていま汗
イヤイヤ期で関わりが難しい時期ではありますが、実は子どもが自分自身と外の世界をぐんぐん理解し始める、可能性に満ちた時期なんです。
◆ 2歳児前半の発達の特徴とは?
2歳児前半では、以下のような姿がよく見られます。
- 自我の拡大(自己主張の芽生え)
- “違い”を感じる力(色・形・味・温度などの区別)
- 道具を使って世界に働きかける力
- 自分の遊びの世界をつくれるようになる
この時期から、子どもの思考は「2次元的な区別」へと広がっていきます。
たとえば、「赤い」「丸い」「あったかい」「冷たい」など、“違い”を比較して考える力が育ちはじめるんです。
◆ 発達から考える保育のねらいと内容
それでは、これらの発達に対応する保育のねらいを考えてみましょう。
① 自我の拡大
▷ 子どもの想いを受け止め、信頼関係を育む
ねらい:自分の気持ちを表現し、それを認められる経験を通して、自己肯定感を育む。
- 「自分でしたい!」「イヤ!」が増えてくる時期です。
- 子どもの想いを頭ごなしに否定せず、可能な限りで結構ですので、しっかり受け止めましょう。
- できるだけ選択肢を用意し、子どもが選ぶ経験を大切に。
- 不安なときは大人を頼れる安心感をベースに出来るような関係づくりも大切です。
② “違い”を感じる力の育ち
▷ 感覚を使って「区別する力」を楽しく育てる
ねらい:形・色・味・温度などに違いがあることを感覚的に理解する。
- 積み木やブロックでいろんな形を体験。
- 水あそびで冷たい・ぬるい感触を味わう。(熱いは火傷の危険がありNG!)
- 食べ物も興味を持って無理なく“味の違い”を楽しめるように。
- クレヨンで「赤いね」「黄色いね」などと言葉にしながら描くのも◎
この時期の「違いに気づく力」は、後の分類や比較、言葉の理解にもつながっていきます。
③ 道具を使って世界と関わる
▷ 手と道具で、自分の世界をつくる遊びを
ねらい:道具を使って自分の思いを形にする経験を積む。
- スプーン、画材、コップ、シャベル、ままごと道具などを使った遊びを充実させましょう。
- たとえば:
- クレヨンで「グルグル」描く
- やわらかい粘土を型で抜く
- 水路や水車に水を流す
- 移し替えをしたりして、スコップで砂をすくって運ぶ など
道具を通して自分の思いを実現できる体験は、意欲や創造力の土台になります。
④ ひとりでじっくり遊べるようになる
▷ 一人遊びを見守る時間も大切に
ねらい:安心できる環境で、自分の世界に集中できるようにする。
- 一人で紙をちぎる・シールを貼る・絵を描くなどに集中する姿が増えてきます。
- 放任にならないよう、安全面に配慮しながらも見守る姿勢が大切です。
- 子どもが「今、何をしているのか」「どんな思いか」を感じ取る視点も忘れずに。
◆ おわりに:2歳児前半は“人間らしさ”の基礎がぐんと育つ時期!
「イヤ!」と言いながらも、2歳児はまさに自分の内面を育てる時期。
この時期をどう支えるかで、その後の子どもの自己肯定感や意欲、思考の深さに繋がります。
◆ 次回予告
次回は、2歳児前半の“認知面”に注目し、保育のねらいをさらに深掘りしていきます!
ご意見・ご感想・実践アイデアなどがありましたら、ぜひコメント欄へお寄せください。
現場での気づきは、何よりも貴重な今後の保育のエビデンスになります!
最後までお読みいただきありがとうございました。
🔖ポイントまとめ(これからの保育士さん向け)
- 「イヤイヤ」=自我の芽生え。頭ごなしに怒らない!で冷静に
- 道具遊びは“考える力”と“創造力””運動機能”の土台!
- 違いを感じる遊びをたくさん経験させてあげて!
- 一人遊びを見守る力も保育者の大切なスキル!
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