こんにちは。
子どものみかたブログです!
今回は、2025年7月18日に行われました、こども誰でも通園制度の本格実施に向けた検討会(第1回)から、各事業所の皆さんに参考にして頂けたらと思い、試行的事業を実施されている事業所の事例集をまとめてみました。
あくまでも短時間で読みやすくまとめたものです。詳細リンクは最後にありますので、そちらでご確認ください☺
試行的事業で具体的に挙がった課題などについては、こちらを参考にしてください。
参考
「こども誰でも通園制度」に立ちはだかる壁~制度の理想と現場のリアル~

【制度化直前】「こども誰でも通園制度」に立ちはだかる壁~制度の理想と現場のリアル~
「こども誰でも通園制度」の本格実施に向けて、制度設計の課題と対応策を徹底解説!
子育て支援の新たな柱として注目される「こども誰でも通園制度」。しかし、その裏には現場の混乱や自治体の対応力不足、保育の質の低下といった懸念も…。実証調査や検討会の内容をもとに、現場と政策のギャップを読み解きます。
🏛 背景と目的
- 目的:未就園児を対象に、保護者の就労状況に関わらず、すべての子どもが安心して通園できる環境を整備。障害の有無や文化的背景に関係なく、インクルーシブな支援を推進。
- 実施時期:令和7年4月から児童福祉法に基づく「乳児等通園支援事業」として本格実施予定。令和6年度には全国の自治体・事業所にて試行。
📚 事例集の構成
- インデックス:手引きに沿った項目別の実践事例
- 14の事業所事例:全国各地から選定
- 自治体の基礎情報:所在地・運営形式など
- 関連情報:制度全体の概要など(こども家庭庁)
🏢 試行事業の多様な形式と工夫
実施形態
- 余裕活用型:定員に余裕のある既存事業所で柔軟に受け入れ(例:中野区「Tender Loving」)
- 一般型(在園児合同/専用室独立):
- 在園児と一緒に過ごす実践(例:東京・江古田)
- 専用室での独立運営(例:札幌・むぎのこ、千葉・松戸など)
利用パターン
- 定期利用:曜日や時間帯を固定して通園
- 柔軟利用:1時間単位など短時間で調整
- 組み合わせ利用:定期と柔軟を併用(例:むぎのこ)(中央金融監督庁)
食事とアレルギー対応
- アレルギー対応給食や代替食を準備(松戸市・新松戸南部保育所など)
- 食育を重視したメニュー構成(福岡市など)
面談と親子通園
- 事前面談で家庭背景やアレルギー、発達支援ニーズを丁寧に確認
- 初期には親子通園で安心感を育み、徐々に子どもの主体的な通園へ移行
👶 個別支援・配慮の取り組み
- 障害のある子どもや多文化家庭の受け入れ(例:札幌・むぎのこ、北区・LIFESCHOOL桐ヶ丘)外国籍児童への多文化・宗教配慮(宗教食や通訳サポート)
👨👩👧👦 要支援家庭への対応
- 保護者や子どもが不安を抱えるケースでは、保健師や子育て支援拠点と連携し優先的に受け入れ(栃木市、松戸市)
- 利用の継続を通じて家庭のサポートにつなげ、母親の精神的安定も確認(松戸)
🏘 地域連携と自治体の関与
- 市町村との協働:制度設計や情報交換会を定期開催(札幌市は年2回)人材確保と研修:保育士支援センターによる研修や事業者間交流を推進
- 地域の特性を活かす運営:待機児童・人口減少地域など地域事情に応じた機能配置
🔄 他制度との連携
- 一時預かり事業との棲み分け:
- 本制度は「子どもの育ち支援」が目的
- 一時預かりは「保護者の必要性対応」
- 利用目的に応じた制度選択と一貫支援が重要
✅ まとめ:試行から得た「実装のヒント」
- 事業者は「地域の子育て資源」としての役割を深め、関係者との連携を強化。
- 利用者(子ども・保護者)に寄り添う仕組み(面談・親子通園・言語配慮)が制度定着の鍵。
- 地域ごとの実情(多文化環境・待機児・人口構造)に応じた柔軟な体制づくりが不可欠。
- 制度の目的を理解した一貫支援と、自治体・関係機関との連携機能が安心・安全な通園の基盤。
このように、本格実施に向けての試行段階で、各地でさまざまな工夫と柔軟な対応が積み重ねられています。制度の制度の意義や運用方法を理解し、地域・事業者・家庭が一体となって支える姿勢が共通して見られます。
🌟 個別事業所の取り組み事例(抜粋)
① 東京都中野区「Tender Loving保育園」
- 実施形態:定員の余裕を活用
- 特徴:保育士や看護師が常駐し、未就園児に対して短時間・定期的な通園を受け入れ。初回は親子で参加し、子どもの不安を軽減。
② 札幌市「むぎのこ保育園」
- 実施形態:専用室による独立型
- 特徴:多様な家庭背景(外国籍・障害児)を受け入れ。1日1〜2時間から柔軟に対応。専門職(保健師や心理士)と連携して発達支援を実施。
③ 松戸市「新松戸南部保育所」
- 特徴:給食提供あり、アレルギー対応も万全。通園中の子どもたちとの交流を通じて、未就園児の社会性育成を重視。
④ 北区「LIFESCHOOL桐ヶ丘」
- 実施形態:多文化共生モデル
- 特徴:外国人家庭の受け入れに特化。宗教的配慮や言語支援、翻訳ツール導入など。多言語チラシや通訳付き面談も実施。
⑤ 栃木市「こども家庭センター併設園」
- 実施形態:要支援家庭に特化した支援型
- 特徴:子ども家庭支援拠点と連携し、産後うつ傾向のある母親や、育児に不安を抱える家庭に早期介入。通園をきっかけに継続支援につなげる。
⑥ 福岡市の事業所
- 特徴:0歳児の受け入れにも挑戦。食育や生活リズム形成を重視し、生活支援型のアプローチ。親のリフレッシュ目的の通園も認めている。
このように、各園は地域の実情・家庭の多様性に応じて柔軟な通園支援を展開しています。保育のプロセスそのものが、親子支援・発達支援・地域子育て支援に昇華されている点が特徴です。
🔗 詳細は公式PDFをご確認ください(PDF)
👉 https://www.cfa.go.jp/…/20250717_councils_daredemotsuen-kentokai_5ao3a471_13.pdf
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