子どもは未来

【保育のニュース】緊急!過去の不適切な保育に関する調査を活かすには?!

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調査結果 子どもは未来

こんにちは☺

 

今回は、最近皆さんも保育現場で書かれたかもしれませんが、5月12日の不適切な保育に関する調査結果に関して取り上げたいと思います!

(こども家庭庁は12日、全国の保育所で昨年4月~12月に、園児の心身に悪影響を及ぼす「不適切な保育」が計914件確認されたと発表しました。注:914件というのは役所への調査で、大事なのは保育所への調査の方で1万9603件ありました😓)

 

 

昨年、保育士が子どもを虐待して逮捕されてしまった事件を受け、急遽アンケート調査が行われましたが、以前からずっと保育の質の低下が問題となっていて、令和2年にも不適切な保育に関する調査は行われています😨

 

 

以前にも行われている調査結果をスルーして、具体的な改善はせず、再度初めてのように調査を行う感覚が凄いなと思いますが、、😨

 

〈令和2年度子ども・子育て支援推進調査研究事業『不適切保育に関する対応について』→厚労省リンク  

 

 

令和2年の調査結果には、不適切な保育が起きる要因は、ワンオペ保育と日々の保育の振り返りが出来ない保育体制にあると書かれています!

 

 

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令和2年の国の調査結果

P.18

2.2.1. 不適切な保育を生じさせない職場環境等の整備(保育所の取り組み)Ø 未然防止のための取り組み
不適切な保育が生じる背景として、子どもの人権や人格尊重の観点に照らし
て、どのような子どもへの関わり方が適切なのかといった保育士の“認識”の問題
に加え、適切でない保育を誘発し得る“職場環境”の問題があることは、「1.3.1.
保育士の認識と職場環境」(P5〜)で述べた通りである。
保育士が余裕を持って保育に臨めない職場環境(保育士が余裕を持って保育に
取り組める職員体制が整備されていない、保育所内で保育士からの相談を受け付け
る仕組みがない等)では、不適切な保育が行われるおそれがより大きくなる。ま
た、日々の保育を職場全体として振り返る体制が整っていれば、保育士同士で、保
育についての意見を交換し、不適切な関わりの是正を図ることに繋がるが、そうし
た環境がなければ、早い段階での改善の機会が失われ、不適切な関わりが繰り返さ
れるおそれがある。保育士が一人きりで保育を任されている状況が多いなど、不適
切な保育が生じやすい物理的な環境の問題も考えられる。
こうした問題を改善し、保育士が適切に子どもに接することができる職場環境等
を整えることは、不適切な保育を未然に防止するための、施設長及び法人の管理責任
者の重要な責務である。
不適切な保育の未然防止に向けた職場環境整備の観点から、保育所として行うこ
とが期待される取り組みは、主に次のものが考えられる。
不適切な保育の未然防止に向けて、保育所としての取り組みが期待される内容
l 保育士が丁寧に子どもに向き合える職員体制の整備
l 保育士の事務負担の軽減等による勤務状況の改善
l 保育士が保育に関する悩みを相談できる仕組み等の整備

 

文章内のP.5の内容

1.3. 不適切な保育が生じる背景
1.3.1. 保育士の認識と職場環境
不適切な保育が生じる背景としては、“保育士一人一人の認識”の問題(子ど
もの人権や人格尊重の観点に照らして、どのような子どもへの関わり方が適切なの
か十分に理解していない)と、“職場環境”の問題(施設における職員体制が十分
でないなど、適切でない保育を誘発する状況が生じている)があると考えられる。
Ø 認識の問題
保育士一人一人の、子どもの人権や人格尊重に関する理解が十分でないなどに
より、本人は問題ないと捉えている行動が、不適切な保育に該当することがある。
また、かつては特段問題とは認識されていなかった行為であっても、子どもの最善
の利益の尊重という考えの定着により、慎重な対応が求められるようになっている
ものもある。
よって、保育士は、経験や自身の常識を過信することなく、子どもとの関わり
方が適切なものであるか振り返り、子どもの最善の利益が尊重されているか意識す
る必要がある。
また、保育士本人は子どものために良かれと思った行為であるために、その行
為が子どもの権利を侵害するという重大さに気づいていない等の状況も考えられ
る。こうしたことを防ぐためには、保育士同士による振り返りの場や、話合いの場
を定期的に持つ意識が求められるところである。
例えば、元気な子どもを育てようという理念でスタートした、保育所の教育方
針が、子どもの人権や人格尊重の観点に照らしてみると、認識のズレが生じている
場合もあり得る。こうした認識のズレを防ぐためには、施設長もまた、自施設にお
ける子どもとの関わり方が適切なものであるか振り返り、子どもの最善の利益が尊重されているか意識する必要がある。
Ø 職場環境の問題
保育士による不適切な子どもへの関わりが生じる背景としては、その行為を誘
発する状況や、そうした行為が改善されにくい状況等、職場環境の問題も大きい
考えられる。
保育所は、子どもに保育を提供するとともに、保護者に対する子育て支援を担
うことも求められている。加えて、保育所を利用する子どもとその家庭の多様化な
どにより、保育士一人一人にかかる負担は大幅に増加している。このように、保育
士が多様な対象に対して多様なニーズに対応することを求められる状況においては、保育士が子どもや保護者一人一人に丁寧に向き合い、対応するための十分な時
間が確保できない状況も生じうる
また、例えば、職場において保育士間で日々の保育の振り返りを行う機会など
を定期的に持っていれば、未然に不適切な関わりを防止できたり、不適切な関わり
に陥っていたとしても早い段階で改善されたりすることが期待できるが、そうした
機会がない場合、保育士同士の気づきが促されないなどの弊害が考えられる。
職場環境の問題と、それによって生じる可能性のある不適切な保育等の弊害に
ついて例を挙げると、次のようなものが考えられる。
職場環境の問題と、それによって生じ得る不適切な保育等の弊害の例:
保育士が余裕を持って保育にのぞめない:
l 時間的な切迫や気持ちの焦りなどから、保育士本人も「本来であればそ
うあるべきではない」と感じている子どもとの関わり(例えば、大きな
声を出してしまうなど)を行ってしまう。
l 同僚の保育士も、自分が担当する子どもを保育することにかかりきりに
なり、他の保育士が行う保育の不適切さを指摘する等のフォローができ
ない。
日々の保育を職場全体として振り返る体制が整っていない:
l 適切でないと考えられる関わりを保育士が行った際に、他の保育士が個
別に指摘することは難しく、早い段階での改善の機会が失われ、不適切
な関わりが繰り返されるおそれがある。
保育士が一人きりで保育を任されている状況が多いなど物理的な環境の問題
がある:
l 不適切な保育が生じやすく、また、そうした行為が行われても他の保育
士により発見されにくいため、行為を行った保育士本人も改善の機会を
逸してしまう。
こうした職場環境の問題は、保育士個人による改善は難しく、施設長や法人の
管理責任者による組織全体としての対策が必要となる。不適切な保育が生じにくい
職場環境を整備することは、施設長及び法人の管理責任者の責務である。

 

今回の調査結果報道

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令和2年の調査の際にもガイドラインとチェックリストが大事で、各自治体などで作成がされていますが、今回の報道でもまた、子ども家庭庁大臣は『ガイドラインの作成を急ぐ』と会見で話されています😓

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

 

 

記者は『また同じようなことで対策しようとされている?!』と質問をされるといいかも?!😨

 

 

保育では真っ先に意識しないといけないくらい、重要な点であるはずなのに『虐待の線引きがわからない?!』という点について学ばないといけないというのも、かなり辛い状況ですが、保育現場では長年そのような状態のままにしていたということなのです😨

 

海外では子どもの権利や人権について、課題のあった時代を乗り越え、制度を次々に改めていることを考えますと、かなり出遅れている印象があります😨

 

 

虐待かそうでないかとか、人権侵害かそうでないかは保育をする前提になりますので、不安のある方は、個人としても施設としてもすぐにチェックすることをお勧めします☺

(最後の方に各自治体のガイドラインやチェックリストがあります☺)

 

 

〈保育士による虐待を防ぐ方法〉

【保育所の課題】現場責任者として、保育士による虐待を防ぐ方法って?
保育所保育士による虐待事件を受けて、虐待防止について書いてみました。虐待チェックリストも付けました。

 

 

最後に、保育士の負担軽減策として、地域で豊富な経験を持つ幼児教育の専門家との積極的な連携を図るよう周知するとありますが、どのようなものなのでしょうか、気になりますね😓

 

 

ここまで【保育のニュース】緊急!過去の不適切な保育に関する調査を活かすには?!をお読みいただきまして、誠にありがとうございました☺
ご意見ご感想などございましたら、コメントで頂けますととても嬉しいです☺
もし、共感できる所がございましたら、共有のほど、よろしくお願いいたします🙌
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