保育士のために

【保育のねらい(3歳前半④)】3歳前半の社会性の発達から考えられる保育の内容とは?!

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3歳 保育士のために

こんにちは☺

 

今回も3歳前半の発達を考えます☺

 

最終回の今回は、社会性の発達です!

 

皆さんは、3歳前半の社会性というと、どのような姿が思い浮かぶでしょうか?!

 

少しずつ、相手を意識したり、葛藤がありながらも一緒に居たいと感じるようになってきたり、、

 

それでは、今回も具体的に3歳前半の社会性の姿を確認して、保育の内容を考えてみましょう!

 

社会性の発達の姿10

3歳前半の社会性の発達の姿です☺

 

出会いの際に、顔を隠したり、一所不在(一か所のとどまらないさま)の動きを示したりする。
自分の姓、名、性別、年齢がわかり、身近な人の姓、名、性別もわかる。自分のこと、自分ですることを‟私”‟自分で”‟一人で”などと言う。
衣服の前と後ろ、表と裏、上と下がわかって着脱し、畳んだり、そろえたり、靴の汚れなどを洗うことが出来る。ボタンをかけることは難しい。
排せつの予告ができ、援助があれば自分でしようとする。洗面、入浴、食事なども基本的には自分でおこない、援助を受け入れる。
構成遊び、想像遊びをし、好きな友達ができ、30分くらい遊べる。男児、女児でおもちゃの好みが変わってくる。
貸し、借り、順番、交代が見られる。約束、依頼、説得がわかる。
新しく出来るようになったことは、どこまでも自分でしようとし、手伝いを拒む。
受け渡したり、運んだり、構成したりする手伝いを一緒にしたがる。
2次元の概念を媒介に問答ができ、手を使って説明しようとする。
人の求めていること、好きなことがわかって、しようとする。

 

2歳までとは違い、一人称で自分の事を話したり、好きな友達とは限られた時間ですが一緒に遊べるようになったり、凄い発達の姿ですね☺

 

どの年代も同じですが、個人差には常に注意が必要です!

 

 

それでは、これらの発達の力を使って考えられる、保育の内容を考えてみましょう☺

 

保育の内容

それぞれの発達の姿から、保育の内容を考えてみます☺

 

まず最初に、

出会いの際に、顔を隠したり、一所不在(一か所のとどまらないさま)の動きを示したりする☺

 

の発達から考えられます、保育の内容は、

3歳前半の子どもたちは、周りの環境や人との出会いを通じて、成長していきます。その中で、顔を隠したり一所不在の動きを示すこともあります。これは、子どもたちが自己認識や自己表現をするための一つの段階であり、成長に必要な過程と言えます。保育の場では、子どもたちが自己表現や自己認識をするための機会を多く設けることが大切です。例えば、自由に絵を描いたり、楽器を演奏したり、身体を動かすことができる環境を整えることが挙げられます。こういった環境を提供することで、子どもたちが自分自身や周りの世界を探求することができ、自己表現や自己認識の力が養われます。また、子どもたちが一所不在の動きを示すことが多い場合は、保育者が子どもたちに興味を持ち、子どもたちが興味を持つことに合わせた活動を提供することが重要です。例えば、子どもたちが好きな物についてのお話をしたり、好きな音楽を聴かせたり、遊びの中で子どもたちと一緒に楽しむことが大切です。こういった関わりを通じて、子どもたちは保育者に対して安心感を持ち、自己表現や自己認識の力がより発達することが期待できます。

 

 

次に、

自分の姓、名、性別、年齢がわかり、身近な人の姓、名、性別もわかる。自分のこと、自分ですることを‟私”‟自分で”‟一人で”などと言う☺

 

の発達から考えられます、保育の内容は、

3歳前半の子どもは、自分自身の存在や周りの人との関係性を理解するために、自分の名前や年齢、性別などを自己認識することができます。また、自分自身ができることや自分の意思を表現することもこの時期の重要な発達の一つです。保育の場では、先ほどの発達でもありましたが、この発達の姿でも、子どもが自己認識や自己表現をするための機会を多く設けることが大切です。例えば、自分の名前を間違いがありながらも、自ら書こうとしたり、自分で持っているおもちゃを自分で選択して遊んだりすることが挙げられます。こういった活動を通じて、子どもたちは自己認識や自己表現の力が養われます。また、子どもが「私」という言葉を使ったり、「自分でやる」という意思表示をすることが増えてくる時期でもあります。保育者は、子どもが自分でできることを促し、自己肯定感を高めることが大切です。例えば、自分で絵本を選んで読んだり、自分で靴を履いたり、自分でお絵かきをしたりすることができるように、さりげなく手伝いをしながら自信を持たせることが必要です。

次に、

衣服の前と後ろ、表と裏、上と下がわかって着脱し、畳んだり、そろえたり、靴の汚れなどを洗うことが出来る。ボタンをかけることは難しい。

の発達から考えられます、保育の内容は、

3歳前半の子どもの保育では、子どもに自分で衣服を脱いだり着たりする機会を与えることが大切です。また、靴を脱いだり、汚れを拭いたりすることも、良い経験になります。靴の汚れを拭くときには、子どもたちにタオルを渡して、自分で拭いてみたり、靴の形や色などに興味を持ってもらうようにしたりすると良いでしょう。ボタンをかけることがまだ難しい場合には、大きなボタンや代わりに簡単なマジックテープを使った衣服にしたり、カバンは出し入れや中から探しやすいように、間口を大き目にするなど、自分で出来る経験を積むことが大切です。出来ないような難しいことに挑戦するよりも、自立的に出来ることを積み重ね、意欲や自信にしていき、手先が動きやすくなった時点で、ボタンなどに挑戦するという段階を踏むことも大切です。

 

次に、

排せつの予告ができ、援助があれば自分でしようとする。洗面、入浴、食事なども基本的には自分でおこない、援助を受け入れる☺

の発達から考えられます、保育の内容は、

3歳前半の保育では、排せつのトレーニングが行いやすい時期になってきます。逆に言いますと、それまでは子どもにとって、やや難しい取り組みということになります。トイレトレーニングは、排せつの予告をする習慣を身につけることから始め、トイレの場所や方法を教えたり、便座や洗面器の使い方を教えたりします。トイレトレーニングは、子どものペースに合わせて進めることがとても重要です。早く始めすぎますと、まだ身体の機能が着いてきていないこともあります。また、洗面や入浴、食事などの生活習慣でも、子どもに自分で行う機会を与えることが大切です。例えば、歯磨きの時間には、自信や意欲が持てる声掛けをして、子どもに歯ブラシを渡して自分で歯磨きをするように促したり、食事のときには、自分でスプーンやフォークを使って食べることに慣れていくことが出来ます。ただし、子どもたちはまだ成長途中であるため、失敗や間違いもあり、自分で行うことができない場合もあります。その場合には、子どもの成長発達のペースに合わせて援助をすることが大切です。例えば、食事のときなどには、自分で取り分けることを促しながら、意欲が損なわれないように、必要に応じてさり気なく手伝うと良いでしょう。

 

 

次に、

構成遊び、想像遊びをし、好きな友達ができ、30分くらい遊べる。男児、女児でおもちゃの好みが変わってくる。

の発達から考えられます、保育の内容は、

3歳前半の子どもは、構成遊びや想像遊びを楽しみます。これらの遊びは、物事を順序立てて考えたり、創造力を育んだりするため、発達にとても重要です。また、男児、女児でおもちゃの好みが異なる姿が現れてきます。男児は、車やブロック、玩具の動物など、物を動かすことが好きな場合が多いです。女児は、お人形やキッチンセットなど、人物を表現することができるおもちゃが好きな場合が多いです。性差については個々を尊重する必要がありますし、あくまで一例であり、個人差があります。保育では、子どもたちが自分で考え、創造的に遊べるような環境を整えることが大切です。例えば、ブロックや積み木を用意したり、紙や絵の具を使った制作活動を行ったりすると良いでしょう。また、子どもたちが自分で遊ぶことを促すために、適度な空間を提供したり、『何だろう?』『どうしてだろうね?』などと適切な質問や声掛けをして、遊びをサポートすることが大切です。また、他者に興味を持ち、好きな友達ができるようになると、まだ短い時間ですが、おもちゃや遊びの共有が可能になってきます。逆にいいますと、それまでは『一緒に楽しく遊ぶ』という取り組みは、やや難しいということになります。友達と一緒に遊ぶ時間を持つことで、少しずつ相手の意見や感情を理解する力が育まれます。保育では、まだ相手の気持ちを想像することは難しい時期ですので、友達に合わせるために我慢しすぎることのないように、無理なく友達との交流を促し、余裕をもっておもちゃや遊びを共有することができるような場を提供することが大切です。

 

 

 

次に、

貸し、借り、順番、交代が見られる。約束、依頼、説得がわかる。

 

という発達から考えられます、保育の内容は、

貸し借りの経験:最初は大人とおもちゃや文具などを貸し借りする遊びを通じて、貸す側、借りる側の役割を理解するように促します。
順番や交代の経験:時にはグループで遊んだり、輪になって遊ぶ遊びを通じて、順番や交代の大切さを理解する経験を積みます。
約束や依頼、説得の経験:保育者と約束をしたり、依頼をしたり、何かあった時には説得をしたりする経験を通じて、コミュニケーションの基本的なスキルを身につけるように促します。
これらの活動を通じて、3歳前半の子供たちは社会的なルールやコミュニケーションの基本的なスキルを学び、自分自身や周りの人々との良好な関係を築いていくことができます。しかし、あくまでもこのような発達の姿が見られるようになってくるという時期ですので、自己主張とのバランスもあり、完全にはまだ難しいことがありますので、長い目で見ていくことが大切です。

 

次に、

新しく出来るようになったことは、どこまでも自分でしようとし、手伝いを拒む。

 

という発達から考えられます、保育の内容は、

3歳前半の子どもは、自己主張や自己表現の意欲が高まり、自分でできることに積極的に挑戦します。この時期の子どもたちは、自分で行動することで自己肯定感を高めたり、自信をつけたりすることができます。

保育の内容としては、子どもが自分で行動することを促し、手伝いを拒んでも、自己表現の場を提供することが重要です。例えば、自分で靴を履こうとしたり、おもちゃの片付けを自分でやろうとしたときに、子どもがやり遂げることができるよう、適切な時間や環境を提供し、見守ったり励ますことが大切です。また、自己表現の場としては、子どもが自分でやりたいことを選択できるような自由遊びの時間や、自分で考えた絵を描いたり、お話を作ったりする創作活動などがあります。子どもの自己肯定感を高めるためにも、その選択や作品に対して積極的に関心を示し、肯定的に評価することも大切です。どうしても大人からの手伝いを拒否する場合は、どうして嫌なのか聞いたり、『どこなら手伝ってもいい?』と聞くなどして選択肢を与えたり、大人が手伝うとどうなるのか結果を伝えたりして、今すぐ出来なくても今後の気付きにしていきましょう。

 

次に、

受け渡したり、運んだり、構成したりする手伝いを一緒にしたがる。

 

という発達から考えられます、保育の内容は、

お片付けの時に子どもに一緒に手伝ってもらったり、食事の準備や片付けの際に手伝ってもらったりすることで、子どもが自分の力で成し遂げたことに自信を持ち、やり遂げた達成感を味わうことができます。また、友達や家族との協力プレイを提供することで、子どもが協力することの意味や楽しさを体験できます。保育者は、安全なことに関しては、子どもたちが手伝いをすることに対して肯定的に接し、適切なタイミングで手伝いを促したり、手伝ってもらったりすることで、子どもたちの自立心や協調性を促すことができます。また、手伝いの過程を楽しく、子どもたちが自発的に取り組み『助かった』『ありがとう』などと感謝されることで、感謝されると嬉しい気持ちになるような雰囲気を作ることも重要です。

 

次に、

2次元の概念を媒介に問答ができ、手を使って説明しようとする

 

という発達から考えられます、保育の内容は、

3歳前半の子どもは、言葉によるコミュニケーションに加えて、手を使ったジェスチャーやぬいぐるみ、絵画などを通して、2次元の概念を媒介に問答ができるようになります。具体的には、お話を聞いて理解した内容を自分の言葉や絵で表現したり、おもちゃや絵本を使って自由に物語を作ったりすることができます。この発達を活かした保育の内容は、子どもたちが自分の考えやイメージを表現する機会を与えることが大切です。たとえば、お話の中で出てくる動物やキャラクターを自分で描いてみたり、自分で考えたストーリーを相手に伝えてみたりすることができます。また、クレヨンやペイントを使って自分の思いを表現することで、創造力や表現力を豊かにしていくことができます。さらに、絵本の読み聞かせや物語作りを通して、想像力や語彙力を育むこともできます。

 

 

最後に、

人の求めていること、好きなことがわかって、しようとする。

 

という発達から考えられます、保育の内容は、

3歳前半の子どもは、自分が求めていることや好きなことをはっきりと表現できるようになります。私自身も、3歳前半の子どもに先回りしてお手伝いをしてくれる経験が何度もありました☺ この時期の保育の内容は、子どもが自分自身の興味や関心に基づいて探求し、学ぶことをサポートすることが重要です。具体的には、子どもが好きなものや興味を持ったことについて、質問や関連する情報を提供することができます。また、子どもが自分で調べたことや発見したことを共有し、議論する場を提供することも重要です。さらに、子どもが自分で行うことを助け、自己肯定感や自己信頼心を高めることができます。例えば、自分でお茶を入れたり、おやつを作ったり、自分で服を脱いで着替えたりすることを見守ったり。さりげなく手伝うことができます。この時期の保育の大切な目標は、子どもたちが自己表現や自己決定の能力を発展させ、自分自身を尊重し、他人を尊重することができるようにすることです。そして、自己肯定感や自己信頼心を高めることが、将来の社会性の発達に繋がっていきます。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか☺

 

3歳前半の社会性の発達では、少し不安や緊張がありながらも、他者に関心が出てくることで2歳までとは違う、様々な姿を見せてくれるようになります☺

また、『自分でする!』という一人称での自我がハッキリしてきますね。

 

保育者としましては、新しい経験が様々に積めるようになる、3歳前半の子どもの姿がありますので、社会性や認知力、運動能力など総合的な発達のために、楽しくてポジティブな経験をたくさん積んで、持っている力を思いきり、のびのびと発揮出来るようにしたいですね☺

 

 

ここまで、【保育のねらい(3歳前半④)】3歳前半の社会性の発達から考えられる保育の内容とは?!をお読みいただきまして、誠にありがとうございました☺

もし、ご意見ご感想などございましたら、コメントで頂けますと、とても嬉しいです☺今後のモチベーションにさせていただきます☺

 

〈2歳後半の社会性の発達〉

【保育のねらい(2歳後半④)】2歳後半の社会性の発達から、考えられる保育の内容とは?!
2歳後半の社会性の発達から、保育の内容を考えました。社会性の基礎が築かれる時期で、とても重要な時期だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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