保育士のために

「理想の子育て」って本当にあるの?

広告
保育士のために

こんにちは。

子どものみかたブログにようこそ!

今回は、保護者の方も私のような保育士も日々悩まされる、理想の子育て(保育)について考えてみたいと思います。

 

子育てや保育、療育などの支援の方法って、本当にさまざまです。

虐待に当たるものはNGだとしても、子どもは厳しく育てるものという考えから、子どもに寄り添ってとか、主体性を尊重するなど、様々な考え方があります。

保育では聞いたことがあるかもしれませんが主なものでも、モンテッソーリだとかシュタイナーだとか、あるいは発達支援でも、ABA(応用行動分析)やTEACCH、感覚統合など、いろんな手法があります。
本やネットで「これが効果的!」と書かれていても、実際にやってみたらうまくいかないことも当然あります。

でも、それって失敗ではなく、子どもに合う方法を探すための過程なんですよね。
発達心理学でも、子どもの成長は「環境との相互作用」で形づくられると言われています。
つまり、やってみて調整していくこと自体が、子育てそのものなんです。


全員に当てはまる「正解」はない

それぞれの子どもが持っている個性、特性、性格はまったく違います。
だから、全員に当てはまる「理想の子育て」は存在しません。

保育所や学校の方針、先生のやり方が、家庭の考え方と合わないこともあります。
そんなときは「どちらが正しいか」ではなく、どう補い合うかを考えることが大切です。

行きつ戻りつしながら、一緒に前に進もうとする――
そのプロセスこそが、子育てであり保育なんだと思います。


親も先生も「人間」

お母さんやお父さんにも、その人なりの性格や得意・不得意があります。
それを活かして子どもと関わることも、子育ての楽しさの一つです。

ただ、人は「これで大丈夫!間違いない!」と思った瞬間に、
意外と問題が出てくることがあります。

子どもは気持ちも考えもある生きた人間。
たとえ親であっても、完全にわかりきることはできません。
だからこそ、「わからない部分がある」前提で関わることが、
結果的により良い支援や関係づくりにつながります。


子育ての本質は「共に歩むこと」

理想の子育てや完璧な支援方法を探し続けるより、「今、この子とどう一緒に歩んでいけるか」を考えることが、子どもの安心感や信頼感を育てます。

心理学者のボウルビィは、子どもが安定した愛着を持つためには、「応答性のある関わり」が大切だと述べています。それは、完璧な対応ではなく、試行錯誤しながらも寄り添い続けることです。

理想的だと思えるような様々な手法や考え方はありますが、それは一旦横に置いて、目の前の子どもと向き合うこと、そこから始まる支援というのもあっていいのかなって思ったりしますが、いかがでしょうか。


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「理想の子育て」や「完璧な支援の方法」はありません。
だからこそ、私たち大人ができることは、無理な時は人を頼りながらも、子どもと一緒に悩み、立ち止まり、また歩き出すこと。
その繰り返しの中に、きっと子どもとの大切な時間や成長の喜びがあるのだと思います。
これからも私自身も、子どもたちと共に前に進んでいけたらと思います。

広告
共有ありがとうございます!
遊をフォローする
広告

ご意見・ご感想など 子どものみかたブログ読者の方から頂きましたご意見などです。

タイトルとURLをコピーしました