保育士のために

【保育のねらい(書く)】年長になると文字を書けるようになるのか?

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書く発達過程 保育士のために

こんにちは☺ 子どものみかたになりたい!子どものみかたブログです!

 

今回は、子どもが書くということについて考えたいと思います。

保育士は、子どもに何か描く(書く)経験を積ませたいって思いますよね!

そして、就学までにはひらがなくらい書けるようになってほしいとか、、

 

そのような保護者からのご相談をお受けすることが多いのですが、

子どもの様子からすると、ちょっとしんどいなと思うことが多く、、😓

 

それでは幼児期の描く(書く)ことについての発達の流れを確認したいと思います☺

 

描くことの現れ

まず最初に描くという表現が現れるのが、11か月頃といわれています。

 

そのためには、親指や人差し指を使って何かをつかんだり、容器の中身を出すなどの経験を積んだりして、指を使う経験をしておきたいです!

 

11か月の頃は、ペンなどの画材を打ち付けたり、横への往復運動をして、なぐり書きをし始めたりします。

 

なぐり書きの時期、錯画期(さくがき)

1歳~2歳半辺りの時期をなぐり書きの時期、錯画期といいます。

 

保育士の勉強を思い出し、ちょっと懐かしいですが、、😓

 

ペンなどを持って叩いていたのが、点や短い線になっていきます。そしてのなぐり描きに変わっていきます。

持ち方は握り持ちで、上手持ちだったり、下手持ちだったりします。

様子は描くというよりも、肘や肩などの体を使った、運動や身体を動かしたい欲求からの感覚的な行動の意味合いが強いです。そして、偶然から人や動物に意味づけを行ったりします。

 

画材は持ちやすく子どもの手に合い、色が出やすい太めのペンやクレヨンなどがいいです。

 

〈1歳後半〉

1歳後半になりますと、のなぐり描きがまじって、も現れて広がっていきます。また、見本などの線を真似る様子が出てきます。

人差し指を中心にした握り方になり、少しずつ細かい操作が可能になっていきます。

ペンやクレヨンなどでのなぐりがきをしたり、ひっかき絵なども楽しく経験出来るといいと思います☺

〈100均のひっかき絵シート〉

 

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象徴期

〈2歳前半〉

象徴期に入りますと、横線、縦線の模倣など真似て描くことが出来るようになったり、同じ大きさの形を次々に描く姿があります。

円も見本を真似て描けるようになっていきます。

この頃になると、なにやらぶつぶつつぶやきながら描いていますよね☺

そう、自分なりにイメージして自動車などを描いていることがあります。

 

〈2歳後半〉

~を描くといった、意図的な表現が出てきます。

名前や顔を自分なりに表現しようとします。線はクロスさせる姿が出てきます。

 

〈3歳前半〉

大きい絵と小さい絵、円と線を区別しながら、描くようになっていきます。

円をたくさん描くような姿が見られます。

円が上手に描けるようになっていき、それにともなって顔が描けるようになっていきます。

 

前図式期

〈3歳後半~4歳前半〉

3歳後半から前図式期に入ります。

3指握りが定着していき、関係性のあるものを描いていく、前の段階です。

思いついたものを描き、顔から対称に手足が出始めます(頭足人…頭が胴体の役割もしています)。

 

〈4歳後半〉

文字、数、図形などに興味が出てきます。興味と繋がると、自然に自分から書こうとしますので、書ける字や数が出てきます。

 

文字や数を書くことに興味が出ている時には、勉強というよりは遊びと同じように捉え、細部の間違いはあまり気にせず、思いきり楽しめることが大事です!

 

手の動きが自由に効くようになっていき、細かい作業が出来るようになることから、人間が描けるようになっていきます。

前、横、後ろ姿を描こうとしたりします。 また、家族や友達の絵にわかりやすい違いが見られるようになります。

角と辺の関係性に気付き、四角が描けるようになり、さらに三角を描くようになっていきます。

円など、閉じた形を使ってイメージをします。

(木に実がなっている絵、保育所、家、道順などを描こうとします。)

 

〈5歳前半〉

正面、後ろ向き、横向きを捉えようとします。

道順を描くと、曲がり角を描いたりスタートとゴールがハッキリした絵を描いたりします。

興味が持てることで、文字や数、記号などを読んだり、自分の名前や書きたいことを書いたりしますが、逆さ文字になることが多いです。

 

逆さ文字になる原因は、脳が未発達なことや左利きが関係していると言われていますが、ハッキリはしていないようです。

 

図式期

4,5歳~8,9歳ごろの時期に当たります。

関係性のある絵を描くようになっていきます。

この辺りから差異は小さくなりますので、カテゴリーわけが大まかで重なっています。

 

6歳前後

年長後期の6歳になりますと、人物画は正面、頭髪、眉毛、眼球、首、服、などを描きます。

横向きでは、眉、目、耳を一つに描き、手足は工夫して描こうとします。

後ろ向きは頭髪、首など正確に描くようになります。

道順は、出発から目的地、途中にある物、乗り物を描き、部屋の中は繋がりやわかりやすい代表的なものを描いたりします。

家族全員が描け、大きさ以外に特徴を表すようになります。

また、朝昼夜や空と地上、山と海、太陽や月の位置で変化をつけたりします。

地面を表す基底線の上に、様々な建物などを描いていきます。

角を曲がる、交差する線を描くことが出来るようになります。

ひし形を捉えて、描けるようになります。

 

まとめ

以上、出来るだけわかりやすく幼児期の描く(書く)ことの発達の流れを見ていきましたが、改めて考えますと、5歳とか6歳の描画は凄い!って思います☺

 

様々な思考が加わっています!

 

そして、ひらがなを書くことについてですが、5歳や6歳に間に興味が持てることで、自分の名前を書くことが出来るようになります。

自分の名前っていつも呼ばれたり、ネームプレートを見たりして身近ですし、あとは例えば好きなアニメのキャラクターの名前とかだと、興味がありますので書く意欲がわきます☺

 

5歳6歳になる前に、十分に、楽しく書く(描く)経験を積んでおきたいです!

 

 

私が『書く』ことを取り組む際によく提供するのは、自分の名前か好きなキャラクターのイラストを貼って、その下に名前をなぞるという取り組みです。

『読む』取り組みの場合も、同じようにマッチングで、イラストの下に文字の名前を選んで貼り付けるという取り組みをしたりします。

 

年長になると、ひらがなが書けるようになるというよりも、興味を持つことで書いてみたい!と思える文字が増えるという状態だと思いますし、まだまだ逆さ文字になることもありますので、

個人差はもちろんありますが、

 

無理なく楽しく書く経験を積みたい時期だと思います☺

 

もし『書く』ことを取り組むのでしたら、まずは

好きなアニメや絵本などを使って、読めることから始めるようにします。読めないのに書く練習をするというのは、何を書いているのかわからないので意欲がわかず、ただ単に作業をしているだけになってしまい、今後の書くことに対する意欲に影響してしまいます。『これはりんごの‟り”だね!』などとイメージしながら、書くことを楽しむことが大切です☺

 

あとは、絵を描くことに躓きのある場合ですが、

絵を描く取り組みをすると、何を描いていいのかわからない、目の前に無いと描くものをイメージするのが難しいなどの背景があり、楽しめず前に進めないことがあります。そんな子どもには、最初は大人の用意した見本を頼ることが有効だったり、少し前の段階に戻り、模造紙などに刷毛や筆などで、大きくなぐり書きなどをすることから、描くことをとことん楽しむ経験から始めると有効な場合があります。

 

指絵具などを使って、ダイナミックに楽しむのもいいですよね☺


最後まで【保育のねらい(書く)】年長になると文字を書けるようになるのか?、をお読みいただき誠にありがとうございました☺

もしご意見、ご感想などございましたら、コメントで頂けたらとても嬉しいです。

 

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