保育士のために

【保育のねらい(6歳児)】就学前6歳児の発達の特徴とは?(3/3段階目)

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幼児の発達の特徴 保育士のために

 

以前、5歳後半までの幼児期の発達の3段階中、2段階までの発達の特徴を書きました☺

 

 

【保育のねらい(1歳児~)】1歳後半に初めて現れる発達の特徴とは?(1,2/3段階目)
幼児期の発達を思考や認知の特徴から区分する見方を書きました。

 

少し振り返ってみますと、

 

最初の発達の特徴が現れる、1歳後半の1次元可逆性の確立がありました。

 

点と点が結び付き、その間を行ったり来たり出来るようになるという、思考の可逆性を獲得出来ました。

 

~だ、~ではなく、~だ!』というやり直しや思考の方向転換をしたり、区別したりするようになりました。

 

そして、

 

2歳の2次元可逆性の始まりへ繋がっていきます。

 

2つの対や反対の関係性を理解したり、同じカテゴリー内でも様々な種類があることを理解したりしていきます。

 

例えば、

 

色、温度、味などなどには様々なものがあるんだと理解が平面に大きく広がっていくようになります☺

 

5歳後半まで2次元可逆性の獲得が深まっていきます。

 

 

そして、6歳前後になりますと、いよいよ幼児期最後の段階の3次元の形成が始まります☺

 

3次元形成の始まり

6歳といいますと、年長になり誕生日が来たら6歳になりますね!

 

ここで問題になりますのが、生まれ月の差です。

 

4月生まれと3月生まれを一緒にしてよいのかという。。

 

おおよそ1年近く、違いがあります😓

 

この差はどうしても縮まらない部分がありますが、

 

4月生まれの子どもは割とこなしていきやすかったりするでしょうし、3月生まれの子どもは割と挑戦しないといけないということがあり得ます。

 

 

保育士はその差についても考慮して保育する必要があります☺

 

何歳だからこれが出来るはず!出来ないといけない!ではなくて、、

 

 

個々の子どもが今、発達の順序的にはどの段階に居るのかを評価することが大切になります☺

 

6歳児のねらいの保育は、集団で行うなら年長の年明けくらいから始めるのが無難かも?!

 

もちろん、個々の個人差を考慮した保育が前提になります。

 

それでは幼児期の最終段階である、6歳前後の発達の特徴をみていきましょう!

 

〈主な特徴〉

とそのまえに、

3次元とは、、

 

縦横高さのように、3つの座標で示される広がり。

 

ということで、アニメ界隈では、実在の人物のことを3次元と言ったりしますね😓

 

3次元形成の始まりの主な特徴は、

 

・書き言葉を使い始める
・自分と他者の区別が進み、多角的な視野を持てるようになる
・多角的視野から、自分で学ぶ意識を持つようになる
・視力は成人に近づき、色、音、匂い、味などの感覚が確立していく
・感受性が高まり、意思がはっきりして繊細な精神が築かれる

 

就学前の2月辺りになりますと、6歳になっている子どもが多くなっていますが、個人差には十分に注意する必要があります。

これらの様子から保育でねらいに出来そうなことを上げてみます☺

 

(保育のねらい)

6歳前後の3次元形成を活かした保育をするとしますと、、

 

・家族や友達、先生の話をすることが可能になります。どんな人かどこが好きか、自分はどんな人間かを楽しくインタビューのような取り組みが出来ると思います。好きなキャラクターを対象にしてもいいかもしれません。
・物事を3次元的に理解出来るようになっていくということは、ものや状況の説明ができるようになっていくということでもあります☺ それをクイズでするとすると、問題を答える人だけには見せずに、例えば冷蔵庫などのイラストを帽子に貼ります。他の人はそのものや状況の名称は言わずに、ヒントだけを出して答えてもらうという遊びが可能になっていきます。 見た目の外見のみを頼りにヒントを出している場合、まだ2次元的な思考だと思われますし、機能や中身のことをヒントに上げていると3次元的な見方が出来るようになっていると考えられます。
・自分で学ぶことが出来るようになってきますので、辞典や本などで好きなことや興味のあることをとことん調べてみる、それを大人がサポートしながら、発表し合うみたいなことが可能になってきます☺
・感覚器官が確立することで、色や音についてのクイズを楽しくすることも出来ますね☺ 赤色を集めよう!と言って宝探しのように実際に探すことも、頭に浮かべて大人が書いていくことも出来ます。スマホなどで乗り物や動物の音のクイズも楽しいですね! 発展させて子どもが動物役をして、工作を絡めて動物園や水族館も再現出来るかもしれません。

 

新たな発展的な遊びを楽しく経験することで、感受性が豊かに育っていく時期だと思います!

 

反面、繊細なところが出てきますので、友達との差や出来ないことで自尊心が傷つくことがありますので、励ましやフォローするなどが必要です。

 

〈認知力などの特徴〉

次に数などの認知面の理解の特徴を上げていきますと、

 

・4つの積み木を4箇所大人が叩くのを見て、まねることが出来る。
・5つの数を真似て順番に言えたり、3つの数なら逆から言えるようになる。
・2個ずつ配れたり、10以下ならプラス1,マイナス1がわかるようになる。
・10、9、8と10からの逆唱が出来るようになる。
・自分の左右、向き合った相手の左右、前後もわかるようになる。
・人物画は正面、横向き、後ろ向きを描けるようになる。
描く(書く)発達の過程でも書きましたが、道順では、家から保育所、その間の街の特徴、乗り物が描け、部屋や家族の特徴も描けるようになる。
・自ら考えて3次元的に創作が出来るようになる。作品にストーリー性があり、それを使った遊びが展開され、友達と役割分担をして共同で進められ、創造した世界に名前を付けたりする。

 

3次元的な理解が出来るようになっていきますので、2次元の解釈とは違った視点での深みが出てきます。

 

(保育のねらい)

認知力を活かした保育のねらいですが、個人差がありますので十分に注意しながら、、

 

 

数字にちなんだやりとりが出来るようになります。例えば、何歳、何月何日生まれ、兄弟姉妹の年齢、顔や体のパーツの数を言ったり、部屋にあるものを指定して数を数えたり、2個ずつ配ってもらうお手伝いなどが可能になっていきます。
ここで注意が必要なのは、数唱と数を理解しているかは別ということがあります。6歳で100とか1000とか数えることが出来ても、数を操作出来るのは個人差はありますがだいたい10以下ということになります。

(お絵描きは描く(書く)発達の過程を参照にして頂き、工作では様々な取り組みが可能になってきます。)

・テーマパークや街など箱庭的なものや大きな制作物をみんなで協働や共同して助け合って作り、子どもたちだけの世界を作ることが可能になっていきます。それぞれの子どもの興味に合わせて複数用意出来るといいかもしれませんね。

 

集まりや机上での取り組みにかなり広がりが持てるようになります☺

 

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