保育士のために

【保育のねらい(2歳後半④)】2歳後半の社会性の発達から、考えられる保育の内容とは?!

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2歳児 保育士のために

こんにちは☺

 

前回は、2歳後半の運動の発達から、保育の内容を考えてみました☺

【保育のねらい(2歳後半③)】2歳後半の運動の発達から、保育の内容を考える
2歳後半児の運動の発達から、保育の内容を考えてみました。

 

 

どのような姿があったか振り返ってみると、

 

ジャンプしたり、走ったり、また、手遊びや影絵など、見本を真似て手先を使えるようになったりしました☺

 

それでは今回は、2歳後半の社会性の発達から、保育の内容を考えてみようと思います☺

 

みなさんは、2歳後半の社会性というと、どのような姿を思い浮かべるでしょうか?

 

3歳になる手前ということで、友達を意識したり、一緒に並行して遊ぶようになったり?!

 

それでは、具体的に2歳後半の社会性の発達を確認してみましょう☺

 

社会性の発達の姿

具体的な2歳後半の社会性の発達の姿は、、

 

衣服を着てボタンをはめることが出来始める。食べ物の好みがハッキリしてくる。排せつの予告が出来る。聞いてから食べたり、捨てたり、渡したりし始める。言ったことをしようとし始める。
大人と一緒の素材や道具を使って、集めたり、混ぜたり、切ったり、運んだり、並べたりという手伝いが出来る。意図をもって道具を使い、順序がわかり、間隔をとる。
一旦配った他の人のものには手を付けないで、新しい追加分配が必要になった時には、自分のが少なくなってもわけることが出来始める。自分との関係の強弱で、自我を制御し始める。
自分の氏名、性別、年齢、クラス名、先生や友達の名前が言える。男の子と女の子の違いに興味を示す。道具を媒介に2人で組んだごっこの活動が出来る。
『嫌』『もっと』『なんで』を軸語とした開放語形態が増える。問いと答えの関係が成立し、聞くことを面白がり、理由を言って面目をほどこす。従属文が用いられ、使える言語が500語から1000語近くになる。
いいと悪い、ゴーとストップ、などの反射概念を入れた、対比の会話ができ、相手に第3者への依頼ができ、兄弟や友達の名前を入れ替えて面白がる。
自分も参加して人形の世話をし、友達の名前を入れた訪問ごっこや乗り物ごっこをし始める。入浴や就寝などの時に、自分なりの『儀式』がある。

 

これらのような姿が見られます☺

 

身の回りのことが自立し始めたり、気持ちを制御し始めたり、大人の手伝いが出来るようになったり、、

 

2歳後半児、凄いですね!

 

それでは、これらの発達から考えられます、保育の内容とはなんでしょうか?

 

1つずつ、考えていきましょう☺

 

 

保育の内容

それではまず最初に、衣服を着てボタンをはめることが出来始める。食べ物の好みがハッキリしてくる。排せつの予告が出来る。聞いてから食べたり、捨てたり、渡したりし始める。言ったことをしようとし始める、という発達から考えられます、保育の内容ですが、

自分で服を着替えたり、整えたりする力がつきます。保育では、子どもたちに自分の服を選んだり、着たり、脱いだりする機会を与えるようにします。食べ物の好みがハッキリしてくると、自分の意見や感情を表現する能力につながります。保育では、食べ物の味や色や形などについて話したり、聞いたりする機会を用意します。排せつの予告が出来ますと、自分の身体の状態やニーズを認識する能力につながります。保育では、子どもたちにトイレに行くタイミングや方法を教えたり、励ましたりすることが出来ます。聞いてから食べたり、捨てたり、渡したりし始めると、他者とのコミュニケーションや協力する能力につながります。保育では、食事のマナーやルールを意識したり、分けたりする機会を与えます。言ったことをしようとし始めると、自分の行動や目標に責任を持つ能力につながります。保育では、生活習慣や遊びなどで、気持ちを言語化出来るようになるということですので、伝えたり話したりして良かったと感じる機会を用意したり、言葉で褒めたりすることが、有効になっていきます。

 

 

次に、大人と一緒の素材や道具を使って、集めたり、混ぜたり、切ったり、運んだり、並べたりという手伝いが出来る。意図をもって道具を使い、順序がわかり、間隔をとるという発達から考えられます、保育の内容は、

コロナウイルスには十分に対策をして、料理やお菓子作りに部分的に参加する。材料をわけたり、混ぜたり、切ったりすることで、数や量の概念や手先の器用さを身につける機会にする。庭や公園で花や葉っぱを集めて、押し花やリースを作る。自然の美しさや多様性に触れるとともに、色や形の認識や創造力を育む。おもちゃや絵本を片付ける。自分の持ち物を大切にすることや、無理なく整理整頓の意識をもつ。
大人や友達と一緒になって、身体を動かすこと自体を楽しむことや、ボールや縄跳びなどの道具を使って楽しむことで、身体能力や協調性を高める。大人が鬼になり、カニおにやバナナおになどの変わったおにごっこをする。走ったり跳んだりすることで、筋力やバランス感覚を鍛える。縄やゴムを跳ぶあそびなどの道具を使った遊びをする。細かな動きやリズム感を養うとともに、挑戦心や忍耐力を育む、等が考えらえます☺ 手伝いと道具が鍵になります☺

 

 

次に、一旦配った他の人のものには手を付けないで、新しい追加分配が必要になった時には、自分のが少なくなってもわけることが出来始める。自分との関係の強弱で、自我を制御し始める、という発達から考えられる、保育の内容としましては、

他者との関係性を理解し、友達と一緒に遊ぶことが楽しいと感じられるように、保育士が仲立ちをしたり、おもちゃの貸し借りの見本を示したりする。自分でできることを増やし、自己肯定感を高めるために、食事や着替えなどの生活面で子どもに任せられることは任せてみる 。言葉の爆発期にあたり、どんどん新しい言葉を覚えられるように、子どもが話した言葉に対して形容詞を交えて答えたり、「これなあに?」という質問に丁寧に答えたりする。身体や心が大きく成長する時期なので、十分な睡眠や栄養をとれるように配慮する。イヤイヤ期で自己主張が強くなっても、子どもの気持ちをしっかり受け止めることで、安心感や信頼感を育む、とうようなことが考えらえます。

 

 

次に、自分の氏名、性別、年齢、クラス名、先生や友達の名前が言える。男の子と女の子の違いに興味を示す。道具を媒介に2人で組んだごっこの活動が出来る、という発達から考えられる、保育の内容は、

自分や他者の特徴について話し合う機会を作る。例えば、自分の好きな色や食べ物、趣味などを紹介したり、友達の特徴を見つけたりする。男の子と女の子の違いに関する質問には正しく答える。例えば、体の構造や役割、性別による役割分担や差別などについて説明する。道具を使って2人でごっこ遊びをする際には、役割分担や協力を促す。例えば、お医者さんごっこやお店屋さんごっこなどで、保育者が見本を見せながら、患者や客として相手に対応したり、道具を貸し借りしたりする、などが考えられます☺

 

 

次に、『嫌』『もっと』『なんで』を軸語とした開放語形態が増える。問いと答えの関係が成立し、聞くことを面白がり、理由を言って面目をほどこす。従属文が用いられ、使える言語が500語から1000語近くになるという発達から考えられます、保育の内容は、

『嫌』『もっと』『なんで』という軸語を使って、自分の気持ちや要求を表現するようになる。これらの軸語は、開放語と組み合わせてさまざまな文を作ることができる。
問いと答えの関係が成立し、聞くことを面白がるようになる。例えば、「なんでお花が咲くの?」という質問に対して、「お日さまがあたるからだよ」という答えを理解したり、自分で考えたりすることができる。理由を言って面目をほどこすことも増える。例えば、「お菓子は食べたくないの?」「嫌だ。お腹いっぱい」というように、自分の行動や判断に対して説明することができる。従属文が用いられるようになる。例えば、「お母さんが帰ってくるまで待っててね」というように、主節の『お母さんが帰ってくるまで』と従属節の『待っててね』の関係を理解したり、自分で使ったりすることができる。使える言語が500語から1000語近くになる。名詞や動詞だけでなく、形容詞や副詞、代名詞や前置詞などの機能語も増える。また、幼児語や擬音語の使用は減少する、という発達の姿が見られる。具体的には、
〇子どもの興味や関心に応じて、さまざまな話題や質問を提供する。また、子どもの発話に対して、適切なフィードバックや応答をする。
〇子どもの気持ちや要求を尊重し、『嫌』『もっと』『なんで』という軸語を使った表現を肯定的に受け止める。同時に、場合によっては、ルールやマナーを教えたり、他者への配慮が、今後出来るようにきっかけを示す。
〇子どもの理由付けや考え方を聞いたり、共有したりする。また、子どもが自分の考えや意見を述べたり、他者と比較したりすることで、思考力や表現力を高める。
〇子どもに従属文の構造や意味を教えたり、モデルとなる言語を示したりする。また、子どもが従属文を使って話す機会を作ったり、励ましたりする。
〇子どもの語彙力を伸ばすために、新しい言葉や表現を教えたり、本や絵本を読んだりする。また、子どもが知っている言葉や表現を使って話す機会を作ったり、ほめたりする、などが考えられます☺

 

 

次に、いいと悪い、ゴーとストップ、などの反射概念を入れた、対比の会話ができ、相手に第3者への依頼ができ、兄弟や友達の名前を入れ替えて面白がる、という発達から考えらえます、保育の内容は、

「アンパンマンはいいね。バイキンマンはわるいね。」や「あかしんごうはゴーだよ。あおしんごうはストップだよ。」などと言って、自分の考えや感情を表現する。「おねえちゃん、おもちゃちょうだい。」や「せんせい、おしっこしたい。」などと言って、自分の欲求や要求を伝える。「あなたはだれ?わたしは誰々だよ。」や「あなたは誰々?わたしは誰々だよ。」などと言って、自分や相手の名前を使ってやり取りを楽しむ、などが考えられます。

 

 

最後に、自分も参加して人形の世話をし、友達の名前を入れた訪問ごっこや乗り物ごっこをし始める。入浴や就寝などの時に、自分なりの『儀式』がある、という発達から考えれる、保育の内容は、
〇人形やぬいぐるみなどに名前をつけて、自分の気持ちや思いを伝えるように促す。
〇ごっこ遊びを通して、友達との関わり方や役割分担を学ぶように支援する。
〇入浴や就寝などの日常生活の中で、自分でできることを認めてほめたり、できないことは手伝ったりする。(例として、子守歌や絵本、おもちゃなどを使って出来ることなど)
〇自己主張が強くなる時期なので、イヤイヤ期に対しては感情的にならずに、子どもの気持ちに寄り添って話しかけたり、別のことに気をそらしたりする、などが考えられます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

2歳後半の社会性は、大人とのやり取りの中で、言葉を覚え、気持ちや考えを伝えたり、感じたりして発達していきます☺
そして、友達の存在を意識し始めます☺

 

私は、子どもが大人になった時に、社会の中で自分の意思で切り開いていくために、

 

社会性の発達が発達の中でも特に重要と考えています☺

 

幼児期の社会性は、社会性そのものをねらいとして発達するのではなくて、考えたり、運動したり、最初は大人とのやり取りの中で、総合的に育まれていきます☺

 

2歳の時期に、社会性の基礎が築かれることになりますので、今後の成長発達を積みあげるためには、特に重要だと思いますので、保育者の皆さんにはそのような時期に関われることの、やりがいや楽しさを感じて頂けたらと思います☺

 

〈2歳前半の社会性〉

【保育のねらい(2歳児前半④)】2歳児前半の社会性の発達から考える保育の内容
2歳児前半の社会性の発達から、保育の内容を考えてみます。

 

 

これまで、【保育のねらい(2歳後半④)】2歳後半の社会性の発達から、考えられる保育の内容とは?!をお読みいただきまして、誠にありがとうございます☺

もしご意見、ご感想などございましたら、気軽にコメントを頂けますと、とても嬉しいです☺

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