子どもは未来

【子どもの福祉】国のトップが子どもの意見を直接叶えることのデメリットとは?!

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子どもたち 子どもは未来

こんにちは☺

いつも子どものみかたブログをお読みいただきまして、ありがとうございます!!

 

今回は先日、退任の挨拶で総括をされました、こども家庭庁会見の内容について、気になりましたので、書いてみようと思います☺

 

前日、これまで特に思い入れがあって引き継ぎたい政策などを聞かれて、不機嫌な様子があったのですが、それはさておき、、

 

思い出として、様々な施設の見学に行かれた中で、児童養護施設の子どもの願いについて話されていましたので、そのことについて考えてみようと思います☺

 

子どもの願い

大臣が見学に行かれた児童養護施設がどこにあるのかは知りませんが、

 

宿題をしている子どもに対して『何かしてほしいことはある?』と聞くと、

 

『スマホが欲しい!』と答えたそうです。

 

そのお立場で、安易に直接聞くのもどうかな?!、、とハラハラしてしまいますが、それは置いておくとしまして、😓

 

児童養護施設は職員体制も十分とは言えず、待遇も決して良いとは言えず、予算も十分とは言えず、職員の早期退職の問題も抱えていて、中堅職員が育たないというとても大きな課題がいくつもあります。

 

そのような環境があり、それでも職員の方々は、家庭に恵まれないなどの様々なハンディを背負った子どもたちと日々関わり、関係性を築き、生活を共にすることで、出来る限りの支援をされています。

 

ですので、施設の子どもたちが様々なことに飢えている状態であるのは、すぐにわかることです。

 

それはスマホのような物的な物に対してもそうですし、自己評価が低くなっていて、基本的信頼を築ける人に対してもそうです。

 

一般的な家庭のように、たまには外食をして、たまには近場でも旅行をして、長期休暇には少し遠くに出かけたり、というようなことさえ叶いません。

 

近くの施設やレストランなどからの招待などはたまにあるのですが、『家庭』とも言える施設からは、あまりありません。

 

逆に、ハンディを背負っているにも拘らず、厳しい規律や生活習慣を入所直後から強いられ、一般的な家庭よりも、厳しい上下関係で過ごしていることも珍しくありません。

 

このような児童養護施設の状況は、机上で仕事をされても、今の時代、情報は得られると思います。

 

小中学生にスマホを与えられていないことも、わざわざ直接子どもに話を聞かなくても、知り得たと思います。

 

大臣自ら、施設の現状を調べたり、保育者や支援者の意見に耳を傾ける気があればですが、、

 

施設職員と子ども

施設の子どもたちは、施設職員と日々生活を共にすることで、関係性を築き、職員は時には親でもあり、時には友達でもあり、時には兄弟姉妹でもあり、時には先生にもなります。

 

そのこと自体が重要で、その中で子どもの想いに耳を傾け、受け止めたり、慰めたり、励ましたり、褒めたりして、また、出来る限り希望を叶えたり、難しいことは気持ちを調整出来るようにしたり、、

 

福祉は『人』と言われるのは、そのような一つ一つがとても貴重で重要だからです。

 

支援者である『人』が全てと言ってもいいくらいなのです。

 

ですので、子どもにとってより良いことをしたいのならば、支援者が子どものニーズや想いをかなえられる環境にしていくことです。

 

それは、具体的には予算を増やすことなのかもしれませんし、人を増やすことだったり、支援者である人を大切に育てることだったりです。

 

それをたまたま訪れた施設の子どもが、欲しいものを言ったからといって、国のトップの立場の方がそれを直接叶えてしまいますと、これまで関係性を築き、日々支援していた職員は、何だったのか?!と、子どもも支援者の職員もハテナが飛んでしまいます。

 

『あの何者かわからないけど、今までいくら言っても無理だったのに、あの人に希望を伝えたら、叶うんじゃん!』と。

 

そして、今後も要求を伝えようとするかもしれません。

 

もう二度とそのようなことはないかもしれないのに。。

 

それがかえって人への不信を招いてしまいます。

 

これまでもそうだったのに、、

 

 

児童福祉とは

児童福祉とは、子どもを良くすることです。

 

サンタクロースになることではありません!!

 

社会に貢献したり、人を大事に出来る大人になってもらうには、まず本人が大切にされた感覚を持つことです。

 

施設の子どもたちで言えば、身近な親代わりの支援者に大切にされ、自分は存在していい!、自分は生きていていいんだと思えることです!

 

それが、これまで自尊心が傷つき、他者を信頼出来なかった気持ちから、不信感しかなかった他者を信頼出来るようになり、世の中を信頼していけるきっかけになります☺

 

 

国のトップとしての使命

国のトップとしての役割は、現場の意見を聞いて、状況を把握して、何が子どもにとって必要なのかを考えて、政策に反映することです。

 

子どもに直接希望を聞いて叶えることではありません。

 

それは、日々直接支援をして関係性を築いている『』が子どものニーズに応じてすることです。

 

国のトップとしての仕事は、支援者がいい支援をすることが出来るように、必要に応じて人や物を充実させたり、支援者の育成や心身ともに重労働ですので、健康で働ける環境、モチベーションの維持などが中心でいいと思います。

 

とても地味で世間にアピールは出来ませんが、それだけに専念していただけたら、子どもの福祉に十分に叶うと思います。

 

まとめ

いかがだったでしょうか☺

 

今回、こども家庭庁大臣が交代され、会見で退任の挨拶をされていますので、もしよろしければ、そちらも見て頂けたらと思います。⇒リンク

 

 

次のこども家庭庁大臣の方には、現場の『人』を飛び越えて、自己満足のために何かをするのではなくて、あくまで子どもの福祉の視点で、保育所保育士なども含めて、もっと『人』を大切にして頂けたら、子どもたちのためにもなり、とても嬉しいです☺

 

 

最後まで【子どもの福祉】国のトップが子どもの意見を直接叶えることのデメリットとは?!をお読みいただき、誠にありがとうございます!!

もしご意見ご感想などございましたら、コメントで頂けますと、とても嬉しいです☺

 

 

※この件について、評価しているとても気になる記事がありました。

児童福祉の視点からも、このような評価はどうなのかな?!と😓

こどもの意見を聴く社会 小倉前こども政策担当相が施設の少年と交わした約束とは(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース
ことし4月、こども家庭庁発足と同時に施行された「こども基本法」は、すべてのこどもが年齢や発達に応じて意見を表明する機会を確保されることを基本理念のひとつにしている。こども政策の大転換から5か月あまり

 

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