保育士のために

【保育のねらい(自己肯定感①)】子どもは、自分の持っている力以上の能力を意思に反して要求され続けると、どうなる?!

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保育士のために

こんにちは☺ 子どもの味方になりたい!、子どものみかたブログです!

 

今回の話は、自己肯定感のお話です。

 

子どもの自己肯定感は大切だと、最近よく耳にするようになりましたね☺

 

では、どのような時に、自己肯定感は下がり、どのようにすれば自己肯定感は上がるのでしょうか?!

 

自己肯定感が下がる時

毒親という言葉がありますが、

 

『毒親』のことを仮に、子どもの社会性を含めた、自然な成長発達を妨げる子育てをする親と定義しますと、

例えば、自己肯定感を下げる毒親ということについていうと、

 

『(子どもの将来を思って)その時に子どもが持っている力以上に、厳しく礼儀や勉強をさせる』

 

ということも、毒親になる可能性があります!

 

その子どもの元々の素質として、それに耐えうるか、それ以上の力があったら、特に問題はありません。

 

しかし、その評価や判断は、子どものうちにはかなり難しいものです。

 

そのように育てられた子どもが、知的な力や礼儀作法は、頑張らせた成果で身についたとしても、実際に社会の中で将来どのような大人に育つかは、誰にもわかりません。

 

でも、言えるのは、自分の意思に反してということが、もしあったら、

 

それはトラウマとなり、無理やりされた感覚が、根強く残ります。

 

メンタルケアなどの支援を受けることが無い限り、ずっとかも?!

 

その方の人生への影響は、計り知れません。

 

子どもは、自分が持っている力以上のことを、自分の意思に反して要求され続けますと、

 

力が足りていない自分は悪い自分は価値が無いと、自己評価が下がります!

 

それが、自己肯定感が下がった状態です。

 

自己評価が下がると、子どもでも『そんなはずはない!』と考えます。

 

それは、このままでは自死に向かってしまいますので、本能的に自分の命を守るため、そう思うようになるのかもしれません。

 

『そんなはずはない!』と考えた子どもが、どのような行動に出るのかというと、

 

ある子どもは、同級生とは自信が無くて、コミュニケーションが上手く取れませんので、自分より弱い立場の子どもを攻撃して、自分の価値を見出すかもしれません。

 

隠れたところで。

 

それが、弱いものいじめになったりします。

 

また、ある子どもは、動物や虫などの生き物を攻撃することもあるでしょう。

 

それが、動物虐待です。

 

また、自分に攻撃が向かうと、自傷行為になることも。。

 

子どもや動物に向かわない場合は、保育者や学校の先生が攻撃対象!、ということもあります。

 

それが、注意喚起行動といわれるものです。

 

物心がつく頃には、抑圧させられた相手の保護者に反撃をする可能性もあります。

 

私は、保護者のタイプや状況によっては、『今はかわいい子どもで、力関係で抑えられるかもしれません。ですが、いずれ必ず大人になります。その時、力関係が逆転することもありますので、そのつもりは持っていてくださいね』と伝えることもあります。

 

子どもは、本能的にバランスを取ろうとするんですね。

 

自分には生きる価値があるはずだ!って。

 

周囲の大人が、注意喚起行動を軽く扱い、行動にはそれなりの背景があるにもかかわらず、子どもの行動を頭ごなしに否定してしまいますと、さらに自己評価が下がります。

 

そうなりますと、いよいよ一般社会に居場所は無くなってしまいます。

 

自己肯定感を下げないためには

では、子どもの自己肯定感を下げないためには、何が必要なのでしょうか?

 

まずは、先ほどのようなケースでもあるように、

 

無理をさせ過ぎない!

 

ということです。

 

でも、生活をしていると、どうしても無理をしてもらわないといけないという場面も出てきますよね😓

 

そんな時は、理由を伝え、今回だけに限り、頑張ってもらう苦笑

 

もし、頑張れたら、十分に労ったり、褒めたりすると、無理をさせられたというよりも、自信にしていけるかもしれません。

 

ここでありがちなのは、一度できると『出来るじゃん!だったら普段からもっと頑張ってよ!』と、繰り返し負荷をかけてしまうということです。

 

人間、一度くらいは無理は効くものですが、それが繰り返されると、嫌気がさします。

 

大人だと、『いい加減にしてほしい』と訴えます。

 

でも、子どもなので、力関係があったり、まだまだ繊細な気持ちの言語化が難しいこともあったりすると、言えないことも多いのです。

 

なので、周囲の大人は、子どもの持っている力を常に把握して、無理をさせない程度に頑張ってもらうという、とても微妙なさじ加減が必要になります。

 

でも、それを簡単に評価する方法があります☺

 

子どもが無理をしていないか、判断する方法

私は保護者から、『もっと勉強をさせたい』と相談される際によくお話することが、二つあります。

 

一つは、勉強を

子ども自らやろうとしているのか、

もう一つは、

興味を持ってやっているのか

 

この2点には特に注意してくださいと伝えます。

 

もし、子どもに勉強などで、少し無理をさせたいと思うのなら、

『ご本人の興味と結びつけてください』と、保護者の方には伝えるようにしています。

 

例えば、好きなキャラクターなどを利用する方法だったり、好きな活動を思いきり出来るようにすることであったりです。

 

そして、必ずクリアできる課題を少量用意して、達成感や自信にしていくことから始めるのがいいです。

 

ありがちなのは、子どもに出来て欲しい!と思うあまりに、いきなり無理難題から入ろうとするということがあり、そうすると逆に意欲や自信が持てなくなります。

 

達成感を自信にして、褒められて、さらに『もっとやりたい!』という気持ちを引き出せると、いい循環が作れます。

でも、少しでも疲れていたり、嫌々している様子があれば、その度に調整する必要があります。

 

そうして勉強を頑張らせたとしても、子どもはどこかでもっと興味のあることを、自分で見つけてくるかもしれません。

 

子どもと言っても、親とは違う人格を持った、一人の人間ですので、そういうことも覚悟をしておき、話し合いをした上で、最終的にはそれを尊重するしかないと思います。

 

子どもには子どもの、親とは違う人生がありますので。

 

これは、保育にも同じことが言えます。

 

子どもに無理をさせてばかりいると、今後それを取り戻そうと、バランスを取る行動に出る可能性があります。

 

園では行動に移さなくても、卒園後に自分だけの時間が増えた時なんかに、、ですね😨

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

 

これまで、子どもの自己肯定感について、お話してきましたが、

 

自己肯定感は、周りの大人が意識的に上げるというよりも、

 

個々に発達に合った無理をさせない保育を積み重ね、自己肯定感が下がらないようにして、それを自信にしていき、自己知覚が進む6歳辺りになった時に、自然に感じているのが、良いのではないでしょうか。

 

幼児期に、無条件で自分の存在価値を感じながら育ち、6歳頃に友達との差や違いを感じたとしても、それを乗り越え『自分は自分でいい!』と感じることが出来る状態に育つことが大切ではないでしょうか。

 

自己知覚が出来た後は、下がらないようにだけ注意すれば、それほど自己肯定感を上げる意識は必要なくなるのかもしれません。

 

あと、他の友達よりも自分は優れていることに気付いた場合は、自分を見失わないということも大切になります。

 

優れている部分もあれば、劣っている部分もあるのが普通の人間ですし、もし万能タイプの子どもが居たら、それをどのように活かすのがいいのか伝えるのも、大人の役割りだと思います。

 

保育者としましては、常に自己肯定感を上げるというよりも、下げないことと、もし下がっている子どもが居たら、『自分として存在すること自体に価値があるんだよ!』と、普通のレベルに上げる支援が大切ではないでしょうか。

 

ここでは勉強や礼儀を例に取り上げましたが、子どもには無理をさせ過ぎない方が良いことは、食事の面など、他のことでも同じことが言えますし、早くに自立させ過ぎることも、同じような影響が出る可能性があります。

 

もちろん個人差はありますが、

 

子どもは、子どもらしく居られることが、一番必要なことで、重要なことです!

 

子ども時代に、子どもらしく居られることで、大人になってから子どもっぽい行動をして反撃し、周囲や社会を困らせるリスクは少なくなります。

 

特に自己肯定感が下がっている子どもには、個別に特定の大人との信頼関係の元で、好きな遊びをしたり、好きな話題を非審判的にじっくり聞くことなどが有効です。発達の凸凹があったりすると、自己肯定感を上げる支援と同時に、子どもの特徴に合った支援が必要になります。

 


 

最後まで【保育のねらい(自己肯定感)】子どもは、自分の持っている力以上の能力を意思に反して要求され続けると、どうなる?!をお読みいただきまして、誠にありがとうございました☺

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