こんにちは☺
今回取り上げたいテーマは、2023年10月埼玉県の議会でも取り上げられました『子どもの留守番についての考え方』です☺
それでは、早速議会の委員会で可決されました内容を確認してみましょう☺
(10日埼玉県議会某与党団は、改正案の撤回をしました😓 批判は十分予想されたと思いますが、、しかも理由は言葉足らずだそうです。例えば、子どもを前にして説明する場合『言葉足らず』という理由は通用するでしょうか?)
参考
〈子どもが困らない世界を広げるためのサイト ここま〉
議会で取り上げられた内容
埼玉県で6日県議会の委員会で可決されました、虐待禁止条例改正案は、
などとなっています。
だとしたら、飛躍しすぎだと思いますし、そもそも問題解決の方向性が違うのではないでしょうか?!
このような改正案を考える方が県の中心にいることに不安を感じますし、児童福祉などの専門家の意見やアドバイスは聞かれなかったのでしょうか。
最近の国の政策が、専門家を軽んじる方法で作られていることは、あちこちの政策でもよく見られることですが、そのような政策をあたかも裏付けや専門性があるかのように出し、県民や国民を惑わしているように思えるのですが、、
そして、この動きの早さは一見子どもを守ることを考えているように見えるし、上から目線で県民や保育士、子どもに負担を強いるだけで良く、『お金はかからない』政策ということが、とても大きいのではないでしょうか。
留守番が虐待になりそうな時期は?!
それでは、改正案の中でも留守番に絞って、発達の視点で私なりに考えてみたいと思います。
発達の視点では、、
子どもの発達の視点で考えますと、
私は乳幼児から中高生まで多くの子どもの支援をした経験がありますが、個人的な経験上では、個人差も踏まえ、発達的にある程度余裕を見ると、仮に1人で留守番をさせたとして不安があると感じる時期は、
ただ、発達的には、4歳後半で留守番が出来るというエビデンスもあります。
少し昔のエビデンスですが、この場合『留守番が出来る』という意味は、
(例えば、火の元に注意する、戸締りをする、電話がかかってきた時の対応、訪問者が来た場合の対応など)
(ちょっとした怪我などをしたら、絆創膏などで手当てが自分で出来る、近所の知り合いに助けてもらう、親などに電話をして助けを求めるなど)
というところからだと考えられます。
なので、個人的には一昔前のように近所づきあいがあったり、頼れる知り合いが近くに住んでいる場合は、4歳後半でも留守番は可能と言ってもいいと思ったりします。
あくまでも、留守番が出来るという意味の先ほど挙げた条件がクリアー出来たらの話ですが。
ですが、近所づきあいが希薄で、親戚づきあいも無いことも多い現代では、一人での留守番は以前よりもリスクが伴うということになります。
では、一人で留守番をさせることをどのように考えたらいいのでしょうか。
社会の在り方から考えると、、
子どもの発達の視点で考えると、私の考えでは小2辺りから一人で留守番は可能ということになりますが、
子育てをしていれば、子どもも親もいつも元気で健康なわけでもありません。
他にも生活をしていると、水道やトイレのトラブルとか電化製品や車などの故障など、様々なトラブルが起きることもあります。
根本的な問題は、そこなのではないでしょうか。
誰も頼れる人がいないことが、虐待の原因になったりもします!
それを解決すること無しに、留守番が出来ないから、子どもだけで遊ぶのは危険だからと禁止しても、かえって問題は大きくなるだけではないでしょうか。
『あのご家庭、一人で留守番させたり遊ばせてりしてるんですよ!』とかいう噂が広がったり、、
今回のような考え方を思いつく人は、想像力が無いかご本人の社会性にやや課題を抱えているのでは?!と思ってしまいます😓
議員さんなので児童福祉に関して、専門性は無いのは仕方がないとして、だったらこのような改正案を考える前に、少しでも『専門家』と言われる人の意見に耳を傾ける意識を持っていただけたらと思いますが、、
根本問題の解決のためには
子ども1人で留守番させたり、子どもだけで遊ばせたりすることが危険だとして、それを解決するには、子育てに関わる大人の手を増やすしかないと思います。
例えば、
などが必要ではないでしょうか。
0-2歳が対象ですが、今後制度化が予定されています、こども誰でも通園制度もその一つになりますが、保育施設の受け入れ態勢が気になります。
〈参考:第4回こども誰でも通園制度検討会の詳細は?!〉
今回の件に関して、児童精神科医の方の意見では他に、
それらがあって初めて、子どもを守るための根本的な解決になるのではないでしょうか。
おそらく、改正案を提言された議員の方々は、そこまで大きな問題とは想像しておらず、『もっと保護者に高い意識で頑張らせたらいい!』という程度の考えだったのではないでしょうか。
保育所職員にも、注意義務を課すなど、保育現場の負担が重いことが問題と指摘されている中、さらに負荷をかける改正案となっていて、本当に現場の事を考えていない法案でもあったと思います😨
〈バス送迎のための安全装置の設置は、保育所の安全確保のための根本解決になるのか?!〉
まとめ
いかがだったでしょうか。
一口に子どもを守るといっても、そんなに簡単な話ではなく、親や保育者がもっと頑張れば済むということではなくて、現状はいかに人の手を増やし、負担を減らすかという状況になっているということを、為政者の方にもっと理解して頂きたいなと思います😓
ルール化することの弊害
あと、私はこのようなことまで線引きをして、明確にルール化するのはちょっとどうなのかな?!という気持ちもあります。
例えば、個々の子どもを見て、この子どもはちょっと危険だなとか、不安だなと感じたら、周りの少し年上のお兄さんやお姉さん、大人たちが考えて行動し、気にするようにしたり、自然にサポートするような社会を目指した方がいいのではないでしょうか。
それが、子どもを理解することになりますし、人としての社会性だと思いますし、困ったらお互い様という、助け合いの社会を築くことが出来るのではないでしょうか。
個々が自立するよりも、人付き合いをベースにするような社会の方が、子どもにとってのリスクも減らせますし、人間にとって幸せな社会だと思うのですがどうでしょうか。
ルール化すると、子どもの個人差やタイプの違いを考慮出来なくなりますし、先ほども申しましたが、子育てにはいろんな問題が起きることがあり、臨機応変に行動出来なくなりますし、ある年齢になったら大丈夫!と、周囲の大人が個々の子どもを理解して向き合おうともしなくなってしまいます。
〈社会全体で子どもを守り育てる意味とは?!〉
〈政策のPRに子どもを利用することに問題はない?!〉
最後まで【保育のニュース】子どもに留守番をさせると本当に虐待になるのか?!をお読みいただき、誠にありがとうございました☺
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〈子どもが困らない世界を作るために ここま〉
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