こんにちは☺ いつも子どものみかたブログをお読みいただき、ありがとうございます!
今回の保育のねらいは、『散歩』です☺
これは5歳の運動の発達で思いついたテーマなのですが、
〈5歳の運動の発達 前編〉
よく子どもが自分から『お出かけしたい!』とか『山登りしたい!』と要求してきて、
実際に出かけると『もう歩けない、、』とか『抱っこ!』と言うことって、
ありますよね😓
では、そんな時は、大人はどのように対応したらよいのでしょうか?!
歩く力はいつ頃身につく?!
子どもの歩き始めは、皆さんご存じかもしれませんが、
数か月の個人差がありますし、当然ですが、生まれ月によっても、その年の何月ごろに歩き始めるかは、個人で違いがあります。
歩き始めは、大人は随分と個人によって違いがあることと意識するのですが、他の発達や能力では、みんな同じや平均を要求したりしますよね、なぜか、、😓
でもでも、
〈理想の保育体制〉
そこで、散歩や山歩きに必要な、持続して歩く力ですが、
十分に力がつくのは、5歳頃と言われています。
その背景として、
持続してある程度長時間歩くには、持久力が必要になります。
持久力には、体幹の力、つまり体全体の力がついていないと、難しいです。
5歳になると、どのような運動の力が身につくのかというと、
出来るようになります。
もちろん、先ほどもお話しましたが、個人差はあります。
これらの力は、
体幹、バランス感覚、足の裏の力、などが関係しています。
これらの力がつくことで、持久力が身について持続して歩けたり、山を登れるようになっていきます。
これらの力がもし不十分だと、途中で疲れたり、身体のあちこちが痛くなったりして、子どもは
『もう歩けない、、』とか『疲れた』『抱っこ!』というようになります😓
ですので、4歳辺りまでの子どもが、散歩や山登りの途中で、ぐずり出しても、ある意味仕方のないことです。
では、ぐずり出した子どもには、実際どのように対応すればいいのでしょうか?
ぐずる子どもの対応
散歩などでぐずり出した子どもの対応を、年齢別に考えてみましょう。
3歳児の場合
もし、ぐずった子どもが3歳児だったら、
3歳児というのは、まだ自分の力がどのくらいなのかは、わかりません😓
そして、何時間とかどのくらいの距離などの見通しもまだ難しいです。
経験がまだまだ不足していますし、先ほどお話したような体力もついていませんので、長く歩くと、ぐずる可能性が高いです、残念ながら苦笑
どのくらいの時間とか距離というのは、元々の体力もあり、個人差があると思いますので、子どもの表情や歩き方の普段との違いなどに注意して、観察するのがいいと思います。
お出かけという、日常とは違う体験ですので、自分の持っている力以上の力を発揮する可能性はあります!
テンションが高く、アドレナリンが出ている可能性がありますしね☺
でも、だからといって、調子に乗って歩かせたり、無理をさせ過ぎると、帰ってからが大変です。
体調を崩すことになったり、、
ぐずる程度では済まなくなってしまいます😓
もし、3歳児がぐずっても、もう少しだけ、頑張ってほしいと思ったら、
特定の好きなキャラクターが出てくる時期ですので、それを活かして、
『アンパンマ〇なら、もっと頑張るかも?!』とか『~も頑張れ!って応援してるよ!』と伝えてみると、復活するかもしれません☺
好きなキャラクターなどなら、何でもいいです笑
『ゴール出来たら、~(おやつなど好きなこと)しようね!』など、ご褒美を用意することでもいいかもしれません。
それでも、無理は禁物ですし、通用しなければ諦めましょう😓
ただ、大人が無条件に『もう無理~!』を受け入れるのはモヤモヤする場合は、一言伝えてもいいかもしれません。
『次はもっと頑張れる?!』とか『もっと短い方が良かった?!』などと、次に活かせるような声掛けをしておくとよいと思います。
少しはモヤモヤが晴れると思います笑
ここで避けたいのは、
『歩けるっていったのに!』とか『歩かないならもう連れて行かない!』などと感情的な対応をしてしまうことです。
先ほどもお話しましたが、3歳児は見通しが立たないことがありますし、そのために罰を与えられても、納得するのが難しく、出来ない自分を強く意識して、自己効力感が下がってしまいます。
『難しそうだなあ、だったらできないかもしれないし、やめておこう』って。
そうなると、散歩や山登りの問題だけでは済まなくなってしまいます。
正直、感情的になる部分はあっても、それを出来るだけコントロールして、次に活かせる声掛けをするようにしましょう。
また、ご褒美を使うと、報酬が無いと動かない人間になる!と言われる方が居ますが、おそらくそんな方も、報酬が無いと動かないのは同じではないでしょうか?!
大人でも誰かに承認されるとか給料をもらうとか無いと、純粋なボランティアでは不満でしょう。
趣味を仕事にしている人でない限りは。
子どもの場合も同じです。
同じですが、4歳になると、大人から認められるのが嬉しい時期になることもありますので、物質的なご褒美よりも、大人から承認される喜びに変えていけるということがあります。
また、そのことが趣味になるくらい、興味や関心が出てくると、自らの達成感や充実感、自信が報酬になります。
ですので、いつでもどんな時でも物を与えて釣るというのは、パターン化して良くない場合もありますので、注意が必要です。
その辺りは、子どもの社会性の発達とともに、様子や状況をみて考える必要があります。
4歳児の場合
4歳児の場合は、3歳の頃よりも当然ですが、体力は持続します。
でも、やっぱり途中で続かなくなる可能性はあります😓
ただ、様々な経験は一通り積んでいますので、見通しは3歳児よりも立つようになります。
なので、時間や距離などの事前の交渉はある程度可能ではないでしょうか。
このくらいなら歩けるとか、ここまでは難しいのでは?!とかですね。
そこで注意したいのは、4歳児は自我が拡大する時期であることと、根拠のない自信から、万能感を持つことがあるということです。
私が担当した子どもで、過去にあったのですが、
『僕は何でもできるんだあ!』と叫んでいる子どもも居ました😓
4歳児を良く表している姿だと思いましたが、それを踏まえてやり取りする必要があります。
あまりにも自分の力を高く見積もる可能性があるということですね。
やる気や意欲に満ちているということでもあり、それを活かして支援したいところですが、
難しすぎることに挑戦しようとする時には、セーブが必要になります。
そんな時は、大人が自由に決めていいというのではなく、『これとこれなら挑戦出来るけど、どっちにする?!』などと、ある程度範囲を示すという方法もあります。
簡単にクリア出来るものと、少し頑張る必要がある選択肢を用意するといいと思います。
そうすることで、自分主体で選んだことになりますし、達成できるとそれを自信にしていくことが出来ます。
それを繰り返すことで、自分で自分の力を正しく把握して、5歳児の自己知覚に繋げることが出来ます。
もし、4歳で途中で挫けてしまったら、せっかく育った自信や意欲を失わないようにすることが大切です。
『今日ここまで経験出来たから、次はもっと出来るよ!』とか『歩くコツがちょっとわかったんじゃやない?!』などと、ポジティブな振り返りをしておくと、次に繋がりますし、他の事に対しても、自信や意欲を失わず、挑戦心が持てます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
あらためて子どもの発達を理解することの大切さを感じたわけですが、
子どもが自らやろうとしていることに対して、大人はどのようにリアクションをするかは、
将来に繋がる、とても重要な支援だと思います。
子どもが自ら生きようとする意欲を挫かないようにしたいですね☺
※ 2歳以下の場合ですが、歩けた部分を褒めて、次に繋げましょう!『次はもっと歩けるかもね!』って☺ なので、途中で挫折するのはある程度覚悟して出かけましょう苦笑
〈5歳の運動の発達 後編〉
〈子どもが困った時の保育 ここま〉
最後まで【保育のねらい(散歩)】散歩や山登りに出かけた時、子どもが歩くのを嫌がったら?!をお読みいただき、ありがとうございました☺
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