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【保育のねらい(子どもの過ち)】未成年のオリンピック選手の飲酒喫煙による出場辞退について

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こんにちは☺

子どもの正しい見方を知って、子どもの味方になりたい!子どものみかたブログです!

 

今回は、世間をにぎわすことになってしまっている、未成年のオリンピック有望選手による飲酒喫煙発覚問題を考えてみたいと思います。

この件だけではなく、過去にも暴力問題などを含め、このような未成年の問題行動が発覚し、様々な大会の出場を辞退するということが度々起きています。

また、最近では競馬の若手騎手が過ちを犯して、自ら命を絶ってしまったり、引退を余儀なくされたりということが起きています。

 

今回の問題が発覚した経緯はわかりませんが、そこはあまり問題ではないと思っています。

内部告発である可能性が高いとは思いますが、どういう理由であれ、告発者は守られないといけないと思っています。

批判される対象になってはいけないと思っています。

他の選手や関係者が告発者だった場合、選手の将来のためを思っての全くの善意から告発したのかもしれませんし、もしかしたらどこかで恨みを買っていたとか、有望選手を追い落とす意図があったのかもしれません。

そのような、自分本位の悪意を持っている選手がもし居るなら、それはそれでケアや教育が必要だと思いますが、、

しかし、

このような告発は、長い目で見ると、周囲の大人が適切に対応することで、結果的には本人にとっても有益に出来るはずです。

私は、このような子ども時代の問題行動を大人に気付いてもらい、正しく教育されるというのは、後々の子どもの福祉に繋がるはずで、放置されたり、見て見ぬふりをされることの方がデメリットがあると考えています。

それは、指摘されず、正しく教育されないということは、その子どもが成長する機会を失うことになるからです。

 

もし気付かれなかったり、指摘されないままだった場合、リスクを意識することが出来ずに、大丈夫じゃん!とエスカレートすることで、重大な犯罪に繋がることもあります。

子どもを被害者にも加害者にもしないのは、周囲の大人の行動が頼りです。

たとえ喫煙や飲酒というような些細なことでも、周囲の大人が気付き行動することが大切です。

それは単に厳しく監視するという意味ではなく、子どもを守るために!です。

〈参考:京都アニメーション放火犯人の背景から、大人として必要なことを考える

【保育のねらい(基本的信頼感)】京都アニメーション放火犯人の背景から、大人として必要なことを考える
凄惨な京都アニメーション放火事件から、子どもの福祉を考えました。今後このような事件を二度と起こさないために保育や教育、そして大人一人一人が出来ることは何でしょうか。

 

競馬の若手騎手の過ちについても、JRAが管理者として、若者より長く生きる大人として、正しく教育をし、必要以上に社会的制裁が加わらないように守る必要がありました。

 

今回の場合、一時的には、当事者の子どもは告発者を恨む気持ちを持つかもしれません。

しかし、周囲の大人が、なぜルールがあるのか、なぜ子どものための法律があるのかを丁寧に説明することで、対象の子どもがしっかりと納得することが重要です。

 

その中で、子どもが元々抱えていた悩みや課題が明らかになるかもしれません。

今回の場合ですと、相当なプレッシャーを抱えていた可能性があります。それを誰かに打ち明けるのが難しい状況だったのかもしれません。

そういうことも含めて、周囲の大人が子どもとしっかりと向き合い、話をすることで、教育的効果が大きくなり、今後の生き方に変化をもたらすことが出来ます。

その対応がペーパーを渡すだけだったり、誓約書にサインをするだけだったりして、形式的で曖昧だったり、本来の意図が伝わらず適切でないと教育的効果は薄くなり、恨みだけがつのり、逆に人や社会への信頼を損ねる可能性があります。

 

前置きが長くなりましたが、汗

この問題が発覚した経緯などを報道から確認していきましょう!

 

問題の発覚

報道によると、某スポーツ競技の協会は、選手が喫煙をしたとして協会が定める代表の行動規範などに違反した疑いで事前合宿から離脱したと発表しました。

会見では(2024年7月)今月15日、選手が行動規範などに違反したとする内容の情報提供があり、一時帰国を促したということです。

18日、帰国した選手に聞き取り調査を行ったところ、先月末から今月にかけて都内で喫煙をしたほか、東京・北区のナショナルトレーニングセンターの宿泊施設で飲酒をしたことを確認したということです。

協会は調査の結果、行動規範などに違反したことが確認されたとして、当該選手のパリオリンピック出場の辞退を決めました。

 

以上が今回のオリンピック出場辞退に至った経緯です。

ここで問題は、その競技の協会には行動規範というものがあって、それに選手は違反した、ということになります。

 

協会の対応

それでは、この協会の行動規範というのは、どのようなものなのか、確認をしましょう。

 

公益財団法人某競技協会「日本代表選手・役員の行動規範」一部抜粋→リンク

【趣旨】
「ーニッポン」という称号は長い栄光の歴史の中で、先人たちの競技成績だけでなく行動により培われたものである。一部の選手や役員の行動により、先人たちが築き上げた栄光の歴史を汚す行為は決して許されない。
そして、日本代表選手・役員はスポーツにおける公正の精神とマナーを尊ばなければならない。
この規範は、前述のことを達成するため、あるべき日本代表選手・役員としての行動を明確にすることを目的として示すものである。

 

私は、このような行動規範は、各団体に存在すると思いますが、その目的やねらいは、事なかれ主義や責任逃れである場合が多いと思っています。

いかにも公務員的で行政的であるというか、文章を作っておくことで、規範は示したし、注意はしましたよ!あとは選手や本人次第で本人の責任ですよ!と言いたいのでしょうが、大切なのは文章ではなく、その後の選手の行動のはずです。文章を用意したからそれでおしまい!という態度は、大人として教育を放棄した無責任な態度です。

 

保育でいうと、保育所保育指針がそれに当たります。

 

文章にしましたよ!高い理想は示しましたよ!あとは保育士の自己責任になりますよ!私たちは知りませんよ!ということです。

 

大事なのは、その後保育士たちがその通りに保育を実践し、成長していくことが出来るのか、なのに。

頻発している、保育現場の重大な事件や事故、不適切な保育にも国は責任を持ち、無くしていく義務があります。

 

少し話がズレてしまいましたが、

大事なのは、それが本当の意味で伝わっていて、選手が納得しているのかどうかです。

ですので、文章を作って終わりではなく、心身ともに成長途上にある若者中心ですので、成長する途中経過にも気を配る必要はありますし、選手が抱えている問題について、競技以外の事でも把握する義務が、コーチや監督にはあります。

 

それが、大事な将来のある若い選手を預かる人間の義務です!

それが教育です!

未成年ではなおさらです!

 

競技を向上させるだけではなく、いわば人としての教育も兼ねているのです!

この規範には、協会が教育も担うという視点に欠けているのではないでしょうか。

 

また、個人的な感想ですが、この競技のみの規則の性質だと思われますが、過去の栄光とか歴史を掲げていますが、今の選手にとっては正直どうでもよいのではないでしょうか?!

過去の選手に憧れたり、尊敬したり、選手個々がどう感じているのかは置いておいて、上からそれを意識するように強要する必要があるのでしょうか?!

 

忘れられるのが嫌なのかな?!

 

しかし、まず大事なのは現役の今の選手です!

過去の栄光を意識するよりも、今の選手が認められ、尊重されることで実力をストレートに発揮出来るのではないでしょうか。

それに、競技はどんどん進化しますので、過去の栄光をどれだけ超えていけるのかが今の選手の目標のはずです!

過去から学ぶのはもちろん大事なことですが、それはコーチや監督が選手に伝える仕事で、選手に規範でわざわざ強要することではないように思うのですが。

 

もし書くとしたら、日本代表選手という意味では注目される立場であるので、子どもたちの憧れやお手本となれるように言動には注意しましょう!という程度ではないでしょうか。

 

【基本方針】
1、日本代表選手・役員は日本国民を代表するにふさわしく、礼儀と規律を遵守し、社会の模範となるべき選手・役員であること
2、日本代表選手・役員は積極的に各国との友好と親善に寄与すること
3、日本代表選手・役員は日本国民の期待に応えるべく、飽くなき向上心を持った選手・役員であること

【行動規範】
1、違法行為は行わない
2、日本代表選手・役員としての名誉と信用を損なうような行動、発言をしない
3、日本代表役員は選手の支援に全力を尽くす
4、主催団体ならびに実行委員会に対し、非礼にならぬようマナーに気をつける
5、国旗掲揚時には、脱帽、起立のうえ国旗に向き、敬意を表する
6、日本代表チームとしての公式行事、競技会に参加する際は、指定された内容(衣服等)を厳守する
7、日本代表チームの活動(競技会、合宿、練習、ミーティング、記者会見、壮行会、表敬訪問、祝賀会等)には必ず参加し、定められた時刻(集合時間、門限、等)を厳守する
ただし、監督が「やむを得ない事情によるもの」と認めた場合は、その限りではない
8、日本代表チームとしての活動の場所においては、20 歳以上であっても原則的に喫煙は禁止する
※2016 年度から数年かけて段階的に全面禁止とする
9、日本代表チームとしての活動の場所においては、20 歳以上であっても飲酒は禁止とする
ただし、合宿の打ち上げ、大会のフェアウェルパーティー等の場合は監督の許可を得て可能とする
10、日本代表チームとしての活動の場所においては、選手・役員は異性の部屋への出入りを禁止する
11、未成年者の単独行動は禁止する
12、品位を損なう華美な身体装飾(刺青等)は禁止する
13、「アンチ・ドーピングに関するガイドライン」、「メディア活動に関するガイドライン」、「肖像権に関するガイドライン」を遵守する
14、日本代表チーム監督の指示は遵守する
15、(公財)日本体操協会からの依頼については協力を惜しまない
16、反社会的勢力との関わりを持たない
17、日本代表選手・役員として提供された物品の売買を禁止する
18、公の場において日本代表選手・役員として提供された物品の利用には充分配慮すること(腕まくり、裾まくり等をしない)

【違反選手・役員に対する処分】
日本代表選手・役員が、前記の行動規範に違反した場合は、本会「倫理規程」の適用があるものとし、「倫理規程」予定の手続きによって処分を科する

 

とても規律や礼儀、マナーを重んじています。

それは団体競技もあり、日本代表ともなると注目を浴びて、ある意味では公の立場になりますので、高いレベルで要求はされることなのでしょう。

でも、言われなくても十分わかっている選手も居るでしょうし、元々選手が持っている自主性主体性というのも考慮されていいような気もします。

言葉の選び方の問題かもしれませんが、不信ベースではなくて、もっと選手のモチベーションが上がるような文章でもいいように思います。

このようなことを事細かく書かないといけない人達ばかりなら、とてもやばい集団ですよね。

一部、規律を明確に示さないと、あまりにもはみ出す選手がいるのかもしれませんが、先ほどもも申しましたが、大事なのは文章やルールを作ることではなく、選手が腑に落ちて納得しているかどうかです。

ですので、どんな書面を作ったとしても書面を作って終わりではなく、活動中は選手の抱えている問題について、多くの若者を預かる協会として、常に気を配る必要があるのでしょう。

3、に日本代表役員は選手の支援に全力を尽くす、とありますが、支援だけではなく、協会は教育も担う視点を付け加えて頂けたらと思います。

 

では次に、規範に違反した場合の同協会の倫理規定についてみていきたいと思います。

(違反行為)
第 3 条 次の各号は、第 2 条適用範囲内の者、あるいは団体にとって違反行為となる。
(1) 本会の関係者として名誉と信用を著しく傷つけたとき
(2) 本会の諸規程または方針に反し、故意に又は過失に基づき本会の運営を妨害したとき
(3) 法令により禁固以上の刑の宣告を受け、その刑が確定したとき
(4) 本会、公益財団法人日本スポーツ協会、公益財団法人日本オリンピック委員会または国際体操
連盟が参加を禁止している競技会またはイベントへ参加したとき
(5) 体操に関することで授与されたメダル、賞牌等を金銭に換えたとき
(6) 競技規則や採点規則にある選手、コーチ、審判の義務を著しく守らなかったとき
(7) 指導における暴力、パワハラ、セクハラ及び個人的な差別など人権尊重の精神に反する行動を
とったとき、あるいはとらせたとき
(8) 本会アンチ・ドーピング規程に反したとき
(9) 職務やその地位を利用して自己の利益を図ったとき
(10) 補助金、助成金など、本来の目的外に、不正に利用したとき
(11) 風説を流布し、本会関係者個人または団体を著しく中傷したとき
(12) その他、違反行為をしたとき
(13) 上記の違反行為防止に努めない、または違反行為を隠蔽したとき

 

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私の眼には、行動規範には触れていても、違反行為のどの項目にも当てはまらないように思うのですが、いかがでしょうか?!

無理にでも当てはめようとすると、

(1) 本会の関係者として名誉と信用を著しく傷つけたとき

(12) その他、違反行為をしたとき

の2つでしょうか。

協会の名誉と信用を著しくは傷つけていないと思われますし、(12)については、何でもありになってしまいますので、当てはまるとすると(12)の可能性が高いと思われます。

ですので、その他にしか当てはまらないような些少なことだったとは言えるのではないでしょうか。

そして、処分についてですが、

(処分の対象行為の期間)
第 4 条 第 3 条の違反行為があった時から三年を経過したときは、処分を目的とする手続きを開始することができない。
2 対象行為をした者については、調査過程において弁明の機会を設けるものとする。
(違反行為の処分)
第 5 条 前条の違反行為に対する処分は、次の各号のとおりとする。
(1) 永久追放
(2) 登録抹消
(3) 資格停止
(4) 戒告
(5) その他、必要に応じた処分

 

(4)の戒告は受けているのかわかりませんが、戒告だけでは済まず、オリンピック出場の辞退というところまで発展していますので、戒告以上資格停止未満と言ったところでしょうか。

しかし、オリンピックというのは、他の大会と違い、人生を左右しかねない大きな大会です。1度機会を逃すと、2度とチャンスは訪れないかもしれません。

選手本人の弁明は聴いたのでしょうが、辞退を決定した協会の判断に誤りはないのでしょうか?

 

 

適切な対応方法は?!

それでは、今回のような問題が起きた時の理想の対応というのは、どのようなものだったのでしょうか?

 

私が考える適切な対応方法というのは、

内部告発を受けた時点で、選手本人に聞き取りをして、事実がわかったら、仲間や関係者を裏切る行為ではあるので、そのことを伝え、選手本人にどういう気持ちでどうしたいのかをまず聴きます。悩みを抱えていたら、相談に乗ることも必要でしょう。

その時点で、反省の意思があるのかを判断します。

その上で、こちらから関係者に謝罪を促し、2度としないことを書面で約束してもらいます。

大会後にはボランティア活動をしてもらうのも有効かもしれません。

その間も、聴き取りをしながら、本人の気持ちを定期的に確認します。

そのくらいでしょうか。

もし反論したりして、反省の意思が全く感じられなかった場合は、練習への参加を停止するなどして、さらに話し合い、繰り返し同様の行為が見られた場合は、大会への不参加を要求するということになる思います。

 

そのような段階があっても良かったのではないでしょうか。

 

私の考えはこのくらいにして、公平で未成年の法律関係にも詳しそうで、常識的なところで答えを出してくれそうな、AIにも聴いてみましょう。

 

AIが考える適切な対応方法

AIに質問です。

例えば、オリンピックを目指してみんなで合宿をして練習をしていて、未成年の選手が飲酒喫煙をしていることがわかった場合、どう対応するのが適切ですか?

AIの回答

未成年の選手が飲酒や喫煙をしていることが発覚した場合の適切な対応について、以下のような手順が考えられます:

1. 状況の確認:
確実な証拠や目撃情報をもとに、事実確認を行います。
該当の選手と直接話し合い、行動の理由や背景を確認します。

2. 規則の再確認:
チームや合宿の規則、未成年の飲酒喫煙に関する法的規制を確認し、選手に再度説明します。

3. 保護者への連絡:
未成年であるため、選手の保護者に連絡し、状況を報告します。
保護者と協力して、今後の対応方針を決定します。

4. 教育的対応:
選手に対して、飲酒や喫煙が身体や競技に与える悪影響についての教育を行います。
必要に応じて専門家(医師やカウンセラーなど)を交えて、サポートを提供します。

5. 適切な処罰:
規則違反に対する適切な処罰を検討します。例えば、一時的な練習参加停止や反省文の提出などです。
処罰は厳しすぎず、教育的な側面を重視します。

6. 再発防止策の実施:
チーム全体で再発防止策を共有し、選手同士の支え合いを促進します。
合宿や練習の環境を見直し、未成年が飲酒喫煙しないような仕組みを整えます。

これらの対応を通じて、未成年選手が健康で安全な環境で練習に取り組めるようにサポートすることが重要です。

 

未成年ということで、保護者に連絡しないといけなかったのが、私の視点で欠けていた部分です。未成年でも後期に入りますので、認識が甘くなっていたのが反省点です。

教育的対応が重要で、処罰は厳し過ぎないようにすることをわざわざ指摘しています。

あとは、教育的指導は問題の深刻さなどの必要性に応じて、医師やカウンセラーなどの専門家が必要になることも付け加えます。

 

ではさらに、

オリンピックへの不参加は必要ないですか?
AIの回答は、

オリンピックを目指すような高いレベルの選手の場合、未成年の飲酒や喫煙は重大な問題となり得ます。そのため、状況に応じて適切な対応を考えることが重要です。以下の点を考慮しながら、不参加を含む対応を検討します。

1. 違反の重大性:
飲酒や喫煙の頻度や範囲が重大である場合、例えば繰り返し行われている場合や、他の選手に悪影響を与えている場合など、不参加を検討する必要があります。

2. 選手の態度と反省:
選手が違反行為に対して真剣に反省しているか、改善の意志を示しているかを確認します。
反省している場合は、教育的な対応を優先しつつ、再発防止策を徹底します。

3. チームの規則と方針:
チームや団体の規則に基づき、処罰の一環として不参加を検討します。
他の選手やチーム全体に対する影響を考慮し、公平な対応を取ります。

4. 保護者や専門家の意見:
保護者やカウンセラー、医師などの専門家と相談し、選手の今後の成長にとって最善の対応を決定します。

5. 選手の将来に対する配慮:
一時的な不参加が選手の将来に与える影響を考慮し、長期的な視点での対応を検討します。

6. 教育的措置の一環として:
オリンピック不参加を教育的措置として考える場合、その意図を選手に明確に伝え、再発防止と成長のための具体的な指導を行います。

オリンピック不参加は最終手段として検討されるべきですが、状況に応じて必要な場合もあります。大切なのは、選手が自身の行動の結果を理解し、成長する機会を提供することです。

 

あえてオリンピック不参加の必要はあるのかを聴いてみましたが、そのような対応は、あくまでも最終手段で検討するべきとAIは答えています。

ただちにそのような罰を与える対応を取るというよりも、選手の様子を見ながら、選手が行動の結果を理解し、成長する機会にするという、教育的意味合いが強いということです。

 

少年法や未成年を対象にする法律の意味

ではここで、飲酒喫煙がなぜ未成年には規制されているのかをあらためて考えたいと思います。

 

体の脳や肝臓などの機能は、未成年だとまだ成長発達の途上です。

ですので、飲酒喫煙の影響を強く受けてしまいますので、未成年は規制されています。

いわば子どもを守るために規制されていて、縛ったり我慢をさせるために規制しているのではありません。

このことを周りの大人は繰り返し伝える必要があります。

それでも、人間には物心がついた頃から好奇心というものがありますし、それが挑戦心や行動力になり、生きる源になっているとも言えます。

ですので、法律で規制はしますが、子どもが好奇心などから規制を破った際は、その都度大人が説得をして教育をする機会にする必要があります。

未成年の飲酒喫煙は、ある意味では自傷行為とも言えますので『あなたのことが大事だから、辞めて欲しい』と心から伝えることが大切ではないでしょうか。

 

飲酒喫煙についての法律を確認しておきますと、

「未成年者喫煙禁止法」により、親権者や監督者が、喫煙を知りつつ制止しなかった場合、制止義務違反として1万円未満の科料が科されます。 また、未成年にタバコを販売した人には、販売罪として50万円以下の罰金が科されることになります。
20歳未満の者の飲酒は、「未成年者飲酒禁止法」により禁止されています。 また、酒類を扱う販売業者や飲食業者は、タバコ同様、20歳未満の者の飲酒防止に資するため、年齢確認等の必要な措置を講ずることとされています。酒類販売店や飲食店が未成年者であることを知りながら酒類を販売・提供することは禁止されており、違反した場合には、50万円以下の罰金に処せられます(同第3条1項)。

未成年の飲酒喫煙は、親などの監督責任や販売者の責任が問われますが、本人には罰則はありません。

ですので、今回の件も監督やコーチなどの監督責任が問われるのでしょう。

 

ちなみに少年法のねらいについても確認をしておきますと、

少年法の目的は法律上、少年の健全な育成のため、非行少年の性格矯正及び環境調整を行うとともに、少年事件について特別な措置を講じること(少年法1条)

とあります。

少年の犯罪に対しては、場合によっては刑罰をもって臨むこともあるものの、あくまで処罰ではなく少年の健全な育成を目的としているのです。

子どもはまだ成長途上の未熟な状態であり、大人と比べても、今後の成長によって変わる可能性が高いということがあります。

程度や元々の性質にもよりますが、子どもの将来にかけるそれなりの根拠があるということです。

稀に起きる少年による凶悪犯罪で、あまりにも被害者に寄りすぎる報道から世論が形成され、少年でも大人と同じように厳罰にするべきだ!という意見が多くみられることがありますが、制度を作る専門家や国は、出来るだけ冷静に世間の感情に流されず、客観的に判断をする必要があるでしょう。

もちろん、被害者を救済することは大切ですし、受けた心の傷は計り知れず、国は一生をかけて償う必要がある場合もあると思いますが、同時に周囲の大人は子どもが抱えている問題に気づくことは出来なかったのか、教育の不備が無かったのかを考え、教訓にして、以後同じようなことを繰り返さないことが何よりも大切なことです。

 

個人的には、基本は教育的視点で判断をすることで良いと思いますし、刑罰を受けるような稀な事例の場合は、刑罰を受けた後も、専門家による継続的な観察や教育的指導が必要な場合は十分にありうるのではないかと思ったりしますが、どうでしょうか。

 

関係者の役割りと教育

AIや少年法の理念からわかる通り、子どもの問題行動は、子どもの責任ではなく、周囲の大人の教育や管理不足ということです。

 

適切な教育がなされなかったために起きたという見方です。

 

今回の問題で、日本代表コーチは、

「中略 このような事態が起こったということに関しては私の指導の届かない部分ということがあり申し訳なく思っている。ものすごいプレッシャーと、結果を残さなくてはいけないということを胸に抱えながら日々を過ごしていたということはご理解いただきたい」と涙ながらに話しました。

どのような意味の涙かわかりませんが、監督やコーチの責任は重大です!

 

監督やコーチの選手のメンタルケアや教育不足の可能性が高いのではないでしょうか。

他にも重大な問題を抱えていた可能性も否定は出来ませんが。

 

このような判断をしたことについても、選手の人生を大きく左右する可能性があり、今後の継続的なケアは必須でしょう。

JOCの事務局長は「非常に残念だが、協会の判断を尊重する。チームには若い選手が多くケアに努めてもらいたい」と話しています。

JOCはそのまま協会の判断を尊重するのではなく、重大な問題ですので、若い選手が多いというのなら、慎重にしっかり聴き取りをして、適切だったのかを調査した上で判断するべきだったのではないでしょうか。

また、協会の会長は「本人の責任だけでなく、協会全体の責任で、選手に新たな一歩を踏み出してもらうためにサポートしたい」と話しました。

すぐに会長が協会全体の責任だったと発信をしたことは、少し選手の救いになったかもしれません。

 

一方、所属先の大学は、

19日付の声明で「常習性のない喫煙であれば、本人の真摯な反省を前提に十分な教育指導をした上で、出場することもあり得ると考えていた。辞退という結果には、本人が負う社会的ペナルティーの重さへの懸念から、誠に残念な思い」と異論を唱えました。

また、協会の判断には「教育的配慮の点から」懸念を表明しています。

 

私も、大学の考え方に同意です。

所属の大学は、当然ですが教育機関であり、教育の可能性を信じています。その点で正しい反応だったと思います。

自身の教育機関としての責任も当然ありますが。

選手が行った行為を考えると、社会的な制裁がいかにも重すぎるでしょう。

20歳になるまで、飲酒喫煙を一切しない人がどのくらい居るのかはわかりませんが。

日本代表選手だから特に守らないといけない!という意見もあるかと思いますが、それこそ一般的にはこの規制を厳密に守ることがそれほど重要ではないと言っているようなものだと思うのですが。

所属の高校や大学は今後サポートをするということですが、このような有名選手だけではなく、一般の学生にも同様の対応をしてほしいと思います。

〈参考:黒子のバスケ事件被告人陳述から保育や子育てを変えていくということ〉

【保育のニュース】黒子のバスケ事件被告人陳述から、保育や子育てを変えていくということ - 遊asobu☆による保育士向上委員会
こんにちは☺いつも保育士向上委員会ブログをお読みいただき、ありがとうございます!!私は、子育てや保育、教育を前進させるためには、子どものネガティブな行動から学ばないといけないと思っています。この事件は、幸い、京アニ事件のような凶悪犯罪までに...

 

 

まとめ

告知

〈はじめまして。 子どもの発達と保育と生きる力です!!このアカウントの目的は、4つあります。

・見るだけで、子どもの発達や保育の理解が深まる動画です。

・発達を理解することで、不適切な保育を防ぐ、子ども主体の保育講座も行っています。

・保育現場の課題や現状を発信して、問題の解決を考えます。

・子育ての参考にしていただける内容でもあります。〉

子どもの発達と保育と生きる力
はじめまして。 子どもの発達と保育と生きる力です!! このアカウントの目的は、4つあります。 ・見るだけで、子どもの発達の理解が深まる動画です。 ・発達を理解することで、不適切な保育を防ぎ、子ども主体の保育が可能になります。 ・保育現場の課...

 

未成年の選手の飲酒喫煙の対応について考えてきましたが、いかがだったでしょうか。

 

子どもはまだ可能性を秘めた存在です!

その可能性を信じて、大人が適切に教育をすることで子どもは正しく持っている力を発揮します!

好奇心や未熟さからの一時の気の迷いで、たまには横道にそれることもあるでしょう。

でも、その度に周囲の大人が気付き、正しく修正をすることで子どもは立ち直り、より良い社会を築くことに貢献する大人に成長していくのではないでしょうか。

大人としては、子どもの可能性を信じ、失敗や間違いに対しては寛容的に受け止めることが必要です。また、自分や相手を知り、成長する機会にするためには、時には失敗や間違いを経験することも大切なことではないでしょうか。

ですので、

子どもの失敗や間違いに対して必要なのは、罰ではなく、教育です!

罰を与えると、それが恨みになったり、人(自分も含め)や社会への信頼が揺らいでしまいます。

経験や知識が不足していて、未熟なのにもかかわらず、力が強い立場の大人から罰を与えられると、子どもは自尊心が深く傷つきます。

何がダメだったのか、なぜダメなのか、どうする必要があったのか、今後どうすればいいのか、これらのことを伝えなければいけません。

 

ルールだから、決まりだからというだけでは足りません!

子どもが納得することが大事です。

 

納得するとは、自分が守られている、大事にされているからルールがあるんだと感じることです。

一度では伝わらないかもしれません。

人間は、大人になるのに20年もかかります。

動物の中でもかなり長い方です。

それだけ大人になるまでには手間暇がかかり、紆余曲折がある生き物なのです。

何かあるたびに大人が気付き修正をして、正しく教育をすることで、成長していきます。

そのためには、個々の子どもの課題に気付き、適切な支援が保障出来る支援体制は必須でしょう。

大人が教育の可能性を否定しては、子どもは自分を信じることが出来ませんし、持っている力を十分に発揮することが出来ません。

 

大人は子どもの可能性を信じること!

 

それに尽きるのではないでしょうか。

 


最後まで【保育のねらい(子どもの過ち)】未成年のオリンピック選手の飲酒喫煙による出場辞退についてをお読みいただき、誠にありがとうございました!

もしご意見ご感想などございましたら、コメントで頂けますと嬉しい限りです☺

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