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厳しさ”って本当に必要?〜昔と今の指導の違いから考える子どもに必要なことは?〜

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こんにちは!
子どもの味方になりたい「子どものみかたブログ」です。

最近、10代や20歳前後の若者たちが、いろんな分野で大活躍していますよね!

それも、少子化が進んでいる中でのこと。
1950年には、15歳未満の子どもは全体の 35.4% を占めていましたが、2022年には 11.7% にまで減少しています。(総務省「我が国の子どもの数」令和4年)

それでも、若い世代が国内外で力を発揮している――
その背景には、私は「子育てや教育のあり方が変わってきた」ことがあると感じています。


昔の指導は「根性論」だった

例えば、スポーツの世界では、
・暴言や体罰が当たり前
・上下関係が厳しく、先輩からのいじめも黙認
・科学的根拠のない過酷な練習

そんな中で、強い心と体、そして才能を元々持っていた“ほんの一握りの子”だけが、プロや世界で活躍できたのだと思います。

ある元メジャーリーガーがこんな言葉を残しています。

「自分より才能のある子たちが、次々と壊れていった。」

今の時代、心も体も大切にされ、のびのびと指導を受けた子どもたちが、持っている力を十分に発揮できている。
それが若者の活躍につながっているのではないでしょうか。


「厳しかったから今の自分がある」…本当にそう?

以前は、

「昔は厳しかったけど、そのおかげで今がある」
と、自分の経験を正当化する人が主流でした。

でも最近では、

「自分も厳しく育てられた。でも、もっと適切な指導だったら、さらに伸びたかもしれない」
と振り返る人も増えています。

阪神タイガース元監督の矢野燿大さんや、バレーボール元日本代表の益子直美さん(2015年から「監督が怒ってはいけない大会」主催)も、そうした考え方を示しているように感じます。

これって、決して“甘やかすべき”という話ではなく、
子どもに合った関わり方が、力を引き出すということなんですよね。


スポーツの変化を、保育・教育に生かせるはず

もし、スポーツの現場で「厳しさ」から「尊重・支援」へと指導法が変わったことで成果が出ているなら、
保育や子育てにおいても、その変化を活かせるはずです。

最近よく耳にする「自己肯定感」や「自尊心」。
でも、「そんなの甘やかしだ!」と疑問を持つ人も少なくありません。


「厳しくしないと、わがままになる」って本当?

「今の若者は甘やかされて育ったから、わがままだ!」
という声、よく聞きます。

厳しく育った世代だけが、素直にも見えないような、、

 

それなりのいい大人になってもわがままな人っていますよね?

そして、その理由は本当に「甘やかされて育った」だけでしょうか?


大人になってもわがままな人の4つの理由(私見です)

  1. 本当にわがままに育った
  2. 空気を読むのが苦手だったり、想像力が育ちにくかった
  3. 状況理解が苦手(発達特性など)
  4. むしろ、子ども時代に“甘えられなかった”

中でも私が注目したいのが、4番の「甘えられなかった」です。


甘えられなかった子どもは、どうなるのか?

家庭が忙しかったり、困難な状況だった場合――
子どもが「自分を大切にしてもらっている」「受け入れられている」と感じる経験が少ないことがあります。

そうすると、自分が満たされず、
・相手を思いやる
・自分や他人を受け入れる
・人と協調する

といった「社会性」の土台が育ちにくくなってしまうのです。

「甘やかされたから」ではなく、
十分に甘えられなかった結果、わがままに見えてしまうことがあるのかもしれません。


わがままな子は、社会性が育っていないだけかも?

たとえば4歳頃になると、他者への関心が高まり、仲間意識が芽生えます。
この時期には「どうすれば仲良くできるかな?」と、試行錯誤が始まります。

 

参考

【保育のねらい(社会性)】乳幼児期に重要な社会性(人間関係)の発達とは?
保育所で社会性の発達に添った保育をするために書かせていただきました。集団生活を強いられる保育所では、特に社会性の発達には注意が必要です。

 

でも、
・社会性の発達に偏りがある
・適切な支援や声かけがなかった

そんな環境だと、自分なりの関わり方に気づけず、結果として“わがまま”に見える行動を取ってしまうことも。

本来は、大人のサポートがあれば伸びていけるはずの子だったかも、、なんです。


まとめ:「厳しさ」は子どもに届いているか?

「時には厳しく育てること」がすべて悪いとは思いません。
でも、“厳しさ”が子どもの心に届いているかどうかが、何より大切だと思うのです。

届かずに萎縮するだけになってしまったり、
怯えて“力を出せなくなった”としたら――
それは本当にもったいないことです。

「厳しさ」ではなく「理解と支援」で育てる時代へ
それが、子どもたちの未来を広げる第一歩になると信じています。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


よかったら、どんな子育て・保育の話題に興味があるか、コメントやメッセージで教えてくださいね♪

 

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