こんにちは、子どものみかたブログです!
今回は、PTAに「参加しない」という選択をきっかけに、子どもを地域で支える新しい形について考えてみたいと思います。
■ PTAって、誰のための団体?
PTAとは「Parent-Teacher Association(親と教師の会)」の略で、戦後、アメリカの指導を受けて日本にも導入された組織です。
名前の通り、子どもの健やかな成長を支えるために、保護者と教師が協力し合うことが目的です。
でも今、「誰のための活動なのか?」「なぜ参加しないといけないのか?」と感じている保護者も多いのではないでしょうか。
■ しんどさを抱えている保護者にとっては?
現代の子育ては、経済的・精神的・時間的に負担が大きくなっています。
そんな中で「PTAの役員もやってください」と言われたら、心が折れそうになることもあるでしょう。
しかも、「任意団体」と言われながらも、実質的には参加が半ば“義務”になっているケースもあります。
この見えない圧力、いわゆる同調圧力が、さらに保護者を追い詰めてしまうことも…。
■ 無理をして参加することが子どものためになる?
「子どものためだから…」と無理して活動に参加する姿は、子どもにとって本当に“良い手本”になるでしょうか?
むしろ、嫌々参加していたり、つらそうな親の姿を見て、子どもが「大人になるのって大変そう」「自分の意思って無視されるんだ」と思ってしまうかもしれません。
逆に、「無理のない範囲で関わること」「誰かの状況に配慮できる大人であること」こそが、
思いやりを持った社会の姿として、子どもに伝えられるのではないでしょうか。
■ 地域みんなで子どもを支える仕組みに変えてみない?
そこで提案したいのが、PTAという形にこだわらない、より開かれた支援の仕組みです。
例えば、「地域子ども支援団体(仮)」のような新しい組織。
こんな特徴があれば、もっと柔軟に子どもたちを支えられると思いませんか?
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子どもの保護者以外でも参加OK(地域の高齢者、学生、OBなど)
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できるときに、できる人が、できる範囲で協力
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家庭の事情を尊重し、無理を強いない
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人間関係が理由で排除されないよう、運営体制に工夫を
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経済的・心理的なサポートも地域内でつながれる
■ 地域資源を活かすと、見えてくる可能性
地域には、まだまだ使われていない「資源」がたくさんあります。
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空いている公民館や集会所
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子育てがひと段落した元保護者たち
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教育・保育に興味のある学生や専門職の人
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手仕事や地域の伝統を持つシニア世代
こういった人や場が、子どもたちの学びや遊び、心の支えにつながるなら、それは立派な“地域資源”です。
「関わりたい人が、無理なく関われる」仕組みを作ることで、子育ての孤立も防げます。
■ 子どもに伝えたいのは「協力」の本質
私たち大人が本当に子どもに伝えたいのは、「仕方なくやる協力」ではなく、
思いやりから生まれる内発的な協力なのではないでしょうか。
参加不参加は個人の選択に任せられることは、常に意識されないといけないことです。いつも不参加だと言って、陰口を叩かれることがあってはならないと思います。それは子育てだけでなく、生活していくことそのもの『人生』を孤立させます。孤立した人が社会に居ることは、社会の様々なリスクやコストにもなります。
学校や地域の子育て事情がどうなっているのかを皆で共有することが大切で、その上でどう行動するかは個人に委ねられます。
それらを考慮出来た時に初めて、PTAという枠を超えて、「地域みんなで育てる」という新しい形が実現できるのかもしれません。
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最後に…
最後までお読みいただきありがとうございました。
「子どもを支える理想の大人の姿」について、少しでも考えるきっかけになれば嬉しいです。
無理をしないで、でも関わりたいと思ったときに気軽に参加できる――
そんな“子ども思い”の地域づくりを、みんなで考えていきませんか?
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