こんにちは。
子どものみかたブログです!
今回は、保育所における家庭支援について、考えてみたいと思います。
これって、全部一保育士の仕事!?
こんな言葉を、私が保育士になりたての頃からずっと聞いてきました。
今、保育の現場で働いている人なら、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
経済的にも厳しいご家庭が増え、子どもの背景が複雑になっている今、保護者や家庭を支える支援の必要性は、確かにここ数十年ずっと高まっている印象があります。
でも、その現実に保育現場は応じられているのでしょうか?
これは、こどもまんなか社会を目指す上で、社会全体でしっかり向き合って考えなければいけない課題だと思われます。
国の制度は、20年前から変わっていない
私が保育士になった頃から、「家族支援」「保護者支援」の重要性は繰り返し言われてきました。
現場はとっくに限界を超えているのに、保育士の人数も、時間も、制度もそのまま。
「一人一人の子どもにも、ご家庭にももっと寄り添いたい」と思っても、日々の保育で精一杯で、どうしても手が回らないのが現実です。
子どもが見えているのに、助けられない
保育士は、日々子どもたちの表情を見ています。
「この子、なんだかいつもと違うな」「家庭でなにかあるのかな?」そんな違和感に気づいても、時間も人手も足りなくて、特に何もできずにいることも。
一人ひとりに寄り添える保育ができる体制に、今こそ本気で変えていく必要があります。
保育士だけではどうにもならない?!
でも、これは保育士だけの責任ではありません。
早く家に帰って子どもと過ごしたい、もっと家庭で子育てに専念したいと思う人が、経済的な理由でそれをあきらめざるを得ない、子育てに不安を感じている人が、必要な支援を受けられない。
そんな社会の仕組みのままでは、いくら一保育士ががんばっても根本的な解決にはなりません。
子育てそのものを支える社会の仕組み――それが必要なんです!
子どもたちの未来のために、大人ができること
子どもたちにとっては、政治家の選挙結果も、経済の指標も関係ありません。
でも、「安心して過ごせる場所がある」「誰かがちゃんと自分を見てくれている」――
そう感じられる環境こそが、子どもにとっての未来です。
だから、親だけに背負わせるのではなく、社会全体で考えることが必要です。
そして私たち大人が、子どもたちの心の声を代弁し、訴え続けていくことが大切です。
未来の保育士さんへ、子育て中のあなたへ、そして未来を生きる全ての人に
この問題は、保育士だけの話でも、親だけの話でもありません。
また、子どもが居るいないも関係がありません。
子どもが“安心して育つ”ためには、私たち一人ひとりの「関心」と「行動」が必要です。
声を上げましょう。子どもの声を、代弁しましょう。
それが、大人の私たちや子どもたちの未来を守る一歩になります。
保育体制を強化することは、未来を築くこと
保育の現場に余裕を持たせ、保育士が一人ひとりの子どもや家庭に丁寧に関われる体制を整えること。
それは目の前の子どもやご家庭の課題に対処するだけでなく、次の社会の土台をしっかり築くこととイコールです。
家庭支援がきちんとできる社会は、子どもたちの「生きる力」を守り育み、未来をつくる礎になります。
保育は単なる預かりではなく、“未来を育てる”仕事。
だからこそ、社会全体で子育てを支える、子どもとご家庭を支えていく保育体制を本気で考えていけたらと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!
もし共感して頂けるところがございましたら、嬉しい限りです!!
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