3歳児と4歳児って全然違うって思っていて、、
幼児期は1年ごとに全然違う姿なのですが、
内面が大きく違うので、4歳児からは関わる視点が全く違うなって思っています。
3歳児の主な姿
3歳児はまず言葉が劇的に増えますね☺
おおよそ1000語くらいと言われていますが、今回はそこじゃなくて、
使える言葉が増えるという感じですが、まだ単語を頼りにして理解しているようなところがあります。
あとは
自分の思い通りにしたい!
という気持ちが出てきます。
自分でやってみたい!とも言えますでしょうか。
でも、まだ3歳なので経験不足もあり、失敗や上手くいかないことが多い時期でもあります。
思い通りにいかないと、泣いて崩れます汗
そう、大人のフォローで立ち直るのが3歳の特徴であったりします。
そこで、‟立ち直ることが出来る”とあえて言わないのは、
頑張って立ち直っているわけじゃないというところがあるからです。
3歳児が大人のフォローで立ち直る理由
3歳児は大人のフォローで立ち直ります。それがとても大切です。
3歳児担当の保育士は、この崩れた時のフォローが最優先のねらいになる!といってもいいくらいですね😓
3歳児が大人のフォローによって立ち直る理由は、
ハッキリとした、自分や自己が確立していません。
なので、大人がほら!あれ見て!とか、高い高い!をするだけで、キャッ♪となって、
今まで泣いていたことが嘘のように切り替わります☺
そう考えると、かわいいですよね!
大人によってごまかしが効く時期と言ってもいいかもしれません。
だからこそ、このフォローがとても大切です。
放っておいても立ち直るでしょ!とそのままにしていますと、
3歳児の特徴は他にもありますが、この言葉が増えることと思い通りにしたい!けど上手くいかないことが多い!ことの2点が大きな特徴だと思います。
言葉が増えるからといって、同時に出来ることも増えるとは限らないです!
ですので、新人保育士の方には3歳児さんの気持ちが崩れたら、思い切りフォローしてあげてほしいと思います☺
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4歳児の特徴
変わって4歳児は、主張が持続します!
そこが3歳児と全く違う姿です!
主張が持続して、強くなるということは、
これまで大人のいうことに従っていましたが、急に従わなくなるということがある!ということです。
これまで落ち着いていたのに『いったいどうしたの?!』と周りは慌てたりしますが、
明確な自我が出てきた証です。
なので、この場合後退ではなく成長です!
ちょっと話は逸れますが、3歳児までの自我と4歳児の自我を区別した言葉があるといいなと思ったり、、
本物の自我ということで、本自我?! シンウルトラマンのようにシン自我?!とか苦笑
4歳児でこのような、明確な自我が出ることが、とても重要だと思っています。
4歳になっても、まだ何となく大人の言うとおりに従い、大人の手のかからない姿で居るということは、自我が成長していない可能性があります。
例えば、今までは時間通りに終わっていたのに、急にまだやりたい!と言い出したり、
着席して話をよく聞いてくれていたのに離席して逸脱してしまうこともあったりします。
今までのように何となくは大人には従いません😓
本当の主体性が育った姿であって『私はいろんなことがわかって経験もしてきた、その中で私は特にこれが好き!とかこれが嫌い!』というような感情が出てきます。
それでは4歳児で固有の自分を出せていない場合、原因は何なのでしょうか?
4歳で自我が出ていない理由
細かくみていくといろんな理由がありそうですが、
大人の指示に従うことがデフォルトになっているという可能性があります!
また、保育所では3歳から20人、4歳からは30人という集団で過ごしていたりします。
そうなりますと、幼い子どもでも‟同調圧力”というものを感じます。
人と同じにしなくちゃ!とかはみだしちゃいけない!とか。
それに保育士の指導が加わりますと、自我を出さないことが定着してしまいます。
ご家庭での過ごし方も影響している可能性はありますが、、
それで園では適応しようと無理して頑張っていますので、家ではさっぱり何もしない!というようなことにもなります。
4歳で自我が発揮できないと、、
4歳の自我が出ていない状態で、5歳を迎えますと、
5歳で急に自我を発揮する子どもも中にはいます汗
これもまた周囲はびっくりします😓
『5歳児って本来、落ち着いていくし子ども同士で過ごせるようにもなっていく時期なのに、
それに4歳まで従順だったのに、どうしたの?何かあったの?!』と保育士は?が飛んだり、、
でも、4歳で発揮されなかった自我が、5歳になって発動されただけだったりします☺
なので、情緒が5歳になって成長して良かったね!!ということで、
もしそうだったら、とても喜ばしいことです。
5歳で急に情緒が不安定になる原因は他にもあるとは思いますが、4歳児までの様子も総合して考えると、自我の成長であるとわかることがあります。
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4歳5歳で自我が発揮できないとどうなる?!
明確な自我の成長の課題を就学後に残してしまいますと、、
潜在的に課題を抱えたまま、学童期を過ごすことになります。
環境の変化やさらに強い同調圧力などで、明確な自我の成長にふたをされる可能性があります。
それが次に発動される可能性のある時期は、思春期!であったり、、
心身がとても大きく成長しますので、バランスが悪い状態になり、色んなことに繊細になったり、、
そこで自我が発動されますと大人にとっては支援が難しい、とても厄介な姿になります。
でも、思春期は一過性のものですので、18歳辺りにはまた落ち着いていきます。
思春期に激しく出された自我は、周りは大変ですがその後の将来にとってはいいことかもしれません。
思春期でもまだ自我が発揮されないままですと、いよいよ大人になってから社会性やコミュニケーションの問題として表出されてしまうことになる可能性があります。
そうなると、保護者の力ではどうしようもなくなる可能性があります。
もう体力的には大人並みの力がありますので。。
4歳児で自我を発揮することの重要性
これまで大人になるまで、自我が発揮されないことのデメリットを考えてきましたが、
保育所では4歳の段階でこれまでも含めて、本当の自我がどれだけ発揮されているのかをチェックすることがとても重要ですし、発揮できる環境を整えることも大切な保育のねらいということになると思います。
と思っています。
ここでまた問題になりますのが、
保育士配置基準ですよね、、
4歳以上(保育士は30人の子どもに1人)は環境的に自我を発揮するのは難しい、、かなって。
ここまで【保育のねらい(3歳児4歳児)】3歳児と4歳児は全くの別人?!、を読んでいただき、誠にありがとうございました!!
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