こんにちは。
保育士配置基準改正についてのご意見を眺めていて気付きました!!
75年もの長い間改正しないのは国の方針なんだ!!って。
〈参考:保育士の配置基準「全年齢で2倍にしてほしい」こども相に要望〉
冷静になると当然なのかもしれませんが😓
保育士配置基準はなぜ改正されないのか
この国の長年の方針としまして‟家族主義”というものがあります。
家族主義とは、、
です。
ですので、子どもの福祉についても本来‟家族”が責任を負うべきで、
『他人の大人』である保育士が責任を負うべきではない!というのです。
保育士配置基準改正は、この方針に反することになります。
保育所が‟家族”の代替機能であってはならない!のです。
そして、
この国の方針が、保育士配置基準の改正を阻む、強大な壁!となっているというのです。
また、令和5年度から、厚労省の子どもの部署が、こども家庭庁という新しい機関に移されましたが、その際に議論となったのが、
名称を子ども庁にするのか子ども家庭庁にするのかという問題でした。このことから、今もなお、子どもの福祉には『家族』がありきで、家族を重視するねらいは政策に根深く反映されていると考えられます。
家族主義は正しい?!
この国の‟家族”というものを第一義的に優先する考え方は、正しいのでしょうか?
私が保育士になった20年ほど前は、核家族化が進んでいて祖父母の助けによる子どもの家庭養育が不可能になりつつありました。
なので、今後は家族支援も必要ですよ!と、、
そのような状況がすでに20年前からあって、今離婚率は35%にまでなり、その中でも30%が5年以内の離婚です。
なので、複雑な家庭事情下で育つ子どもがとても増えています。
そのため、保育所のように‟家族”を‟本当の家族の外‟に設けることが、逆に必要になっている状態だと考えられます。
保育士による虐待は誰のせい?!
告知
〈「ここま」は、困っている子どもたちを支援するための保育投稿サイトです。わからなかったり、参加出来なかったりして困っている子どもが放置され、それが引きこもりや非行に繋がることがあります。保育者の皆さんの実践や成功体験を共有し、困っている子どもたちの成長を支援します。共に、困っている子どもの未来を育てましょう。〉
以前に、保育士による虐待が問題となり、保育士が逮捕されるという事件が起きました。
なぜこのような保育士が存在出来るのでしょうか?
また、保育士による虐待は珍しいことなのでしょうか?
そして、特定の保育士を非難し逮捕をして済むことなのでしょうか?
特定の保育士や園長の問題にしておくと、国としてはとても都合のいい結果になります。
なので、市長が園長を告訴する!という、見当違いな行動が起きます。
管理監督していたのは市長であるあなたなのに、逆切れ?!って思いました😓
責任は市長にあるので、市長であるあなたが市民から告訴されるならわかりますが、、
特定の保育士を逮捕することのデメリットはある?!
保育士の逮捕!という、センセーショナルな事件にしておくことで、
世間は『悪い保育士もいたもんだ!』『犯罪者は逮捕されて当然!』という意見になり、
スッキリ!!します。
問題は、なぜこのような保育士が普通に保育士として働いているのか、、という点なのに。
有名ユーチューバーの影響力
これまでなら、立場的に弱者でもある‟保育士”を逮捕するなんて、警察には出来ないというか、そういう意識すらなかったと思われます。
そのような『小物』である保育士を逮捕して喜ぶ警察はいなかったのではないかって、、
せいぜい、厳しく指導注意して終わり!みたいな?!
でも、有名ユーチューバーの方が『傷害事件でしょ!なぜ逮捕されないのかわからない』というような発言をしたことで、世論が形成され、逮捕せざるを得なくなりました。
一保育士の逮捕という事実は、今後の保育現場にかなり影響を与えます。
これまで虐待をしていた保育士が、控えめになるということだけじゃなくて、保護者は何かあったら警察に言えばいい!という選択肢を得ました。
そのことを警察関係者は当然考えていたと思われます。
今後そんなことがあったら、どうするんだ?!そのたびに捕まえるのか?!という議論もなされていたのではないかと思われます。
単純に考えて、本来は難しかったけど警察の使命感から『犯罪者は見逃せない!し、世間もそっちの流れみたいだし、逮捕しよう!』となったのかもしれませんが、、
でも、一保育士の逮捕は国にとっては、特定の保育士のせいに問題を矮小化出来て助かった!ということでしょう。
対象が1歳児だとか、刃物で脅すとか衝撃的な事実がありますが、
保育士を続けている方ならご存じだと思いますが、他にも虐待をしながら保育をする保育士(幼稚園教諭も)はいますので、似たり寄ったりです!!
そう考えますと、一保育士の逮捕は行き過ぎだったと思いますし、あちこちに虐待による保育をしている保育士が居る現状を考えますと、全員逮捕するわけにもいかず、不公平感があります。
なので、まずは警察にしても任意での事情聴取や、教育的指導や保育士免許の剥奪、矯正研修を受けるまで保育業務につかせないなど、もっと適切な警察や行政の対応があったのではないかって思います。
しかも、当時の厚労省はずっと以前から保育現場で起きている問題を把握していました。
厚労省は保育の質の問題を以前から把握していた?!
告知
〈はじめまして。 子どもの発達と保育と生きる力です!!このアカウントの目的は、4つあります。
・見るだけで、子どもの発達や保育の理解が深まる動画です。
・発達を理解することで、不適切な保育を防ぐ、子ども主体の保育講座も行っています。
・保育現場の課題や現状を発信して、問題の解決を考えます。
・子育ての参考にしていただける内容でもあります。〉
2018年から保育所等における保育の質の確保・向上に関する検討会というものが行われていました。
それが行われるきっかけは、当然現場からの声であったり、保育の専門家や研究者からの提言によるものです。
結果のとりまとめ概要はふわっとした、何の具体策もないものになっています。
そして、結局は一保育士がもっと頑張りましょう!!みたいな感じです😓
もうこれ以上、一保育士のせいにするのはやめてほしいのですが、、
今でも負担が重すぎる状況なのに、それをどう考えているのかなって。
ひょっとすると、厚労省は‟家族主義”の方針と現場で起きている問題との板ばさみになっていたのかもしれませんが。
とりあえず、現場で問題が起きているので、具体策は出せないけれど、形だけでも検討をしないといけないということだったのかもしれません。
保育の専門家や研究者も問題の本質に触れていないことを考えますと、行政側の息のかかった方ばかりだったと思われます。
〈参考:タブーかも?!保育の研究者や専門家の方に保育以外のお願い!〉
子どものために今後必要なこと
今後はこのような問題を特定の保育士の問題と捉えずに、保育行政の問題として考えていく必要があります。
問題のある保育所や幼稚園を管理して指導するのも行政の仕事です!
このことを世間の皆さんと共通理解していけたらと思います!
最後まで、【保育のニュース】保育士配置基準が長年改正されない本当の理由をお読みいただき、誠にありがとうございました。
もしご意見ご感想などございましたら、コメントで頂けますと嬉しい限りです。
ご意見・ご感想など 子どものみかたブログ読者の方から頂きましたご意見などです。