保育所改革

【保育のニュース】保育士配置基準が長年改正されない本当の理由

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保育所改革

こんにちは。

いつも子どものみかたブログをお読みいただき、誠にありがとうございます!

 

保育士配置基準改正についてのご意見を眺めていて気付きました!!

 

75年もの長い間改正しないのは国の方針なんだ!!って。

〈参考:保育士の配置基準「全年齢で2倍にしてほしい」こども相に要望〉

保育士の配置基準「全年齢で2倍にしてほしい」加藤こども相に要望
「もう1人保育士を」メンバーが面会全国の保護者や保育士らでつくる「子どもたちにもう1人保育士を!」のメンバーは14日、加藤鮎子こども政策担当相と面会し、保育士配置基...

 

冷静になると当然なのかもしれませんが😓

 

 

保育士配置基準はなぜ改正されないのか

この国の長年の方針としまして‟家族主義”というものがあります。

 

家族主義とは、、

家族がそのメンバーの福祉に主要な責任を負うべき!とする考え方

です。

 

ですので、子どもの福祉についても本来‟家族”が責任を負うべきで、

 

他人の大人』である保育士が責任を負うべきではない!というのです。

 

保育士配置基準改正は、この方針に反することになります。

 

 

保育所が‟家族”の代替機能であってはならない!のです。

 

そして、

保育士の待遇をよくすることも、保育士が‟家族”の代わりになることを認め、それを推奨することになってしまいます。

 

この国の方針が、保育士配置基準の改正を阻む、強大な壁!となっているというのです。

 

また、令和5年度から、厚労省の子どもの部署が、こども家庭庁という新しい機関に移されましたが、その際に議論となったのが、

名称を子ども庁にするのか子ども家庭庁にするのかという問題でした。このことから、今もなお、子どもの福祉には『家族』がありきで、家族を重視するねらいは政策に根深く反映されていると考えられます。

 

家族主義は正しい?!

この国の‟家族”というものを第一義的に優先する考え方は、正しいのでしょうか?

 

私が保育士になった20年ほど前は、核家族化が進んでいて祖父母の助けによる子どもの家庭養育が不可能になりつつありました。

 

なので、今後は家族支援も必要ですよ!と、、

 

そのような状況がすでに20年前からあって、今離婚率は35%にまでなり、その中でも30%が5年以内の離婚です。

 

なので、複雑な家庭事情下で育つ子どもがとても増えています。

 

そのため、保育所のように‟家族”を‟本当の家族の外‟に設けることが、逆に必要になっている状態だと考えられます。

 

保育士による虐待は誰のせい?!

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以前に、保育士による虐待が問題となり、保育士が逮捕されるという事件が起きました。

 

なぜこのような保育士が存在出来るのでしょうか?

 

また、保育士による虐待は珍しいことなのでしょうか?

 

そして、特定の保育士を非難し逮捕をして済むことなのでしょうか?

 

特定の保育士や園長の問題にしておくと、国としてはとても都合のいい結果になります。

 

保育士全体の問題でもなく、配置基準の課題でもなく‟家族主義”は守れるからです。

 

なので、市長が園長を告訴する!という、見当違いな行動が起きます。

 

管理監督していたのは市長であるあなたなのに、逆切れ?!って思いました😓

 

責任は市長にあるので、市長であるあなたが市民から告訴されるならわかりますが、、

 

 

特定の保育士を逮捕することのデメリットはある?!

保育士の逮捕!という、センセーショナルな事件にしておくことで、

 

世間は『悪い保育士もいたもんだ!』『犯罪者は逮捕されて当然!』という意見になり、

 

スッキリ!!します。

 

スッキリするだけです。

 

問題は、なぜこのような保育士が普通に保育士として働いているのか、、という点なのに。

 

有名ユーチューバーの影響力

これまでなら、立場的に弱者でもある‟保育士”を逮捕するなんて、警察には出来ないというか、そういう意識すらなかったと思われます。

 

そのような『小物』である保育士を逮捕して喜ぶ警察はいなかったのではないかって、、

せいぜい、厳しく指導注意して終わり!みたいな?!

 

でも、有名ユーチューバーの方が『傷害事件でしょ!なぜ逮捕されないのかわからない』というような発言をしたことで、世論が形成され、逮捕せざるを得なくなりました。

 

一保育士の逮捕という事実は、今後の保育現場にかなり影響を与えます。

 

これまで虐待をしていた保育士が、控えめになるということだけじゃなくて、保護者は何かあったら警察に言えばいい!という選択肢を得ました。

 

そのことを警察関係者は当然考えていたと思われます。

今後そんなことがあったら、どうするんだ?!そのたびに捕まえるのか?!という議論もなされていたのではないかと思われます。

 

単純に考えて、本来は難しかったけど警察の使命感から『犯罪者は見逃せない!し、世間もそっちの流れみたいだし、逮捕しよう!』となったのかもしれませんが、、

 

でも、一保育士の逮捕は国にとっては、特定の保育士のせいに問題を矮小化出来て助かった!ということでしょう。

 

対象が1歳児だとか、刃物で脅すとか衝撃的な事実がありますが、

 

保育士を続けている方ならご存じだと思いますが、他にも虐待をしながら保育をする保育士(幼稚園教諭も)はいますので、似たり寄ったりです!!

 

一番の問題はそこなのです!!

 

そう考えますと、一保育士の逮捕は行き過ぎだったと思いますし、あちこちに虐待による保育をしている保育士が居る現状を考えますと、全員逮捕するわけにもいかず、不公平感があります。

 

なので、まずは警察にしても任意での事情聴取や、教育的指導や保育士免許の剥奪、矯正研修を受けるまで保育業務につかせないなど、もっと適切な警察や行政の対応があったのではないかって思います。

 

問題の根本は、そういう虐待をしながら保育をする保育士を、長年行政側は放置し続けていたことなのです!

 

しかも、当時の厚労省はずっと以前から保育現場で起きている問題を把握していました。

 

厚労省は保育の質の問題を以前から把握していた?!

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・発達を理解することで、不適切な保育を防ぐ、子ども主体の保育講座も行っています。

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2018年から保育所等における保育の質の確保・向上に関する検討会というものが行われていました。

 

それが行われるきっかけは、当然現場からの声であったり、保育の専門家や研究者からの提言によるものです。

 

結果のとりまとめ概要はふわっとした、何の具体策もないものになっています。

 

そして、結局は一保育士がもっと頑張りましょう!!みたいな感じです😓

 

もうこれ以上、一保育士のせいにするのはやめてほしいのですが、、

今でも負担が重すぎる状況なのに、それをどう考えているのかなって。

 

具体的に、体系的にまとめられた研修を定期的に受けられる体制にするとか、待遇を良くして、良い人材を広く集めたり、長く続けられる仕事にするとか、配置基準を改正して、一人当たりの仕事量を減らすなどしないと、保育も保育士の質も何も変わりません。

 

ひょっとすると、厚労省は‟家族主義”の方針と現場で起きている問題との板ばさみになっていたのかもしれませんが。

 

とりあえず、現場で問題が起きているので、具体策は出せないけれど、形だけでも検討をしないといけないということだったのかもしれません。

 

保育の専門家や研究者も問題の本質に触れていないことを考えますと、行政側の息のかかった方ばかりだったと思われます。

〈参考:タブーかも?!保育の研究者や専門家の方に保育以外のお願い!

【保育所の課題】タブーかも?!保育の研究者や専門家の方に保育以外のお願い!
保育の研究者の方に、保育士の労働環境と保育指針についてのお願いを書きました。

 

 

子どものために今後必要なこと

今後はこのような問題を特定の保育士の問題と捉えずに、保育行政の問題として考えていく必要があります。

 

問題のある保育所や幼稚園を管理して指導するのも行政の仕事です!

 

保育や保育士の質の問題は、行政側に責任があります!!

 

このことを世間の皆さんと共通理解していけたらと思います!

 

また、国の方針の家族主義ですが、子どもにとって‟家族的”なものが大切なのはとてもよくわかります。特定の大人から守られ、信頼する中で子どもは育ちます。ですので、保育所を‟家族の代替機関”として認めて頂けたら、今の時代の子どもの福祉に叶うと思いますがいかがでしょうか。

 


最後まで、【保育のニュース】保育士配置基準が長年改正されない本当の理由をお読みいただき、誠にありがとうございました。

もしご意見ご感想などございましたら、コメントで頂けますと嬉しい限りです。

 

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