保育所改革

【保育のニュース】保育士資格不要論を考える

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保育士資格は不要?! 保育所改革

こんにちは☺ 子どもの味方になりたい!子どものみかたブログです!!

今回は、たまに見かける意見の保育士資格不要論を私なりに考えてみようと思います!

 

その背景には、『子育ては誰でもしているじゃん!』ということがあるかと思いますが、そのことも含めて、改めて私なりに考えてみたいと思います。

保育士資格の現状

初めに、保育士資格の現状を考えますと、

保育士試験を合格して保育士になられる方 毎年2万人前後
指定保育士養成施設の卒業で資格を取得される方 毎年4万人前後

ということで、毎年5,6万人程度の方が新たに保育士資格を取得されています。

 

また、

保育士登録者数は、令和2年で約167万人
潜在保育士の数は約102万人

6割の方が潜在保育士になり、登録者数の増加と共に増え続けています。

 

そして、保育士の離職率などは、

保育士全体の離職率は、9.3%(公立5.9%)

保育園で働く常勤保育士の約半数が、経験年数8年未満
経験年数14年以上の保育士の割合は、公立で42.7%、私立で23.6%と2倍近くの差があり、
私立では44%の保育士が経験年数4~6年未満
となっています。

20年前後以前からの急激な民営化と多くの民間事業者の参入によって、保育士の定着率が下がってしまっていると思われます。

 

このことから、公立保育所では待遇などから保育士の定着率がよく、
新人保育士の教育係が出来る中堅やベテラン保育士が居ると想像が出来ますね。

 

資格試験を合格した後は、、

そこで、

まず、保育士資格を保育士試験を合格して取得して、保育現場で働くことを考えると、

私自身も20年ほど前に資格試験を受けて取得したのですが、、

正直な話、

『これは仮免だな』って思ったりしました汗

保育現場では保育士資格は、あまり役に立たなかったっていうのが正直な感想です。

それは、児童発達支援センターという、保育現場未経験者にはとてもハードルの高い職場だったってこともあるけれども、、、

 

抱っこの仕方さえわからない、オムツ替えもわからない、発達段階に合わせた支援もわからない、遊ばせ方や食べさせ方も何もかもわからないみたいな状態で、、、

 

聞けばいいと言われても、質問さえもわからない苦笑

毎日右往左往、怒られながら、戸惑いながらの保育というか療育でした。

療育の場合は、本当に個別に違う支援が必要で、平均的な同じような支援方法ではいい支援にならず、、、

その場その場そして、その日その日、そしてその子その子に合わせての支援が必要でね。

これは保育士資格があってもなくても変わらず同じだったんじゃないかって、、

保育実習も研修もなく、現場の子どもや経験のある保育士との接点もないまま保育士資格を取得することの意味は、、?!

『知識はあるでしょ、実践は現場で学んでね、じゃあっ!』

ええっ!!!って

ことじゃないかな?って。

今考えても、資格試験のみで保育士資格を取得して発達支援の保育現場に入り、子どもと向き合うなんてむちゃなことだったなって思います。

相手は生身の人間であり、日々成長も後退もするし、、

毎日情緒も違えば、機嫌も変わる。

ほんと秋の空のように、コロコロと、、、笑

それをデスクワークのみで関わって、子どもにいい支援をしよう!なんて無理!

教科書と違う!なんて言ってられない!

その人の人間性や元々の個性が特に子どもの成長発達に適合していて良かったり、勘も鋭かったりするといいんだろうけど、その確率は、、、?

なので私の考えでは、保育現場に入った後にしっかりと系統立てられて、かつ実践的な実習や研修が一定期間受けられ、教育係の先生から指導を受けられる猶予期間があれば、その方が重要では?!って。

それならば、保育士資格試験で保育士資格を取得をした人が自力でスキルを身につけるよりも早く、良い保育が実践出来る保育者になれるのではないかって。

もしくは、最初は保育補助から始め、一定の経験を積んで要領を得てから、正式に保育士として働くという段階を経るということも有効かも。

 

資格試験で保育士を目指されている方は、スムーズに現場に適応するために、資格試験の勉強をしながら、保育補助や保育現場でのボランティアなどを並行して経験されている方も居るでしょうね。

元々保育に不向きな人が資格試験で合格した場合は、育成の環境が整っていなければ、とても危険な保育者になるかもしれませんし、、

 〈参考:保育士はなぜ不適切な保育をするのか?!〉

https://komaranaisekaiforkids.net/2023/08/26/hoikusyonokadai-hutekisetunahoiku-riyuu/

 

なので、私は保育士資格試験を実施するとしたら、子どもの人権や主体性を尊重しながら、現場で何かあったとしてもイライラせず気持ちの調整もして、他の保育士と連携して保育が出来る方なのか適性検査などをして、保育士適性を見極める内容を盛り込む必要があるのかもと思ったりします。

ひょっとしたら、それは保育の知識よりも大切なことかも?!って。

 

私自身を振り返ってみても、保育現場でたくさんの子ども達からまた、先輩保育者や保護者の方から学んだことの方が貴重で重要であって、

実践の裏付けとして、知識として必要な部分は、後から勉強し直したことの方が多かったりで。

それは元々保育士資格の内容であったりもするんだけど、とっくに忘れてるわけで、

また、保育士試験は科目ごとに合格できて、3年間猶予があるって制度もありますし。

普通、絶対に忘れるよね苦笑

私自身は実技のみ落として、2年目でめでたく?合格したわけだけども、、、

それでもバッチリ忘れてる!キッパリ!!苦笑

これはあくまでも仮免で、正式な免許ではないなと保育士としてスタートした時に思ってしまいました。

保育士養成校は、、

ただ、保育系の短大や専門学校など保育士養成機関で実習を一定期間受け、授業の単位を取ることや現場経験豊富な教師のアドバイスも聞きつつ取得した保育士資格は、

資格試験を合格して取った保育士資格よりは実践向きと言えるのではないかなと、、

 

保育実習は1年目からありますし、4年制大学ですと、保育の専門科目以外も学ぶことが出来ますし、4年生になりますと、医療保育やインクルーシブ保育などに特化した保育を学ぶことも出来ます。

あと、実習生を現場で教えたこともありますが、実習生には子どもの入所施設と児童発達支援系の施設は、必ず経験してほしいと思ってて。

 

入所施設での実習は必修かもしれませんが、

 

それはなぜかというと、

 

例えば、児童養護施設では、虐待をはじめ、あらゆる事情で入所している子ども達を支援する施設で、

愛着の問題を抱えていたり、自己肯定感が下がっていたり、基本的信頼が定着していないなどの子ども達と信頼関係を築き、支援することで得られることがとても大きくて、

入所していなくても、保育所に通っている子ども達でもそれらの課題を抱えている子どもも居るわけで、必ず実習の経験は活きます!

〈児童養護施設の子ども達との関わりがお勧めな理由〉

【新人保育士のために】児童養護施設の子どもたちとの関わりがお勧めな理由
保育士にお勧めのボランティアとして、児童養護施設を紹介しています。

 

また、

児童発達支援系の施設実習では、友達関係や社会性、理解の仕方、運動、感覚の感じ方などに支援が必要だったりする子供たちを支援することになります。

 

〈児童発達支援センターのお仕事ってどんなの?!〉

【保育のお仕事紹介】児童発達支援センターの仕事内容と魅力とは?
保育のお仕事紹介、今回は児童発達支援センターです。その仕事内容と魅力についてを書いています。

 

それらの子どもも、保育所に通っていることがありますし、子どもをより深く見ることが出来るようになり、子どもが何に困っているのか気付けるようになりますし、どのような支援が必要なのか、知ることが出来ます。

完全にスキルを得るには短期間の実習だけでは足りないのかもしれませんが、イメージはつかむことが出来るのではないでしょうか。

〈参考:困っている子どもの保育集 ここま〉

https://www.komaranaisekaiforkids-kokoma.site/

それでも保育に向いていない保育士は、一定生み出すことにはなるかもしれませんが、資格試験で資格を取得するよりも可能性は低くなりそうですし、教員や同期生と関係性を築けて、卒業してからも継続的に支援することも可能ですしね!

保育士資格不要論とは?!

保育士資格は不必要と言いたい人は、

子育ては基本誰でもしているのだから、

〈参考:保育と子育ての違い〉

【保育のねらい(子育て支援)】保育と子育ての違いとは?!
よく議論になります、子育てと保育の違いについて私なりに考えてみました。

新人のために実習や研修などの育成システムを用意して、(子育てが上手で、教えるのも上手というような)保育現場で中心になれる優秀な保育スキルを持つ人を集めることが出来たら、ある程度の保育を提供できる保育所が作れるでしょ?!という考え方ではないかなと思われ、、

そう考えるのもわからなくもないですが、それ自体、やろうとすればかなりコストと時間と人材を要して、経済的に余裕のある方や団体が運営者にならないと現状では厳しいでしょう。

 

それに、世間的には能力よりも資格で判断する人が多く、そして優秀な保育士の確保が困難な現状があり、育成に手間隙かけてられないっていうのが現実で、事実上今の配置基準や委託費などの条件では不可能だろうなあって。。

 

潜在保育士の中で、待遇や休暇の取得など保育士職への就業を希望しない理由が解消した場合、63.6%の方がやっぱり保育を希望しているというデータもあり、モチベーションを維持すること自体にハードルがあり、、

 

個人的な妄想ですが、今後の方向性としては、受験機会を増やしたり地域限定で実技試験を無しにしたりして、このところ大安売りしています保育士資格試験を廃止して、保育士養成校を卒業した『保育士』を中心に置き、それを補助するために無資格でも可能な保育者を配置するということになるのではないかって。

 

もしくは幼稚園教諭免許のように、1種と2種に分けるということもあるのかも?!

 

それくらいしないと、2025年度から始まるこども誰でも通園制度や保育士配置基準の改正に対応し、『保育士』を確保することは難しいんじゃないかって、、

 

これは長年言われていることですが、こども家庭庁が誕生し、幼保一元化の流れから、保育士と幼稚園教諭免許が統一される可能性もなくはないですが、、

このような現状なので、私のように仮免状態でもいい保育が1年目からできるために、少しでもお役に立てたらと思い、

色々と発信することに至りました苦笑


 

最後まで【保育のニュース】保育士資格不要論を考えるをお読みいただき、誠にありがとうございました!

もし、ご意見ご感想などございましたら、コメントから頂けるととても嬉しいです☺

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