保育士のために

【保育のねらい(子育て支援)】保育と子育ての違いとは?!

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子育て 保育士のために

保育と子育ての違いを子どものニーズ(子どもに必要なこと)から考えたいと思います☺

 

以前、有名な起業家?!の方が『子育ては誰でもやっているし、保育なんて誰でも出来る仕事!』と発言して、ちょっとした議論になっていましたが、、

 

 

私の保育士としてのプライドみたいなものは極力除いて、出来るだけフラットに考えてみたいと思います!

 

保育と子育ての違い

辞書で『保育』を調べると出てくるのは、

 

乳幼児を保護し、育てること

 

とあります。

 

 

この辞書の意味では、子育てもあまり変わらないようですね!

 

次に出てくる意味は、

 

乳幼児の心身の正常な発達のために、幼稚園保育所などで行われる養護を含んだ教育作用

 

とあります。

 

場所を家庭に入れ替えたとしても可能だったら、保育と子育ては同じということになりますが、どうでしょうか?

 

環境の違い

まずは、子どもが過ごす部屋などの環境の違いを見ていきたいと思います。

 

〈保育所環境〉

環境を考えますと、持ち家で子どもが過ごせる広い庭や部屋がある場合を除き、規模の違いはありますが、子ども用に環境設定されている保育所などに有利さがありそうです。

 

(保育所などの最低基準)

・乳児室の面積 1.65㎡ ほふく室の面積 3.3㎡  /人
・2歳以上 保育室、遊戯室の面積 1.98㎡ 屋外遊戯場の面積 3.3㎡ /人
(住宅)
・家は借家でおよそ50㎡ほどの住宅が多い

あと家は子どもだけが生活をしているわけではないので、家族の生活のために色んな物が置いてありますね😨

 

ただ、家の部屋が狭い場合、運動や体の発達の面では外に出かけることで補うことも可能だとは思います。近くの公園やプレイルームなど子どもが遊べる場所に自ら出かけていくことで、狭さの欠点を補うことは出来ると思います。

 

出かけた先で怪我をしたりする可能性はありますが、それは家でも保育所などでもありますし、あまり変わらないかなと思います。むしろ、交通事故を除くと、家庭内での事故が多いというデータもありますし、外出先では他人の大人の存在が危険な場合がありますので、別の注意が必要だと思います。

 

人的な環境

保育所などは子どもが多いというところが全然違いますね!

 

児童福祉施設最低基準では、

 

0歳児3人に1人
1,2歳児6人に1人
3歳児20人に1人
4歳以上児30人に1人

の保育士などが配置されているとなっています。

 

〈参考 保育所の理想の体制とは?〉

【保育所の課題】子ども視点の保育所の理想の体制とは?
子どもの発達の視点から保育所の理想の体制を考えました。保育相談専門員や発達特性専門の職員が居ると理想的です。

 

 

対して家庭では、

 

子ども1人に対して大人1人、もしくは2人に1人の大人

 

という場合が多いのではないでしょうか。

 

人の手や目の数に関しては、子育てに分があります☺

 

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子どもの支援内容では?

子どものニーズに合わせた支援が可能かどうかというのは、発達に合わせた支援をするという、技術や知識があり、それを実践出来るかどうかということがあります。

 

乳幼児の心身の正常な発達のために、行われる養護を含んだ教育作用

 

を各年齢ごとに保育所などと家で行う場合を比較してみますと、、

 

 

01歳児  個別性や即時性、情緒の安定が基本の子どものニーズになりますので、体制的に家庭環境の方が有利ではないでしょうか。

 

2歳児  イヤイヤ期もあり、子どものニーズとしましては、個々に自我の受け止めが必要になります。歩き回れるようになることから、安全を保障し、探索活動も保障する必要があります。発達的には他児と一緒に居ることが多少優位になることはあるでしょうが、むしろ自我をストレートに出すためには邪魔になることが多く、メリットはそれほど大きくはないと思われます。

それよりも、保育所や幼稚園の安全で広いスペースは子どものニーズに合っているかもしれません。 人的環境は家庭の方が有利だと思われます。

 

3歳児  言葉が増え『自分でやりたい!』気持ちを保障することが大切です。また、周りをみるようになり、他児を真似ることが出来るようになります。このことが、保育所などの方が家庭養育よりも優位になり、子どものニーズに合っている可能性があります。ただ、『自分でやりたい!』という想いが個々に出てきますので、そのニーズに十分に応えるには保育体制が不十分だと考えられます。

また、家庭でも他児を意識するために、積極的に子どもが居る場所に出かけて補うことは可能です。保育所などの友達に拘らず、例えば子育て広場や公園、習い事、親戚や友人の子どもが居る場所、子ども向けのテーマパーク、キャンプなどで子どもや大人との交流でカバーすることが可能かもしれません。

むしろ、その方が多様な子どもとの交流体験になる可能性があるかも?!

 

4歳児  3歳児と同じようなことが言えると思いますが、より深く友達や周りを見ることが出来るようになり、いい意味でぶつかりながらも仲間意識を深めていける時期になります。ですので、保育所などの方が特定の友達と居られるという点で家庭よりも有利になる可能性があります。保育所などでは毎日同じメンバーと過ごしますので、特定の友達を作りやすいということがありますが、逆にもし特定の友達が出来なかった場合、それを別の場所に求めるということも必要なのかもしれません。

また、4歳児の個々の自我の拡大を保障するには、今の保育所などの体制では不十分だと思われます。

 

5歳児  4歳児と同じように、友達関係を築き、社会性を身につける意味でも、保育所などの方がある程度同じメンバーと過ごすことが出来ますので、有利に働きます。

6歳になりますと、より多角的に物事を見ることが出来ますので、他児との関係性をさらに広げることが出来るようになっていきます。

 

5歳以降も子どもと交流のために外出するなどして家庭で子どものニーズを満たすことが可能だとは思いますが、色んな意味で子どものニーズも高度になっていきますので、割と工夫が必要になってくるかもしれませんね😓

 

子育てとは?

今更かもしれませんが、ここで子育ての意味を確認しておきますと辞書では、、

 

子どもを養い育てること

 

とあります。

 

子どもを養い、育てるのは幼稚園や保育所も同じですね☺

 

ちょっと話は変わりますが、

 

子育てとは歴史的にはどのようなものだったのでしょうか?

 

江戸時代には子育て本がたくさん書かれたようです☺

 

その中では、子どもが生まれたら、地域全体で祝ったと書かれています!

 

そして、若い母親が様々に躾をしたそうです。

 

遊びや食事、排せつ、睡眠など基本的なことから教育まで、厳しくしつけたそうです。

 

母親だけじゃなく、近所に人々も様々に子育てに参加することが多かったようです。

 

このことから、子育ては本来、親だけで出来るものではないということがわかります!

 

色んな大人の手が必要で、それは保護者だけのためではなく、子どものためでもあったのでしょう。

 

そう考えますと、ご近所や祖父母、親戚など大人の手がそれほど期待出来ない現代では、ワンオペになり、孤立しやすく江戸時代よりもかなりストレスフルだと考えられます。

なので、もし複数の保育士の目や手をかけられると、保育所や幼稚園に有利さが生まれそうです。

 

深い信頼関係のある大人が複数居るということが、幼児期の子どものニーズだと思われます。

 

 

あとは江戸時代は教育も若い親が厳しくしたそうですが今、ご家庭で教育をするということになりますと、それなりに知識や方法を身に着ける必要があります。

 

 

幼児教育について勉強されると家庭でも可能だとは思いますが、ちょっと大変かもしれません😓

 

ドリルなどご家庭で教育される保護者の方を見かけますが、教え方に少し不安を感じることがあったり、、

 

特に5歳後半になりますと、多角的に物事を考えられるようになっていきますし、様々に工夫が出来たりもします。そういう高度な発達に合わせて関わる必要が出てきます。

 

ただ、就学前はいわゆる『教育』というよりも、社会性や遊びによる心身の健康な成長発達(非認知能力)が主要になりますので、その部分をしっかりご家庭で出来ていたら、就学後もそれほど大きな問題にはならないのかもしれませんが。

注意点としましては、友達と一緒に共同や協働して得られる、社会性を身につけるのが難しいところかもしれませんね😓

 

結論

様々に子育てと保育の違いについて考えてみましたが、表にするとこんな感じになりました☺

 

 
保育 子育て
物的環境 ×
01歳児 ×
2歳児
3歳児
4歳児
5,6歳児 ×
2勝2敗2引き分け

丁度引き分けになりました☺

 

家庭の個別対応の優位性対保育所などのグループ保育や幼児教育のメリットという感じでしょうか?

 

2歳児に関しましては、家庭環境がもう少し良くなれば〇になる可能性はありますし、3歳児以降の保育体制が良くなれば、全て〇になる可能性はあると思われます☺

 

結果からすると、もし子どもを養育するなら、2歳までは両親で家庭で養育をし、たまには関係性の築かれた大人の手も借りつつ、子どもが居る場所へ出かけながら過ごして、他児との関係性に慣れるためや4歳児の仲間意識を築くために、3歳になったら信頼できる大人の手や目がより多い保育所などを探すのがいいということになるかと思います。

 

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子どものために

保育と子育ての違いを考えてきましたが、いかがだったでしょうか?

 

このことについて考えていて、

 

幼児教育は3歳から

 

という根拠を私はとても感じました。

 

今後は2歳までは両親の育児休暇をさらに進め(学び直しはさておき、、)

 

〈学び直しの問題点〉

【保育のニュース】首相の“学び直し”推進発言は少子化対策とは真逆の暴言だと思える理由
首相の国会での『学び直し』発言の問題点を私なりに書いてみました。

 

 

義務教育になるかはわかりませんが、幼保一元化になった時には、

 

今の幼稚園のように2歳児までの利用者に頼らない運営が必要ですし、

 

3歳児以降のさらなる体制の充実が必須だと思います☺

 

 

保育も子育ても、どちらも子どものニーズを大切に繋いでいくものであるのは間違いない!と思います。

 

 

 

ここまで【保育のねらい(子育て支援)】保育と子育ての違いとは?!、をお読みいただきまして、誠にありがとうございます!

もしご意見ご感想などございましたら、コメントで頂けますと、とても嬉しいです☺

 

 

 

 

 

 

 

 

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