こんにちは☺
前回は、2歳後半の認知の発達から、保育の内容を考えました☺
【保育のねらい(2歳後半②)】2歳後半の認知の発達から考えられる、保育の内容とは?
2歳後半の認知の発達から、保育の内容を考えてみました。2次元の理解が進む、認知力の発達にとっても、とても重要な時期だと思います。
いかがだったでしょうか?
2歳後半の子どもは、意外とというと失礼ですが😓、とても思考をめぐらし、自分の世界を築いていく様子がわかりましたね☺
では、今回も運動の発達の姿を確認して、保育の内容を考えましょう☺
運動の発達の姿
2歳後半の運動の発達ってどのような姿なのでしょうか?
境界の所で跳躍をしたり、ささえ宙返りをする。足首を持って、股のぞきをする。
ケンケンで利き足と両手を上げる。横歩き、後ろ歩きをする。つま先立ち、かかと立ちに挑戦する。みんなと一緒に走る。秒速は3メートルに近づく。三輪車に腰かけて蹴って動かす。
床に描いた線や曲線、飛び石伝いに歩く。
腕の相互屈伸が出来る。手指で表現するモデルに合わせようと手を見て考える。他人に見せて受容を求める。尺側の指を広げ、橈側の指を曲げることが出来る。手の交互開閉が2度ほど出来る。
声や音、光による激励に対して、延滞しながら正の効果が現れ始める。見ることによる動作の自励効果があらわれ、試すような反応が含まれてくる。
ねじる、曲げるなど、曲線の軌跡を描く力の入れ方で、2段階の展開をさせて、ふたを開けたり、素材を変形させたりする。
部屋と部屋のつなぎ目や段差など境界の所でジャンプするという姿や保育者に手や動きの受容を求める姿もよく見られますね☺
それでは一つ一つの発達の姿について、保育の内容を考えたいと思います☺
保育の内容
まず最初に、境界の所で跳躍をしたり、ささえ宙返りをする。足首を持って、股のぞきをする、という発達について考えられる、保育の内容ですが、、
跳躍を楽しく練習するためには、安全な場所や道具を用意しましょう。跳躍の方法は、足を肩幅に開いて両手を前に出し、力強く跳ぶことです。 色や形の違うマットやフープなどに跳んだりすると、楽しさや挑戦感が増します。ささえ宙返りは、体のバランスや柔軟性を高める運動です。ささえ宙返りをするために必要な筋力や協調性が発達してきます。保育者の手を借りて、前回りや手を繋いで回転したりします。安全に注意して、楽しく挑戦出来るようにします。2歳後半の子どもは、自分の体の一部を認識し始めます。足首や股という部位に興味を持ち、それらを使って新しい視点を得ることができます。また、この運動は、柔軟性やバランス感覚を養うことにも役立ちます。足首を持って足を開くことは、筋肉や関節の伸縮性を高めることになります。股の間から前を見ることは、頭や目の位置を変えても体勢を保つことができることを意味します。自分で自分の体のイメージを持つことに役に立ちます。この運動を楽しくするために、一緒にやってみたり、声かけをしたりしましょう。例えば、「おお!すごいね!足首が見えるね!」や「股のぞきしてると何が見えるの?」などです。これらの言葉は、子どもたちの自信や好奇心を育てることにもなります。
次に、ケンケンで利き足と両手を上げる。横歩き、後ろ歩きをする。つま先立ち、かかと立ちに挑戦する。みんなと一緒に走る。三輪車に腰かけて蹴って動かす、という発達から考えられます、保育の内容ですが、
これらの動作は、体のバランス感覚や筋力を高めるだけでなく、空間認識や方向感覚も養います。けんけんで線などの低い障害物を飛び越えたり、横歩きや後ろ歩きでコーンをまわったりするという、サーキット遊びが考えられます。つま先立ちやかかと立ちは、バランス感覚や筋力を高める大切な運動です。しかし、なかなか難しいこともありますよね。楽しく挑戦できるような工夫をしたいです。例えば、 音楽に合わせてつま先立ちやかかと立ちをするリズム遊びをします。子どもたちは音楽が好きなので、自然と身体を動かしたくなります。リズムに乗ってつま先やかかとを上げ下げすることで、足の筋肉を鍛えることができます。つま先立ちやかかと立ちをしながら、他には例えば、壁に貼った絵やシールに触ったり、天井に吊るした風船やぬいぐるみに手を伸ばしたりします。これは、バランス感覚や目と手の協調運動を促すだけでなく、好奇心や探究心も刺激します。また、つま先立ちやかかと立ちをしながら、追いかけっこをしたりも楽しいです☺ 三輪車に乗ることで、バランス感覚や筋力が鍛えられます。蹴って動かすことで、左右の足の協調やリズム感が身につきます。他の子と一緒に走ることで、社会性やルール意識が育まれます。走る速度や方向を自分で決めることで、自己表現や自信が高まります。
次に、床に描いた線や曲線、飛び石伝いに歩く、という発達から考えられる、保育の内容ですが、
これらの発達は、子どもたちが空間や方向、距離などを認識し、自分の身体と関係づけていることを示しています。また、線や曲線を描くことは、文字や図形への準備段階でもあります。床にマスキングテープやチョークで様々な形や模様を作り、歩いたり跳んだりして遊ぶ。空間認識や表現力の向上につながると考えられます。
次に、腕の相互屈伸が出来る。手指で表現するモデルに合わせようと手を見て考える。他人に見せて受容を求める。尺側の指を広げ、橈側の指を曲げることが出来る。手の交互開閉が2度ほど出来る、という発達から考えられます、保育の内容ですが、
高ばいやハイハイでの運動が考えられます。保育者と競争したり、動物になって動き回ったりも楽しいです☺ また、保育者が膝を持ち、手押し車も短い距離なら可能になってきます。親指側の指が使いやすくなってきます☺ 手指で表現するモデルとは、手遊びや影絵、「さかな」や「うさぎ」など、手で形を作って見せるものです。これは、微細運動や想像力の発達に関係しています。このように、2歳後半の子どもは、粗大運動と微細運動の両方がバランスよく発達していく時期です。子どもが自分でやりたいことを尊重しつつ、さまざまな遊びや活動を通して体を動かす機会を提供してあげたいですね。
2歳後半の子どもは、自分のやったことや作ったものを他人に見せたり、ほめてもらったりしたいという気持ちが強くなります。これは、自己肯定感や社会性を育むために必要な発達段階です。しかし、同時に、他人の評価に左右されやすくなったり、自分と違う意見や感情に戸惑ったりすることもあります。そこで、保育の内容としては、以下の3つのポイントを意識しましょう。- 子どものやったことや作ったものを積極的に見て、具体的にほめる。- 子どもの気持ちや考えを聞いて、共感する。- 子ども同士の関わりの中で、違いを認め合えるようにサポートする。これらのことを通して、子どもは自分の存在や価値を感じるとともに、他人とのコミュニケーションや協働のスキルを身につけていくことができます。まだまだ発達途中ですが、保育士としては、その成長を見守りながら、応援していけたらと思います。
次に、声や音、光による激励に対して、延滞しながら正の効果が現れ始める。見ることによる動作の自励効果があらわれ、試すような反応が含まれてくる、という発達から考えられます、保育の内容は、
2歳後半の子どもは、言葉や運動の発達がめざましく、自分の気持ちや考えを表現できるようになります。しかし、まだ言葉が不十分だったり、自我が強くなったりすることで、イヤイヤ期や反抗期に入ることもあります。そんな時には、声や音、光などの激励をうまく使って、子どもの興味や注意を引き出すことが大切です。例えば、声や音に関しては、絵本や歌を読んだり歌ったりすることで、子どもの聞く力や話す力を育てることができます。また、子どもの話を聞いてあげたり、質問したりすることで、子どもの思考力や表現力を高めることができます。声や音は、子どもの感情や気分にも影響します。優しい声や楽しい音は、子どもを安心させたり元気づけたりします。逆に、怒った声や怖い音は、子どもを不安にさせたり落ち込ませたりします。声や音のトーンや強弱に気を付けて、子どもの心に寄り添うようにしましょう。光に関しては、色や形や動きなどの要素を使って、子どもの視覚的な刺激を与えることができます。光は、子どもの好奇心や探究心をくすぐります。例えば、色とりどりの風船やボールを使って遊んだり、手影絵や影絵を見せたりすることで、子どもの目を引くことができます。また、光は、子どもの創造力や想像力を育てることができます。例えば、色紙やセロファンなどで作った色々な形の窓から外を見たり、ランプや懐中電灯などで作った色々な形の光を壁に映したりすることで、子どもの感性を豊かにすることができます。声や音、光による激励は、2歳後半の子どもの発達にとって重要な役割を果たします。しかし、激励は適度に与えることが大切です。あまりにも多すぎると、子どもは刺激に飽きたり疲れたりします。子どもの様子を見ながら、必要な時に必要な量だけ与えるようにしましょう。
最後に、ねじる、曲げるなど、曲線の軌跡を描く力の入れ方で、2段階の展開をさせて、ふたを開けたり、素材を変形させたりする、という発達から考えられます、保育の内容ですが、
2歳後半の子どもたちは、ねじる、曲げるなど、曲線の軌跡を描く力の入れ方が上手になってきます。これは、ふたを開けたり、素材を変形させたりすることにつながります。例えば、ビンのふたを開けるときには、ねじる力が必要です。また、粘土や紙などの素材を曲げたり、ねじったりすることで、様々な形に変えることができます。これらの活動は、子どもたちの手指の発達や創造力を育てることに役立ちます。では、保育の内容で考えると、
1. 子どもたちが自分でふたを開けたり、素材を変形させたりする機会を多く作ること。これは、子どもたちの自主性や自信を育てることにもつながります。例えば、おやつの時間には、ペットボトルやパックに入った食品を用意して、子どもたちに自分で開けさせることができます。また、工作や造形の時間には、粘土や紙などの素材を用意して、子どもたちに自由に変形させることができます。
2. 子どもたちがふたを開けたり、素材を変形させたりする過程や結果を言葉で表現することを促すこと。これは、子どもたちの言語発達や思考力を育てることにもつながります。例えば、おやつの時間には、「ビンのふたはどうやって開けるんだろう?」「パックのふたはどうやって開けるんだろう?」などと質問して、子どもたちに考えさせることができます。また、工作や造形の時間には、「粘土はどうやって曲げるんだろう?」「紙はどうやってねじるんだろう?」などと質問して、子どもたちに考えさせることができます。そして、「開けたよ!」「ねじった!」などと言葉で表現することを褒めてあげることが大切です。素材を変形させたもので、さらに遊びを発展させていくことも可能になっていきます☺
まとめ
いかがだったでしょうか☺
これらの粗大運動も、手指の微細運動も、自分を様々に表現する手段として、身につけていってほしいですね☺
そして、運動の発達は、子どもの自信や自立心を育てるだけでなく、言語や思考の発達にも影響します。ですから、保育者としては、子どもの運動の発達を見守り、応援し、時には励ますことが大切です☺
子どもと一緒に楽しく体を動かしながら、時には2歳後半児の良いモデルとなり、運動の発達を促していきましょう☺
ここまで、【保育のねらい(2歳後半③)】2歳後半の運動の発達から、保育の内容を考えるをお読みいただきまして、誠にありがとうございました☺
もしご意見、ご感想などございましたら、コメントで頂けますと、とても嬉しいです☺
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【保育のねらい(2歳児前半③)】2歳児前半の運動の発達から考える保育の内容とは?
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