保育士のために

【保育のねらい(4歳後半①)】自制心っていつ生まれるの?!4歳後半の発達の姿とは?!

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4歳後半の子ども 保育士のために

こんにちは☺

 

いつも子どものみかたブログをお読みいただきまして、誠にありがとうございます☺

 

今回は、発達シリーズ4歳後半の1回目です☺

 

4歳後半になりますと、どのような姿が見られるようになるのでしょうか?!

 

3歳後半から4歳前半は、身辺の自立が進み、語彙が急増するような姿が見られました☺

【保育のねらい(3歳後半~①)】3歳後半から4歳前半の発達の基礎が出来上がる姿とは?!
3歳後半から4歳前半の発達の基礎ができる姿から、保育の内容を考えてみました。

 

 

思考のやり直しが可能になる2次元可逆操作が確立して、発達の基礎が出来上がる姿が見られました☺

 

4歳後半になりますと、これまでの発達の基礎を踏まえ、これからプラスαを積みあげていけるようになります☺

 

それでは早速ですが、4歳後半の発達の姿を確認しましょう!

 

発達の姿

4歳後半の発達の主な姿です☺

 

2次元可逆操作の獲得に基づく反対対称、交互対称の組み合わせができ始め、 “斜め”や“余り”、“同じ”への挑戦が進む
出迎えができる その表情は明るく、落書き、すべての感情表現で躍動してくる 友達同士で遊びに行くことができ、誇り高き4歳児の面目躍如たるものがある 大人の評価に従った行動をするようになると同時に、誇りが傷つけられたことによる怒りも見られてくる
“~だけれども~する”“だって~だもの”といった経験則に基づく理由付けによる2次元の系列可逆操作がおこなわれることによって、積極的な自制心の形成が進む
安静閉眼時のα波の同期性も進む。

 

これらの発達の力を使った、保育の内容を考えてみましょう☺

 

保育の内容

4歳後半の主な発達から、保育の内容を考えてみます☺

 

まず初めに、

2次元可逆操作の獲得に基づく反対対称、交互対称の組み合わせができ始め、 “斜め”や“余り”、“同じ”への挑戦が進む

という発達からの保育の内容です☺

 

わかりやすく言い換えますと、

2次元可逆操作を覚えると、物事を反対の形や交互の形で組み合わせることができるようになります。また、「斜め」という方向や「余り」という数の概念にも挑戦し始め、同じものを見つけることにも興味を持つようになります。

ということになります☺

例えば、子どもがブロックでタワーを積み上げる場面を考えてみましょう。子どもがブロックを積み上げることでタワーが高くなりますが、それと同じ操作を逆に行うことで、タワーを元の低い状態に戻すことができます。このように、積み上げる操作と崩す操作が反対対称の関係にあるため、子どもがこの2つの操作を理解し、使いこなせるようになることが2次元可逆操作の獲得です。子どもの発達においては、このような反対対称な操作を通じて、対立概念や因果関係を理解する能力が発達していきます。例えば、物事が原状に戻るという概念を学ぶことで、時間の流れや行動の結果に関する理解が深まると言えます。

これらの発達を身につけると、以下のような遊びや活動が可能になります。

1. パターン作り: 反対の形や交互の形を使って、パターンを作成することができます。例えば、赤と青のブロックを交互に並べるパターンや、左右対称に配置されたブロックのパターンなどを作ることができます。
2. パズル: 同じ形や模様を持つピースを見つけて組み合わせるパズルを楽しむことができます。ピースの形や配置を反対にしたり、交互に配置したりすることで、パズルを完成させることができます。
3. 数のゲーム: 「余り」の概念を使った数のゲームに挑戦することができます。例えば、ある物を配分した後に残った数を答えたり、余りをどうするのか考えるゲームや、交互に数を増やしていくゲームなどがあります。
4. デザインや絵画: 反対の形や交互の形を利用して、独自のデザインや絵画を作成することができます。対称性を活かした美しい模様や図形を描いたり、異なる要素を交互に配置して面白い作品を作ったりすることができます。
これらの遊びや活動は、2次元可逆操作の理解と対称性の展開に基づいています。子供たちは創造性を発揮しながら、形や模様の関係を楽しみながら探求することができます。

 

次に、

出迎えができる その表情は明るく、落書き、すべての感情表現で躍動してくる 友達同士で遊びに行くことができ、誇り高き4歳児の面目躍如たるものがある 大人の評価に従った行動をするようになると同時に、誇りが傷つけられたことによる怒りも見られてくる

 

という発達から考えられます保育の内容です☺

帰ってくる人を出迎える際、子どもの表情はとても明るくなります。彼らは笑顔で目が輝き、元気いっぱいに動き回る姿が見られます。彼らは出会いや楽しい時間を楽しみにしているので、とても喜ぶようになります。また、彼らは落書きや絵を通じて感情を表現出来るようになります。壁や紙に自由に描いたり、色を使ったりすることで、彼らの想像力や創造力が躍動します。彼らは自分の感情や思いを絵に描いたり、色を使って表現することで、自己表現の方法を見つけていきます。
彼らの感情表現は非常に豊かで、喜びや驚き、悲しみ、怒りなど、さまざまな感情が表れます。4歳後半の子どもは、その感情を自然に表現し、身体や声を使って表現することが多くなります。彼らの表情や動きには活気があり、その一瞬一瞬が躍動しているように感じられます。これらの表現は、彼らの成長や発達にとって非常に重要です。彼らは自分自身や周りの人々とのつながりを築くために、感情を表現する方法を学んでいます。保護者や教育者は、彼らの感情表現を受け入れ、理解し、彼らが自分自身を表現する自信を持つようにサポートすることが大切です。彼らの表現を尊重し、楽しみながら成長していける環境を提供することが重要です。
4歳後半の子どもは、友達同士で遊びに行くことができるようになります。これは彼らにとって大きな成長ですし、彼らの誇りにつながる瞬間です。彼らは自分が大人たちの期待に応えることができると感じ、それをとても誇りに思います。同時に、ルールや大人の評価に従った行動をするようになることもあります。彼らは周りの大人たちが喜ぶような行動を心掛けるようになります。例えば、おとなしい態度を取ったり、言葉遣いを丁寧にしたりすることが増えます。これは彼らが社会的なルールやマナーを学んでいる証拠です。しかし、誇りが傷つけられたり、自分の思い通りにならないことによる怒りも見られることがあります。彼らは自己主張する力を持ち始めており、自分の意見や欲求を尊重してほしいと思っています。そのため、自分の誇りや意見が無視されたり、否定されたりすると、怒りを表現することがあります。
これらの行動や感情は、彼らが自己アイデンティティを発展させていく過程の一部です。彼らは自分自身を大人や友達と比較し、自分の存在や意見が重要であることを理解しようとしています。大人や教育者は、彼らの感情を尊重し、自分自身を表現する機会を与えることで、彼らの成長と自信の育成をサポートすることが重要です。彼らに対して理解とサポートを提供することで、健全な自己肯定感を築くことができます。

 

次に、

“~だけれども~する”“だって~だもの”といった経験則に基づく理由付けによる2次元の系列可逆操作がおこなわれることによって、積極的な自制心の形成が進む

 

という発達から考えられます保育の内容です☺

「~だけれども~する」とか「だって~だもの」といった経験則に基づく理由付けは、2次元の系列可逆操作の一部として行われます。2次元の系列可逆操作とは、物事を順番に行う操作で、途中で戻ることもできる操作のことです。これにより、積極的な自制心が育まれていくのです。
例えば、子どもが「外で遊びたいけれども、片付けをしなければならない」という状況に直面した場合を考えてみましょう。この時、彼らは自分の欲求と責任のバランスを考えなければなりません。「だって外で遊びたいもの」と思いながらも、彼らは「片付けをしなければならない」という理由付けを考えます。「片付けをしないと先生に指摘されたり、おもちゃが邪魔になるかもしれない」という理由を思い浮かべることで、彼らは自分自身をコントロールしようとします。このような経験を通じて、彼らは自己管理や自制心を身につけるのです。彼らは自分の欲求と責任のバランスを考え、適切な行動を選ぶことができるようになります。この積極的な自制心の形成は、彼らが成長し、社会的なルールや責任を理解し、将来の成功につながる重要なスキルです。要するに、経験則に基づく理由付けを通じて、子どもたちは自己管理や自制心を育むのです。彼らが自分自身をコントロールし、適切な行動を選択する能力を身につけることで、より健康で成熟した個人として成長することができます。

 

最後に、

安静閉眼時のα波の同期性も進む。

 

という発達から考えられます保育の内容です。

人がリラックスして目を閉じると、脳の中で特定の波が同期して活動することが進むんです。これは、発達の過程において脳の働きが成熟している証拠です。頭の中で波が揃っているということは、脳の各部がスムーズに連携していて調和が取れている状態を意味しています。言い換えると、のんびりとリラックスしていると、脳がうまく協力して一つのチームのように働いているといえます

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか☺

 

4歳後半になりますと、怒りや悲しみ含めて感情表現が豊かになります☺

 

それまでは、感覚的な不快さは表現をしてきましたが、物事や出来事において理解した上で、怒る、悲しむという表現は、この時期まであまりしてこなかったということになります。そう考えますと、怒りや悲しみという感情は、幼児期の中でも割と高度な表現だと言えるのかもしれません。

 

そして、周りを喜ばそうとしたり、自分の気持ちをコントロールしようと自制心が生まれたりします☺

 

これらの発達の姿は、人が人の中で生きていくための社会性のベースになる姿で、とても重要な発達の姿と言えます☺

 

保育者としましては、4歳後半の子どもが、ネガティブな感情も含めて、豊かな感情表現ができ、誰かのために貢献する活動や考えをめぐらせ、経験から理由や背景を想像して、自制も出来るような豊かな体験を用意したいですね☺☺

 

 

最後まで、【保育のねらい(4歳後半①)】自制心っていつ生まれるの?!4歳後半の発達の姿とは?!をお読みいただきまして、誠にありがとうございます☺

もし、ご意見ご感想などございましたら、お気軽にコメントで頂けますと、今後のモチベーションになり、とても嬉しいです☺

 

 

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