こんにちは☺
今回は5歳児の認知の発達についてです☺
前回は、5歳児の主な発達から、保育を考えました。
どのような姿があったかというと、
というような姿がありました☺
それでは、5歳児の認知の力というのは、どのようなものでしょうか?
2次元可逆操作が発展していきますので、どのような姿がみられるのか、楽しみです!
5歳児の認知の発達
5歳児の認知の発達の姿です☺
「2色の積み木が4個ずつある状況で、最初は同じ色または異なる色の積み木を同じ数同じ型で分けたり、積み木を平行配置または交差配置して、余りは排除的に遊ぶ 余った積み木を3つの皿に分けるとき、形式的な対称配置ではなくなり、色ではなく数量に注目し始める 余りの積み木を有効に活用し、なぜそれをそのように配置するのかに理由をつけるようになる
これらの認知の発達の姿が見られるようになります☺
4歳後半までの認知の発達の姿とは違い、より高度な視点での保育が可能になりますし、またその分、保育者に要求される、子どものニーズも複雑で難しいものになってきます😓
それでは、これらの5歳児の高度な認知の発達から、保育の内容を考えてみましょう!
保育の内容
5歳児の認知の発達から考えられます、保育の内容です☺
まず最初の認知の発達、
についての保育を考えたいと思います☺
とその前に、少し難しい表現がありますが、並列配分、交差配分、および対称配置とは、、
これは、同じ種類または異なる種類の対象物を平行に配置することです。つまり、物を同じライン上に一列に配置することを指します。
例えば、同じ色の積み木を一列に並べることができるのが並列配分です。
例えば、対角線上に異なる色の積み木を配置することができるのが、交差配分です。
これは、物を対称的に配置することで、中心を軸にして反対側が対称になるように配置します。
例えば、左側にある物と右側にある物が鏡像のように、対称的に配置されているのが対称配置です。
これらの配置は、形や位置について物を整理したり、分けたりする際に使われる一般的な方法です。子供の発達段階では、最初は色や形に注意を払い、後に数量や論理に基づいた配置に進化していくことが一般的です。
具体的な保育のアクティビティを説明します。
赤い積み木と青い積み木を持ってきて、子供にそれらを同じ色で分けるように促します。たとえば、タイムトライアルなどを設定し「これらの積み木を赤と青に分けてみようね」と言って、子どもたちに挑戦してもらいます。ブロックやミニカー、おままごとの野菜などでも、楽しく分類する遊びを設定することが出来ます。
積み木を使って、さまざまな形状やパターンを作成することを勧めます。たとえば、四角形、三角形、並び、交差などを作ってみてください。あらかじめ、大人が子どもが魅力的に見える見本を用意しておき、示すことも有効です。
余った積み木を使って、子供たちが自由にアートプロジェクトを作成する時間を設けます。彼らが創造的に自己表現できる場を提供します。例えば、1つしかない形のおもちゃだけを使って、『何が作れそう?!』と尋ねてみると、子供たちはアレコレ思考をめぐらし、挑戦するかもしれません。
積み木の数を数えたり、特定の数の積み木を使って数学的なゲームを行います。たとえば、「3つの積み木を使って、何か新しいものを作ってみよう」と提案します。他には、お店屋さんごっこなどで、店員が使う道具を人数分用意したり、お客さんに出す商品や食器などを人数分用意することで、数える経験が積めます。また、外出した際には、花や木の実、虫などの数を数えるのも楽しく、興味を持って取り組むことが出来ます。
子供に、積み木を配置する理由を尋ねます。なぜそれをその場所に置いたのか、その説明を共有するように促します。遊びの中では、ブロックで作ったものや工作や描画などの取り組みで、保育者が『なぜ~したの?』と尋ね、子供なりに考えた理由を返してもらうことも有効です。
グループで協力して、大きなプロジェクトを作成する機会を提供します。たとえば、砂場では、大きな街を作り、家や城、道路や橋を作るために、みんなで力を合わせることができます。大きな紙や模造紙を使って、一つのテーマで絵を描いたり、ちぎり絵を完成させたり、大きな段ボールを用意して、手作りハウスをみんなで作るなども、楽しく取り組む協力プロジェクトにすることが出来ます。
次に、
という発達についての保育を考えたいと思います☺
まず、近道反応とは何かといいますと、、
子供の方向感覚、距離感覚、および柔軟性を発展させるために、有効な保育は、以下の要素が考えられます。
子供に、積み木を叩く位置や方向を指示するゲームやアクティビティを提供します。たとえば、色の違う積み木を並べて、「赤い積み木を左に向かって叩いてみて」「青い積み木を遠くの位置に叩いてみて」といった具体的な指示を出します。
積み木を叩いたり配置したりする際に、交差点やパターンを意識させるゲームを行います。たとえば、円状に積み木を配置して、同じ色の積み木が交差する場所を見つけてみたり、一つ置きや同じ色だけ叩くなど、特定のパターンを再現してみたりします。
子供に、最適な方法を考えることを奨励します。積み木を叩く前に、どの積み木を選ぶべきか、どの位置から叩くべきかなどを考えてもらいます。たとえば、同じ色や形が多い順番や少ない順番に叩き、叩いた積み木を減らしていき、全部無くなるとクリアーという遊びなどが考えられます。
子供同士で協力して、積み木叩きの問題解決をしたり、積み木を叩く位置や方向を共同で決めたり、グループでパターンを作成したりするアクティビティを行います。これはコミュニケーションと協力を育みます。
余った積み木や新しいアイデアを受け入れ、それらを使ってアートプロジェクトや建物を作成する時間を設けます。創造力を発展させます。
子供たちに一定の指示を与えず、自分たちで遊びや発見を行う機会を提供します。このような自発的な活動は、柔軟性と創造力を育むのに役立ちます。
次に、
という発達についての保育を考えたいと思います☺
復唱スキルの発達段階を考慮した保育は以下の通りです。
子供に視覚的に提示された無意味な記号や数字を、聴覚的に復唱させるゲームを行います。たとえば、カードに描かれた記号を4から5枚程度順番に見せて、それを記憶して、声で復唱させる練習をします。数字や記号だけでなく、キャラクターや日用品を混ぜることで、楽しく興味が持てるようになります。
徐々に記号や数字に意味を付ける段階に移ります。たとえば、数字やアルファベットを使って簡単な単語や数式を組み立て、それを復唱させます。
子供が4つのアイテムを正確に記憶できるようになったら、次に5つ以上のアイテムを復唱する挑戦を提供します。この段階では、子供たちの集中力や記憶力を鍛えます。たとえば、箱の中身のアイテムを記憶して、それを当てるゲームなどが考えられます。
復唱を音楽やリズムに組み込むことで、楽しみながらスキルを向上させる機会を提供します。歌やダンスなどの復唱ゲームを行います。替え歌を楽しんだり、保育者の振り付けを真似たりして、楽しみながら、スキルを向上させることが出来ます。
記号や数字を使ってシンプルなストーリーや物語を作成し、それを絵本にして、確認しながら復唱する練習を行います。これにより、創造的な思考も促進されます。
個別のサポートを提供し、子供が復唱スキルを向上させるのを助けます。誤った復唱がある場合、建設的なフィードバックを提供します。
次に、
という発達についての保育を考えたいと思います☺
5歳の子供の数の理解を発展させるための保育内容は、以下の通りです。
子供に13以下の数の呼称(1から13までの数字を名前で呼ぶこと)とそれに対応する積み木や数字カードを使ったアクティビティを提供します。たとえば、数字を言って対応する数の積み木を選ぶゲームなどです。
数の概念を深めるために、積み木を使って数の概念を視覚的に理解できるようにします。積み木を積み上げたり、ままごとやブロックなどを同じ数、グループに分けたりする活動を行います。
子供たちに10以下の数字を選ぶ練習をさせます。たとえば、数カードから特定の数字を選ぶゲームや、指示に従って10以下の数字を示すアクティビティを行います。たとえば、ブロックや積み木などを特定の数用意して、「『3つ』や『5つ』はどれ?」などと聞いて、選んでもらうという取り組みが考えられます。
基本的な数学操作である加算と減算の概念を紹介します。積み木やままごとグッズなどを使って、数を1つ増やす(『+1』)または1つ減らす(『-1』)取り組みを行います。支度や食事など、生活の様々な場面でも『クイズです!一つ増えたら(減ったら)いくつ?』など、さりげなく取り入れることが出来ます。
数学的な問題解決を促進するために、子供たちに物語や問題を提示し、数学的な概念を応用する機会を提供します。たとえば、「リンゴが3つあって、もう1つ取ったら合計で何個になるか?」といった問題です。数にちなんだ、絵本や紙芝居を読むということも有効です。
個々の子供の進捗に合わせて、個別のサポートを提供し、誤った理解を修正するフィードバックを行います。
次に、
という発達についての保育を考えたいと思います☺
これまでの、数や±1の発達と同じような取り組みが可能です☺
次に、
という発達についての保育を考えたいと思います☺
5歳のこれらの発達に合わせた保育は以下の通りです:
子供たちに、素材や物の形や傾きを変えながら同じものを作成する経験を提供します。これにより、物の属性の変化と同一性の理解が促進されます。たとえば、砂や水で、一定の量を用意して、様々な大きさや形の器に入れたり、形を作ったりした後、元の器に戻し、同じ量だったことを体験的に理解します。
子供たちに新しい物事を発見し、探求する機会を提供します。自然や科学の実験を通じて、物の性質や変化について学びます。
長さの異なる10個のものや重さの異なる5個のものを、サイズや重さに基づいて2つの異なるグループに分ける活動を行います。これにより、分類能力が育まれます。たとえば、色鉛筆やクレヨンを長さで仕分けしたり、重さが違うペットボトルを用意して、それを重さの違いで分けてジュース屋さんごっこをするなどが考えられます。
子供たちに、異なる形状や材料を使ってアートやクラフトプロジェクトを行う機会を提供します。これにより、物の形や特性に対する感覚が養われます。
子供たちに、形や傾きが変わった物体を元の状態に戻す問題解決ゲームを提供します。これは物の同一性を理解するのに役立ちます。たとえば、ブロックなどで真四角に作ったものを用意して、様々な形に変えて遊び、最後に真四角に戻すなどが考えられます。
子供の発達段階に合わせて個別のサポートを提供し、誤った理解を修正するフィードバックを行います。
次に、
という発達についての保育を考えたいと思います☺
群化を示すスキルを発展させるための保育は以下の通りです。
子供たちに5個以下の同じ数の積み木を2つのグループに分けて、保育者のモデルをみながら、それぞれのグループの構成、配置、間隔、色の違いを比較させるゲームを行います。子供たちが異なる要素に注意を払いながらも、同じ数の積み木を比較する経験が積めます。
子供たちに、積み木を使って視覚的なパターンを発見する機会を提供します。たとえば、色や形のパターンを作成し、子供たちにそれを再現させます。
積み木の数え方を教えながら、異なるグループの積み木を数えるアクティビティを行います。同じ数の積み木が異なる特徴を持つ場合でも、数の一致を強調します。
物語や問題を通じて、積み木の群化を促進します。たとえば、「2つのグループに分けた動物たちがどのように異なるか考えてみましょう」といった問題を提示します。動物と虫、果物と野菜、食べ物と飲み物などを2つのグループに分けるなども考えられます。
子供たちの発達段階に合わせて個別のサポートを提供し、群化のスキルを向上させるフィードバックを行います。
次に、
という発達についての保育を考えたいと思います☺
左右の弁別の発達を促すための保育は以下の通りです:
子供に自分の左手と右手を認識させるゲームや活動を提供します。たとえば、手を広げて「これは左の手、これは右の手」と言いながら示すことで、自己認識を強化します。
身体を左右に動かす活動を通じて、左右の違いを体験させます。ダンスや体操を通じて、左右の運動を楽しく学びます。
対称的な形や模様を使ったアートプロジェクトを行います。子供たちは対称性に触れることで、左右の違いを理解しやすくなります。
パートナーと向かい合って座ったり、手をつないで歩いたりするアクティビティを行います。向かい合うと、相手の左右が自分と逆方向であることを強調し、左右の非対称性を体感します。たとえば、後ろにならび、左手にひだりてと書いた札、右手にみぎてと書いた札をそれぞれが持ちます。その後、2人が向き合うと、右手と左手で持っている札が逆になっていることを体感的に理解します。
左右の指示を含むゲームや指示を行います。たとえば、「左の手を挙げて、右足を上げてみてください」といった具体的な指示を通じて、左右の理解を深めます。
子供の発達段階に合わせて個別のサポートを提供し、左右の弁別スキルを向上させるフィードバックを行います。
まとめ
いかがだったでしょうか☺
発達が高度になる分、説明がとても長くなりましたので、前編と後編に分けさせていただくことにいたします。
以上で、5歳児の認知の発達の前編は終了です。
私が特に注目したい発達の姿は、
これらは他者と一緒に生活する上で、とても重要な社会性にも繋がる発達の力です!
最後まで【保育のねらい(5歳②)】今後の社会性にも繋がる5歳児の高度な認知力って?!5歳児の認知の発達前編をお読みいただき、誠にありがとうございました☺
もし、ご意見ご感想などございましたら、お気軽にコメントで頂けますととても嬉しいです!
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