子どもは未来

【保育のニュース】保育所『誰でも通園!』政策は、誰のため?!

広告
子育て支援 子どもは未来

こんにちは☺

 

この度、子ども家庭庁の発表で、

 

誰でも通園』事業が立法化をする、と言われています!

“こども誰でも通園制度”来年法案提出の考え示す 小倉こども政策担当相(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース
小倉こども政策担当相は1日、BS日テレの「深層NEWS」で、親の働き方にかかわらず、数時間単位から保育を受けられる制度について、来年の通常国会に法案を提出する考えを示しました。 小倉こども政策担当

 

この事業は、ご家庭で孤独に子どもに向き合っていて、煮詰まってしまうリスクを避けるため、保育所を利用して頂き、休息をしてもらおうという事業です!

 

とてもいいねらいで、保護者の困り感の隙間を埋める、子どもにとっても重要な政策だと思います🙌

 

さらに、子ども家庭庁大臣によると、今後は子育てによって、『自由を奪われる!』という意見に対して、スポーツ観戦や夫婦のデートなどの理由でも利用可能にしていきたいとのことです。

 

このような理由は、親戚づきあいや祖父母が同居していた時代は可能でしたので、あまり頻繁になると、子どもの社会性の成長に与える影響が心配されますが、一定の機会ならリフレッシュのために有効なのかもしれませんね☺

 

でも、この保育所『誰でも通園』事業に、リスクはないのでしょうか?!

 

今の保育現場の現状から、確認していきましょう!

 

今の保育現場の課題

保育所は、今、空きが出ていて、定員に満たないところも増えてきました😓

待機児童は過去最少 東京都内で定員割れも 専門家「量から質へ」 | NHK
【NHK】保育所などの空きを待つ「待機児童」はことし4月時点で全国で2900人余りと去年の半数近くに減り、調査開始以降で最も少なくなったことがわかりました。東京都内の保育園では定員割れとなっている保育園も。1都3県の状況など、現状と課題をま...

 

待機児童も5年前の10分の1に減りました☺

 

今までの子どもが多すぎる保育士配置基準からすると、子どもにとってもはメリットが大きい状態になったと言っていいのではないでしょうか☺

 

同時に、今の保育士の仕事量からしても、定員割れは少しでも負担が軽くなり、サービス残業が減り、保育準備や片付けの手間が減るのなら、一人一人の子どもに向き合う時間が増え、逆に適正に向かっているとも言えると思います☺

〈今の保育所を回すために、無報酬の労働はどのくらい必要?!〉

【保育所の課題】今の保育所を回すには、保育士のタダ働き(無報酬の労働)は、どのくらい必要?!
保育士のタダ働きの問題について、考えてみました。実際、どのくらい無報酬の労働があるのでしょうか?!

 

しかし、委託費は保育士の配置基準や利用者数、施設の設備や光熱費などの費用を考慮して決定されますので、バランスが悪くなるという状態になっているでしょうね。。😨

 

ですので、本来保育現場の実情からすると、保育所の定員割れは保育士配置基準改正の機会としないといけないと思っています。

 

子ども未来戦略会議でも、1歳6人グループを5人、4歳以上の30人グループを25人にすると議案になっていました。

 

ところが、先日の子ども家庭庁会見では、『混乱を避けるため、改善はするけど改正はしない!』と否定する方向の発言をされていました。

保育士の配置基準「改善」するけど「改定」はしない…どういうこと!? 「異次元の少子化対策」たたき台はミスリード
政府が先月31日に発表した「異次元の少子化対策」のたたき台で、保育士の「75年ぶりの配置基準改善」が明記された。配置基準とは保育士1人が受け持てる子どもの人数。保育関係者から歓迎の声が上がったが、小倉将信こども政策担当相は...

 

 

この程度の改正もすぐに出来ないなんてと驚きましたが、子ども家庭庁大臣には、何の権限もなく、誰かのコントロール下に置かれていることがよく分かった姿でした😓

 

 

ですので、保育現場の課題はよく理解されているはず!ですが、今回の『誰でも通園!』制度に対する意欲を表明されました😨

 

 

まあ、以前から繰り返し保育現場で起きる、事件事故などから保育の質の確保、向上に関する検討会や令和4年と令和2年の不適切な保育への対応等に関する実態調査などで、随分と以前から十分に把握されているはずですが、、

 

 

〈保育士配置基準をすぐにでも改正しないといけない理由〉

【保育のニュース】すぐにでも保育所の保育士配置基準を改正しないといけない理由とは?
保育現場の問題を解決するには、保育士の配置基準を改正することが最優先だと思っています。

 

〈保育士による虐待を防ぐには〉

【保育所の課題】現場責任者として、保育士による虐待を防ぐ方法って?
保育所保育士による虐待事件を受けて、虐待防止について書いてみました。虐待チェックリストも付けました。

 

〈不適切な保育への対応等に関する実態調査〉

保育所等における虐待等の不適切な保育への対応等に関する実態調査を開始します
保育所等における虐待等の不適切な保育への対応等に関する実態調査を開始します

 

これらの問題を放置しながら、新たに事業を立ち上げる?!

 

保育所に空きが出てきたことを体制を改めることもなく、新たな事業で埋めようとするなんて、、😓

 

保育士や保育を軽く扱いすぎではないでしょうか?!😨

 

その先には、将来を担う、大事な子どもの存在があります。

 

保育士や保育現場を蔑ろにすることは、子どもを蔑ろにすることと同じです😓

 

このような状況で、新たに『誰でも通園!』の子どもが入ってくると、どうなるのでしょうか?!

 

広告

 

誰でも利用のリスク

私が思いつく、保育所『誰でも通園』制度のリスクは、

 

『誰でも通園』の子どもがなかなか保育所に慣れない 心身の成長に影響する
慣れない子どもの影響を受け、通常利用の子どもが不安になる
『誰でも通園』の子どもの“慣らし”に手間がかかり、他児に手が回らない、もしくはその反対
今でも怪我無く過ごすことに精一杯、気を遣う状態なのに、それ以上の負担がかかり、保育士がさらに疲弊する
『誰でも通園』の子どもの受け入れ準備や対応、事務処理などの仕事が増え、サービス残業がさらに増える
モチベーションが低下したり、疲弊した保育士がさらに離脱し、保育の質が低下する

 

私が個人的に考えただけでも、このようなリスクがあると思います😓

 

もし、『誰でも通園』の子どもの月齢が低い場合、“慣れる”のはより難しくなると思われます😓 2023年9月の検討会で、概要として対象は0歳6か月から2歳までになっています。

 

だったら、家庭養育されている保護者の休息の問題は、どのようにすればいいのでしょうか?

 

家庭養育支援の方法

子育て環境が以前と違うところは、祖父母や親戚、近所づきあいなどを利用することが、かなり減ったところにあります😓

 

人と人との関係性が、希薄になりました。

 

保護者以外に大人の手が期待できなくなったということです😓

 

それだけ、子育て支援の意味でも、保育所の保育士の存在は、とても大きなものになっています。ですので、子育て支援が可能な充実した保育体制が必須になっています。

 

これは現代の子育てのとても大きな課題だと思っています😓

 

それを克服するには、様々な角度からの対策が必要だと思います!

 

例えば、

 

教育や保育で社会性を重要視する(無理な協調性という意味ではない)
行政と企業、地域一体で、“子育て”をする
子どもや保護者の居場所を家庭以外に確保する(気軽に相談出来る)

 

具体的には、

 

地域の児童館の活用、
働き方を子育てに合わせる、
休息用には子どもが適応しやすいベビーシッター、小規模保育施設などの活用(概要では、幼稚園、地域子育て支援拠点なども活用することになっているようです。)
学校や保育所で、子どもの協働や共同の大切さを教える(役割分担や助け合い)

 

保育所では、年長になりますと、協働や共同を保育のねらいにしたりしますが、学校でももっと重要視する必要があるのではないでしょうか😓

 

広告

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

 

このままでは、保育士の負担がさらに増え、子どもが落ち着かず、ますますリスクが大きくなりそうです😓

 

あえて、保育所で『誰でも通園』をするとするなら、保育所の空きをりようするのではなく、専任の保育者を用意して、専用の部屋を用意することでしょうね、、😓

 

これまでもそうだったのですが、新たな保育政策をする場合、体制を強化しないで進めることがありましたが、今回もまさにそんな感じです😨

 

保育士は子どもの福祉をしたくてなったのに、逆の方向に無理に向かわされるようで、かなりしんどいですね😓

 

以上のようなことを考えますと、保育所『誰でも通園』制度は、このままではレスパイトどころか、我が子を辛い環境に押し込めることになり、不安が増しますので結局は保護者のためにもならず、当然ですが子どものためでもなく、ましてや保育士のためでは全くなく、誰のためのものなんでしょうね😓

 

〈現場の不安が大きくなっていることから、検討会が開かれることになりました。〉

【保育のニュース】誰でも通園制度の検討会実施、家族の日写真コンクール募集要項修正についての見方
こども家庭庁会見から、誰でも通園制度と家族の日写真コンクールについて考えてみました。

 

 

子ども家庭庁にご意見要望などございましたら、こちらに窓口があるようです!

今のうちに、誰でも通園制度に不安のある方は、こども家庭庁に意見を届けておきましょう!

 

404 こども家庭庁
指定されたページまたはファイルは存在しません

 

現場保育士やこれから保育の世界に夢を持って入ってこられる方の想いを届けることは、とても重要ではないかなって☺

 

些細なことでも、保育に関してモヤモヤを抱えていたり、違和感がある場合は、声を上げていきましょう☺

 

 

ここまで、【保育のニュース】保育所『誰でも通園!』政策は、誰のため?!をお読みいただきましてありがとうございました🙌

ご意見ご感想などございましたら、コメントで頂けますととても嬉しいです☺

 

もし共感できるところがございましたら、共有のほどよろしくお願いいたします☺

 

 

 

 

 

 

 

広告
共有ありがとうございます!
遊をフォローする
広告

ご意見・ご感想など 子どものみかたブログ読者の方から頂きましたご意見などです。

  1. 保育士コムコム より:

    記事を、読ませていただきました。
    今の自分の気持ちを代弁してくれているような記事でした🙇‍♂️
    特にデメリットとしてあげられていた、『誰でも通園』の子どもの“慣らし”に手間がかかり、他児に手が回らない、もしくはその反対。
    というのが印象的でした。もしくはその反対。確かに。と思います。

    • 遊 より:

      保育士コムコム様
      ご意見、ご感想ありがとうございます!
      体制を変えず、新たに事業をすることになりますので、実質保育士の負担増ということになりますよね😓
      見る子どもの人数は変わらなくても。。
      それは必ず子どもにも負担が行くということで、困ったものですね。

タイトルとURLをコピーしました