保育士のために

【保育のねらい(4歳後半②)】書ける文字や数字が現れるのはいつ?!記憶が充実してくるのは?!4歳後半の理解力とは?!

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4歳後半の子ども 保育士のために

こんにちは☺

 

いつも子どものみかたブログをお読みいただきまして、誠にありがとうございます☺☺

 

今回は、4歳後半の2回目、『認知力の発達について』です。

 

4歳前半には、3つに配分出来るようになったり、数では『4つ』が理解出来るようになったり、顔から手足が出る、“頭足人”が描けるようになったりする姿がありました☺

 

【3歳後半から4歳前半の認知の発達の姿】

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見るだけで子どもの発達がわかる動画です!!今回は、3歳後半から4歳前半の認知の発達から考えられる、保育の内容を考えてみたいと思います。子育てや不適切な保育を防ぐことに、役に立つ内容です!子どもの発達に興味がある人のために動画を配信いたします...

 

それでは4歳後半になりますと、どのような姿が見られるようになるのでしょうか?

 

4歳前半までで一応の幼児期の発達の基礎が出来上がり、さらにどのような姿が見られるようになるのか、楽しみです☺

 

4歳後半の理解力

子どもは4歳後半になると、どのようなことを考えられるようになるのでしょうか?

 

認知の発達の姿を見ていきましょう☺

少し難しい表現もありますが、あまり気にせず、後の保育の内容を参考にして頂けますと、とても嬉しいです☺

 

配分では、2次元で交錯した田型を作り、しかも左右を反対対称のようにすることができる 3つへの配分では、最初同じにしてのち、理由をつけて様々に変える “余り”の扱いも理由によって変えることが出来る
田型の2次元配列をもう1組続けた対称配列では、方向を変えて作ったり、配色をモデルと反対対称にしたりできる 2個2色の“余り”がある場合には、それを自分とモデルに対称に配置をし、さらに3次元的な対称配置をすることが出来始める
“斜め”への挑戦が進み、階段構成などでもバランスを取るために土台を作り、色違いの積み木であれば、互い違いの階段状構成が出来始める 積み木の模様合成では田型の合成枠が出来るが、斜めの模様が入ってくると、田型の合成枠が外れ、斜めを意識した様々な配置に変わる
4個の積み木叩きの対応で、方向の違う飛躍が2つ入っても制御でき、記号の制御では10前後の数を呼称、概括し、6個までの数を選択し、4数順唱と2数逆唱が出来る
対称性を持った、曖昧な図形に対しては、部分や色彩を手掛かりに言語による対称反応が見られ、動物を見たり、人間に関する初期の運動反応が現れ始める 時計の針を両手で見たままに表現し始める
5個の積み木の塔2つに対して、高、長、大、低、短、小を聞くと、一方を高、長、大、他方を低、短、小にさし分けるという2群化が見られる
描画では、外転と内転が自由になり、”人間”が描けるようになる 顔に続く首と動体を対称軸にして、手、足などが対象に現れる 前、横、後ろ姿に挑戦し、家族や友達の容姿に変化がついてくる
形の描画は、角と辺の関係を認識することが出来始め、三角形、四角形が描け、菱形への挑戦が始まる
描画に群性化、系列化の芽生えがあり、閉じた形を使って内にイメージを記すだけでなく、それを破るように、あるいは外を囲むように、対称のイメージを広げる ”実のなる木‟とか”水”、”階段”あるいは”家”や”保育園”の”見取り図”、家からの”道順”など、それぞれに応じて2次元の発展としての表現をしようとする
書ける”字”や”数字”が出来てくる まだ逆さ絵や逆さ文字が多く、枠組みが変わると”字”に変化が見られる
手工では、素材を長くして、意図を持った造形をする 一つの材料でいろいろなものを作り、そこに活動のイメージが入ってくる

 

幼児期の一応の発達のベースが出来た上で、充実した姿が見られるようになります☺

数の概念の理解もより深まり、描画についても、より詳細で意図的になっていきます☺

 

それでは、これら一つ一つの発達についての保育や遊びを考えたいと思います☺

 

保育の内容

では、4歳後半の認知力を活かした、保育の内容です☺

 

まず最初に、

配分では、2次元で交錯した田型を作り、しかも左右を反対対称のようにすることができる 3つへの配分では、最初同じにしてのち、理由をつけて様々に変える “余り”の扱いも理由によって変えることが出来る

 

という発達を活かした、保育の内容を考えてみたいと思います☺

〇田型の作成をし、左右を反対対称にする
田型は、四角形のブロックや板を使って作ります。ブロックを田の字に重ねていき、2次元で交錯したパターンを作ります。田型を作成する際に、左右対称になるようにブロックを配置します。左側に作ったパターンを右側に反転させることで、左右対称にすることができます。
〇3つに同じに配分したあと、理由をつけて様々に変える
子供たちに、例えば3つのブロックやおもちゃを同じ数だけグループに分けるように指示します。これにより、数の概念と分けるという操作を理解する機会となります。同じ配分をした後、次は理由をつけて配分を変えたりします。例えば、「これらのブロックは赤色だから一緒にする」とか、「形が似ているから一緒にする」などの理由が考えられます。
〇余りを利用した配分と理由をつけて余りの扱いを変える
子供たちに、例えば10個の積み木を同じ数だけ2人の友達に分けるように指示します。この時、積み木が余る状況を作ります。配分が終わった後、余った積み木に対して理由を考えて、余りをどのように扱うかを子供たちに問いかけます。
例えば、「積み木が余るので、友達と交代で使うことにする」とか、「余った積み木は一緒に使って新しい形を作る」といった理由が考えられます。

4歳後半の子どもが配分や余りを考える遊びの効能は、

1. 論理的思考の発達:数や物を分ける方法を考えることで、論理的な思考力が向上します。
2. 創造性の発揮:自分なりのアイディアで配分や余りの問題に取り組むことで、創造性を発揮します。
3. 数学的な理解の促進:数の概念や数量を理解する基礎が築かれ、数学的思考力が育まれます。
4. 自己表現とコミュニケーションスキルの向上:自分の考えを表現し、他の子供たちと意見を交換する機会が増えます。
5. 忍耐力と集中力の養成:問題に取り組むことで忍耐力と集中力を養うことができます。

保育者としましては、以上のような効能を持つ遊びを通じて、4歳後半の子どもたちが楽しみながら成長する機会を得られるようにサポートすることが大切です☺

 

次に、

田型の2次元配列をもう1組続けた対称配列では、方向を変えて作ったり、配色をモデルと反対対称にしたりできる 2個2色の“余り”がある場合には、それを自分とモデルに対称に配置をし、さらに3次元的な対称配置をすることが出来始める

 

という発達を活かした、保育の内容を考えたいと思います☺

田型の2次元配列をもう1組続けた対称配列とは、同じ形の配列を別の方向に並べたり、モデルとは逆の色で塗り分けたりすることで、対称性を高めることができる発達です。2個2色の“余り”がある場合には、それを自分とモデルに対称に配置をし、さらに3次元的な対称配置をすることが出来始める発達をわかりやすく言うと、自分とモデルの位置関係を認識し、それに応じて“余り”を置くことができます。また、“余り”の色や形を考慮し、それらが対称になるように配置することができます。積み木の高さや向きも対称になるように調整することができます。
保育者としましては、4歳後半の配列の発達の力が発揮出来るように準備をして、子どもの遊び方をよく観察し、これらの行動の背景にある発達の力を知りながら、保育をすることが大切です。

 

 

次に、

“斜め”への挑戦が進み、階段構成などでもバランスを取るために土台を作り、色違いの積み木であれば、互い違いの階段状構成が出来始める 積み木の模様合成では田型の合成枠が出来るが、斜めの模様が入ってくると、田型の合成枠が外れ、斜めを意識した様々な配置に変わる

 

という発達を活かした、保育の内容を考えたいと思います☺

子どもたちが積み木を使って遊ぶ中で、斜めにも挑戦するようになります。階段状の構造を作るためには、土台を作ってバランスを取る必要があります。色違いの積み木を使うと、互い違いに配置することで階段状の構造ができるようになります。積み木の模様合成において、最初は田型の合成枠を作ることができますが、斜めの模様を組み合わせると、田型の合成枠が外れ、斜めを意識した様々な配置に変わります。これにより、子どもたちはより多様な形や構造を考え、想像力や論理的思考力が刺激されます。
斜めの模様を取り入れることで、子どもたちの発達がさらに進みます。新しい挑戦を通じて、自分のアイディアを試し、創造性を発揮する機会が増えます。また、斜めを意識した配置は、空間認識とバランスをより高度に考えることを要求します。保育者としましては、斜めの捉え方が、直線的なものよりも難しいことを理解して、運動面でもそうですが、あえて斜めへの意識が出来るように設定することが大切になります。

 

次に、

4個の積み木叩きの対応で、方向の違う飛躍が2つ入っても制御でき、記号の制御では10前後の数を呼称、概括し、6個までの数を選択し、4数順唱と2数逆唱が出来る

 

という発達を活かした、保育の内容を考えたいと思います☺

4歳後半になりますと、4個の積み木叩きの対応で、方向の違う飛躍が2つ入っても制御できるようになります。これは、空間的な関係を理解し、自分の行動を調整できる能力を示しています。
記号の制御では10前後の数を呼称、概括し、6個までの数を選択できる。これは、数の概念を獲得し、数量的な比較や分類ができる能力を示しています。
4数順唱と2数逆唱が出来る。これは、記憶力や注意力が向上し、順序や逆転といった論理的な関係を把握できる能力を示しています。
これらの発達は、4歳後半の子どもにとって重要な認知的な基盤を形成しており、言語や思考の発展にも影響しています。保育者としましては、これらの能力を伸ばすために、さまざまな遊びや活動を提供しましょう。

 

次に、

対称性を持った、曖昧な図形に対しては、部分や色彩を手掛かりに言語による対称反応が見られ、動物を見たり、人間に関する初期の運動反応が現れ始める 時計の針を両手で見たままに表現し始める

 

という発達を活かした、保育の内容を考えたいと思います☺

4歳後半の子どもは、対称性を持った、曖昧な図形に対しては、部分や色彩を手掛かりに言語による対称反応が見られるようになります。動物を見たり、人間に関する初期の運動反応が現れ始めるのは、このような図形に対する認知的な処理が進んでいることを示しています。時計の針を両手で見たままに表現し始める発達は、時間の概念や空間的な関係性を理解する能力の成長を反映しています。このような発達段階には、例えば、子どもに対称性のある図形や時計の絵を描いてもらったり、実際の時計と比較させたりすることが有効です。このとき、子どもが描いた図形や時計の絵には、対称性や時計の針の位置に関する正しい情報だけでなく、子ども自身の想像力や創造力も反映されていることがあります。そのため、保育者としましては、子どもの表現した図形や時計の針の位置について、言語で説明させたり、質問したりするだけでなく、子どもの感想や感情も聞いたり、ほめたりすることで、子どもの自信や興味を育てることが大切です。

 

次に、

5個の積み木の塔2つに対して、高、長、大、低、短、小を聞くと、一方を高、長、大、他方を低、短、小にさし分けるという2群化が見られる

 

という発達を活かした、保育の内容を考えたいと思います☺

この発達は、子どもたちが対象の特徴を比較して分類する能力の発達を示しています。5個の積み木の塔2つに対して、高、長、大、低、短、小を聞くと、一方を高、長、大、他方を低、短、小にさし分けるという2群化が見られるのは、子どもたちが対象の高さや長さや大きさを観察して、それぞれの特徴に応じてグループに分けることができるようになったからです。この能力は、物事を理解するための重要な基礎となります。保育者としましては、これらの比較が出来るようになる発達の力が発揮できるように、遊びや取り組みを準備したいですね。

 

次に、

描画では、外転と内転が自由になり、”人間”が描けるようになる 顔に続く首と動体を対称軸にして、手、足などが対象に現れる 前、横、後ろ姿に挑戦し、家族や友達の容姿に変化がついてくる

 

という発達を活かした、保育の内容を考えたいと思います☺

外転と内転が自由になると、人間の体の形や動きをより正確に表現できるようになります。例えば、腕や足を曲げたり伸ばしたりすることができます。
顔に続く首と動体を対称軸にして、手、足などが対象に現れると、人間の全身像を描くことができるようになります。この段階では、頭や胴体が大きく、手足が小さく描かれることが多いです。
前、横、後ろ姿に挑戦すると、人間の立体感や視点の変化を理解することができるようになります。また、家族や友達の容姿に変化がついてくると、人間の個性や特徴を捉えることができるようになります。以上の発達は、4歳後半の子どもたちが自分や他者の存在を認識し、表現する能力の向上を示しています。

 

次に、

形の描画は、角と辺の関係を認識することが出来始め、三角形、四角形が描け、菱形への挑戦が始まる

 

という発達を活かした、保育の内容を考えたいと思います☺

形の描画は、子どもの発達において重要なステップです。子どもは、角と辺の関係を認識することで、三角形や四角形などの基本的な図形を描くことができるようになります。また、菱形は、角と辺の関係が複雑な図形であり、子どもにとっては挑戦的な描画です。菱形を描くことができるようになると、子どもは図形の対称性や回転性などの概念を理解することができます。保育者としましては、形の描画は、子どもの空間認識能力や図形や空間の性質を理解する力を育てるために、あまり硬くならずに、興味を持って、楽しく表現出来るようにサポートしましょう。

 

次に、

描画に群性化、系列化の芽生えがあり、閉じた形を使って内にイメージを記すだけでなく、それを破るように、あるいは外を囲むように、対称のイメージを広げる ”実のなる木‟とか”水”、”階段”あるいは”家”や”保育園”の”見取り図”、家からの”道順”など、それぞれに応じて2次元の発展としての表現をしようとする

 

という発達を活かした、保育の内容を考えたいと思います☺

子どもたちは、単純な形から複雑な形へと描画の技術を向上させていきます。その過程で、閉じた形で描いたものに対して、それを開くか、または外側に拡張することで、空間的な表現を試みます。例えば、実のなる木は、丸い形で描いた実に枝や葉を付け加えることで、立体感を出そうとします。水は、水平線で描いたものに波や魚を加えることで、深さや動きを表現します。階段は、直線で描いたものに段差や手すりをつけることで、高さや距離を示します。家や保育園の見取り図は、四角い形で描いたものに部屋や窓やドアを入れることで、内部構造や配置を示します。家からの道順は、点線で描いたものに交差点や信号や建物を入れることで、方向や位置関係を示します。これらの例は、子どもたちが2次元の平面上で3次元の世界を表現しようとする努力を示しています。

次に、

書ける”字”や”数字”が出来てくる まだ逆さ絵や逆さ文字が多く、枠組みが変わると”字”に変化が見られる

 

という発達を活かした、保育の内容を考えたいと思います☺

書ける”字”や”数字”が出来てくるというのは、子どもの発達の重要な段階です。しかし、この時期にはまだ逆さ絵や逆さ文字が多く見られます。これは、脳の情報処理の発達や子どもがまだ物事を全体として捉えることができず、部分的に見ていることなどが考えられます。また、枠組みが変わると”字”に変化が見られることもあります。これは、子どもがまだ空間的な関係を理解することが難しく、位置や向きによって影響されるからです。これらの現象は、子どもの発達において自然なものであり、心配する必要はありません。むしろ、子どもの思考や感性を知るために、保育者や親と楽しくコミュニケーションを取りながら、書くことや読むことをサポートすることが大切です。

 

最後に

手工では、素材を長くして、意図を持った造形をする 一つの材料でいろいろなものを作り、そこに活動のイメージが入ってくる

 

という発達を活かした、保育の内容を考えたいと思います☺

手工では、素材を長くして、意図を持った造形をすることができます。例えば、紙や粘土などの一つの材料でいろいろなものを作ることができます。そうすると、子どもたちは自分の活動のイメージを素材に反映させることができます。これは、子どもたちの発達にとって重要なことです。保育者としましては、創作活動では、子どもたちに自分の考えや感情を表現する機会を与えるとともに、創造力や想像力を育てる活動ですので、保育者としましては、子どもが自由に様々な表現が出来るようにサポートすることが大切です。

 

 

まとめ

とても長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか😓

 

4歳後半になりますと、それまでの発達の基礎を活かしつつ、さらに充実した発達の姿が見られるようになりますね☺

 

4歳後半の子どもの発達って、凄いですね!

 

配分配列にも工夫が見られるようになり、絵画や創作活動でも、より高度に表現が出来るようになります☺☺

 

保育者としましては、4歳後半の認知の発達の力を理解して、それぞれの子どもが持っている力を十分に発揮出来るように、準備したいですね!

 

もし、これらの4歳後半の認知の発達を活かした保育の内容を思いつきましたら、コメントで頂けますと、とても嬉しいです☺

 

最後まで【保育のねらい(4歳後半②)】書ける文字や数字が現れるのはいつ?!記憶が充実してくるのは?!4歳後半の理解力とは?!をお読みいただきまして、誠にありがとうございます☺

感謝です!!

もし、ご意見ご感想などございましたら、それもコメントで頂けますと、とても嬉しいです☺

 

〈参考:こどもがわからなくて困っている時の支援方法 ここま〉

https://www.komaranaisekaiforkids-kokoma.site/forum/wakaranakutekun-tutashi

 

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