保育士のために

【保育のねらい(6歳児)】就学前6歳児の発達の特徴とは?(3/3段階目)

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幼児の発達の特徴 保育士のために

 

〈運動の発達〉

続いて6歳の運動機能の発達を確認いたします☺

 

・片足立ちが出来るようになります。目をつぶっても10秒程度たち続けられるようになる
・立ったまま前屈をしたり、足を開いて立ち後屈をして後ろを向くことが出来るようになる
・四つ這いになりカエルのように屈伸して進むことが出来るようになる
・1mの幅跳び、20cmの垂直飛びが出来るようになります。左右のひねり飛びも出来るようになる
・スキップ、片足飛びが出来るようになる
・重い物を腰を使って持ち上げられるようになる
・跳び箱や横転が出来るようになる
・ボールを投げ上げて蹴ることが出来る、ボールをつきながら進むことが出来るようになる
・ドッヂボールのルールを理解して出来るようになる
・補助輪なしで自転車に乗れるようになる
これだけ運動機能が発達してきますと、いろんなことが出来ますよね☺
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(保育のねらい)

6歳児になりますと、運動面でも様々な取り組みが出来るようになります☺
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ドッヂボールも出来るようになりますし、発達からサーキット運動の中でも横転や重い荷物運びなど、出来るようになる運動がかなり増えますね!
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ドッヂボールはビーチボールかソフトバレーボールのような柔らかめのキャッチしやすく、投げやすい大きさのものがいいかもしれません。
自分たちで取り組みとしてサーキットのコースを作ることも可能になってきます。3次元的な思考から、様々なことを想定してコースを作ることが出来るようになりますし、社会性の発達から共同して協力して組み立て、ゴールまで行く達成感を味わうことも可能だと思います☺
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大人が入ることで、簡単なサッカーや野球のような遊びも可能だと思います。
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ただ、この時期によく取り組まれます、鉄棒や縄跳びなどは垂直飛びが出来るようになりますし、挑戦するのはいいのですが、あまりきちんと出来ることを目指すと苦しいものになってしまうことがありますので、難しいと感じたらハードルを下げたり、苦手意識になる前に他の運動に切り替えられることも必要だと思います。
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〈社会性の特徴〉

そして最後に6歳児の社会性の特徴を見ていきます☺

 

・同世代との同一視が始まり横のつながりをより意識し、遊びの種類や時間が延び、友達が増え、交代をしながら役割を決めて遊ぶようになる そして、勝ち負けのあるルールのあるチームでの遊びをするようになる 競争やぶつかることもあるが、主張を聞き、ルールに基づく判断が出来るようになる また、貸し借りをする
・机やいすなどを使って実際の部屋のように作ったり、工夫をしてごっこ遊びをする
・生命の無いものにも人間のように感情があると感じ、表情もあると感じるようになる(相貌的知覚 空が泣いている、太陽が笑っているなど 自他の区別が曖昧な状態)
・読み聞かせに興味を持ち、感情移入したり、物語の結末を楽しむようになる 絵本や紙芝居など、視覚的情報があるとよりイメージが広がりやすい
・家族や離れている親しい人にメモや手紙を書くようになる
・自分で自分の事を自覚し、自己紹介を詳しく出来るようになる
・下の年齢の子どもに、自分の経験から言葉で身振り手振りをつけて伝え教えようとする
・日常生活でしてもらったこと、見慣れていることを進んでするようになる
・言葉集め、なぞなぞ、しりとり、替え歌、嘘をついて遊ぶなどが出来るようになる
・失敗して落ち込んでも、話を聞いてもらい受け止めてもらい、励まされることで納得できる こらえ泣き、悔し泣き、隠れ泣き、噓泣きが出来るようになる
・交通ルールを守ることが出来るようになり、通園以外の道順が言えるようになる
・子ども同士の話を理解し、内緒話が出来るようになる 語彙はおよそ3000語くらいに増え、基本文法が完成し、舌に力が入るようになり、幼児語を使わなくなる
・ひらがなの絵本を読んだり、学ぶことに興味を持ち、学校へ強い向上の期待を持つようになる
・様々な事象を3次元的に厳密に比較するようになる 空間、時間、価値などの自由度が広がる 例えば時間では1時間単位で理解ができ、曜日、昨日今日明日、去年今年など時間の単位も同じグループとして認識するようになる 概念形成が進む
・良心や内的ルールを持ち、自発的な学習をして約束を守ろうとする 相手の気持ちを察するようになる
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就学前の6歳児の姿ですが、何度も言いますが個人差がありますし、生まれ月も関係していますので、保育をする上では注意が必要です。
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これら6歳児の力を理解した上で、就学前の時期の社会性についての保育のねらいを考えることが可能になります☺
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個々の子どもの社会性の発達を理解してあれこれ保育を考えるのも、保育士のやりがいでもあり楽しさでもあります。
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(保育のねらい)

これらの6歳児の社会性の力を理解した、保育のねらいは認知力や運動の発達を絡めることも出来ますので、保育士の方で考えて頂くとしまして、その中でも特に私が気になりますのは、
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貸し借りが出来る、
手紙を書く
自分で自分を知る
失敗をして落ち込んでも励まされることで納得する
というような部分です。
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おもちゃなどの貸し借りや順番というのは、保育所では20人グループになる3歳児か、場合によっては2歳児でも強いられることがあるのではないでしょうか。
物の貸し借りが友達同士で自然に出来るのは、発達的には3次元的な理解が深まり、察することが出来るようになる6歳児になってからになります。6歳になって自分たちで納得しながら貸し借りを出来るようになるために、それまでは少しずつ進めることが大切だと思います☺
手紙を書くということについてですが、以前ブログにも書きましたが、自分の名前を書けるようになる子どもは多いのですが、50音全てのひらがなを書くには、難しさがある子どもが多い時期ですので、楽しく意欲的に書きたい子どもについてはそれを保障し、まだ上手く書けない子どもについてはサポートしつつ、無理をしないことが大切だと思います☺
自分で自分の事を知るようになることについてですが、自分で自分を知るということは、友達との差や違いを自覚するということでもあります。優れている部分は自信になりますし、出来ていないと感じると自尊心が傷つくこともあります。失敗をして落ち込むことと関連していますが、それを励まされることで納得できるようにするのが、保育士として大切な役割になると思います。
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また、自信がつくことで友達に自慢をしたくなることもあります。そのような場面でも、察する力がついてきますので、他の友達がどう感じるのかの気付きを与えるのも大切な役割だと思います☺
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学校に向けて

6歳になりますと、学校を否応なしに意識し始めます。

 

でも、ワクワクして期待している子どもも居れば、環境が激変するかもしれない不安が強い子どもも居ると思います。

 

それでも6歳児になりますと、基本的には学校を意識することもあるかもしれませんが、学習意欲が持て向上心もあったりします。学校に期待もしています!

 

そのような、6歳児の学習意欲や学校への期待を裏切らないようにしたいなと私自身、改めて思いました☺

〈子どもが困らないための保育集 ここま〉

子どもの支援方法 | ここま(子どもが困らない世界)
子どもが困らない世界を広げるためのサイトここまです! 子どもの支援方法を集めています! 子どもの支援者一人一人の手が頼りです!! 子どもがより活き活きとした子ども時代を過ごせるために。

 

そのためには、学校自身も変わってもらわないといけない部分もあるのかもしれませんが、、
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※今回の記事は田中昌人先生の発達検討表から依拠しています。

ここまで【保育のねらい(6歳児)】就学前6歳児の発達の特徴とは?(3/3段階目)をお読みいただき、ありがとうございました!
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