この前は2018年に改編されました、保育所保育指針の背景について考えてみました☺
今回はそれを踏まえ、保育士にとって理想の保育所保育指針ってどんなかな?と思い、考えてみました☺
幼児教育と保育の違いとは?
前回も書きましたが、2018年から幼児教育の視点が明確に加わりました。
そこでまず幼児教育とは何かを私なりに考えてみたいと思います。
保育との違いは何なのかなって。
でもでも、私は本来、保育と幼児教育は変わらないものだと思っています!
子どもは保育所に居ても幼稚園に居ても同じ子どもですので、
保育所と幼稚園に居る子どもが異星人みたいに違うのなら、必要なことも違うでしょうが、、😓
ですので、幼稚園の子どもだけが発達よりも進んで『幼児教育』をすることはNGですし、保育所だけが子どもの発達よりもゆっくりした支援をすることも、子どもにとって不利益だと思っています。
ですので、近い将来幼保一元化がなされて『幼児教育』にまとめられても、発達の視点さえ守られたら、特に問題はないかなと思っています。
2018年の保育所保育指針の改編に携わった方々は、この子どもの発達の視点を何が何でも守ろうとしました。
〈保育所保育指針改編の背景とは〉
『保育』という言葉に拘る方も居るとは思いますが、大人の想いは別として、子どもにとってよりよい環境や支援になるのなら、それでいいかなと思ったりします。
海外の例から、保育が幼児教育にまとめられることで、世間の評価が変わり、保育士の待遇が良くなる可能性もありますし、保育士にとってもかえってその方がいいのではと思ったりもします☺
単に希望的観測ですが😓
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情報バリアーを無くすために
今の時代、かなり活字離れが進み、本や活字の代わりにYouTubeなど動画から情報を得る人がとても増えています。
2022年活字離れに関する調査では、
一か月に読む本の数、0冊 47%
その理由としましては、、
などがあげられています。
10代20代の若者は、6割以上がソーシャルメディアから情報を得るようになりました。
また、本はまだ好きだけど、より魅力的なエンターテイメントが他に増えたため選ばれにくくなったとも言われています。
一度楽を覚えると、人間戻れないものなんですよね、、😓
なので、長々と379ページに渡る、活字による保育所保育指針の解説を動画サイトなど、アクセスしやすいメディアも加える必要があると思われます☺
一方で、1000万円を超える収入をYouTubeから得ている、保育系YouTuberも複数現れました!
一保育士が発信する動画が、一つ数十万回再生されていたりするくらい、多くの方々に見られるようになっています☺
これらももちろん、保育の向上に貢献する、とても大切なことだと思いますが、一方で公式といいますか、保育系のオフィシャルな情報ももっと発信する必要があるのではないでしょうか。
ようになることが重要だと思います。
情報を発信するのは個人の意思や考え方なので、不適切にならない限りそれはそれで尊重するべきだと思うのですが、ちょっと気になる動画も正直あります😓
そう考えると、厚労省のYouTube公式サイトの子ども関連動画の発信数はちょっと物足りない気がしています。
実際に発信されているのは、
などがあるだけで、年齢ごとの子どもとの関わり方などについての専門的で具体的な動画はあまりありません。
あと、編集が地味になるのはどうしてもオフィシャルなものなので、仕方がないのかな😓
大切なのは内容ということだとは思いますが、今の時代に合わせてよりハードルを低くして興味が持てるように、もう少し工夫があってもいいかも?!
対して文科省の幼児関連の動画はといいますと、、
・幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を架け橋プログラムで活用するために
・生命の安全教育(じぶんのからだ じぶんだけのだいじなところ いやなきもち など各年齢に応じた動画)
などなど幼児期だけをくらべても、配信動画の数にやや差があります。
文科省は子ども全般を教育することが目的ですので、厚労省とは性質が異なるという事情はあると思いますが、、
興味のある動画があればリンクを貼りましたので、一度確認をしてみてください☺
今後は厚労省、文科省とも、さらに動画での情報配信が増えていくことが望まれます。
参考:子ども家庭庁設立準備室
理想の保育指針
現状や今後幼稚園教育要領と保育所保育指針が統合される可能性も踏まえて、
私の考えます、保育の指針解説のあるべき姿は、、
これまでの保育指針の解説のように、一保育士に児童福祉の課題を押し付けるのではなく、保育現場で保育士を育成する視点を持つことが大切だと思います!
また、活字離れが進む現状で『このくらいの指針を読んで理解出来ないのに、保育士としての資質はあるの?』といわれる方もいると思いますが、私はあまりに現状や一般の子育てとかけ離れたものにならないように、誰にでも出来る限りアクセスしやすい保育の指針であるのが理想だと思っています☺
読解が苦手だったり、様々な障害のある方でもあらゆる分野で活躍されている方がいますように、保育士も様々な方が活躍出来る仕事である方が、子どもにとっても有益だと思っています。
今の学習指導要領にもありますが、教員同士の連携も求められていますし、子どもたちにも保育士同士の共助や協働の姿を見せることも大切ではないでしょうか。
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保育士としての主体性
私が考える保育士として向上するために必要なことは、
初期の頃は保育の指針を参考にしたり、モデルとなる保育士の指導の元、少しずつ路上運転が出来るようになる運転免許のように保育現場に慣れていく必要があると思っています。
どのくらい必要なのかは個々に違いがあるかもしれませんが、教習所内で運転の練習をして路上に出ていくように、教育係の保育士の元、保育士として持っている知識を保育に落とし込めるようにしていく必要があります。
そして、ある程度教わった知識を保育に落とし込めるようになった後は、必要な課題を自ら見つけ、自分で考え、子どもに必要な保育をしていくことで、保育士としても、人としても成長していけるようになると思います。
その段階になると、保育の楽しさややりがいが一層増します☺
長い間保育をしていますと、失敗を経験することもあり、保育の怖さも経験することもありますが、それも含めて支え合うことで、保育士として人としての成長に繋がります!
子どもは多様で、必要なことも子どもによって様々ですし、個々に違う主体性を伸ばす必要があります。
保育の基礎が身についた後は
保育所保育指針の本文ではなく、解説の方には法的拘束力はないということは、以前にお話ししましたが、
初期の基礎を固める段階からある程度成熟した後は、保育の指針から脱し、自分で考え、連携をしながら個々に保育士としての主体性を発揮出来る保育の組織になることが重要だと思います。
成熟した保育の組織として独自性を発揮し、創意工夫をすることで、日々変化する社会状況や子どもにも対応することが出来て、
になれるのが理想ではないかと思います☺
ここまで【保育のねらい(保育所保育指針2)】理想の保育所保育指針とは?、をお読みいただき誠にありがとうございました☺
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