保育士のために

【保育のねらい(2歳児前半②)】2歳児前半の認知の発達から考える保育の内容とは?

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2歳児 社会性 保育士のために

前回は2歳児前半の主な発達から、保育の内容を考えてみました☺

【保育のねらい(2歳児前半①)】2歳児前半の主な発達から考える保育の内容とは?
2歳児前半の発達の主な姿から保育の内容を考えてみました。

 

 

今回は、2歳児前半の認知の発達に絞って確認をして、保育の内容を考えていこうと思います!

 

皆さんも一緒に考えてみてくださいね☺

 

認知の姿

2歳児前半の認知の姿を確認しますと、、

 

モデルと自分のものが分化し始める。自分の所でまねて、自分のものとして確立する
2次元的な区別や配分をして、考えるように見たり、同意を求めたりし始める
与えられたものはどちらがたくさんで、どちらが少しかがわかる
様々な形に対して、丸とか四角とかを基本にした、形の区別や選択が出来始める
指先に力をこめておさえたり、引っ張ったりねじったりして、素材を変形し始める
素材と道具の関係性を理解して使う
横線、縦線模倣が逆方向も含めてできる 似た単位のものを次々と描く 円錯画を描く モデルの円にそった円錯画が出来始める
2つの数を覚えて言える
絵本の中の絵について尋ねられるのが嬉しい 友達や自分の写真もわかり始める

 

などの姿が見られます。

 

模倣や真似られるようになるということは、自分の物と他者の物を見比べたり、区別しているということでもあります☺

 

指先の巧緻性も高まってきますね!

 

あらためて確認をしますと、2歳児前半はイメージよりも結構思考が深まっていますし、道具も使えるようになりますね!

 

ではこれらの認知の発達の力を使って、どのような保育の内容が考えられますでしょうか☺

 

 

保育の内容

まず最初にモデルと自分のものが分化し始める。自分の所でまねて、自分のものとして確立する、ですが、この認知の発達の姿を保育の内容に置き換えますと、

 

様々なおもちゃや遊びにおいて、大人がモデルとなり、それを見ながら真似て同じようにして自分のものにして遊ぶことが出来ます。大人次第なところがあり、そういう意味でもモデルとなる大人の役割がとても重要です。(例:積み木やブロック、砂や粘土などの素材遊び、道具の使い方など)

おもちゃを使って大人がモデルとなるものを作り、それを真似て作ることで自分のものとしていけるように出来るといいと思います。大人が子どもに合わせて、どのようなものを作るのかイメージを持っておくことが大切だと思います☺

 

次に、2次元的な区別配分をして、考えるように見たり、同意を求めたりし始めるという思考についてですが、

色んな種類を区別したり、配ったり出来る遊びをしたいです。 いろんな形や色のある積み木やブロックでの見立て遊びや、生活体験を基盤とした、人形を使ったおままごとなどで遊びたいです。2次元的に自分で考えたり、大人を見て確認をしようとしたりしますので、その都度リアクションをすることが大切です。

子どもが生活を再現出来るような遊びの展開をしたり、思考が出来るように種類や数を調整することも大切だと思いますし、大人を見てきたらうなずいたり、笑顔で返したりして納得出来るようにすることも大事だと思います☺

 

与えられたものはどちらがたくさんで、どちらが少しかがわかるという思考では、

おもちゃや素材を用意する際に、多い少ないを経験したり、配ったりすることを楽しむことが出来ます。

自分の分と相手の分を分けると、自分を多くする姿が見られます☺ わかっていますよね!笑 まだ相手の感じ方まで意識を持つのは難しい時期です。

 

次に様々な形に対して、丸とか四角とかを基本にした形の区別や選択が出来始めるということについては、

これも積み木やブロック、様々な素材を使った遊びを楽しめるということになります。丸や四角は認知しやすいということもありますが、実際の丸いものや四角いものに見立てて遊ぶなど、世界を広げて遊ぶことが可能になります。
積み木やブロックを区別して並べたり、大人がモデルになって気づけるようにすることも大切です。
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指先に力をこめておさえたり、引っ張ったりねじったりして、素材を変形し始めるという認知では、

人差し指や親指を使って作業をすることが可能になってきます。穴に通したひもを引っ張ったり、粘土の形を変えたりして遊ぶことが出来てきます。粘土では形を作るのはまだ難しいですが、丸いものを平たくしたり、くっつけたりして楽しむことが出来るようになります。

人差し指と親指を使えると、キャップを開けたりする経験を積むことも可能です。ペットボトルをゆるくしめておいて、中にひもなどを入れておくと、ふたを開けて引っ張り出すということも出来ます☺

 

次に素材と道具の関係性を理解して使うでは、

水や砂、粘土などを道具を使って楽しめるようになります。道具を使って形を変えたり、量を調整したり、配ったり、移し替えたり、切ったり様々に遊べるようになります。

枝や葉っぱ、木などの自然素材も使えるといいですね☺

 

次に横線、縦線模倣が逆方向も含めてできる 似た単位のものを次々と描く 円錯画を描く モデルの円にそった円錯画が出来始めるという力では、

〈参考:書くことの発達について〉

【保育のねらい(書く)】年長になると文字を書けるようになるのか?
保育所で描く(書く)取り組みをする際の参考になればと思い、書きました。無理なく書くことや描くことを支援するには、個々の子どもの発達段階を知る必要があります。楽しく書く(描く)経験を積むことで、書く(描く)意欲にしていくことが重要です。

 

お絵描きが様々に出来るようになってきます。初めは横のなぐり書きでしたが、縦も交じってきます。2歳になりますと、大人の書いたものを真似ることが出来るようになります。先ほども書きましたが、模倣や真似るという力は書くことにおいても出来るようになります。大人のモデルが大きな影響を受けますので、いいモデルとなれるように準備しておきたいです。同じ大きさのものを次々に書く姿もあります。それらを保障したい時期です。

就学前頃には自分の名前をひらがなで書けるようになっていきますが、2歳の時期に十分に楽しく書く(描く)経験を積んでおきたいです。

 

次に2つの数を覚えて言えるという部分では、

『1,2 1,2』というような掛け声やリズムを取るための声掛けが有効になります。最初は1,2から始めるのがいいと思います。覚えて言えるということですので、数の概念を理解して足したり、引いたりはまだ難しいです。真似たり見比べたり同じように均等に配布が出来ることから、同じ量にするようなことは出来ることがあります。

数に興味が持てるようにする基礎を作りたいです。2つの数は同時に覚えられるということですので、まずは1と2の意味や概念を理解できるといいと思います。

 

最後に絵本の中の絵について尋ねられるのが嬉しい 友達や自分の写真がわかり始めるという力を保育の内容にしますと、

読み聞かせの合間や最後に絵を見ながら質問をしたり、感想を聞くのが楽しく出来ます。友達全員や先生の写真を用意して『誰?』と聞いたり『どこにいる?』とたずねたりすることが出来ます。写真で出席や欠席を示すことも出来ます。

絵本の取り組みが広がりますね! 写真がわかり始めますと、誰の所有かとか順番を示す手がかりにしたりすることも出来ます。

 

まとめ

いかがだったでしょうか☺

 

2次元的な理解が始まりますと、一つの要素でも様々な種類のものがあることがわかってきます。そういう広がりのある体験を積むことが出来るようになります!

 

自我の拡大とからめ、自分で選択し、自分で試して考えることが楽しい環境を設定出来ると、とても2歳児前半に合う保育の内容になると思います!

 

私のようなオールドタイプの保育士ではなく😓、皆さんの方が今の時代にも合った素敵な保育の内容を思いつくのではないでしょうか?

 

もし認知の発達の姿から面白そうな保育の内容を思いつきましたら、コメントで頂けますととても嬉しいです!

 

ここまで【保育のねらい(2歳児前半②)】2歳児前半の認知の発達から考える保育の内容とは?をお読みいただきまして、誠にありがとうございました☺

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