こんにちは☺
いつも子どものみかたブログをお読みいただきまして、ありがとうございます!!
今回は、連日ニュースで報道されています、不適切な保育について、あらためて考えてみたいと思います😓
保育士が不適切な保育をしてしまう、その背景とは何なのか、どうしたら無くしていけるのかを私なりに考えてみたいと思います!
とその前に、不適切な保育とは何でしょうか?! 早速確認をしておきましょう☺
不適切な保育とは?!
こども家庭庁が定義している、不適切な保育は、今年度5月のガイドラインで虐待が疑われるものとイコールとなりました。
〈保育所等における虐待等の防止及び発生時の対応等に関するガイドライン〉
それまではどうだったかというと、良くないと考えられる保育という、全国保育士会のチェックリストに基づくものとされていました。
『不適切』とは辞書ではふさわしくないこととあり、本来そういう意味だと思うのですが、、😓
人権擁護のためのチェックリストでは例えば、
登園時:朝、母親に抱かれて、なかなか離れられない子どもに「ずっと抱っこしてもらっていると恥ずかしいよ」と言葉をかける。
日中:子どもが、友だちをたたく等、良くないことをした際に、執拗に責めるような言葉がけをする。
とても具体的で、わかりやすく、細かな声掛けのセリフまで提示されています😓
『保育士』であっても、一から人権について教える必要があるようなチェックリストになっています😨
みんなが人権擁護の意味がわからないこと自体、この国の社会全体の問題だったり、闇だと思ったりしますが、、
保育士自身が人権侵害を受け続けているというのは、深刻な問題として最近の記事で書かせていただきましたが、、
【保育所の課題】保育士に休憩は無いのは当たり前?!保育士の人権問題とは?!
保育士の待遇から、保育士の労働環境と人権について、考えてみました。保育士は働きながら保育のスキルを上げていける環境にあるのか。
また、このセルフチェック自体は、平成29年(2017年)に作成されています。
今年度に不適切な保育の定義が変わるまで、およそ8年間ありますが、この間に一体何があったのでしょうか。
保育の質の低下が以前から言われていて、国では保育の質の向上に関する検討会も行われたり、保育士の逮捕という、衝撃的な事件も起きましたが、おそらくですが、このチェックリストではハードルが高すぎて、それ以前の問題が大きく、現状ではあまりにも不適切だらけになってしまうと考えたためではないでしょうか。
(昨年度行われました、保育所等における虐待等の不適切な保育への対応等に関する実態調査で、保育所への調査ではわかっているだけで、1万9千件以上もの不適切な保育が起きていることがわかりました。)
この8年間で、さらに保育の質が低下し、有効な対策を講じることが出来なかったため、不適切な保育の定義を厳密に
虐待に当たるものとすることで、
ハードルを下げざるを得なかったということなのかも?!
そう考えますと、
こども家庭庁は、保育の質の向上を諦めたのでしょうか?!
令和2年(2020年)の「不適切保育に関する対応について」事業報告書から、
不適切な保育の未然防止及び発生時の対応についての手引きまで作られていたのにも拘らず、
ワンオペ保育や振り返りが出来ない、保育の運営者の管理の問題など、
指摘された課題を改善することもなく、ここまできてしまったことが問題を大きくしてしまったと思われます😨
ここまでくると、正直保育政策の失政と言わざるを得ないように私は思うのですが、どうでしょう😨
そして、今回の不適切な保育の基準の変更やガイドラインについて、世間に周知徹底をしていないように思えるのは、私だけなのでしょうか。
それもなぜ不適切な保育の定義を変えたのか?!と聞かれると答えられず、失政を隠すためとも思えるのですが、、
なぜ不適切な保育をしてしまうのか
国は保育士離れが進み、長年保育の質の低下が問題になっているにもかかわらず、具体策を打ってこなかったというのがよくわかります😨
国が対策をしてこなかった結果、この10数年で何が起きたのかというと、、
保育士が離脱し、入れ替わりが激しくなり、一人頭の仕事量がさらに増えた
長時間のサービス残業や休憩が無いなど、忙しすぎる余裕のない保育環境が存続した
子どもが多すぎる、保護者対応などでストレスフルな労働環境は変わらず
次々にメンタル含め、体調を崩す保育士は救われないまま
人間関係はストレスを抱えている影響もあり、緊張感があり、余裕が無いまま
これらのような保育現場の状況が改善されることなく、むしろ当たり前になりました😓
児童虐待の原因
ここで、一般的に家庭で起きる児童虐待や不適切な子育てというのは、どのようなことが原因で起きるのかをあらためて考えてみると、
忙しすぎる(仕事や家事など)
何かしらのストレスを抱えている(経済的な問題や仕事、姑やパートナーとの関係性など)
健康面に不安がある
孤立している(相談相手やサポートがない)
養育能力が無い
などが考えられます。
それらは全て、今の保育現場の保育士にも当てはまることなのです!
子どもが多すぎて業務が忙しすぎる上に、子どもを怪我させちゃいけない、トラブルを起こしてはいけないと精神を張り詰めながら保育をしています。そして、日々追われるようにこなすだけの保育になり、勤務時間内にスキルを上げる余裕はありません。日々子どもを抱えることで腰痛になり、休憩も取れずトイレを我慢することで膀胱炎にもなり、人間関係や保育などに悩みを抱え、過去の不適切な保育の調査からも原因の一つとして指摘もされていますが、ワンオペが多く相談相手が居なくて孤独でもあります。さらに、将来の見通しが立たないような決して余裕があるとはいえない、経済状況もあります。
どうすれば不適切な保育を減らせるのか
これらの状況を考えますと、不適切な保育を減らすためには、
家庭での児童虐待の原因の解決方法と同じように考え、ワンオペ保育を解消し、長く健康で働ける環境にして相談出来る相手(中堅)が育つようする、相談する時間や振り返り時間の確保、心身や時間に余裕を持つため、仕事量の軽減をして、休憩時間の確保、残業時間の短縮と適切な残業代の支払いが必要ではないでしょうか。
それらが叶うことで、保育士の心身の健康が保て、人間関係にも余裕が生まれ、保育に還元することが出来る、土台が出来るようになると思います!
不適切な保育に関する調査結果にもありますが、実際に労務管理をする運営者の意識の向上も必要だと思います☺
子どもをおもちゃのように扱う保育士は
一方で、不適切の度を越した、子どもをおもちゃのように扱って虐待する保育士はどのように考えたら良いのでしょうか😨
それは、元々『保育士』にはふさわしくない方だったのでしょう。
ですので、
どこかで指摘されたり、場合によっては保育の仕事からは離れて頂く必要があります。
それは例えばどのような場面で可能でしょうか?
私なりに考えてみますと、、
(元々保育士に向いていない方は)保育士資格が取れないような、社会性や人格を試すような試験内容の導入
保育現場での採用の見送り 採用する側に社会性や人柄重視で採用する視点を持つ(現状は、最低基準を満たすため、やや問題がありそうな方でも採用せざるを得ない状況があります。また、保育を知らないので、どのような方が保育士に向いているのか、運営者や採用する側がわからないということもあります。)
問題のある保育を見かけたら、責任者や教育係が出来る中堅の保育士が指摘をして、修正させたり、適切な研修を受ける(現状は、保育や福祉を理解していない責任者や上司が居たり、指摘をして教えられる人材が居ない、研修を受ける余裕が無いなどがあります。)
場合によっては、保育をするにあたってふさわしくないと判断出来たら、保育の仕事から離れてもらう
問題のある保育士が、指摘も指導もされず、保育士としてそのまま働けてしまうという状態が根本的な問題なのです😨
もし、警察官や医師などの方が資格だけを持っていて、元々ふさわしくない方が現場で働けてしまったらと思うと、怖いですよね、、😓 まれに警察官や医師も事件を起こしますが、元々ふさわしくない人なのかもしれません。保育士はそれがそれほど珍しくないということです。
まとめ
いかがだったでしょうか😓
今回の記事は、
最近世間の皆さんの保育士のイメージがかなり悪くなったように感じていて、保育士の現状を理解してもらいたくて、私なりに考えて書いた記事になります。
少しでも世間の皆さんに伝えることが出来ましたら、とても嬉しいです🐹
一人一人の保育士の頑張りでは限界がありますし、その範囲はとっくに超えている!というのが私の感じているところです。
福祉は人とよく言われますが、こども家庭庁には、数字だけ数を合わせ、保護者への支援ばかり意識するのではなく、現役の保育士をもっと大切にして頂けたらと思います。
それが不適切な保育を減らし、子どもの福祉に叶う、唯一の道だと思っています。
最後まで【保育のニュース】保育士はなぜ不適切な保育をしてしまうのか?!をお読みいただきまして、誠にありがとうございました🙌
もし、ご意見ご感想などございましたら、コメントで頂けますと、今後のモチベーションになり、励みになります☺
〈保育所で不適切な保育を防ぐための困っている子どもの支援方法集 ここま〉
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