保育士のために

【保育のねらい(3歳後半~③)】3歳後半から4歳前半に運動の基礎ができる?!

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3歳後半 保育士のために

こんにちは☺

いつもブログをお読みいただきまして、誠にありがとうございます🙌

 

今回は、運動の発達、それも3歳後半から4歳前半です☺☺

 

前回は、3歳後半から4歳前半の認知の発達について書きました☺

【保育のねらい(3歳後半~②)】3歳後半から4歳前半に認知力の基礎ができる?!
3歳後半から4歳前半の認知力の基礎ができる発達から、保育の内容を考えてみました。

 

 

この時期になりますと、2次元可逆操作の確立があり、3つに配分出来たり、積み木をモデル通りに構成したり、4つの概念がわかるようになりました☺

 

それでは、運動の発達はどのようなものなのでしょうか?!

 

3歳の前半の運動能力では、目をつぶって前進後退ができたり、前転ができたりしました☺

【保育のねらい3歳前半③】3歳前半の運動の発達を活かした保育とは?!
3歳前半の運動機能の発達に対する保育の内容を考えました。

 

 

それでは、3歳後半になりますと、さらに成長発達して2次元可逆操作が確立すると、運動面でもどのような姿が見られるようになりますでしょうか?!

 

楽しみですね!

 

それでは、具体的に3歳後半から4歳前半の運動の発達の姿を確認いたしましょう!

 

運動の発達の姿

10の3歳後半から4歳前半の運動の発達の姿です☺

 

ケンケンが左右どちらの足でも5歩以上出来る。直線上の歩行も出来る。
うさぎ跳び、階段の交互昇降、片手上手投げ、でんでん虫の散歩、バレー踊り、スキー歩きなどができ始める。
ジャングルジムで上へ登り、斜めになった坂の上を高這いで登る
壁の所に倒立をする
水中の亀歩きが出来る
ブランコ、シーゾーブランコ、シーソーなど不安定な動体に乗ってこぎ、バランスを取り始める。
左右の手の交互開閉などができる。左右の手の把握における自己調整が出来る。
光や音への正の同期ができ始める。
左右の手の外転、内転が自由になる。
布や紐を使って、さまざまな役柄になって遊ぶ。

 

ケンケンが左右で出来るとか、壁を使って倒立が出来るとか、凄いですね!☺

 

シーソーブランコというのは、昔は公園によくありましたが、今は事故が起きやすいせいか、あちこちで撤去されていますね😓

 

公園では、危険な遊具が次々と撤去されていますが、子どもの運動の発達には、当然マイナスになっていると思われます😓

 

でも、事故は完全に0にすることは不可能なことなのかもしれませんので、3歳も後半になりますと、様々な運動機能が発達してきますので、個人的には思うところはありますが、難しい問題です😓
また、繰り返しになりますが、発達の個人差は常に注意が必要です!

 

それでは、これらの運動の発達から、どのような保育が可能なのか、考えてみたいと思います☺

 

保育の内容

まず最初の運動の発達の姿、

 

ケンケンが左右どちらの足でも5歩以上出来る。直線上の歩行も出来る。

 

という発達についてですが、考えられる保育の内容としましては、

ケンケンリレー:片足で跳んでリレーをします。左足と右足を交互に使ってみたり、距離や障害物を変えてみたりして、バランス感覚や協調性を養います。
直線上の歩行:子どもたちに直線上に並んで歩くように指示します。直線上に歩くことで、姿勢や歩幅、リズム感を身につけます。
ケンケン絵本:子どもたちにケンケンをする動物やキャラクターの絵本を読みます。例えば、「けんけん ぱっ」などがあります。絵本の中でケンケンをするシーンがあったら、一緒に真似してみます。絵本を通して、ケンケンの楽しさや意味を理解させます。

 

 

次に、

うさぎ跳び、階段の交互昇降、片手上手投げ、でんでん虫の散歩、バレー踊り、スキー歩きなどができ始める。

 

という発達についてですが、考えられる保育の内容としましては、

うさぎ跳び…子どもたちが両足をそろえて跳ぶ運動のことです。この運動は、子どもたちのバランス感覚や筋力、協調性などを育てる効果があります。例えば、なりきり遊びが好きなことを利用して、うさぎの耳やしっぽをつけた帽子やベルトを身に着けて跳んだり、うさぎの歌や音楽に合わせて跳んだり、友達と一緒に跳んだりします。うさぎ跳びは、子どもたちの発達にとって有益な運動ですが、過度にやりすぎると膝に負担がかかりますので注意が必要です。
階段の交互昇降…子どもが階段を片足ずつ上り下りすることを指します。この活動は、子どもの身体能力やバランス感覚を高めるだけでなく、自信や達成感も育みます。階段の交互昇降は、3歳頃から始められる発達と保育の内容ですが、子どもの個人差や環境によっては、もっと早くや遅くになることもあります。階段の交互昇降を経験するときは、安全に注意して、子どものペースに合わせてサポートしましょう。
片手上手投げ…子どもたちが片手でボールなどを投げる活動です。手と足、目と手など別々に動く機能をまとめてひとつにして動かす運動の協調性、自信などを育みます。空間を感じたり、創造力や双方向性からコミュニケーション力などを養ったりします。
でんでんむしの散歩…お腹をつけて手足を動かす運動です。でんでんむしに似ているからこの名前です 。この動きは、体や空間の感覚、筋力や柔軟性、協調運動や脳の連携などを育みます。
バレー踊り…バレーは立ち方1つでも、平行に足を広げたり、クロスさせて立ったり、片足を持って立ったりなど、バランス感覚や協調性を意識した運動が出来ます。柔軟性も必要ですので、体を痛めないように、無理なく楽しくすることが大切です。また、音楽に合わせて踊ることでリズム感やバランス感覚を養ったり、じっくりと体幹を鍛えたりと、体の面でも発達が期待できます。そして、友達と一緒に踊るダンスであれば、協調性や社交性を身に付けることができたり、地道に練習を積み重ねることで忍耐力も養われます。さらに、ダンスは先生を見て動きを“真似る”のが基本ですので、「見る力」や「聞く力」など観察力も鍛えられます。人間がダンスをすると、脳が活性化することが分かったそう。さらに、ステップを踏む動作を続けていくと、言語をつかさどる領域が活性化することも突き止められました。つまりダンスには、手や足など体全体を使って表現するコミュニケーション脳を活性化する働きがあると言えそうです。
スキー歩き…雪の上でスキー板を履いてポールを使って歩くことですが、真横に歩く運動です。スキー歩きは、平地や斜面で行うことができ、バランス感覚や筋力を鍛えることができます。保育では、スキー歩きを通して、子どもたちの身体能力や、協調性や創造性を育てることができます。

これらの運動ができ始めるという段階ですので、今後の運動の発達に繋がるように、無理なく楽しく体験するという意識が大切です☺

 

次に、

ジャングルジムで上へ登り、斜めになった坂の上を高這いで登る

 

という発達についてですが、考えられる保育の内容としましては、

ジャングルジムでは、手足の協調運動やバランス感覚を鍛えることができます。斜めになった坂では、重力に逆らって進むことで筋力や持久力を高めることができます。高這いでは、姿勢制御や柔軟性を向上させることができます。ベッドのマットレスで坂を作り、周りをマットで安全を確保した上で、高這いで下から登るというような遊びが出来ると楽しいです。この遊びは子どもたちにとって、身体的な成長だけでなく、自信や達成感も育むのに有効な遊びです。

 

次に、

壁の所に倒立をする

 

という発達についてですが、考えられる保育の内容としましては、

倒立に挑戦することは、子どもたちが自分の体のバランスや力を試す、楽しい体験になります。壁に手をついて足を上げると、まるで逆さまになったような感覚が味わえます。この遊びは、子どもたちの運動能力や自信を高めるだけでなく、空間認識や重力を感じたり、逆さに見える景色などにも触れることができます。無理なく、支えながら、楽しく体験出来るように支援しましょう。

次に、

水中の亀歩きが出来る

 

という発達についてですが、考えられる保育の内容としましては、

プールや海で楽しめる活動です。水中の亀歩きとは、水の中で手足を動かして前に進むことです。3歳後半の子どもは、水の抵抗を感じながらも、自分の体をコントロールする能力が高まってきます。水中の亀歩きは、その能力を活かしてバランス感覚や筋力を鍛えることができます。水中の亀歩きをするときは、おぼれたり水を飲んだりしないように、顔が水につからないように注意してください。水深が浅くて安全な場所で行ってください。

 

 

次に、

ブランコ、シーゾーブランコ、シーソーなど不安定な動体に乗ってこぎ、バランスを取り始める。

 

という発達についてですが、考えられる保育の内容としましては、

ブランコやシーソーなどの不安定な動体に乗るとき、子どもたちは自分の体を動かしてバランスをとることを学びます。これは3歳半ごろに見られる発達のひとつです。不安定な動体に乗ることは、子どもたちにとって楽しいだけでなく、運動能力や空間認識能力を高める効果もあります。ただ、シーゾーブランコなどは、公園から撤去されていることが多く、体験が難しくなっています。様々な運動をする場合、必ず大なり小なりの危険は伴います。運動の体験自体が出来ないことで、身体性が発達せず、健康を損なうことも考えられます。また、身体性の発達は、社会性や認知力ともお互いに関係しあっていますので、どのような運動にも危険はつきものですが、保育者としましては、個々の子どもの力を見極めたうえで、出来るだけ安全に様々な運動を体験出来るようにする必要があると思います。

 

次に、

左右の手の交互開閉などができる。左右の手の把握における自己調整が出来る。

 

という発達についてですが、考えられる保育の内容としましては、

子どもは生まれたときから、自分の手を見たり、動かしたりすることに興味があります。最初は手を握りしめたり、開いたりすることが難しいですが、だんだんとコントロールできるようになります。左右の手の交互開閉は、子どもの発達にとって重要なスキルです。なぜなら、このスキルは手の協調性や目と手の連携を高めるからです。また、このスキルがあると、例えば、グーパー、グーパーと手を開閉したり、ピースサインをしたり、手遊びや指人形でお話ししたりすることができます。これらの遊びは、子どもの楽しみだけでなく、感覚や言語の発達にも寄与します。左右の手の交互開閉は、子どもが自分の身体や周囲の世界と関わるための基礎的な能力です。
子どもは、左右の手で物を掴んだり、動かしたりすることができますが、はじめはそれぞれの手の役割を自分で調整することは難しいです。左右の手の把握における自己調整が出来るという発達は、子どもの成長にとって重要です。なぜなら、この発達によって、子どもは自分の身体や動きを制御できるようになり、さまざまな遊びや学習に挑戦できるようになるからです。例えば、左右の手でボールを投げたり、キャッチしたりする遊びは、左右の手が協力して動く必要があります。このように、左右の手が異なる役割を担って動くことを「協応」と呼びます。協応は、自己調整の一種です。子どもが協応を身につけることで、ボール遊び以外にも、絵を描いたり、見本通り楽器を演奏したり、文字を書いたりすることもできるようになっていきます。さらに、自己調整が出来ることで、子どもは自分の行動や感情をコントロールできるようになり、自信や自尊感情も高まります。

 

 

次に、

光や音への正の同期ができ始める。

 

という発達についてですが、考えられる保育の内容としましては、

3歳後半の子どもたちには、光や音の合図に合わせて動作をする、音楽遊びやリズム遊びがおすすめです。音楽と楽しくふれあうことで、音楽能力や基礎能力を育みます。音や光に合わせて、歌ったり、手拍子をしたり、楽しく楽器を鳴らしたりします。そのときに、先生や友達から光や音の合図を受けて、動きを変えたり、止めたりします。これは、子どもたちの集中力や観察力、想像力などを高める効果があります。また、自分の体や感情を表現することで、自信やコミュニケーション能力も育ちます。音楽には、子どもたちが好きな曲やテーマを使うことが大切です。例えば、「あいうえお」や「かず」などの知的好奇心や「どうぶつ」や「くるま」などの興味のあるものを題材にしたりします。そうすることで、子どもたちは楽しく音楽に触れることができます。3歳後半の子どもたちは、光や音の合図に合わせて動作ができるようになってきます。それは、彼らの自己調整の発達の証拠です。音楽を使った遊びは、その発達をさらに促進する保育の内容としてぴったりです。

 

 

次に、

左右の手の外転、内転が自由になる。

 

という発達についてですが、考えられる保育の内容としましては、

3歳後半の子どもたちは、左右の手の外転、内転が自由になります。これは、手首の関節が発達して、手のひらや指を自在に動かせるようになることを意味します。この能力は、細かい作業や創造的な遊びに役立ちます。保育では、この能力を伸ばすために、さまざまな素材や道具を使って、手指の感覚や動きを刺激する活動を行います。例えば、粘土や砂、水などを触ったり、はさみや絵筆などを使ったりします。他にも、ビーズやボタンなどをつなげたり、折り紙や切り紙で作品を作ったり、パズルやブロックで組み立てたりすることもあります。これらの活動は、子どもたちの手指の発達だけでなく、表現力や創造力も育みます。

 

最後に、

布や紐を使って、さまざまな役柄になって遊ぶ。

 

という発達についてですが、考えられる保育の内容としましては、

3歳後半の子どもたちは、布や紐を使って自分の想像力を発揮します。布や紐は、子どもたちにとってさまざまな役柄になりきる道具になります。たとえば、布をマントにしてヒーローや魔法使いになったり、紐をヘビやロープに見立てて冒険したりします。また、衣装をたくさん用意して、自由になりきり遊びが出来るようにするのも、発達に添った、子どもの意欲を引き出す遊びです。ビニール袋や段ボールなどで衣装を作ったり、ビーズや紐、モールなどで、アクセサリーを作ることで、さらに自己実現や自信を育み、楽しく展開することが出来ます。このような遊びは、子どもたちの発達にとって大切な役割を果たします。遊びの中で、子どもたちは自分の感情や考えを表現したり、他の子どもと協力したり、物事の見方や解決方法を学んだりします。保育者としては、子どもたちの遊びに寄り添い、必要なときにサポートや質問をすることで、子どもたちの遊びを豊かにすることができます。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?!☺

 

3歳後半になりますと、運動の面でも様々な成長発達が見られるようになりますね!!

 

複雑な動きのある運動や倒立なんかも出来るようになりますが、私が一番大きな発達と感じるのは、合図を見て自己調整が出来るようになることです☺ これは、指示の理解や気持ちのコントロール、社会性にもつながる発達の姿です☺

 

手遊びやダンスなど、見本や合図を聞いたり見たりしながら、動作を真似ることが出来やすくなるということになります☺

 

そう考えますと、運動の発達は、単に運動面だけではなく、認知力や社会性、情緒の成長発達にも大きく関わっているということなんですね☺

 

 

保育者としましては、3歳後半から4歳前半に、複雑な運動が出来るようになる発達の力に応じた、様々な運動の体験を用意したいですね☺

 

ここまで、【保育のねらい(3歳後半~③)】3歳後半から4歳前半に運動の基礎ができる?!をお読みいただきまして、誠にありがとうございました!

もしご意見ご感想などございましたら、コメントで頂けますと、とても嬉しいです☺

 

 

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