保育士のために

【保育の目標は自立だけではない!】幸せへの多様な道筋

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寛容性 保育士のために

こんにちは☺

いつも子どものみかたブログをお読みいただき、誠にありがとうございます!!

 

この国の教育政策は、一つの価値を特に大切にしています。

 

それは、「生きる力!」-つまり、個々が自立して生きていくことです。

 

自立とは、他人に頼らず独り立ちすることを指します。他からの支配や助けを受けずに、自らの存在を確立することです。

自立といえば、自己のスキルを磨き、自ら収入を得、自分の生活を維持することを思い浮かべるでしょう。

しかし、この方針が本当に人々の幸福につながるのか、疑問を感じることもあります。

そこで、この方針の真の意味や効果について、より深く探求してみたいと思います。

この国の幸福度

世界幸福度ランキングを見てみると、我が国の順位はかなり意外な結果でした。

 

2022年の結果では、日本は54位という位置につけています。

 

驚きですよね?!日本より上位に位置する国々には、経済的に苦しい状況や治安の悪さなど、様々な問題があるのに、なぜ日本が下位になってしまうのでしょうか?

 

これは、お金を持っていて長生きできても、必ずしも幸せとは限らないことを示しています。

同時に、経済的に不安定でも長寿できなくても、幸せであることができる、ということも示唆しています。

つまり、幸福は単に経済的な豊かさや長寿だけではなく、他の要因も重要であることが浮き彫りになっています。

幸福度を示す基準

世界幸福度ランキングの決定には、個人の心の声社会の構造が交錯します。

 

まず、個々の人々が0から10までの尺度で、自身の幸福度を独自の視点から評価します。

 

そこには、

経済的な豊かさ
社会的なサポートの充実度
健康的な生活の期待
自由な選択の幅
他者への思いやりや社会への信頼

 

など、多彩な要素が絡み合います。

 

そして、これらの要素が組み合わさって、世界幸福度ランキングは形成されています。

 

幸福度が低い原因

日本は経済的にも豊かで、社会的な支援も充実し、健康寿命も長いとされています。

 

しかし、その一方で、幸福度がそれに見合わないように感じることがありますね。

 

一体、何が原因なのでしょうか?

 

調査から明らかになったのは、他者への寛容さや国への信頼度の低さが影響しているということです。

 

これでは気になりますよね。

 

では、何が必要なのでしょうか?

それについて、一緒に考えてみましょう。

 

幸福度を上げるためには

結果を見ても、人々の幸福度を向上させるには、お金持ちになることや長生きすることというような要素はそれほど重要ではなく、むしろ、

 

他者への寛容さ、つまり、充実した人間関係が鍵を握っていることが明らかです。

 

お互いを認め合い、許し合い、そして時には支え合う関係性があることが、真の幸福への道を開きます。

これは、お金や物質的な成功よりも、心の豊かさや人との絆が、本当の幸福感をもたらすことを示しています。

 

幸福度を上げるための保育

他者への寛容さが幸福につながることが明らかになった以上、それが幼児期の保育にも大いに関わってくることは言うまでもありません。

 

現代の保育では、協調性や集団での活動、個々の自立のためのスキルの発展が重視されていますが、その根幹には他者への理解と受容が欠かせません。

 

他者を受け入れることは、異なる見解や背景を尊重し、欠点や弱点を理解することを意味します。また、お互いが持つ欠点をサポートし合うことが、成長と発達に不可欠です。

 

保育の中で、仲間意識や協働の大切さは誰もが理解していますが、その土壌となるのは、子どもたちが自分を肯定し、他者からの認められる環境にあることです。

 

ですので、保育においては、個々の子どもたちが自己肯定感を高め、他者とより良い関係を築くことが焦点となります。それが、より幸福な社会を築くための重要な一歩となるのではないでしょうか。

 

形だけの協働や仲間意識は、、

協働とは、同じ目標を持ち、対等な立場で共に働くことを指します。

 

この「対等な立場」という点が重要ですね。つまり、力関係がなく、皆が自分の持っている力を発揮して支え合う関係性ということです。

 

さらに、幸福度において自由な選択が重要であることを考えると、子どもたちが自ら選択し、参加する意志を持つことが不可欠です。大人から与えられた形式的な協働や仲間意識だけでは、本当の幸福にはつながらないと考えられます。

 

ですから、保育の目的を本当の仲間意識を培い、自発的な協働が可能となるよう育むことに置くことで、人々の幸福に繋がるのではないかと考えられます。

 

国への信頼の低さ

国への信頼の低さについて考えると、最初に「自立して生きていくこと!」を求める姿勢に問題があるんじゃないかな、と感じます。

 

そうした発言は、通常、力のある人が同じく力のある人に向けて行うものですよね。最初は誰だって不安で、一人でやっていけるという自信がないものです。

 

だからこそ、国としてまず最初に伝えてほしいのは、「最後には助けてやるよ!」という言葉だと思うんです。そのような言葉があると、自立を目指すことに対して安心感を得られますし、自分の人生を自由に選ぶ余地も広がるでしょう。

 

最初から自立を求められる状況だと、つい安全な選択をしてしまいがちですし、結局何が大事なのか見失ってしまうこともあります。

 

ですから、

順序が逆だと感じるのです!

 

自立する前に、助け合えるという約束があることで、本当の意味での自立が実現するのではないかと思います。

 

〈参考:『手伝って!』と言えるようになる前の大切なステップとは?!〉

【保育のねらい(基本的信頼)】『手伝って!』と言えるようになる前に必要なこととは?
自ら人を頼ることが出来るための条件について考えてみました。保育を長年していて、人を頼るって一口にいっても、意外と難しいんじゃないかっていうのがあり、それはなぜなのか、何が必要なのかを考えました。

 

まとめ

自立を目指すことは重要ですが、すべての人にとって同じ目標として押し付けることが適切かどうかは疑問です。

 

「自立を目指す!」という目標は、元々潜在能力として生きる力のある人が、同じような立場の人に向けて語る言葉だと思います。

 

しかし、

すべての人が元々同じように生きる力を持っているわけではありません。

 

また、人への寛容性の低さも指摘されていますが、それは自分自身が寛容性の元に育っていないことが原因として考えられるのかもしれません。

 

この負の連鎖を断ち切るためには、個々の人が自分自身の寛容性を高め、他者との関係を尊重することが必要です。

 

保育や教育の目標として、自立だけでなく、寛容性や他者との協働も重視することで、より幸福な社会を築く一助になるのではないでしょうか。

 


 

最後まで【保育の目標は自立だけではない!】幸せへの多様な道筋を読んでいただき、ありがとうございました。今後とも、意見やコメントをお待ちしております。

 

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