こんにちは☺
いつも子どものみかたブログをお読みいただき、ありがとうございます!!
保育において、ちょっと先々に進み過ぎているかも?!と私が感じているのが、
『社会性』です。
生まれて間もなく複数の子どもと過ごし、3歳で20人!と過ごすことになっている影響はないのかなって。
〈参考:発達より急ぐ保育は有効なのか〉
【保育のねらい(早期教育)】子どもの発達よりも急いだ保育は有効なのか?!
子どもの自然な成長発達よりも急ぐ保育って有効なのかを考えました。
まずそもそも『社会性』とは何なのか、、
集団を作って生活しようとする人間の根本的性質
と辞書にあります。
簡単にいうと、人として集団生活を営むための力ということになりますでしょうか。
私は、この幼児期の社会性の発達を保育所では、
自然な発達よりも急がせてしまってはいないか?!
という疑いを持っています😓
では、乳児から5歳児までの社会性(人間関係)の発達の道筋を確認したいと思います!
告知
〈はじめまして。 子どもの発達と保育と生きる力です!!このアカウントの目的は、4つあります。
・見るだけで、子どもの発達や保育の理解が深まる動画です。
・発達を理解することで、不適切な保育を防ぎ、子ども主体の保育が可能になります。
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子どもの発達と保育と生きる力
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0-1歳児の社会性
乳児は生まれてすぐ、母親との関係性が始まります。
厳密には胎内からですが、生まれてからは母親との関係性が社会性のスタートになります☺
母親が信頼出来る特定の他者という存在になります。
〈保育所保育指針乳児保育参照〉
保育所の子どもは身近にいる大人、つまり特定の保育士等による受容的・応答的な関わりを通して、相手との間に愛着関係を築きます。
特定の保育士との信頼を拠りどころとして、人に対する基本的信頼感のベースを作っていきます。
安心できる安定した関係や環境の下で、自分の気持ちを相手に伝えていもいいという安心感が持て、伝えよう表現しようとする意欲が生まれます。
歩き始める、手を使い、言葉を話すようになることにより、身近な人や身の回りの物に自発的に働きかけていくようになります。
少しずつ場面の切り替え、気持ちの立ち直りが出来始めます。自分の名前を使うようにもなっていきます。
こうした育ちの姿は、
生涯にわたって重要な、人の中で生きていくための社会性の基礎になります。
身近な大人は、受容的応答的に関わり、表情や発声、体の動きによる発信を見逃さずに、出来る限り即時的に関わることが大切です。
社会性の基礎を築くために1対1のような、特定の保育士による関わりが大切な時期だと考えられます☺
〈1歳後半の社会性など〉
【保育のねらい(1歳児)】1歳児後半の発達の特徴から考える保育のねらいとは?
1歳後半の発達の特徴から保育のねらいを考えました。
2歳児の社会性
2018年度に改定されました保育所保育指針は、なぜか1歳以上3歳未満児と年齢による区分がざっくりになりましたので、2009年版を参照いたします☺
〈保育所保育指針2009版参照〉
言葉が明瞭になり、語彙いも著しく増加し、自分の意思や欲求を言葉で表出できるようになっていきます。
行動範囲が広がり探索活動が盛んになる中、自我の育ちの表れとして、強く自己主張する姿が見られます。
繰り返し模倣し、物事の間の共通性を見いだすことができる(概念の形成の始まり)ようになるとともに、※象徴機能(現実にない物を他のものに置き換えて表現する)の発達により、大人と一緒に単純で簡単なごっこ遊びを楽しむようになります。
相手や対象の模倣やまねっこをする経験を多く積むことで、運動機能が発達したり、物事の理解が深まっていきます。
※象徴機能が育っているのかを身近なものを使って簡単に確認する手段としましては、カラーボールなどを果物や野菜などに見立てられるかでわかることがあります。
子どもの自我の育ちを見守り、その気持ちを受け止めるとともに、保育士等が仲介することで、友達の気持ちや友達との関わり方を伝えていく必要があります。
この頃は、物や場所を独占しようとする姿がありますし、特定の大人など、他者との繋がりを自ら持とうとする姿があります。
自分でしたい!などと、認めてほしい気持ちが高まってきます。
イヤイヤ期と言われる2歳児ですが、まだまだ特定の大人の支えが必要な場面が多く、大人を信頼しながら成長発達する姿があちこちでみられます。
〈2歳前半の社会性まとめ〉
【保育のねらい(2歳児前半④)】2歳児前半の社会性の発達から考える保育の内容
2歳児前半の社会性の発達から、保育の内容を考えてみます。
3歳児の社会性
3歳児になりますと、保育所では急に大人数の集団生活を強いられます(最低基準では子ども20人に対して保育士1人)。
そこで、否応なしに無理な社会性を要求される環境になってしまう可能性が高くなるのですが、それでも保育士自身は冷静に子どもの発達を見極めて、無理をさせないように保育する必要があると思っています。
〈保育所保育指針2009版参照〉
話し言葉の基礎ができて、盛んに質問するなど知的興味や関心が高まります。
自我がよりはっきりしてくるとともに、友達との関わりが多くなりますが、実際には、同じ場所で同じような遊びをそれぞれが楽しんでいる平行遊びであることが多いです。
大人の行動や日常生活において経験したことをごっこ遊びに取り入れたり、象徴機能や観察力を発揮して、遊びの内容に発展性が見られるようになります。
ごっこ遊びが上手に出来るようになってきますが、友達との関係でいいますと、場所は共有したい思いはありますが、関心はそれほどでもなく、個人差はありますが、積極的に関わろうとするとか協調しようとする姿はまだあまり見られません。
また、遊びにおいては初めて出来るようになることが多く、挑戦したい気持ちが出てきます。
ですので、興味が持てるようにして、様々な遊びを経験すること自体がとても大切な時期で、保育士の役割りが非常に重要です。
自我はハッキリしてきますが、まだ物事や自分の気持ちにそれほど強い執着はないことが多く、一度情緒が崩れても、身近な大人が意識をそらしたり、なだめたり励ましたりすることで、切り替わることが多い時期です。
貸し借りや順番の理解は進みますが、まだ気持ちの調整は難しいことが多いので、無理は禁物です。
ですので、次への発達に繋げるためにも、体験や経験が十分に積めるように、おもちゃは余裕のある数を用意したり、友達とぶつからないように、選択肢を多めにしておくことも大切になります。
2歳児よりもさらに模倣が上手に出来る時期ですので、友達や大人を参考にしたり真似たりできるような、少人数のグループで保育できるのが理想だと考えられます。
〈3歳前半の社会性まとめ〉
【保育のねらい(3歳前半④)】3歳前半の社会性の発達から考えられる保育の内容とは?!
3歳前半の社会性の発達から、保育の内容を考えてみました。
4歳児の社会性
4歳になりますと、自然など身近な環境に積極的に関わり、様々な物の特性を知り、それらとの関わり方や遊び方を身に着けていきます。
〈保育所保育指針2009版参照〉
想像力が豊かになり、目的を持って行動し、つくったり、かいたり、試したりするようになりますが、自分の行動やその結果を予測して不安になるなどの葛藤も経験します。
仲間とのつながりが強くなる中で、けんかも増えてきます。その一方で、決まりの大切さに気付き、守ろうとするようになっていきます。感情が豊かになり、身近な人の気持ちを察し、少しずつ自分の気持ちを抑えられたり、我慢ができるようになっていきます。
3歳までに様々な経験を積んだことを踏まえて、違いや差に気付き、自分は特にこれが好き!これが嫌い!という感情が出てきます。
それがこれまで何となく大人に従っていたのが、譲れなくなる姿にもなることがあります。
主体性が大きく発達する時期とも言える、幼児期の中でもとても重要な時期です。同時に、一通りの経験を積んでいることから、思い通りにいかないことがあっても、でも仕方がないという、調整する気持ちも出てきます。
4歳児になりますと、共通の興味から仲間意識が出てきますし、社会性も伸びる時期でもありますが、まだ一方的であったり、互いの想いがぶつかることもあるなど、不完全なことも多く、社会性においては過渡期ともいえる時期です。
自我が拡大し、独自の意思も出てくる時期でもあり、拒否などネガティブなことも含めて、自己主張が出来る保障をすることと、協調するバランスがとても大切な時期でもあります。
ですので、社会性においてはすぐに完璧に出来る時期と考えず、
5歳児に向けてベースが少しずつ築かれる時期と考えることが重要です。
この時期に、急いで無理に社会性を身につけてしまいますと、自己主張が難しくなり、自分らしい人生が送れなくなってしまう可能性があります。
〈4歳後半の社会性まとめ〉
【保育のねらい(4歳後半④)】年中児はなぜわがままに見える?!4歳後半の社会性編
4歳後半の子どもの社会性について、まとめました。一見すると、わがままにも見えるような姿がありますが、その背景は何なのでしょうか?1
5歳児の社会性
保育所では、社会性をねらいにする保育の総仕上げに入ってきます☺
社会性の発達にとってはとても大事な時期ですので、いわゆる幼児教育に脅かされないことを願うばかりです😓
〈保育所保育指針2009版参照〉
仲間とともに活発に遊び、言葉により共通のイメージを持って遊んだり、目的に向かって集団で行動することが増えます。
さらに、遊びを発展させ、楽しむために、自分たちで決まりを作ったりします。また、自分なりに考えて判断したり、批判する力が生まれ、けんかを自分たちで解決しようとするなど、お互いに相手を許したり、異なる思いや考えを認めたりといった社会生活に必要な基本的な力を身に付けてきます。
他人の役に立つことを嬉うれしく感じたりして、仲間の中の一人としての自覚が生まれます。
5歳になりますと、協働が可能になりますので、上下関係ではなく、それぞれ得意な役割で同じ目的に向かって行動出来るようになります。協働をする中で、助け合ったり協力することで、達成感や自信、人への信頼が持てると、人の中で生きていく、社会性に繋がります☺
6歳~
就学前の6歳児の社会性については、、
〈保育所保育指針2009版参照〉
これまでの体験から、自信や、予想や見通しを立てる力が育ち、心身ともに力があふれ、意欲が旺おう盛になります。
仲間の意思を大切にしようとし、役割の分担が生まれるような協同遊びやごっこ遊びを行い、満足するまで取り組もうとします。
様々な知識や経験を生かし、創意工夫を重ね、遊びを発展させます。思考力や認識力も高まり、自然事象や社会事象、文字などへの興味や関心も深まっていきます。
身近な大人に甘え、気持ちを休めることもあるが、様々な経験を通して自立心が一層高まっていきます。
6歳になりますと、とても頼もしく感じることが多いですね!!
私の6歳児の社会性のイメージは、大型ブランコにみんなで乗って、喧嘩をしないで、自分から順番を守り、場所を譲り合って、一緒に楽しめるイメージです☺
これまでブランコ自体怖がっていた子どもも、場所取りでいつも喧嘩をしていた子どもも、順番が待てずに怒っていた子どもも、6歳になると一緒に笑って意欲満々に楽しむことが出来るようになるイメージです☆
そんな姿を見ると、とても頼もしく感じて、凄いね!って、ゴールしたね!って、感動します☺
学校に行っても、このまま、、ね!って祈るばかりです😓
〈6歳児の社会性の発達など〉
【保育のねらい(6歳児)】就学前6歳児の発達の特徴とは?(3/3段階目)
6歳児の保育のねらいを発達の視点から考えてみました。就学前に少しでも保育で出来ることの参考になればと思っています。
まとめ
私の言葉だけでは、ちょっと物足りなかったり、誤りがあってはいけないので、保育所保育指針の人間関係や2009年版子どもの発達を参考に書かせていただきました☺
ですので、ちょっと長々と結局はわかりづらくなったかもしれません。申し訳ございません😓
0-6歳の社会性に絞って書かせていただくことで、集団で生活をせざるを得ない、保育所の子どもたちにも、子どもの成長発達に添っての保育が出来たらという想いで書かせていただきました☺
〈補足〉
発達の道筋に添って保育をしていても、社会性に難しさがある子どもがいます。その場合は発達に凸凹がある可能性があり、また違った支援が必要な場合がありますので、注意が必要です。
【保育のねらい(発達凸凹)】子どもの定型的な発達と発達凸凹の違いとは?
新人保育士の方のために、子どもの定型的な発達と発達凸凹の違いについて簡単に書きました。
告知
〈「ここま」は、困っている子どもたちを支援するための保育投稿サイトです。わからなかったり、参加出来なかったりして困っている子どもが放置され、それが引きこもりや非行に繋がることがあります。保育者の皆さんの実践や成功体験を共有し、困っている子どもたちの成長を支援します。共に、困っている子どもの未来を育てましょう。〉
子どもの支援方法 | ここま(子どもが困らない世界)
子どもが困らない世界を広げるためのサイトここまです! 子どもの支援方法を集めています! 子どもの支援者一人一人の手が頼りです!! 子どもがより活き活きとした子ども時代を過ごせるために。
ここまで【保育のねらい(社会性)】乳幼児期に重要な社会性(人間関係)の発達とは?、をお読みいただき、誠にありがとうございました☺
ご意見ご感想などございましたら、コメントから頂けますと、とても嬉しいです。
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