子どもは未来

【保育のねらい(意欲)】今の高校生はなぜ考えることを放棄したり刹那的になるのか?

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高校生の今 子どもは未来

こんにちは☺

いつも子どものみかたブログをお読みいただき、誠にありがとうございます!!

 

ふと、今の高校生の様子ってどんなだろう、、と少しだけ調べてみたら、、

高校生の現状

文科省のHPの高校生の子どもの発達のところで、

 

青年中期(高等学校)

○ 現在、我が国では、この時期が、こうした大人社会の直前の準備時期であるにもかかわらず、自らの将来を真剣に考えることを放棄したり、目の前の楽しさだけを追い求める刹那主義的な傾向の若者が増加している。さらには、特定の仲間の集団の中では濃密な人間関係を持つが、集団の外の人に対しては無関心となり、さらには、社会や公共に対する意識・関心の低下といった指摘がある。

 

とあって、重視すべき課題として、

 

  • 人間としての在り方生き方を踏まえ、自らの個性・適性を伸ばしつつ、生き方について考え、主体的な選択と進路の決定
  • 他者の善意や支えへの感謝の気持ちとそれにこたえること
  • 社会の一員としての自覚を持った行動

などと書かれていました。

 

後半若干、上から目線だなあと思いましたが、、😓

 

最初の評価に対するねらいは、今の学校のクラス編成や校則、教育内容などの環境では、とても難しいのではないでしょうか。

 

そして現状の保育所で出来そうかな?と振り返ってみると、

 

それもまたなかなか難しいのではないでしょうか。

 

以前のブログでも書かせていただきましたが、

幼児期は社会性や情緒の成長の基礎になるはずですので、

【子どもの福祉】なかなか理解してもらいにくい、長い目で見た幼児期の重要性とは?
幼児期の子どもをもっと大切にしてほしい!という思いから書きました。発達の基礎の時期というのはよく言われることですが、社会的リスクとコストについて考えてもとても重要な時期だと思います。

 

考えることを放棄する、刹那的であるということは、

 

そうならないためには何が必要だったのでしょうか?!

 

一言で言うと、今の高校生は希望が持てない!ということなのかもしれません。

 

希望の意味をあらためて調べてみると笑

 

あることの実現をのぞみ願うこと。また、その願い。
将来に対する期待。また、明るい見通し。

 

簡単に言うと、将来へのポジティブな予測を持つということになりますでしょうか。

 

それは自分なりに頑張ったら叶う、自分が望んだら周囲が応えてくれるというような経験の積み重ねから、内面に形成されていくものなのかもしれません。

 

 

保育所の現状

それを今の保育所で叶えようとしたら、どうなるでしょうか?

 

国の定める、保育士配置最低基準を確認いたしますと、

 

1,2歳児 6人に1人
3歳児   20人に1人
4歳児以上   30人に1人

 

となっています。

 

京都市など、独自に自治体基準が設けられている地域もありますが、

 

この配置基準だけを見ても、保育所でそれぞれの子どもに希望を定着させるのはとても難しいと思われます

 

個々の子どもの主体性が大事にされ、頑張れば叶う!とか、期待すれば応えてくれる!という経験を積み重ねることは、とても難しいように思います。

 

家庭の現状

また、一方家庭ではどうかというと、

「令和の子育て世代のお金事情」を大調査!世帯年収は500万円台が最多、持ち家率は63%!貯蓄額は2極化傾向で、投資に興味ありと60%が回答
株式会社小学館のプレスリリース(2022年1月26日 11時00分)「令和の子育て世代のお金事情」を大調査!世帯年収は500万円台が最多、持ち家率は63%!貯蓄額は2極化傾向で、投資に興味ありと60%が回答

 

子育て世帯の22,2パーセントが年収400万円以下となっています。

そして400万円から500万円が14,6パーセントとなっています。

 

4割弱の世帯が500万円以下で過ごしていて、共働き率は60パーセントを超えています。

300万円以下が11,1パーセントいらっしゃることも見逃せないと思います。

 

夫婦がともに必死で働いて、このくらいの収入の割合が多いことになります。

 

生活することに精一杯な環境の子どもたちは、はたして将来に希望を持てるのでしょうか?

 

また、生活することに必死で、両親が子どもに向き合える時間も気持ちの余裕も持ちにくいと思われます。

 

子どもは大人の都合の合間に育てられるのではなく、もっと優先的に大事にされ、養育されないと、後回しでは希望は持てないのではないでしょうか。

 

家庭でも頑張れば叶う!とか期待すれば応えてくれる!という経験を積み重ねることが、難しいのではないかと思ってしまいます😓

 

そのような学校や保育所、家庭環境で育った子どもたちに、

自分は大切にされた、守られたというような実感が持て、人生は希望に満ちていると感じることが出来るでしょうか?!

 

高校生の気持ち

現状の子どもが育つ環境をみると、高校生が考えることを放棄したり、刹那的になるのはわからないでもないと思います。

 

私自身を振り返ってみても、社会に出る不安を実感してくる不安定さもあると思いますが。。

 

それにこれまでの経済成長に頼った、幸福の追求という考え方は実現が難しく、それに代わる新しい価値観を大人が提示してこれなかったことも、影響していると考えられます。

 

そういう社会状況って、今は簡単に情報も入ってくるでしょうし、感じやすいのかも?!

 

私自身の反省点として、これまで高校生が希望を持てるようなねらいを保育で意識してこなかったと感じました。 長い目でみた、大人になってから、自分らしく生きていけるように!というのは意識してきたつもりなのですが、高校生の現状を踏まえたねらいというのは持っていませんでした😨

 

あと最後に、仲間内で固まり、それ以外に関心や意識が向かないとも書かれていますが、私は1人でも仲間が居るということが生きていく上でとても大切だと思っていて、自分の好きなことや興味のあることで簡単に繋がれるようになったことはとてもいい時代だと思っています。

 

それだけ、生きがいを誰かと共有する機会が、昔よりも増えたということなのかもしれません。

 

興味が広がらないというのであれば、幼児期や学童期に大人が提示して、子どもたちに目から鱗を何度も落としてもらうことが大切なのかもしれません

そんなねらいも保育所や学校にはさらに求められているのかもしれませんね☺

 

【保育のねらい(自分らしさ)】将来自分らしくいられるための保育とは?
自分らしくストレスのない、理想の生き方をするために必要な保育を考えました。

 

 

 

最後まで【保育のねらい(意欲)】今の高校生はなぜ考えることを放棄したり刹那的になるのか?、をお読みいただきまして誠にありがとうございました☺

ご意見ご感想などございましたら、コメントから頂けますと、とても嬉しいです!

 

〈子どもが幸せになれる保育所を探してみると?!〉

【子どもの福祉】子どもを将来幸せにする保育所(幼稚園)はある?!
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