こんにちは!
以前の国連機関での調査で、、
この国の幸せを遠ざけている問題点としまして、
人への寛容性の無さがあげられました。
〈参考:日本はなぜ幸福度が低いのか? キーワードは「寛容さ」〉
国を信頼出来ないことも問題とのことですが、
それと相関性がありそうですが、ここでは横に置いておくとしまして、
人への寛容性って、どこからやってくるのか、考えてみたいと思います!
人への寛容性を身に着けるために
人は幼児期に人格の基礎が築かれるといわれますが、人への寛容性を身に着けるためには、
〈参考:なかなか理解してもらいにくい、長い目で見た幼児期の重要性とは?〉
というねらいの保育をするということになりますでしょうか。
そもそも相手を尊重するってどういうことなんでしょうか?
尊重とは、、
とあります。
ということは、
例えば、
私のブログに繰り返し出てきますが汗、
3歳児の保育士配置基準は、
この体制で、個々の子どもの意思を大切にし、尊重出来ますでしょうか?
おそらく、今の保育は子どものグループの人数が多すぎる上に、保育士によるサポートが少ないので、
などが優先され、それが保育のねらいの中心にならざるを得ないと思われます。
子ども同士のトラブルも、早く解決をして、安全のため他の子どももみる必要があることから、
『ごめんね』『いいよ!』というような、形式的で感情のこもっていない解決方法を取りがちです。
そこで、例えば3歳児の社会性の発達を確認してみますと、
このような状態をみますと、
と考えられます。
友達の存在は意識はしますが、自己中心性があり、気に入ってしていることを自ら譲ったり合わせたりすることは難しいですし、
また、意思や主体性がまだ弱く、何となく言われた通りに譲ってしまったり。
(譲った後に事の重大さに気付き、泣き出すということもよくありますよね、、)
一緒には居たいけど、相手を尊重しながら楽しむことは、難しいことがまだまだ多いです。
(もちろん個人差はあります。社会性がよく発達していて、出来る子どもが居るからといって、全員に当てはめると、まだその段階になくて、苦しむ子どもが出てしまいます。譲ったりした後は、個々の子どもの表情やその後の機嫌の変化などをよく観察するなど、注意が必要です。)
それらの発達の課題があり、個々に保育士の支えが必要なことが多い段階ですので、
と思われます。
そもそも、集団がねらいの保育をするとしまして、1グループ20人という単位が子どもの発達のために合理的なのかという問題は別にありますが、、
発達段階的にも、まだ3歳児は自分の事で精一杯だったり、個人として尊重される必要があり、寛容性を持って相手を尊重したり、相手の失敗を許したり出来る時期とは言えないでしょうね。
なので、3歳児は相手を尊重したり、相手の失敗を許すベースを築く時期であるということになると思います。
相手を尊重する、相手の失敗を許すねらいの保育
子どもの発達の順序的には、相手を尊重する前に、自分が尊重される経験が先に必要です!
なので、3歳児は個人として尊重される保育をベースにしていくことで、
4歳以降に繋げることが出来ます!
今の保育は、ここをすっ飛ばしていることが多いと思われます。
そのために、本当に必要な、内発的な人への寛容性が身につかないのではないかという。
となっている可能性があるのではないでしょうか。
対策はある?!
例えば、3歳児が個人として尊重されるために必要なことを考える際には、
そして、
また、3歳の子ども同士がぶつかった際には、お互いの気持ちを尊重し、少しでも双方が気持ちの切り替えと今すぐではなくても、今後相手の気持ちにも気付ける、出来る限りのサポートを今の厳しい保育体制で積み重ねるしかないのかもしれません。
まとめ
幸せになるため、人への寛容性を身に着ける保育を考えてきましたが、
3歳児が保育所で、将来幸せになるために寛容性を身につけるベースを築くのは、現状では残念ながらかなりハードルが高いと思わざるを得ないという結論になってしまいました。
〈参考:【保育所の課題】子ども視点の保育所の理想の体制とは?〉
とはいえ、人への寛容性をねらいにした保育というのは、あまり考えられてこなかったと思われますので、現状の困難さを理解した上で、子どもの幸福のために精一杯、寛容性に繋がる保育をすることで、現状を少しでも変えられることはあるんじゃないかと思ったりしますが、いかがでしょうか。
最期まで【保育のねらい(幸せ)】幸せになるための保育とは?、をお読みいただき、誠にありがとうございました。とても嬉しいです!!
もしご意見などございましたら、コメントからどうぞよろしくお願いいたします!
〈参考:保育所の保育士配置基準は適切か?!〉
〈参考:令和3年中における自殺の状況〉
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